9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 13:54:35.27
ID:D3cHIN030
妹「ちゃんと言ったよ?借りるから」
俺「ちょ・・・勝手に持っていくな!」
妹「すぐ返すってー」
俺(うわ・・・エロフォルダ覗かれたらどうしよ・・・)
遅くなってすまんこ
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 13:55:38.71
ID:D3cHIN030
妹「えっとーこれでいいかな・・・」
妹「あっあれ?どこに保存したんだっけ?」
妹「ここかな・・・え?」
妹「あ、あ、あ、キャ――!!」
妹「き、きも」
妹「エロ画像ばっか!!」
妹「しかも二次元」
妹「黒髪ロング、貧乳でセーラーが趣味・・・ないわ・・・」
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 13:56:12.41
ID:D3cHIN030
妹「返しに来た」
俺「そうか」
妹「終わったから、ありがと」
俺「お、おう」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 13:57:14.99
ID:D3cHIN030
俺「様子がおかしかったな」
俺「やっぱり見られたか?」
俺「貸すんじゃなかった・・・」
俺「何だこのファイル・・・見てみよ」
俺「えっと、『きもいきもいきもいきもい』」
俺「確実に見られた・・・」
俺「ああ・・・まあ妹に嫌われたところで」
俺「支障ないか」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 13:57:51.51
ID:D3cHIN030
―次の朝―
俺「おはよう」
妹「・・・はよ」
俺「・・・見たんだろ?」
妹「えっ?」
俺「俺の」
妹「ま、まあ・・・」
俺「いいよ別に。恥ずかしくないし」
妹「お兄ちゃんって・・・」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 13:59:42.48
ID:D3cHIN030
俺「何?」
妹「あたしのこと狙ってんの?」
俺「は!?」
妹「だって・・・」
妹「あたし髪が黒くて長いし、貧乳だし、制服セーラーだし」
俺「ちょ・・・待てよ」
妹「どうなの?」
俺「ぐ、偶然だろ」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:00:54.11
ID:D3cHIN030
妹「本当?」
俺「嘘をついてどうする」
妹「神様に誓う?」
俺「俺神様なんて信じねーし」
妹「ふーん」
俺「何だよ」
妹「いいんだ?」
俺「だから何だよ」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:01:59.44
ID:D3cHIN030
妹「あたしが誰かもわからない男と寝てたとしても」
俺「ちょ・・・」
妹「隣の部屋にお兄ちゃんがいるのに、あんあん聞こえててもいいんだ」
俺「おま・・・」
妹「居間で堂々とやって・・・」
俺「もうやめろよ」
妹「だってなんとも思わないんでしょ?」
俺「そりゃ・・・」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:03:49.01
ID:D3cHIN030
俺「なんとも思わないなんてことはないさ」
俺「お前は妹だし性欲の対象としては見られない」
俺「でも妹だからこそ大切に思ってるんだよ」
俺「お前が知らない男とセックスすることを考えるのは嫌なんだ」
妹「お兄ちゃん・・・」
俺「わかってくれるだろ?」
妹「・・・抱いて」
俺「は!?」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:04:51.66
ID:D3cHIN030
妹「お兄ちゃん耳遠い?抱いてって言ってるの」
俺「だから何で」
妹「ぎゅってして・・・」
俺「ま、まあ抱きしめるくらいなら・・・」
妹「頭なでなでして」
俺「お、おう」
妹「お兄ちゃん温かい」
俺「お前が冷え性なんじゃねーの」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:05:49.83
ID:D3cHIN030
妹「お兄ちゃんってキスしたことあるの?」
俺「え、は?」
妹「ないんだ」
俺「まあこれから今までの分を取り返すからな」
妹「あたしもまだなんだ」
俺「そ、そーか」
妹「キス、しよっか」
俺「ちょ・・・」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:06:59.36
ID:D3cHIN030
妹「お兄ちゃん目をつぶって」
俺「何でだよ」
妹「キスするに決まってるじゃん」
俺「何でお前と・・・」
妹「したくないの?」
俺「いやキスはしてみたいけど、相手がお前じゃ・・・」
妹「あたしが下手だって言うの?」
俺「そうじゃなくて・・・」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:08:14.80
ID:D3cHIN030
妹「じゃあ何よ」
俺「きょうだいでするもんじゃないだろ」
妹「ちっちゃい頃はしてたんでしょ?」
俺「それとこれとは・・・」
妹「いいから目を閉じてってば」
俺「いやだって」
妹「こうなったら力ずくで・・・」
俺「ちょ・・・やめ・・・」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:09:13.77
ID:D3cHIN030
妹「お兄ちゃんってうぶなの?シャイなの?」
俺「どっちもそうだけど今は関係ないだろ」
妹「・・・お兄ちゃんのけち」
俺「そういう問題じゃない・・・」
妹「もういい」
俺「そうすねるなよ」
妹「お兄ちゃんはあたしのこと嫌いなんだ」
俺「嫌いだからじゃなくて・・・」
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:10:23.55
ID:D3cHIN030
妹「嫌いじゃなかったらどうして?」
俺「どうしてってそれは・・・」
妹「嫌いなんでしょ?」
俺「だから・・・」
俺「俺が言いたいのは・・・」
妹「うっ・・・ひっく・・・」
俺「ごめ・・・泣かすつもりは・・・」
妹「今だ!スキあり!!」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:11:24.36
ID:D3cHIN030
妹「初チューはいただき!!」
俺「うわ!」
妹「覚悟しろー」
・・・そこで俺は目が覚めた。
ああ、体がだるい。
俺は体を起こすのを諦めた。
仰向けになったままぼんやりと天井を眺める。
あいつがいなくなって、どれくらい経っただろうか。
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:12:19.80
ID:D3cHIN030
あいつの言う通り、俺はあいつのことが好きだった。
黒くて長い髪、貧乳でセーラー服が似合う。完璧だ。
もちろん外見だけじゃなくて、性格も最高だった。
きょうだいだから、なんていう理由は嘘みたいなものだ。
俺はいつでも理性が吹っ飛んでしまいそうなところにいた。
あいつはそれくらい魅力的だった。
それなのにあいつは突然いなくなった。
俺の前から、永遠に・・・。
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:12:49.87
ID:D3cHIN030
ああ、俺は泣いたよ。
泣いて泣いて、何度も戻ってくることを願った。
神様なんか信じない俺なのに、必死ですがったよ。
・・・でも、だめなんだ。
いつかまた帰ってくるかもしれないって?
残念だけど、その可能性はない。
その理由はまた後で書くことにしよう。
妹が爆発したなんて言わないから、とりあえずもう少し読んでほしい。
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:13:25.89
ID:D3cHIN030
俺「おま・・・やめろって」
妹「いじわるー」
俺「いや、さ、なんでキスしたいんだよ?」
妹「キスしたいからするんでしょ」
俺「冷静になれ冷静に」
妹「ず―っと冷静だよ」
俺「ま、まあ落ち着けよ」
妹「だ―か―ら―落ち着いてるってば」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:14:22.35
ID:D3cHIN030
俺「だってキスしたいと思うのは感情で、理性がなくて本能にのっとって」
妹「もう何言ってるのかわかんない」
俺「ほ、ほらだからキスしたいのは・・・」
妹「キスのひとつでがたがたうるさいなあ・・・」
俺「キスのひとつとはなんだよ」
妹「減るもんじゃないからいいでしょ」
俺「減るとかそういう問題じゃないんだって」
妹「じゃあ何だって言うの?」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:15:07.39
ID:D3cHIN030
俺「もしお前に好きな人ができたら、俺とキスしたことを後悔する日がくるかもしれないだろ?」
妹「そんなことはありませ―ん」
俺「可能性は明らかに0じゃない」
妹「もう・・・全然わかってないんだから」
俺「何だって?」
妹「全然わかってないって言ったの!」
俺「どういう意味だよ」
妹「お兄ちゃん以上に好きな人なんて・・・できるわけないでしょ・・・」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:16:00.10
ID:D3cHIN030
俺「は、はあ・・・」
妹「お兄ちゃんのバカ」
俺「俺がバカなわけ・・・」
妹「バカバカバカバカ」
俺「感情的になるなよ・・・Don't get so emotional」
妹「DUOか」
俺「許してくれよ・・・どうしたら埋め合わせできるかな?」
妹「仕返しするぞ」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:16:49.02
ID:D3cHIN030
俺「仕返しはやめてくれ」
妹「じゃあ責任とってよ」
俺「いいだろう」
妹「あたしの処女をもらえ」
俺「ちょ・・・お前の処女って・・・」
妹「責任取るって言ったでしょ」
俺「『いいだろう』って言っただけで、『責任を取る』とは・・・」
妹「揚げ足とりめ」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:17:36.71
ID:D3cHIN030
俺「わかってるか?俺たちきょうだいなんだぞ」
妹「わかってるから言ってるの」
俺「じゃあどうして・・・」
妹「・・・一番信頼している人にあげたかったの」
俺「その気持ちだけもらっておくよ」
妹「体ももらってください」
俺「いや、それはさすがに・・・」
妹「もらってよ」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:18:24.46
ID:D3cHIN030
俺「だから・・・」
妹「もらって」
俺「気持ちだけ・・・」
妹「もらえって言ってるでしょ!」
妹「こんなにお願いしてるのに」
俺「いや、それお願いじゃないし」
妹「童貞ってこんなにめんどくさいの?」
俺「俺童貞だけど、これは童貞だからこうなんじゃない・・・」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:19:30.25
ID:D3cHIN030
妹「もういい」
俺「すねるなよ」
妹「どうせ嫌いだからしてくれないんでしょ?」
俺「そうじゃないって」
妹「嫌いじゃなかったらどうして?」
俺「どうしてってそれは・・・」
妹「ほら、言えないってことは嫌いなんでしょ」
俺(あれ?さっきもこんなことがあったような?)
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:20:10.17
ID:D3cHIN030
妹「もうお兄ちゃんなんか知らない」
俺「落ち着けって・・・」
妹「お兄ちゃんなんか浅い小川を飛び越えようとした時に、つまずいて足首を捻挫しちゃえ!」
俺「DUOかっての」
妹「好きな人・・・いるの?」
俺「いないといえば嘘になるかな」
妹「じゃあその人に童貞捧げるんだ?」
俺「んーまーそれはできないかも」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:21:24.57
ID:D3cHIN030
妹「なんで?その人童貞嫌いだから?」
俺「いやだって画面から出てこないし」
妹「二次元か!」
俺「悪いか」
妹「ないよないよそれないよ」
俺「何がないんだよ」
妹「現実見て、お願いだから」
俺「二次元だってそこに生きれば現実だ」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:22:43.98
ID:D3cHIN030
妹「リアルな世界に生きて!」
俺「十分リアルだって」
妹「・・・何で、今ここにいるあたしを好きなってくれないの?」
俺「え?」
妹「何でもない」
俺「気になる」
妹「何でもないって言ってるでしょ!」
俺「怒るなよ・・・」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:23:39.41
ID:D3cHIN030
妹「わかった、わかったから!」
俺「何が?」
妹「お兄ちゃんとあたしはそういう関係にはなりません!!」
俺「う―ん・・・そう言われるとなんだかな・・・」
妹「何?」
俺「な、何でもありません・・・」
妹「はあ・・・ごめん、きつかった?」
俺「謝ることないよ」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:24:29.16
ID:D3cHIN030
妹「傷ついた?」
俺「俺こそごめんな」
妹「ううん、当然のことだよね・・・うっ・・・ひっく」
俺「頭なでなでしていいか?」
妹「お兄ちゃん温かい」
俺「お前が冷え・・・」
妹「キスはしないよ?」
俺「・・・うん」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:25:24.46
ID:D3cHIN030
妹「キスしちゃダメ・・・あたしそういうつもりは・・・」
俺「何だよ」
妹「しないったら!だめだよぅあたしたちきょうだい・・・」
俺「そう言われるとしてみたくなる不思議?」
妹「いやあ!やめてお兄ちゃん・・・あっ・・・だめ・・・あ・・・」
俺「何だよ」
妹「何となく?」
俺「何だそりゃ」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:26:34.58
ID:D3cHIN030
妹「ふふふ・・・大丈夫、わかってるから」
俺「お、おう」
妹「じゃあ部屋に戻るね」
俺「うん」
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:26:20.73
ID:CVZWmG5U0
いやいやたまにはこういうベタなのもいいんじゃない?
俺は好きだよー こういうの
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:28:19.49
ID:D3cHIN030
妹「う・・・うぇ・・・ひっく・・・」
妹「お兄ちゃんの・・・ばかばか」
妹「どうしてわかってくれないのぉ」
妹「お兄ちゃんなんか・・・――」
――――――
俺「き、緊張した・・・」
俺「妹って俺のこと好きだったのか・・・?」
俺「どうしてこうなった・・・」
俺「実は血が繋がってないとか、そんな設定ないのかよ・・・」
>>59
ありがとう
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:30:25.14
ID:D3cHIN030
それから、俺と妹の関係は急によそよそしいものとなった。
俺たちはあいさつすらまともに交わさなくなってしまった。
考えてみると、今まで妹とどんなことを話していたのだろうか?
そんなことすらわからなくなった。
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:36:14.96
ID:D3cHIN030
妹友「で、ね・・・聞いてる?」
妹「え?うん、そうだったね・・・たらこをチンすると焦げるよね」
妹友「なんだそりゃ・・・そんな話してないって」
妹「じゃあ、眠る寸前って意味不明なことを考えてるよね~だった?」
妹友「全然違うでしょ・・・宿題やったかって話してたの」
妹「・・・そうきたか」
妹友「どうせやってないんでしょ?」
妹「んーそうなるかな?」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:47:49.92
ID:D3cHIN030
妹友「自分のきょうだいについて英語で紹介するんでしょー確かにめんどうだよね」
妹「自分の・・・きょうだい・・・」
妹友「どうした?」
妹「ひっく・・・う・・・」
妹友「泣き出した!?何かあったの?」
妹「何もないよー・・・うわーん・・・」
妹友「絶対何かあるでしょ!うちに来なさい!」
妹「ひっく・・・ぐす・・・すまぬ・・・」
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 14:55:53.47
ID:D3cHIN030
妹友「ふむふむなるほど・・・仲が険悪だと」
妹「険悪なんじゃないの・・・気まずいの・・・」
妹友「どっちも同じだって。それにしても兄を誘惑するとは・・・なかなかやるなあ」
妹「だって大好きもん・・・ひっく・・・」
妹友「きょうだいに恋かー・・・」
妹「真剣に考えてくれてる?」
妹友「全然?」
妹「まあ、その方が妹友らしいというか・・・」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:02:54.35
ID:D3cHIN030
妹友「乙女だねーきゅんきゅんしちゃう!あーいいな」
妹「恋すること自体はいいと思うけど・・・」
妹友「叶わない恋のが切なくて、でもちょっとしたことが嬉しくて、はまっちゃうよね」
妹「ま、実際そう・・・かな」
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:11:45.02
ID:D3cHIN030
俺「ただいまー」
俺「ってまだ誰も帰ってきてないのか」
俺「今日も疲れた・・・ん、紙が落ちてる」
俺「これ・・・妹の字?」
俺「宿題みたいだ」
俺「『わたしのきょうだいについて』」
俺「『わたしにはお兄ちゃんがいます』」
俺「『お兄ちゃんはいわゆるおたくです』ってひでーな」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:19:58.02
ID:D3cHIN030
俺「『お兄ちゃんは暇さえあればパソコンをしています』・・・そこまでしていないが」
俺「『お兄ちゃんはたくさんのエロ画像を持っています』こんなこと書くなよ!」
俺「『どうやら黒髪ストレート、貧乳、セーラー服が好みのようです』バラすな!!!」
俺「『でもそんなお兄ちゃんがわたしは好きです』・・・」
俺「『お兄ちゃんが好きすぎてわたしは苦しいです』」
俺「『神様はいじわるだと思います』」
俺「『どうして好きな人をお兄ちゃんにしたのでしょうか?』」
俺「『こんなに好きなのに・・・どうして気持ちを伝えられないのでしょうか?』」
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:20:42.99
ID:D3cHIN030
俺「『彼がわたしのお兄ちゃんじゃなかったらよかったのに』」
俺「『でも・・・好きなんです・・・嫌いになれま・・・』・・・ぐすっ」
俺「妹・・・」
俺「俺は・・・俺は・・・・・・」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:22:33.53
ID:D3cHIN030
妹「ただいまー」
妹「ってどうせあいさつしないんだけどね」
俺「おかえり」
妹「うわ!た、ただいま・・・」
俺「ちょっと用があるんだ」
妹「な、何?」
俺「いいから部屋に来いよ」
妹「え?は?・・・うん」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:24:18.33
ID:D3cHIN030
妹「失礼しまーす」
俺「まあ座れよ」
妹「で、用って何?」
俺「まーなんだ、時間はまだまだあるし急ぐことはない」
妹「それはそうだけど・・・」
俺「まあまあジュースとおかしでも」
妹「はっ!騙されないぞ!この中にアヤシイ薬が・・・」
俺「混ぜるか!」
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:26:53.78
ID:D3cHIN030
俺「取り乱さないで聞いてほしい・・・実は・・・」
妹「わーこれおいしー」
俺「って聞けよ!」
妹「え?何か言った?」
俺「んー、まあいいやとりあえず聞け。これ見たんだ」
妹「これ・・・!ちょ・・・何で見たの!!!」
俺「落ちてたから?」
妹「だからって見るな!ふざけないでよ・・・」
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:27:52.68
ID:D3cHIN030
俺「ごめん・・・」
妹「今更謝られても・・・」
俺「そうだな・・・じゃあ仕方がなかったってことで」
妹「簡単に片付けないで!」
俺「じゃあどうしたらいい?」
妹「責任取りなさい!」
俺「お前の処女をもらうとか?」
妹「ば、ばか!」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:29:31.45
ID:D3cHIN030
俺「俺は少なくともお前よりばかではない」
妹「そういう問題じゃないでしょ」
俺「そうだったな・・・で、責任とは?」
妹「そ、そんなの決まってるじゃない」
俺「俺の童貞をお前に捧げる?」
妹「何でそうなる!」
俺「だったら?」
妹「・・・いい?」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:30:50.22
ID:D3cHIN030
妹「もう、ね、わかってる」
俺「何が?」
妹「お兄ちゃんを好きでいてもしょうがないってこと」
俺「・・・」
妹「だから決めたの」
俺「・・・何を?」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:32:20.23
ID:D3cHIN030
妹「お兄ちゃんを忘れる」
俺「え?」
妹「だからお兄ちゃんを忘れるの」
俺「忘れる・・・って?」
妹「もちろん同じ家で暮らしてるんだから、存在自体を消すことはできないよ」
妹「この家を出て行くこともできないしね」
妹「だから、『普通のお兄ちゃん』として接するよ、これからは」
妹「今まであたしが『愛したお兄ちゃん』を忘れる」
妹「お兄ちゃんも『ただの妹』として接して?」
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:33:05.17
ID:D3cHIN030
俺「おま・・・そんなこと・・・」
妹「もう苦しいのはイヤなの」
俺「だからって・・・」
妹「だからってどうしようもないでしょ」
俺「そうだけど・・・」
妹「どんなに好きでも何もできないんだもん・・・」
俺「そうだよな」
妹「責任とって、お願い聞いてくれるよね?」
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:37:32.29
ID:D3cHIN030
俺「仕方・・・ないよな」
妹「それしかないよ」
俺「でもなんだかなー・・・」
妹「もう、うじうじしない!」
俺「・・・わかった」
妹「それでよし!」
俺「うん」
妹「ね、最後にひとつだけ聞いてもいい?」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:39:19.06
ID:D3cHIN030
俺「何?」
妹「お兄ちゃんは・・・その・・・」
俺「何だよ?」
妹「やっぱいいや」
俺「そこでとめると気になるだろ」
妹「お兄ちゃんって・・その・・・・あたしのこと・・・好き・・・だったのかな?」
俺「え?」
妹「ほら、言わないほうがよかったでしょ?」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:39:59.22
ID:D3cHIN030
俺「・・・だろ」
妹「え?」
俺「当たり前だろ・・・」
妹「お兄ちゃん・・・」
俺「好きだよ・・・妹」
妹「お・・・兄・・・ちゃ・・・ひっく・・・ひっく」
俺「・・・抱きしめていいか?」
妹「うん」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:40:51.46
ID:D3cHIN030
俺「妹って温かいんだな」
妹「お兄ちゃんが冷えてるんでしょ」
俺「いい香りがする」
妹「変態」
俺「目、閉じて」
妹「え?」
俺「いいから閉じて」
妹「・・・おでこで」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/01/18(火) 15:41:41.75
ID:D3cHIN030
妹「・・・ありがと」
俺「お礼を言われることなんか・・・」
妹「もう、大丈夫だから」
俺「そっか」
妹「こんな風にできてよかった」
俺「うん」
妹「・・・じゃあこれからは『普通のきょうだい』ね」
俺「ああ」
そして、俺は「愛する妹」と会えなくなったのであった―
おわり
くだらないの書いて正直すまんかった
※続きを読む
妹「お兄ちゃんのパソコン貸して」
http://lovevippers.blog.2nt.com/blog-entry-556.html
⇒妹「お兄ちゃんのパソコン貸して」…SecondStory
⇒http://lovevippers.blog.2nt.com/blog-entry-555.html
妹「お兄ちゃんのパソコン貸して」…TheLastStory
http://lovevippers.blog.2nt.com/blog-entry-554.html
僕は妹に恋をする プレミアム・エディション
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