○月×日
今日男君に話しかけられたッ!!
今日私は日直だったんだけど、
休み時間に私が黒板を消している時に
「ちょっと黒板消し貸して」
と言われ、私は何が起こったのかもわからずに
ただただ慌てふためきながら二歩下がった!!
このメガネがッ!!!そうじゃないだろう!!
挙動不審のメガネが無言で二歩下がる姿はさぞ不気味だったろう…
はぁ…死にたい……
でも良い匂いしたなぁ……
近くで見るとまるで後光がさしているかの如きお姿だったなぁ…
ちなみに貸した黒板消しは教室のドアに挟まれて
簡易トラップになっていた。
古文のドルチェがひっかかって終始怒っていた。
○月×日
新しいクラスになってから中々友達ができない。
しかし男君と同じクラスになれたのは至上なる幸福で
私にとっては友達が出来ない事など俗事に等しいのだが
けっこう寂しいものである。
別クラスにいる友達の所にいってお昼ご飯を共にしようかと考えたが
もし友達が新しい友達と一緒にお昼ご飯を食べていたら
なんだか人見知りの私としてはひどく気まずいし
なんだコイツ友達いねぇのかよ
とか思われたらそれはそれでキツいので
やっぱり今日も一人寂しくモソモソとお弁当をつっついていた。
しかし男君の笑い声が耳に心地良く響いてくるので
一人ぼっちのお昼休みというのもオツな物だ。
○月×日
今日男君が隣のクラスの女子から話しかけられていた。
けっこう楽しそうに話していた。
今日はもう寝る事にしよう。
○月×日
今日は席替えだった。
結論から言うと、
男君の隣の席になってしまったああああああ!!!
私はきっと今日で一生分の運を使い果たしたかもしれない。
なんて最高なんだ。
男君の匂い…男君の寝姿…男君の笑顔…声…
ずっと片思いでも良い。
このまま高校生活が永遠に続けば良いのに…
○月×日
地の利を生かして、何を血迷ったか
私は今日男君に話しかけようとした。
「おごっ…」
噛んだ。
初っ端から大ゴケした。
一気に挙動不審モードへ移行した私は
咄嗟に本で顔を隠した。
しかしその時私は思った。
いくらメガネかけてるからって本をこんなに近づけてたら
「コイツどんだけ近眼なんだよ」と男君に思われないだろうか?と。
なんて冷静なんだ私は。ここは自分に拍手を送ってあげたいね。
そこで私は本を顔に乗せ、腕を組み。
椅子の背もたれにもたれかかって、寝たふりをしたのだ。
うん。不気味。
「おごっ……」とか言った後に途端にハードボイルドな立ち振る舞いで眠りこけるメガネを見て男君はどう思っただろう?
っていうか気づいてなかったかも。って言うかこんなメガネ女見たりしないだろう。
うん。絶対気づいてなかったな。良かった良かった。I'm ポジティブ woman!フォー!
○月×日
休み時間はいつも本を読んでいる私だが
最近男君が隣の席と言う事も相まって
まるで本の内容が頭に入ってこない。
男君には私はどう映ってるんだろう?
学生ヒエラルキーで言うと比較的上位に位置する女の子グループみたいに
私もオシャレで可愛かったらなぁ~。
でも私はファッションの事なんて微塵もわかりはしない。
そんな物に無縁な私は
あんなキャピキャピしたお方たちに
劣等感を感じずにはいられない…。
男君もやっぱりああいう子達がタイプなんだろうなぁ……
こんな本ばっか読んで友達もいないようなモノグサ女
男君は眼中にないだろう…
でもいいの!
私は男君を見てるだけで幸福になれるもん!!
燃費の良い女なの!!軽自動車なの!!
可愛い可愛い軽自動車なの!!男君を乗せて海岸沿いをドライブよ!!オホホホホ!!
○月×日
今日、休み時間に私がトイレに行っていて帰ってきたら
例の別クラスの女の子が私の席に座ってて、
楽しそうに男君と会話していた。
どきなさい!!そこは私の席よ!!!私のLPは0よ!!!
と血反吐を吐きながら叫びたかった私だが
そんな事言えるはずもなく
次の授業の準備をするフリして廊下にあるロッカーを漁る情けない私。
廊下にまで二人の笑い声が聞こえてきたりして来てて
本当に泣きそうだった。
あの子すっごく可愛いし
キャピキャピしてていかにも今風の高校生といった感じで…
私には敵う道理なんてない。
……。
もうゴールしてもいいよね……
○月×日
今日もあの子が来ていた。
きっと男君の事が好きなんだろうなぁ。
あぁ…死にたい…
どうして私はこんなに可愛くないんだろう。
メガネだし。
あの子達みたいにお化粧も上手くて
髪の毛染めたり巻いたり…
きっと私服もこの上なく可愛いんだろうなぁ。
でも私にそんな物が似合うはずもないし。
メガネだし。
よーっし!練炭買いにいくぞー☆
ホームルーム前
男「いっつも本読んでるけど何読んでんの?」
女「!!/////」ガタタッ
男「ど、どうした?」
女「え!?///////」
女「いや、いやいやいや!!ううん!!/////」
男「なんかゴメンね」
女「あ、いえ、あの!ごめんなさい!!/////」
ID変わったけど>>1です。
○月×日
今日男君に話しかけられてしまった!!!!!
SHI・A・WA・SEEEEEEEEEEEE!!!!
いっつも本何読んでるの?
なんて涼やかで綺麗な声…
私の体に染み渡るようだった…
だけど…
結局いつも通りの挙動不審全開で
会話らしい会話もできずに終わった…
話しかけられて動揺しすぎだろ私……
逆にわざとらしいと思われるぞ!!このメガネッ!!
それにしても私鼻息とか荒くなかったかな…
ハァハァ言ってなかっただろうか……
それだけが気がかり…
でもSHI・A・WA・SEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
○月×日
私が昨日の事を思い出して身悶えて
「きゃーーー!!」とか言ってたら
妹が部屋に押し入ってきて
ちょっと怒られた。
情けない姉でごめんよ…トホホ
事情を説明したら
「お姉ちゃんも恋とかするんだ…」とか言われた。
ははは。こやつめ。
しかし妹は恋愛に関しては私より断然上級者なので
色々と相談をしてみた。
アタックあるのみと言われた。
でも私可愛くないし…と言ったら妹にデコピンされた。
「お姉ちゃん元は良いんだからちょっとお洒落すればすぐ可愛くなるよ。」
とか言われた。
いや待て妹よ。私のどこが可愛いと言うのだ。それはあれか皮肉か!!
と言ったらまたデコピンくらった。
「すぐそうやって卑屈になる。お姉ちゃん可愛いよ?」
私は妹に抱きついてチューをしてしまった。今度はビンタが飛んできた。
またIDが変わったけど>>1です。今後またIDが変わったら一々申告するのも野暮ったいので
酉つけさせていただきます。
○月×日
妹に教えてもらった髪切り屋さんに今日行って来た。
否、ヘアーサロンに行って来た。なぜなら、
天パな私に妹が「ストパーにしなよ」と有難い神のおぼし召しの如き助言を下さったからだ。
勿論そんなオサレな場所に行った事がない私は挙動不審MAX。
終始妖怪の如く振舞ってしまった。
「今日はどんな風に?」と聞かれ
「ストレートパーツにしてください!」と何やらパーツを受注する私。
「ストレートパーマですね」
話しの解る店員さんで正直助かった。
特に激しく話しかけられる事も無かった。
しかし人見知りな私にとってはすごく気楽で助かった。
パーマを終えて、初めて鏡で自分の姿を見たとき正直感動した。
これが私か、と思った。
髪型変えるだけで印象って結構ガラっと変わるんだな。
正直自分でもけっこう可愛いと思…
いかんいかん。
調子に乗るな!!このメガネッ!!!!
○月×日
妹に褒められまくった。
お姉ちゃん超可愛いよー!と言われた。
「そうかなぁ…デュフフ」と笑うと
「その笑い方はキモいから辞めた方が良いよ」と言われた。
我が妹ながら容赦ない。
明日は学校だ…
男君は新しい髪型に気づいてくれるだろうか。
可愛いって思ってもらえるかな…
不安だ…
このメガネなに色気づいてんだとか思われたらその時は死のう。
霧散しよう。
一人旅にでかけよう…
そうだ。京都いこう。
男「あっ。ストパーにしたんだ」
女「!!/////」
男「前の髪型より全然いいよ!すごい似合ってる」
女「へ!?//////」
女「あ、ありがつつっ////」
男「え?」
女「お、おおお、男君も、似合ってるよ!!///」
男「よくわかんないけどありがとうwww」
男「いつも本読んでるけど本って面白い?」
女「うん///」
男「俺本とか全然読んだ事ないな~」
女「そうなんだ///」
男「何か面白い本あったら貸してよ」
女「え!?///」ガタタッ
男「あ、嫌だった?」
女「い、いえいえいえいえ!!喜んで!///」
男「マジで!サンキュー」
男友「お~い男~!相沢んとこ行こうぜ~!」
男「おー」
男「そんじゃね」
女「は、はい///」
女(やっべーーーーーどうしようコレーーー!!////)
○月×日
事件です。
男君に本を貸す事になってしまいました!!
どうしよう!!
男君ってどんな本が好みなんだろうか…
わかんねーーーー!!!
変な本貸して
「うわ…こいつこんなの読んでんのかよ…キモ…」
とか思われたら地の果てまでハーレーで駆け抜けてしまいそうだ。
あぁぁぁあ
何を貸せばいいんだ!!
でも男君全然本読んだ事ないって言ってたし
ここは無難に読みやすい短編を貸してみよう!
そうと決まれば早速本の選出作業に取り掛からなくてわっ!!
女「あああの///」
男「ん?」
女「これ…昨日言ってた…」
男「え!もう持って来てくれたの!?」
女「うん///」
男「ありがとう」
女(お…男君の…笑顔……)
女「私…死ぬなら今日が良い……」
男「え?」
女「!?///」
女「あ!!あれ!!今の私が好きな本の名台詞なの!!」
男「そうなんだw」
男「本ありがとね。読んでみるよ」
女「う、うん///」
○月×日
今日男君に本を貸した!
気に入ってもらえるかな?
キモイとか思われないかな…
昨日血眼になって男君が喜びそうな本を選出しようと試みたけど、
結局わからなかった:……
だから私が大好きな本を貸す事にした。
男君面白いと思ってくれるかな?
もしそう思ってもらえたら幸せだ…
男「本ありがとう。めちゃくちゃ面白かった~!」
女「ほ、ほんと!?///」
男「うん!ほんとありがとな…」
ナデナデ
女「ほぇーーーーーーー!!!?///////」
男「これは…本貸してくれたお礼…」
女「え!!!あ、あの!!あの!!!え!!!うそ!!え!!?ええええええ!!?/////////////」
女「だめ~……男君……いきなりそんな……ちゅ~とか…むにゃむにゃ…」
妹「お姉ちゃん朝だよー」
女「むにゃむにゃ……」
妹「お姉ちゃんってばー」ユサユサ
女「ふぇ?」
妹「起きた?」
女「ん~……チュー…」
妹「何してんだっ!!」バシッ
女「あいたっ!」
女「あっはっはっは!我が妹ながら天晴れな奴!!」
女「私に一撃入れるとはなー!!あっはっはっは!!」
妹「朝からテンションたけーw」
女「ね、ね、見て!おかしくない?」
妹「大丈夫だよ~」
女「ほんと!?あんた他人事じゃないでしょうねー!」
妹「大丈夫だってば」
女「ほんっとにちゃんと見て!!後ろ寝癖とかついてない!?」
妹「大丈夫だって!」
母「あんた達もう時間ないよ!」
女&妹「はーい」
妹「いってきまーす」
女「いってきます!ちょ、妹まってー!」
母「はい。いってらっしゃ~い」
女「ねぇねぇ!ほんとにおかしくない!?」
妹「ウザイ!!」
男「女さんおはよー」
女「あっ…おはよ……///」
女「ど、どうだった?///」
男「え?」
女「え…」
男「あぁ!本ね!」
男「ごめん。実はまだ読んでないんだ」
女「あ…そう…なんだ」
男「今日帰ったら読むよ。ごめんね」
女「ううん。なんか私こそ急かしてるみたいでごめん…」
男「なんで女さんが謝るのさ」
女「え、ご、ごめん」
男「いやw謝らなくて良いよw」
女「あ、うん///」
とりあえず古文のドルチェについてKWSK
>>36
古文のドルチェは
身に着ける物から持ち物まで
何でもかんでもドルチェ&ガッパーナなおっさん。
それ以外は特に特長がないよ。
そしてお風呂入ってきます。
風呂上りました。すいません。
○月×日
男君はまだ本を読んでなかった。
なのに「本どうだった?」とか
私ガッツきすぎ。
もしも私が犬だったなら
間違いなく主人の「待て」の声を聞き入れず、
わき目も振らずに餌を食い散らかすんだろう。
でも…嗚呼
早く男君とあの本について話しがしたい
きっと楽しいだろうなぁ…・・・
うふふふ…
やばい妄想が止まらない
ロマンスが止まらない
男「おはよー!」
女「おはよ///」
男「女さん!本読んだよ!すっげー感動した!」
女「ほ、ほんと!?///」
男「うんうん!泣いたもん!」
女「わ、私もあの本…泣いた///」
男「あのシーンが良かった!ほら、ヨーコが犬連れて街飛び出すシーン」
女「うんうん!」
女「今まで色々あったんだけど、それでもそれを恨まないヨーコの純粋さと健気さがすっごくグッと来るよね!」
男「そうそう!!最高だった!」
女「良かった…・・・」
男「え?」
女「気に入ってもらえたみたいで…つまんないって言われたら私死んでたかも…」
男「大げさだなーw」
女「あはは///」
○月×日
うおおおおおおおお!!
ニヤニヤが止まんねぇえええええ!!
今日男君と貸した本について話した!
すっごい気に入ってくれたみたいでもう幸せすぎて目がーーー!!目がーーー!!
ヤッホーーイ!!
男君が笑ってた!私も割りと自然に話せたと思う!
いいぞいいぞー!!私いいぞーー!!
今日の私かなり得点高いよーー!!
これから妹に自慢しに行こう!!
はっはっはっは!今日のお姉ちゃんは機嫌が良いからチューだけじゃすまないぞ妹よーー!!!
YES!!!!!
女「イェーーーーイ!!!!!」クネクネ
妹「ど、どうしたのお姉ちゃんww」
女「あたいは今日今は亡きマイコージャクソーンのムーンウォークだよぉおお!!ヒュゥッ!!」
スイッスイッスイッ(ムーンウォーク)
妹「何があったのさw」
女「あのね!あのね!今日男君が感動して本とかすっごい弾んだの!!」
妹「お~よしよし。落ち着いて話してみようか」
女「あのね!男君がすっごい気に入ってくれたの!!そんで私も自然に受け答えしたし!」
女「私の目に狂いは無かったのよ!!!」
妹「ごめん。全然わかんない」
女「妹よーーーーー!!」ガバッ
妹「きゃーー!」
女「お前の花園が蜜で溢れておるぞーー!!」
妹「やめろ!ww」
○月×日
もうすぐ文化祭だ!
今日、2名の実行委員を決めるためクラスで話し合ったのだが
もちろん誰も実行委員なんてなりたがらない。
そこで担任の吉川先生がくじ引きで決めるとか言い出して…
結論から言うと、
私と男君が実行委員になってしまったのだ!!
何これ!ねぇ何これ!!逆に怖い!!私死ぬの!?
神様の美人局的な罠なの!?
でもめちゃくちゃ嬉しいよおおおおお!!!!
鼻息が止まらない!!
ハァハァ……
この「うずき」をどうやって鎮めようか…
妹よおおおおおおおおお!!!
○月×日
昨日妹に殴られた太ももがまだ痛い。
乙女の柔肌に傷をつけおって…妹め…
しかし今の私は仏のように寛容なのだ。
な・ぜ・な・ら!
男君とペアで実行委員だからだYESYESYESYES!!
そして今日の放課後、
夕日に暮れなずむ教室で二人っきりのロマンチックな一時…
ふいに重なる手と手……
視線の糸を絡めて…
近づく距離…
誰もいない教室…僕らはキスをした…
なんて事は微塵もなかったけど
男君と二人っきりと言う空間が私をおかしくさせた。
挙動不審爆発だった……
たぶん私何言ってるかわかんなかったと思う。
全然男君の目見れなかったし…
今度話し合う時はキョドらず話すゾ!
○月×日
今日、男君と放課後話し合おうと思って
昼休み、廊下で声かけようとしたんだけど
例の別クラスの女の子が男君に話しかけて
二人は楽しそうに会話してた。
話しかけられなかった。
文化祭のために用意したノートだとか、
資料だとかがやけに重く感じた。
そんな自分の姿をフカンで見てあまりの情けなさに死にたくなった。
○月×日
今日も男君と文化祭の話し合いはしなかった。
帰りに柴犬の子犬を拾った。
家に連れ帰って飼いたいとお母さんに懇願したけど
つっぱねられた……
お母さんのわからずやーー!!
パンデモニウムはこんなに可愛いのに!!
仕方なく空き地に放してきた。
心配だ……
車にはねられたりしないだろうか…
お父さんはたぶん許してくれるので
お母さんの牙城を崩さない限り
パンデモニウムの明日はないのだ。
お母さんに許してもらえるまで
空き地で餌をあげつつ
お願いし続けよう。
明日は男君と話せるかなぁ。
ハァ……無理な気がしてきた。
○月×日
今日も男君と話し合いはできなかった。
でもこのままだと期限に間に合わないので
一人で出きる事はやっておこう!
帰り際、パンデモニウムに餌をやりにいった。
空き地でぴょんぴょん跳ねてた。
その姿のなんと可愛いらしい事か…
おぉ、パンデモニウムよ…
私のささくれた心が癒されるのを感じた。
餌をやってパンデモニウムと一時のキャッキャウフフTimeを楽しんだ。
家に帰ってお母さんにまたお願いした。
だけどまたつっぱねられた…
くぅ…味方が必要だ!
妹よ!!!
女「あ、あの…///」
男「ん?」
女「きょ、今日…話し合い…」
男「あぁごめんごめん!最近全然顔出してなかった」
女「あ、ううん。全然いいよ!」
男「今日は行くよ」
女「う、うん!///」
放課後/教室
女「あの…これ資料…」
女「まとめといた……///」
男「おぉスゲー!超見やすい」
男「なんかごめんな。女さんばっかにやらせちゃって」
女「ううん!私ひ、暇だし…///」
男「ほんとありがとう」
女「…うん///」
女(男君の笑顔キターーーーーーーー!!!!!!やばいよやばいよー!!)
女(このまま夕暮れの教室で…二人っきりで…)
女(イケナイ事になっちゃったりしたら…)
女(キャーーーーーーーーーー!!!///////)
男「これとかやってみたら超面白そうじゃない?w」
女「ハァハァ…」
男「女さん?」
女「ふぇ!?」
女「あ!え!?何!?/////」
放課後/帰り道
女「はぁ…今日も私かなり怪しかったろうなぁ…」トボトボ
女「でもドキドキしたなぁ…うふふふふwww」
女「ダメダメ私!ニヤニヤしながら帰る女子高生とか怪しすぎて通報物だわ!!」
女「クールよ!クールになるの!」
女「………」
女「うふふふふふふww」
女「よーっし!!今日はパンデモニウムの餌奮発するぞー!!」
空き地
女「パンデモニウム!!」
女「キャモーーン!!」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」ピョンピョンッ!
女「お~~~~~よしよしよしよしよしよしよしよしよし!!!」
パンデモニウム「キャンキャン!」
女「さ~お食べ~w今日はいつもより高いのだぞ~wオホホホホw」
パンデモニウム「ハグハグハグッ」
女「オホホホホw貪り食ろうておるw貪り食ろうておるw可愛いな~~wwよしよしよしw」
男「あれ……あそこにいるの女さんかな」
男「お~い!」
女「さぁ来いパンデモニウムよ!!私の胸に飛び込むのだ!!」
パンデモニウム「キャンッキャンッ!」
男「女さ~ん」
女「!?////////」
男「何してるの?」
女「あ!えと!あの!////」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」ピョンピョンッ
男「あっ。可愛いな~!この子犬女さんが飼ってるの?」
女「え////う、うん////」モゴモゴ
男「名前なんて言うの?」
女「パ、パンd…///」
女(ハッ!!まて私!!パンデモニウムとか変な名前つけてんのバレたら絶対キモイと思われる!!)
女「パ、パン…///」
男「へぇ~wパンって言うんだwパンおいで~」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」
男「でもどうしてこんな場所で飼ってるの?」
女「えとね…この子捨てられてて……それで…お母さんにお願いしたんだけど…ダメで…///」
女「でもこの子まだちっちゃいし…ほっといたら死んじゃうから…ここで世話してるの…///」
男「そうだったんだ…」
女「今も家で飼えるようにお願いしてるんだけど……ダメで……///」
男「女さん優しいね」
女「え///」
女「そそそそんな事ないよ!///」
男「そんな事あるよ。良いご主人様にめぐり合えてよかったな~パン」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」
男「わは~!」
パンデモニウム「ペロペロペロ」
女「……///」
女(男君と子犬……なんて絵になる風景だろう……///)
女(私の脳内フォトアルバムに永久保存しておこう…///)
○月×日
今日は男君と話し合いできた!!
私が作った資料褒めてくれた!!
すごく嬉しい!!
しかも帰り道で偶然会って
パンデモニウムとじゃれ合う男君のお姿を
脳内に永久保存してしまったーー!!!
はぁーーーん!!男君かっこよかったよぉおお!!
すっごいドキドキしたよぉお!!
しかも「女さん優しいね」
だって!!キャイーーーーーン!!!
男君ごめんなさい!!全然そんな事ないんです!!
私とかすっごい性格悪いし、妹にちょっかいだして撃退されるような奴だし、
男君の事妄想したりとかしてる変態だし…
例の別クラスの女の子の事……来ないで欲しいって思ってるし……
いかんいかん。ネガティブモードまっしぐらだ。
家に帰ってからはお母さんにまたお願いした!パンデモニウムに市民権を!!
昨日妹を味方にしておいたから二人でお願いした。
でもつっぱねられた……
お父さんを味方につければ3対1…!!今こそ無血革命を起こす時…!!
昼休み/廊下
女「あっ…」
女(男君だ!今日も話し合いに誘って放課後ランデブー!)
女(妹よ!姉はアタックあるのみの助言を実行する!!それ突撃じゃーー!!)
例の別クラスの女「あっ!男く~んw」
女(んげっ)
男「おー」
例の別クラスの女「…~。…ッ!…あはははww」
男「あははw」
女(……楽しそうに話してるなぁ…。)
女(劣等感…ジェラシー…今私の中に色んな直視できない感情がうずまいてる…)
例の別クラスの女「ってか最近男君あの地味な子と仲良いよね~w」
男「え?」
女「!!」
女(わ、私の話し…?)
例の別クラスの女「あの子ちょっとキモくない?」
女「………」
女(………なんて残酷なんだろう。)
女(なんて悲しいんだろう)
女(人に自分の存在を否定される事ほど怖い物はない)
例の別クラスの女「あの子何考えてるかよくわかんないしさ~ww」
例の別クラスの女「しかもいっつも本ばっか読んでるっしょ!?ww」
例の別クラスの女「友達いねぇのかよーーwって感じww」
女(ダメだ……体が動かない…)
女(足が震えてる…ヤバイ…本格的に泣きそうだ)
女(これ以上ここにいちゃダメだ…)
例の別クラスの女「なんか最近ストパーとかかけて調子こいてるっぽいしさ~」
例の別クラスの女「私あの子きら~い」
例の別クラスの女「つかキモいっつのw」
女「うっ……うぅっ……」
女(ダメだ……声を出すな…)
女(泣くな…泣くな…)
『だよな~w正直俺もちょっとキモいと思うww』
女(もしそんな言葉を聞いてしまったら…)
女(私はきっと立ち直れない…私みたいな女が色気づくなんて100年早かったんだ)
女(ここから逃げなくちゃ……早く……早く逃げなくちゃ)
男「…………」
男「お前アイツの事知らない癖によくそんな事言えるな」
例の別クラスの女「え?」
女「!」
男「お前の方がキモいよ。じゃあな」
例の別クラスの女「え?え?な、なんで?」
女「うっ……ぐすっ…」
女(男君……)
女(男君・・・…!男君!)
女(ありがとう……ありがとう……)
男「あ」
女「!」
男「……もしかして…聞いてた?」
女「…う、うん…」
男「ってか泣いてる?」
女「……」
男「………アイツも…その、悪い奴じゃないんだけどさ……なんかごめんな」
女「ううん…なんで…グスッ…男君が…謝るの・・・グスッ」
男「いや、その…なんとなく」
女「男君…私の事…かばってくれた……」
女「私…すっごい嬉しかったよ…すっごい……すっごい…うぅ…うわぁあああん」
男「……許せなかったんだよ」
男「女さんはすごい優しいし、口下手だけど面白いし」
男「それに……その…可愛いと思うし」
女「!!?////」
女「わ、私可愛くないよぉおお!!うわぁあああん!!」
女「あの子の言う通りだよぉおおお!!本ばっかり読んでるし友達少ないし!」
女「挙動不審だし!!うわぁあああん!!」
男「か、可愛いよ!///」
女「どうせ慰めなんだぁあああ!!うわぁああああん!!」
男「ほんとだって!!///」
女「お世辞でも嬉しいよぉおお!!!うわあああああん!!」
○月×日
今日は色々ありすぎて
私の頭はパンクしそうだ。
すっごく怖い思いして、
すっごく傷ついたと思ったら
すっごく嬉しかったり
すっごく喜ばしかったり
もうグチャグチャだ。
でも、男君が私の事守ってくれた。
男君が私の事可愛いって言ってくれた。
ほんとに、
ほんとに今思い出しても泣きそうになる。
嬉しい。
ほんっとに嬉しい!!!!
私みたいな女を男君が守ってくれた!!
私みたいな女を男君が可愛いって言ってくれた!!
ダメ…また泣きそう
ごめんなさい。寝ます。
読んでくれた方々、ありがとうございました。
続きを読む
女「○月×日。今日の男」
女「○月×日。今日の男君」…第2部
女「○月×日。今日の男君」…第3部
女「○月×日。今日の男君」…第4部
女「○月×日。今日の男君」…第5部
女「○月×日。今日の男君」…last
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