新ジャンル「遺産相続のもつれ」
- 2008/03/07
- 11:53
新ジャンル「遺産相続のもつれ」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:07:20.02 ID:6ybZg0xe0
男「おいこら。てめぇ、何勝手にテレビ見てんだ。それは俺の相続品だぞ」
女「五月蝿いわね。良いじゃない、このリビングは私の相続品なんだから」
男「ちっ……爺も、こんなでかいテレビなんか買いやがって。俺の部屋に運べねえじゃねえか。忌々しい」
女「それはどうもご愁傷様。それよりも、早くご飯作りなさいよ。お腹すいたんだけど」
男「…たまにはてめぇが作れよ」
女「キッチンは貴方のもの、冷蔵庫は私のもの。冷蔵庫貸してあげる代わりに二人分の料理を作る……そういう約束よね?」
男「くそっ! てめぇ、ろくな志に方しねえぞ」
女「おあいにくさま、ろくな生まれ方もしてないの」
男「ケッ!!」
女「ふんっ!!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:15:22.30 ID:6ybZg0xe0
男「おい。てめえ、また麦茶作るの忘れてただろ」
女「…あぁ、ごめーん。すっかり忘れてたー(棒読み)」
男「なんだよその態度は!! 冷蔵庫はお前の物なんだろ、中のものはお前が管理しろよ!!」
女「五月蝿いわねぇ。水出る蛇口は貴方のキッチンの中でしょ、勝手に使っても良いの?」
男「ぐっ……」
女「それとも? 私のお風呂場で麦茶作れって言うの?」
男「……もういい、勝手にしろ!!」
女「あぁっ、ちょっとぉ、もうすぐご飯の時間じゃない。何処行くつもりよ」
男「ファミレス。今日は外で食う」
女「だったら私も行く」
男「…ついてくんなよ」
女「奢ってあげるわよ。私より一桁相続金額の少ない、男くん」
男「……チッ!!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:27:23.84 ID:6ybZg0xe0
男「こらっ、ボケナス。てめえ、風呂場に服脱ぎ散らかしてんじゃねえよ」
女「ごめんごめーんごめんなさいねー(棒読み)」
男「…あのなぁ、確かに風呂場・脱衣所はお前の相続品だ」
男「けどなぁ、だからって、俺も使わなくちゃいけない場所なんだよ!! そんな所に、私物放置しとくんじゃねえ!!」
男「目に付くんだよ、チラチラチラチラと!! 目障りなんだよ、ちゃんとしまえよ脱衣かごに!!」
女「いいじゃーん、私だってアンタの見たくも無いパンツ、毎日洗濯してあげてるんだから」
男「!! そっ、そりゃぁそうだが。けどよう……」
女「なんだったら、脱衣所とテレビ交換する? それだったら、今度からちゃんとかごに入れるけど」
女「その代わり、洗濯はあんたがやってね?」
男「……すみませんでした」
女「よーろーしーいー。ほらっ、とっととお風呂入ってきなよ。ガス代勿体無い」
男「…くそぉッ……」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:39:02.50 ID:6ybZg0xe0
男「ふぅ……寒い寒い。よかったぜ、石油ストーブは俺の相続品で。なかったら、凍え志んでるところだ」
コンコン
男「……なんだ、なんの様だ。こんな夜更けに俺の部屋に」
女「…ちょっとの間だけストーブにあたらして欲しいんだけど」
男「却下だ却下。お前の部屋にはエアコンがあるだろ。それを使え」
女「エアコンだと温まるのに時間かかるのよ。ねぇ、お願い……」
男「温まるまで待てば良いだろ。我儘を言うな」
ガチャッ
女「……」
男「おい、何だよ。勝手に人の部屋に入ってくるなよ。不法侵入だ、あっ、ちょっと、それは俺の毛布!!」
女「俺の? アンタが夜寝るとき寒くて可哀想だから、私が一月一万で貸してあげてるんじゃなかったかしら?」
男「ぐっ…それは……」
女「ストーブにあたらせてくれないのなら、この契約は無しね。すぐに私の部屋に撤去するわ」
男「ひっ、卑怯だぞ。ちゃんと、今月分は払ってるのに!! この、鬼畜!!」
女「鬼畜? こんな寒い夜に、女の子をストーブにあたらせない、貴方の方がよっぽど鬼畜じゃない!!」
男「う…ぐぅ……」
女「さぁ、どうするの? あたらせてくれるの? くれないの?」
男「……どうぞ、ご自由にお使いください。女…さん……」
女「よろしい。それじゃ、どきなさい。私がストーブにあたれないわ」
男「……チクショウ……」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:51:59.69 ID:6ybZg0xe0
男「……おぃ、こら。お前、寝てないか?」
女「寝てない…寝てないですよぉ…すぅすぅ……」
男「だったら、そろそろお前の部屋暖まった頃だろ。そろそろ部屋に帰れよ」
女「うぅ……面倒…貴方何とかしてよ」
男「何とかしてよって。おい!! 寝るな、寝るなって、この馬鹿!!」
女「部屋まで運んでおいてね……それじゃ…お願い……zzz………」
男「…あぁもうっ!! なんでお前はそういつもいつも、自分勝手なんだよ!!」
男「普段は部屋の前を通るだけで怒るくせに!! 俺の事毛嫌いしてるくせに!! なんなんだよまったく!!」
女「ん~、むにゃむにゃ……」
男「…つっても、ここには置いとけないし…やっぱり、運ぶしかないのか……」
女「……んふふぅ…おとぉーさーん……」
男「……チクショウ………」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:00:10.79 ID:2kqxCBw+0
男が可哀相過ぎるwww
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:05:45.73 ID:6ybZg0xe0
男「おいこらっ、いつまで仏壇拝んでんだ、とっとと飯食えこの野郎」
女「ん。あと、もうちょっとだけ……」
男「……けっ、毎朝毎朝志んだ奴に手を合わせてご苦労なこった」
女「貴方は軽薄過ぎ。そんなんじゃ、御父さん天国で泣いてるよ?」
男「はっ? あの糞爺が? んな訳ねえだろ。きっと、天国でもお盛んだろうよ」
女「……そうかもね………」
男「おら、もう良いだろ。早く来いよ、お茶碗も箸も俺の相続物なのは分かってるだろ? とっとと、片付けさせろ」
女「わかったわよ、五月蝿いわね!!」
男「てめえの古臭い念仏の方がよっぽど五月蝿いんだよ。じゃぁな、キッチンで待ってるぞ」
女「……御父さん……男くんの言うとおり、天国でも元気してる?」
女「私も、男くんも元気だよ……だから、心配しないでね………」
女「…御父さん……」
男「おらっ、早くしろよ!! ご飯冷めちまうぞ!!」
女「はーい!! 今行くわよ!!」
女「……今日も、頑張ります。見ててくださいね、御父さん……」
やばい、何か色々と頭の中がおかしくなってきている
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:26:18.26 ID:6ybZg0xe0
女「あらっ、美味しいじゃない。このお味噌汁」
男「…インスタントだよ。嫌味かてめえ」
女「あらそうなの。じゃぁ、これからはこれ買ってきてね。お金は私が出すから」
男「そうしてくれると助かるよ。二等親の女さん」
女「いやだ、そんな他人行儀で。もっと親しみを込めて、女、女ちゃんとか呼んでよ」
男「お前だって、いつも俺を呼ぶとき貴方、アンタだろ。人の事言えるか」
女「んー、そうだったっけ?」
男「そうだよ。だいたい、俺だってな。爺の遺言が無かったら、誰がお前なんかと」
女「聞き捨てならないわねえ。こんな美人と一つ屋根の下に暮らしておいて、その言い草はなんなの?」
女「男の子だったら、もっとこう、どきどきそわそわしても良いんじゃないの? ねぇ、どうなのよ?」
男「そういうのは、どきどきそわそわさせるような事をしてみてから言いやがれ。この阿婆擦れ女」
女「なっ…なんですってぇ!!」
男「言っとくがなぁ!! さっきも言ったとおり、俺は爺の遺言さえなけりゃぁ、この家なんてとっとと出て行きたいんだよ」
男「遺産金でマンション借りる金もあるんだ。でなきゃ、なんでこんなややっこしい家で暮らさにゃならんのだ」
女「………」
男「だいたい、爺も爺だ。言うに事欠いて、こんな何処の馬の骨ともわからねえ、女と一緒に暮らせなんて」
男「ボケてきたなぁボケてきたなぁとは、常々思っていたが。まさか最後の最後で、あんな事を言い出すとは思わなかったよ」
男「遺産金に眼がくらんだ俺が馬鹿だった。こんな事なら、あの時断っておけば……」
女「…じゃぁ、出てけば良いじゃない………」
男「……えっ?」
女「出てけば良いって言ったのよ!! 御父さんの遺言なんか守らず、勝手にどことなりと出て行けば良いのよ!!」
男「そっ、それは……」
女「無理よね。だって、貴方天涯孤独の身じゃない!! 御父さんの居ない今、誰が保証人になってくれるって言うのよ!!」
女「それでも良いなら出て行きなさいよ!! ほらっ、ほらっ!! 早く、出て行きなさいってば!!」
男「……す、すみませんでした……」
女「……はぁ、はぁ…はぁ……えぐっ……」
男「すまん」
女「……この話は終わり、早く学校行く支度しましょう……」
男「あぁ……」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:33:20.84 ID:KOKqb5PI0
よくここまで話がつくれるなぁ
すげぇ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:37:29.98 ID:UuoD16oWO
萌えれない……
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:41:10.88 ID:6ybZg0xe0
男「…………」ザブザブ
TV「今日の最も良い運勢は、さそり坐の貴方!! 恋愛運が……」
女「…………」
男「……なぁ、落ち着いたか?」ザブザブ
女「…………」
男「なぁってば?」ザブザブ
女「五月蝿いわね!! 今、占い見てるのよ!! 静かにしなさいよ!!」
男「(……すっかり、立ち直っていらっしゃる)」
女「あぁっ、貴方のせいで今日の占い最下位だったじゃない! どうしてくれるのよ」
男「えぇっ!? それ、俺のせいなのか?」
女「あーもー!! どうしてくれようかしら、朝から最悪の気分だわ!!」
男「おい、もう学校行くのか? つうか、テレビ消せよ」
女「貴方の相続品でしょ? 貴方が始末しなさいよ。ふんっ!!」
男「ちょっと……待てよ、俺もすぐ支度するから、一緒に行こうぜ!!」
女「……三十秒で支度しな」
男「無茶言うなよ、テレビも消さなくちゃならんのに……。よっと」ピッ
女「あぁあぁ、やんなっちゃう。何で、朝から貴方なんかと一緒に登校しなくちゃならないのよ」
男「はいはい、まぁそう言うなって」
男「(あんな姿見せられた手前、放っておけるか……はぁ……)」
女「おーそーいー! 早くしなさいよぉ!!」
男「そう思うなら、毎朝皿洗いくらい手伝ってくれ!! 待ってろ、もう後一分で行くから」
女「本当ね? 一秒でも遅れたら承知しないわよ!!」
男「はいはい……」
>>13 ごめん。けど、何か来ちゃったんだ、ちょっと書かせて……
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:42:47.81 ID:949mw71y0
新ジャンルはハッピーエンドしか認めない
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:56:05.10 ID:IhfFrvSbO
ほっしゅほしゅにしてやんよ
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:00:23.13 ID:6ybZg0xe0
女「おーそーいー、十秒おーそーいー」
男「んな、十秒くらい構わんだろう。けち臭い奴め」
女「知らないの、一秒を笑うものは一秒に泣くのよ」
男「ほぅ、そりゃ是非ともその泣く状況とやらをご教授願いたいものですね」
女「…いいから、ぼさっとしてないで早く靴履きなさい」
男「へいへい」ゴソゴソ
女「ちょっと、なんか貴方の靴汚いわね。何年履いてるの、それ?」
男「ん? さぁ……たしか、俺が中坊の頃からだから、かれこれ四年位かな?」
女「見っとも無いわねえ。あっ、そうだ! 確か、御父さんの靴が、下駄箱の中に……」
男「良いのかよ。そりゃ、お前の相続品だろ?」
女「良いわよ。靴なんて消耗品なんだから、使わなくっちゃ。ほら、あったあった。早速履いてみなさいよ」
男「……あぁ。すげぇ、ぴったりだ」
女「んー、似合ってるじゃない。そうしてると、ちょっと大人っぽく見えるわよ」
男「靴一つでそんなに印象変わったら苦労しないと思うがねえ」
男「しかし、足のサイズは結構大きい方だと思っていたが。爺と一緒だったと思うと、なんか複雑だな……」
女「…………おとぉーさん………」
男「? おい、どうした、突然黙りだして?」
女「…へっ!? あっ、いや、その……」
男「?」
女「なっ、なんでもないわよ!! ほらっ、早く学校行くわよ!!」
男「あっ、あぁ……」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:05:40.06 ID:KOKqb5PI0
がんばれー
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:17:15.00 ID:cXwjCsvQ0
ダチョウ倶楽部の上島とカンニング竹山が罵倒しあいながら、唇を近づけていってチュッってするの思い浮かべた
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:23:05.40 ID:6ybZg0xe0
女「どう、通学路にももう慣れた?」
男「まぁなんとか……。誰かさんが、パソコンをもっとレンタルしてくれれば、この街にもすぐに馴染めると思います」
女「馬鹿ねぇ、パソコンくらい買えば良いのに。そのくらい不自由しない金額、御父さんから貰ったでしょ?」
男「誰かさんと違って、大学行こうと私考えておりますから。あるに越した事は無い、浪費は控えるべきなんだよ」
女「ふーん、倹約家なこと。けど、この近くに大学なんて、そんなに無いわよ」
男「……あぁ、大学生になっても、遺言は時候になりませんか」
女「そりゃあ、ねぇ。あの家で、一緒に暮らすって事になってるし」
男「はぁぁ~。こりゃ、早いとこ進路決めないと、色々とまずい事になりそうだなぁ……」
女「……ごめん」
男「まったくだ」
女「…………」
男「冗談だよ。まぁ、なるべく近い大学にいけるよう努力します」
女「…交通費半分くらいは出したげる」
男「わぉ、そりゃありがたい」
女友「女~、お~は~よ~ぉ~」
女「女友、おはよう」
女友「あぁ、男くんも、お~は~よ~ぉ~」
男「おはよう、女友さん」
女「それじゃ、ここまでで良いから。また放課後にでもね」
男「ん、分かった。女友さん、くれぐれもこの野蛮なゴリラ女を、よろしくお願いします」
女「ちょっと、それどういう意味よ」
女友「は~い~、よろしくお願いされましたぁ~」
女「女友!? アンタも、何承諾してるのよ!! ちょっと、二人とも酷くない!?」
男「酷くねえよ。それじゃ、くれぐれもゴリラの鎖を緩めないように」
女友「らじゃ~、了解~」
女「コラーッ!! なにノリノリなのよ!! あっ、ちょっと女友、引っ張らないで!! アイツにびしっと言ってやらないと……」
男「…ふぅ。まぁ、女友さんに任せとけば、後は大丈夫だろう……」
男「……さて、そろそろかな………」
21 :れいな教宣教師 ◆HENTAIcyPA
:2008/03/05(水) 02:30:27.32 ID:MNKmGmVmO
仲の悪い圭一と魅音で再生されるでありますわ
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:34:47.46 ID:6ybZg0xe0
ザッ
男「何奴! 舟木道場の数馬兵馬と知った上でか!」
男「立ち会いたくばあらかじめ、時と場所を告げておくのが武士の作法!!」
?「我ら武士にあらず。中山峠の釜井達なり……」
ズズズズズ
男「舟木兄弟の刀は波遊兼光と呼ばれる大業物である」
?「背中合わせの上段に構えた双子の姿は、まさしく一心同体二刀を携えた金剛力士のようである」
男「ふり上げた刀を勢いよく下ろすだけの双子の剣法だが」
?「その間合いに入ることは志を意味していた」
男「はよ来い。チャイムが鳴ろうぞ」
男「臆したか釜井達。いや……」
男「……男友」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:54:20.72 ID:6ybZg0xe0
男友「いやー、男の舟木兵馬・数馬の演技は迫真ですなぁ。思わず、肛門の辺りがむず痒くなってしまうでござるよにんにん」
男「嬉しい事言ってくれるじゃないの。って、朝っぱらか妙な事をさせるな、このスットコドッコイ」
男友「おやおや、友人に向かってスットコドッコイダーとは。随分な口の利き方じゃないですかないですかハニー」
男「……はぁ。もう良い、なんか朝からどっと疲れた」
男友「あっはっはっは。そんな事言って、さては俺と会う前からお疲れちゃんなんだろー?」
男「…なんでそう思うんだ?」
男友「またまたぁ、とぼけちゃって。男と女が一つ屋根の下に居るんでしょ。間違いが起こらない筈が無い」
男友「あぁ、駄目よフェルゼン。私には夫が……。良いではないか良いではないか」
男友「あぁん、いやぁっ。いけないと分かっていても、体が感じちゃう、かんじちゃうよぉっ!!」
男友「えぇのんか、えぇのんか、ここがええのんかぁ? ここのおちちがええのんかぁ? こうですね、分かります^^」
男「……男友。どうやら、俺はお前の口がこれ以上酷くならないうちに、俺のスタンドで綴じなければならないようだ」
男「ほほぅ。この私、ディオ・マックスウェルのスタンドに勝てるかな?」
男「…………」ゴゴゴゴ!!
男友「…………」ざわ…ざわ……
キーンコーンカーンコーン
男・男友「あっ!」
キーンコーンカーンコーン
男「……おい、お前の自慢のスタンドで、時を止めろよ……」
男友「無茶言うな。十六夜PAD長にでも頼んでくれ……」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
03:21:42.49 ID:6ybZg0xe0
先生「まったく、お前達は何度遅刻したら気が済むんだ(c.v.北大路欣也)」
男・男友「スミマセン、オトーサン……」
生徒「あっはっはっは!!」
男・男友「(´・ω・)(・ω・`)」
女友「あらぁ~、男くんったらまた遅刻だ~」
女「…もうっ、何度やれば学習するのよあの馬鹿は……(//)」
男「(……だいぶ落ち着いてきたみたいだな。よかったよかった)」
先生「で、どうする男、男友よ。今からバケツを持って廊下に立つのと、放課後教室に残って黒板を綺麗にするのと、どっちが良い?」
男友「できれば、どちらも無しの方向で事を穏便に運びたいのですが」
先生「喝!! 何を甘ったれた事を言っておるか。これで何回目か自分の胸に、聞いてみろ!!」
男友「一回二回三回おっぱい、おっぱいいっぱい、夢浪漫!!」クワッ!
先生「この、大馬鹿者がぁッ!!!!!」
男友「うわぁおぉ、体罰反対ィィッ!!!」メメタァ!
男「……あのぉ、それじゃぁバケツ持ちでお願いします」
先生「ん? どうしてだ、男よ。理由を簡潔に述べよ」
男「なんでって……そりゃぁ……」チラッ
女「…………」ジーッ
男「ん~。私、バケツ持チ、三度ノ飯ヨリ大好キアルネ。ダカラ、私、バケツ持チタイヨ。オ願イシャチョサン」
先生「ほほぅ。そんなに、バケツが持ちたいか、このチャイーニーズめが」
男「持ちたい、持ちたいです。先生、バケツが持ちたいです!!」
先生「ふぉっほっほ、そうかそうか……」
先生「んじゃぁ、放課後黒板掃除の刑で」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
03:44:37.29 ID:6ybZg0xe0
先生『好きなことやっても罰にならんからな。嫌いな事をやってもらわないと……』
男「あんた鬼や、鬼軍曹や……うぅっ…ん?」コツン
男「何だ? 紙切れ……この筆跡、後方からということを考えると、女か……なになに」
女『貴方、どうするのよ。放課後残って掃除だなんて。ご飯の時間が遅れるじゃない』
男「………むぅ」
男『すまん、俺が迂闊だった。悪いが、今日は外で食べるか何かにしてくれ。俺は俺で何とかするから』
男「………ほぃ!」ポイッ
男「………早いな……」コツン
女『また、外食? もういい加減ファミレスの料理飽きたんだけど。遅くて良いから、何か作りなさいよ』
男「……そうは言ってもなぁ……」
男『冷蔵庫の中身もそう多くないんだ。買出しに行かんと何も作れん。だから、今日は無理』
男「…………早い」コツン
女『はぁ? ちゃんと冷蔵庫の中身くらい確認しときなさいよ。鈍臭いわね!! 家の食事担当でしょ!!』
男「勝手な事を……」
男『確かに、食事を作るのは俺の仕事だ。けど、食材を用意するのは、冷蔵庫の相続人であるお前の仕事じゃなかったか?』
女『なに? 開き直る気? こっちはタダで食材なり保管場所を提供してあげてるのよ?』
男『開き直ってるのはお前だろうが。そんなに手作りの物が食いたいなら、自分で作ればいいだろ。キッチン貸してやるから』
女『なによその言い方は!! もう知らない、勝手にすれば良いんだわ!!』
男『勝手してるのはお前だろう。だいたいお前は、いつもいつもそうやって我儘ばかり言いやがって、大概にしろよ……』
女『……バカァ、本当に知らないんだからね………』
男「はっ!!」
女「…………」ギロリ
男「(……しまった、面と向かってじゃないから、思わず言い過ぎた………せっかく、いい感じに機嫌が治ったと思ったのに……)」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:01:10.19 ID:8T9qdnkjO
地味にレフト高いな
保守
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:09:55.37 ID:8T9qdnkjO
×レフト
○レベル
俺は何を言っているんだろう
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:11:35.66 ID:6ybZg0xe0
昼休み
男友「やっふー、男さーん。一緒に、お昼を食べましょうYO!」
男「お前、朝あんな目にあったのに、無駄に元気だな……」
男友「いやぁ、あの程度でへこたれるなら、俺は男友をやってないね。きっと、男の同級生Aをやってる」
男「うむ、その意味の分からなさ。まさしくお前は俺の友達、男友だ」
男友「なに、それほどの事でもあるよ」
男「まぁ、お昼を食べるのは良いんだが、ちょっと待ってくれないか。野暮用があってな……」
男「おい、女。ちょっと良いか?」
女「……なによ。これからどっかの誰かさんのおかげで、女友と学食に行こうと思ってた所なんですけど」
男「そう言うな、弁当ってのは簡単に見えて作るの結構面倒なんだ」
女「……どうだか。どうせ冷蔵庫みたいに、適当な言い訳してるだけなんじゃないの?」
男「…悪かった。冷蔵庫の中身を確認しておかなかったのは俺のミスだ。この通り……」ペコ
女「…………」
男「それでだな、もしお前さえよければ。何時になるかわからんがちゃんと夕食を作るから、待っていてくれないか?」
女「…………」
男「……どうだろうか?」
女「……嫌」
男「…どうし」
女「今日、もう女友と外で食べる約束したから。ちょっと謝りに来るのが遅かったね」
男「…………」
女「それじゃぁ、食材の買出しだけお願いね。行こう、女友!!」
女友「えっ? えぇ~っ? 女~、私そんな約束して~」
女「良いから!! それじゃぁね、男!! 放課後のお掃除頑張って!!」
男「…………」
男「………チクショウ……あの意地っ張りめ………」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:34:49.81 ID:6ybZg0xe0
男友「王大人、志亡確認!!」
男「…………」
男友「……おぉっ、男よ志んでしまうとは情けない!!」
男「よせよ……今、そういう気分じゃないんだ」
男友「……大変だなぁ。女ちゃん、男のおばさんだったっけ」
男「あぁ、大変だよ。我儘で、意地っ張りで、妙な所で寂しがり屋で……」
男友「いやいや、性的な意味で大変だねってことよ?」
男「……はぃ?」
男友「三等親以内の人とは結婚できないって、わかめ組の島本純が言ってた」
男「……誰だよそれ………」
女友「女ぁ~、良いのぉ~? 男くんにあんな事言って~」
女「良いのよ、あんな奴。こうでもしなくちゃ、自分の立場ってものが分からないんだから」
女友「そうかなぁ~?」
女「そうよ。だいたいね。アイツは自分が私の甥だって自覚が無さ過ぎなのよ」
女「家でも学校でも、お前、アンタって。名前で呼ぶならまだしも、さんも付けやしない……」
女友「それは同い年だからぁ~」
女「そんなの関係ないわよ!! 私は叔母さんなの、男より偉いの!! お年玉を貰うよりあげる方なの!!」
女友「おぉ~、言うねぇ、女ぁ~」
女「ふんっ!! 当たり前じゃない……」
女友「けどぉ、おばさん、おばさんって、自分で言ってて悲しくならない?」
女「………少し」
>>27 たぶん、内野フライ程度の出来だからそれで当たっていると思うよ
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:38:22.92 ID:MnW6bR7v0
>>29
返しがうまくて吹いた
いい加減寝たいのにwktkしてる自分がおる
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
05:06:56.39 ID:6ybZg0xe0
食堂にて
女友「女ぁ、やっぱり~男くんに謝るべきよぉ~」
女「…………」プイッ
女友「女ってばぁ~! も~う、意地っ張りなんだからぁ~!!」
女「……意地っ張りなんかじゃないですのだ………」
女友「女ぁ。男くんね~、確かに~、女を叔母さんとしては見てないけどぉ~」
女友「女の事を~、とっても大切にしてくれてると思うよぉ~」
女「…………」
女友「だからぁ~、何があったか知らないけどもぉ~、あんな嘘つくことはないと思うのぉ~」
女「…………」
女友「ねぇ、聞いてる~? 女ってばぁ~?」
女「聞いてる聞いてる!! 分かったわよ、確かに私もちょっとムキになってた。男に謝るわ」
女友「本当~? それじゃぁ、今すぐにでも~!!」
女「なっ、何言ってるのよ!! そんな、すぐになんて無理に決まってるじゃない!!」
女友「えぇ~? なんでよぉ~、善は急げって言うじゃなぁ~ぃ」
女「はっ、恥ずか……ちょっとは懲らしめてやった方が、アイツのためになるのよ………」
女友「(む~、女ってば~、本当に意地っ張りだなぁ~)」
女友「じゃぁ~、ちゃんと今日中には謝ってよね~? 約束だよぉ~?」
女「しょっ、しょうがないわねぇ。他ならぬ女友がそこまで言うなら……」
女友「あぁ、それとぉ~。ファミレス行くって女は言ってたけど、今日は私無理だからね~」
女「……へ?」
女友「今日ねぇ~、家庭教師の先生と~、映画を見に行く事になってるのぉ~」
女友「だからぁ~、女と一緒にファミレス行けないのぉ~。ごめんねぇ~?」
女「ちょっ、ちょっと、困るわよそんなの!! それだと私、一人でファミレスに」
女友「けふぅ~、ごちそうさまでしたぁ~。それじゃぁ~、頑張ってね、女ぁ~」
女「…………」
女「どうしよう………」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
05:27:01.78 ID:6ybZg0xe0
放課後
男「……あの野郎ぉ………」
男友(黒板)『アイスソードを探す旅に出ます 探さないでね(はぁと)』
男「……○してでも奪われてしまえ、あのスカタン野郎!!」
男「ちくしょう。そうなると、字が深々と抉るように削り込まれている黒板を一人で綺麗にするのか。なんとも、骨が折れそうだなぁ」
男「今となっては、やっぱり女の奴にファミレスに行ってもらって正解だったかも知れん」
男「……さてと、頑張りますか………」
一方、その頃 女はというと……
ドリンクバーの種類が最近減った、某ファミレス
女「…………」
女「あー、駄目だー!! どれもあんまり美味しそうじゃないぃ!!」
女「喋る相手でもいれば気が紛れるかと思ったのに、女友は家庭教師とデートだし、もう最悪ぅぅ!!!」
女「……はぁ……どうしよう……無理にでもお腹に詰めようかな………」
男『それでだな、もしお前さえよければ。何時になるかわからんがちゃんと夕食を作るから、待っていてくれないか?』
女「私さえよければ……か………」
女「…良いよ……幾らでも待つよ………」
>>30 ちょっとのつもりが長くなりそうなので、寝てもらっても構いませんですよ
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
05:53:39.45 ID:6ybZg0xe0
女「…はぁ……なんでこう意地っ張りなのかなぁ………」
カランカラン
男友「俺は、ジャック・バウアー、切れやすい男さぁ~♪」
男友「俺は、ジャック・バウアー、だけど柚木涼香にぶちまけられる~♪」
女「あれは……男友? もう、掃除終わったのかしら……」
男友「いやぁ、親友に掃除を押し付けて飲む、ドリンクバーは格別ですにゃぁ」
男友「あっ、お姉さん、フライドポテトの盛り合わせ一つ!! ついでに、お姉さんのお尻の桃もひと」ビターン!
女「……なにアイツ、男置いて一人だけサボタージュって事?」
女「呆れた。前々から、くだらない奴だとは思っていたけど、私の想像の斜め上を行く駄目人間ぶりだわ」
女「あぁいうのが将来、ラブ時空からやってきた愛の天使の世話になったりするのね……金輪際、関わらないでおきましょう」
女「……けど、そうすると、男は一人で黒板掃除やってるって事よね」
女「大丈夫かな………一人だと随分時間かかるんじゃ……スーパー閉まらないと良いけど」
女「……うん……やっぱり、家族だもの。決められた仕事はこなさなくっちゃね」
カランカラン
誰もつっこまないので自分でつっこみをいれるが
黒板綺麗にするのに、そんなに時間かかるわけ無いだろ
スーパーなんて今時24時間営業だろ、何処のコープだ馬鹿野郎
そもそも遺産相続の遺産って世界遺産の遺産かこの野郎!!
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
06:18:32.86 ID:6ybZg0xe0
男「……ふぃー、やっと終わったよ」
男「おうおう、こんなに黒光りして。立派になったなぁ……おほん(//)」
男「さてと。それじゃぁ、とっとと帰りますか……早くしないと、スーパーが閉まってしまう……ん?」
女「………やっ! げ、元気にしてるかなぁ……なんちゃって」
男「? 女? お前、こんな所で何してんだよ。つうか、その袋……」
女「ん、ん~とねぇ。あっ、あの後私も考え直してね。その…冷蔵庫が空だった事について……」
男「えっ、あぁ……」
女「確かにさ、冷蔵庫の相続者は私なんだし。その中身の管理を怠ってた責任はあると思うの」
女「たとえ貴方に食事の管理を一切任せていたとしても……」
男「…………」
女「だっ、だからぁっ!! 貴方一人を一方的にどうこう言うのは、流石にちょっと、いや充分に言いすぎたかなぁと」
男「それで、罪滅ぼしに買い物に行ってくれたって事?」
女「そっ……そういう事になるかな……。まぁ、私も食べたい物とかあったし、別に全部が全部罪滅ぼしって訳じゃないけど……」
男「……女」
女「なっ、なによぉ。私はもう充分やる事はやったわよ。これ以上、謝ろうなんて気持ち、小指の爪の先程も無いんだか」
男「ありがとな」
女「…………」
男「なんか嬉しいよ。お前が俺の為に、こういう事してくれたって思うと……」
女「そっ……それって、その……わっ、私のこ……(//)」
男「なぁ、女?」
女「はっ、はひぃっ!? なっ、なんでひょうか?!(////)」
男「…家族って、良いもんだな」
35 :30:2008/03/05(水) 06:28:09.36
ID:OK4s/YtUO
懲りずにケータイからwktkしにきた
寝る?眠気なんかもう……消えたさ…!
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
06:55:33.94 ID:6ybZg0xe0
女「………へ?」
男「俺さ、中坊の頃に両親亡くして、そういう感情すっかり忘れてたよ」
男「家族に何かしてやる事、してもらえる事って、こんなにも嬉しいものなんだな……」
女「そっ、そうだね……そうなのかもしれないね……」
男「今なら、爺が女と一緒に暮らすように言った意味が分かるよ」
男「きっと爺は、後に残した、娘のお前の事が心配だっただけじゃなく」
男「俺にこの感情を取り戻して欲しい、そう思ったから、二人で暮らすように言ったんだ。きっと、そうに違いない!!」
女「あっ、あぁうん。きっとそうだよ。御父さん、よく男くんのこと、心配してたし……」
男「そっか、そうなのか……なのに俺と来たら、爺の事を勝手に勘違いして……俺は…俺は!!!」
女「そんなに思い詰めなくても、良いと思うけどなぁ。ほら、御父さんって、優しい人だか」
男「女ぁッ!!」ガバッ!
女「ひゃうぅっ!!?? ちょっ、男、いきなり何するのよ!!!(//)」
男「女……俺、だらしない甥だけど……これからも宜しくな!! いや、宜しくお願いします!!」
女「わかった、分かったよぉ!! だから、手を離してぇっ!! 人が、人が来ちゃうよぉ!!」
男「女、いや、叔母さん!! 女叔母さぁーん!!!」ギュウゥゥ!!
女「だが、だからぁっ!! 離してってば!! ひゃぁっ、せっ、先生!?」
先生「おー、男に女か、仲良いな。ただ、おまえらまだ学生なんだから程ほどにしとけよ」
女「違うんです、いえ、違わなくても良いんですけど、なんというかその!!」
男「女。俺達はこの世で二人だけの家族だ。たった二人だけど、今強い絆で結ばれた家族だ」
男「二人で幸せになろう……この日本で、いや、世界で、最も幸せな家族になろう、なぁっ!!」
女「そっ、そうだね。なろうか、二人で世界一幸せな家族に」
男「…いや、違う……。宇宙だ、宇宙一幸せな家族だ!! うぉぉぉおお!! やるぞ、やるぞ、やってやるぅぅうう!!!」ギュゥゥ!!
女「あぁっ、ちょっとヤダ!! 痛い痛いって……顔っ、顔も近いぃー!!!!」
女「うぁぁああ、何か嬉しいやら残念やら……けど、なんか酷いよぉー!!」
男「女ぁぁああ!!! 愛してるよぉぉおお!!!」
女「(愛してる、愛してるけど、その愛じゃないよきっとぉぉおおお!!!)」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:07:20.08 ID:RIfxZ9/20
応援age
って、なんか書いてもよいかな?
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:15:01.67 ID:6ybZg0xe0
男「……いや、スマン。さっきは少し、いや、かなり感情的になり過ぎた」
女「……知らないわよ。あぁ、誰かさんに締め上げられた、二の腕が痛いったらありゃしない」
男「だから、荷物半分持とうかって、言ったじゃん。ほら、貸しなよ?」
女「いいのっ!! これは、私の仕事なの。私が相続したものなんだから、口出ししないで!!」
男「…………」
女「……だいたい、あんた黒板掃除して疲れてるんだから無茶しちゃ駄目なのよ……まったく……」
男「…なぁ、女?」
女「なによ?」
男「ありがとうな」
女「……どういたしましてぇッ!!!」
男「…さっき言った、宇宙一の家族になろうっていうの。アレは俺、本気だから」
女「…………」
男「きっと俺が、女を幸せにしてみせる。誰よりも、きっと……」
女「……楽しみにしといてあげる。ただ、待つのは嫌いだから、早くしてね(//)」
男「…おう」
男「ところでさぁ、この家の鍵の相続権はどっちにあったんだっけ?」
女「私よ私。御父さんが元気な時に、直接預かってるから。相続権はこの私にあるわ」
男「確か、一つしかないんだよな。今の所、こうして二人で帰ってきてるから良いけど、やっぱりもう一つ作った方がよくないか?」
女「……そうね、どっちか一人の者って言うのも、正直困るわよね………」
>>37 書いて良いんじゃない、>>1でもない俺がでしゃばっている現状を考えれば
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:29:15.23 ID:RIfxZ9/20
では、お言葉に甘えて・・・
ー電話中ー
母「突然だけど、兄ってあんたの叔父さんの事なんだけど」
母「・・・志んじゃってね~」
男「っな・・・」
母「あんまり誇れる人じゃないから葬儀は内々で済ましちゃったけど」
男「・・・おれも行きたかったな」
母「でね。いろいろ整理してたら遺言書が出てきて
遺産はあんたにって書いてあったのよ」
母「で、勝手になんだけど叔父の借金とか整理して余った分を
そっちに送ったから」
男「な、ずいぶん勝手だなぁ」
トントン
男「あれ?だれか来たみたいちょっと見てくるね」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:30:00.16 ID:6ybZg0xe0
女「……けど、やっぱ止めときましょ」
男「? どうしてだよ」
女「……鍵は私達二人の物って事にしておけば良いじゃない」
女「二人の物だから、使うときも二人で一緒に――
――ね?
とりあえず、一旦終わり
なんか、凄くツボッてる。なんじゃぁ、こりゃぁってくらい
なんだこの感情……春か? 春だからなのか!? 年がら年中春みたいな俺の頭が、春の陽気に当てられたのか?
とりあえず、ちょっと寝て落ち着く
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:32:57.84 ID:RIfxZ9/20
>>40
おやすみほしゅがてらに適当に書いとくよ
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:44:24.19 ID:RIfxZ9/20
男 「は~いどなたですか~?」
? 「こんばんは、遺産なのです」
男 「はい?」
遺産「あなたの叔父の遺産なのです。相続されに来たのです」
男 「って勝手に入って来ないでください!」
遺産「ふー喉が乾いたのです。お茶が欲しいのです」
男 「うへ、もうくつろいでるし・・・」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
08:05:50.04 ID:RIfxZ9/20
男 「しょうがないなぁ。ほらよっ」
遺産「むぅ。いちぎゅーならベストだったのですが
これで我慢するのです。コクコク」
男 「んで、説明してくれ」
遺産「めんどくさ・・しょうがないのです説明するのです」
遺産「マ、叔父さんは、世間の荒波には揉まれてないけど
ずっと部屋でしこしこパソコンとかして、修行をし
ついに魔法使いになったのです。」
遺産「そして召還されたのが私なのです。
マスターの理想通りのようじょさんなのです」
男 「・・・変態叔父さんめ・・・」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
08:33:56.61 ID:RIfxZ9/20
遺産「ところであなたは、なんとお呼びしたらよいですか?」
遺産「マスターはなんかいまやってるゲームがどうのこうので
マスターでしたが・・・」
男 「あ?好きにすればいいじゃねぇか」
遺産「むぅ」
遺産「あんた、きみ、ご主人様、ちび人間、おまえ」
男 「ひ、人の本棚を物色して言うな!」
遺産「にーにー」
男 「っビク」
遺産「にーにー」
男 「っビクっビク」
遺産「にーにー♪」
男 「ふ、普通に男さんとか男君でいいよ!」
遺産「むぅつまんないのです」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
09:03:24.83 ID:RIfxZ9/20
遺産「ふぁ~もぅ眠いのです」
男 「なんか納得のいかないとこもあるが結局居ついてるし」
男 「って人のベット占領すんな」
遺産「むぅ一緒に寝るですか?」
男 「おまっばっばっかじゃねぇの!そそそんなの無理に決まってる」
無産「あー男さんも見習い魔法使いなのですか」
男 「ベットが狭いからダメなの!」
男 「・・・おれは寝袋で寝るからもういいよ。」
男 「ほら電気消すぞ・・・ぱちん・・・」
遺産「男さん召還するなら可愛い妹でお願いしますです」
男 「!?むにゃむにゃ」
遺産「寝ちゃったです」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:07:20.02 ID:6ybZg0xe0
男「おいこら。てめぇ、何勝手にテレビ見てんだ。それは俺の相続品だぞ」
女「五月蝿いわね。良いじゃない、このリビングは私の相続品なんだから」
男「ちっ……爺も、こんなでかいテレビなんか買いやがって。俺の部屋に運べねえじゃねえか。忌々しい」
女「それはどうもご愁傷様。それよりも、早くご飯作りなさいよ。お腹すいたんだけど」
男「…たまにはてめぇが作れよ」
女「キッチンは貴方のもの、冷蔵庫は私のもの。冷蔵庫貸してあげる代わりに二人分の料理を作る……そういう約束よね?」
男「くそっ! てめぇ、ろくな志に方しねえぞ」
女「おあいにくさま、ろくな生まれ方もしてないの」
男「ケッ!!」
女「ふんっ!!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:15:22.30 ID:6ybZg0xe0
男「おい。てめえ、また麦茶作るの忘れてただろ」
女「…あぁ、ごめーん。すっかり忘れてたー(棒読み)」
男「なんだよその態度は!! 冷蔵庫はお前の物なんだろ、中のものはお前が管理しろよ!!」
女「五月蝿いわねぇ。水出る蛇口は貴方のキッチンの中でしょ、勝手に使っても良いの?」
男「ぐっ……」
女「それとも? 私のお風呂場で麦茶作れって言うの?」
男「……もういい、勝手にしろ!!」
女「あぁっ、ちょっとぉ、もうすぐご飯の時間じゃない。何処行くつもりよ」
男「ファミレス。今日は外で食う」
女「だったら私も行く」
男「…ついてくんなよ」
女「奢ってあげるわよ。私より一桁相続金額の少ない、男くん」
男「……チッ!!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:27:23.84 ID:6ybZg0xe0
男「こらっ、ボケナス。てめえ、風呂場に服脱ぎ散らかしてんじゃねえよ」
女「ごめんごめーんごめんなさいねー(棒読み)」
男「…あのなぁ、確かに風呂場・脱衣所はお前の相続品だ」
男「けどなぁ、だからって、俺も使わなくちゃいけない場所なんだよ!! そんな所に、私物放置しとくんじゃねえ!!」
男「目に付くんだよ、チラチラチラチラと!! 目障りなんだよ、ちゃんとしまえよ脱衣かごに!!」
女「いいじゃーん、私だってアンタの見たくも無いパンツ、毎日洗濯してあげてるんだから」
男「!! そっ、そりゃぁそうだが。けどよう……」
女「なんだったら、脱衣所とテレビ交換する? それだったら、今度からちゃんとかごに入れるけど」
女「その代わり、洗濯はあんたがやってね?」
男「……すみませんでした」
女「よーろーしーいー。ほらっ、とっととお風呂入ってきなよ。ガス代勿体無い」
男「…くそぉッ……」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:39:02.50 ID:6ybZg0xe0
男「ふぅ……寒い寒い。よかったぜ、石油ストーブは俺の相続品で。なかったら、凍え志んでるところだ」
コンコン
男「……なんだ、なんの様だ。こんな夜更けに俺の部屋に」
女「…ちょっとの間だけストーブにあたらして欲しいんだけど」
男「却下だ却下。お前の部屋にはエアコンがあるだろ。それを使え」
女「エアコンだと温まるのに時間かかるのよ。ねぇ、お願い……」
男「温まるまで待てば良いだろ。我儘を言うな」
ガチャッ
女「……」
男「おい、何だよ。勝手に人の部屋に入ってくるなよ。不法侵入だ、あっ、ちょっと、それは俺の毛布!!」
女「俺の? アンタが夜寝るとき寒くて可哀想だから、私が一月一万で貸してあげてるんじゃなかったかしら?」
男「ぐっ…それは……」
女「ストーブにあたらせてくれないのなら、この契約は無しね。すぐに私の部屋に撤去するわ」
男「ひっ、卑怯だぞ。ちゃんと、今月分は払ってるのに!! この、鬼畜!!」
女「鬼畜? こんな寒い夜に、女の子をストーブにあたらせない、貴方の方がよっぽど鬼畜じゃない!!」
男「う…ぐぅ……」
女「さぁ、どうするの? あたらせてくれるの? くれないの?」
男「……どうぞ、ご自由にお使いください。女…さん……」
女「よろしい。それじゃ、どきなさい。私がストーブにあたれないわ」
男「……チクショウ……」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
00:51:59.69 ID:6ybZg0xe0
男「……おぃ、こら。お前、寝てないか?」
女「寝てない…寝てないですよぉ…すぅすぅ……」
男「だったら、そろそろお前の部屋暖まった頃だろ。そろそろ部屋に帰れよ」
女「うぅ……面倒…貴方何とかしてよ」
男「何とかしてよって。おい!! 寝るな、寝るなって、この馬鹿!!」
女「部屋まで運んでおいてね……それじゃ…お願い……zzz………」
男「…あぁもうっ!! なんでお前はそういつもいつも、自分勝手なんだよ!!」
男「普段は部屋の前を通るだけで怒るくせに!! 俺の事毛嫌いしてるくせに!! なんなんだよまったく!!」
女「ん~、むにゃむにゃ……」
男「…つっても、ここには置いとけないし…やっぱり、運ぶしかないのか……」
女「……んふふぅ…おとぉーさーん……」
男「……チクショウ………」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:00:10.79 ID:2kqxCBw+0
男が可哀相過ぎるwww
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:05:45.73 ID:6ybZg0xe0
男「おいこらっ、いつまで仏壇拝んでんだ、とっとと飯食えこの野郎」
女「ん。あと、もうちょっとだけ……」
男「……けっ、毎朝毎朝志んだ奴に手を合わせてご苦労なこった」
女「貴方は軽薄過ぎ。そんなんじゃ、御父さん天国で泣いてるよ?」
男「はっ? あの糞爺が? んな訳ねえだろ。きっと、天国でもお盛んだろうよ」
女「……そうかもね………」
男「おら、もう良いだろ。早く来いよ、お茶碗も箸も俺の相続物なのは分かってるだろ? とっとと、片付けさせろ」
女「わかったわよ、五月蝿いわね!!」
男「てめえの古臭い念仏の方がよっぽど五月蝿いんだよ。じゃぁな、キッチンで待ってるぞ」
女「……御父さん……男くんの言うとおり、天国でも元気してる?」
女「私も、男くんも元気だよ……だから、心配しないでね………」
女「…御父さん……」
男「おらっ、早くしろよ!! ご飯冷めちまうぞ!!」
女「はーい!! 今行くわよ!!」
女「……今日も、頑張ります。見ててくださいね、御父さん……」
やばい、何か色々と頭の中がおかしくなってきている
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:26:18.26 ID:6ybZg0xe0
女「あらっ、美味しいじゃない。このお味噌汁」
男「…インスタントだよ。嫌味かてめえ」
女「あらそうなの。じゃぁ、これからはこれ買ってきてね。お金は私が出すから」
男「そうしてくれると助かるよ。二等親の女さん」
女「いやだ、そんな他人行儀で。もっと親しみを込めて、女、女ちゃんとか呼んでよ」
男「お前だって、いつも俺を呼ぶとき貴方、アンタだろ。人の事言えるか」
女「んー、そうだったっけ?」
男「そうだよ。だいたい、俺だってな。爺の遺言が無かったら、誰がお前なんかと」
女「聞き捨てならないわねえ。こんな美人と一つ屋根の下に暮らしておいて、その言い草はなんなの?」
女「男の子だったら、もっとこう、どきどきそわそわしても良いんじゃないの? ねぇ、どうなのよ?」
男「そういうのは、どきどきそわそわさせるような事をしてみてから言いやがれ。この阿婆擦れ女」
女「なっ…なんですってぇ!!」
男「言っとくがなぁ!! さっきも言ったとおり、俺は爺の遺言さえなけりゃぁ、この家なんてとっとと出て行きたいんだよ」
男「遺産金でマンション借りる金もあるんだ。でなきゃ、なんでこんなややっこしい家で暮らさにゃならんのだ」
女「………」
男「だいたい、爺も爺だ。言うに事欠いて、こんな何処の馬の骨ともわからねえ、女と一緒に暮らせなんて」
男「ボケてきたなぁボケてきたなぁとは、常々思っていたが。まさか最後の最後で、あんな事を言い出すとは思わなかったよ」
男「遺産金に眼がくらんだ俺が馬鹿だった。こんな事なら、あの時断っておけば……」
女「…じゃぁ、出てけば良いじゃない………」
男「……えっ?」
女「出てけば良いって言ったのよ!! 御父さんの遺言なんか守らず、勝手にどことなりと出て行けば良いのよ!!」
男「そっ、それは……」
女「無理よね。だって、貴方天涯孤独の身じゃない!! 御父さんの居ない今、誰が保証人になってくれるって言うのよ!!」
女「それでも良いなら出て行きなさいよ!! ほらっ、ほらっ!! 早く、出て行きなさいってば!!」
男「……す、すみませんでした……」
女「……はぁ、はぁ…はぁ……えぐっ……」
男「すまん」
女「……この話は終わり、早く学校行く支度しましょう……」
男「あぁ……」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:33:20.84 ID:KOKqb5PI0
よくここまで話がつくれるなぁ
すげぇ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:37:29.98 ID:UuoD16oWO
萌えれない……
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:41:10.88 ID:6ybZg0xe0
男「…………」ザブザブ
TV「今日の最も良い運勢は、さそり坐の貴方!! 恋愛運が……」
女「…………」
男「……なぁ、落ち着いたか?」ザブザブ
女「…………」
男「なぁってば?」ザブザブ
女「五月蝿いわね!! 今、占い見てるのよ!! 静かにしなさいよ!!」
男「(……すっかり、立ち直っていらっしゃる)」
女「あぁっ、貴方のせいで今日の占い最下位だったじゃない! どうしてくれるのよ」
男「えぇっ!? それ、俺のせいなのか?」
女「あーもー!! どうしてくれようかしら、朝から最悪の気分だわ!!」
男「おい、もう学校行くのか? つうか、テレビ消せよ」
女「貴方の相続品でしょ? 貴方が始末しなさいよ。ふんっ!!」
男「ちょっと……待てよ、俺もすぐ支度するから、一緒に行こうぜ!!」
女「……三十秒で支度しな」
男「無茶言うなよ、テレビも消さなくちゃならんのに……。よっと」ピッ
女「あぁあぁ、やんなっちゃう。何で、朝から貴方なんかと一緒に登校しなくちゃならないのよ」
男「はいはい、まぁそう言うなって」
男「(あんな姿見せられた手前、放っておけるか……はぁ……)」
女「おーそーいー! 早くしなさいよぉ!!」
男「そう思うなら、毎朝皿洗いくらい手伝ってくれ!! 待ってろ、もう後一分で行くから」
女「本当ね? 一秒でも遅れたら承知しないわよ!!」
男「はいはい……」
>>13 ごめん。けど、何か来ちゃったんだ、ちょっと書かせて……
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:42:47.81 ID:949mw71y0
新ジャンルはハッピーエンドしか認めない
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
01:56:05.10 ID:IhfFrvSbO
ほっしゅほしゅにしてやんよ
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:00:23.13 ID:6ybZg0xe0
女「おーそーいー、十秒おーそーいー」
男「んな、十秒くらい構わんだろう。けち臭い奴め」
女「知らないの、一秒を笑うものは一秒に泣くのよ」
男「ほぅ、そりゃ是非ともその泣く状況とやらをご教授願いたいものですね」
女「…いいから、ぼさっとしてないで早く靴履きなさい」
男「へいへい」ゴソゴソ
女「ちょっと、なんか貴方の靴汚いわね。何年履いてるの、それ?」
男「ん? さぁ……たしか、俺が中坊の頃からだから、かれこれ四年位かな?」
女「見っとも無いわねえ。あっ、そうだ! 確か、御父さんの靴が、下駄箱の中に……」
男「良いのかよ。そりゃ、お前の相続品だろ?」
女「良いわよ。靴なんて消耗品なんだから、使わなくっちゃ。ほら、あったあった。早速履いてみなさいよ」
男「……あぁ。すげぇ、ぴったりだ」
女「んー、似合ってるじゃない。そうしてると、ちょっと大人っぽく見えるわよ」
男「靴一つでそんなに印象変わったら苦労しないと思うがねえ」
男「しかし、足のサイズは結構大きい方だと思っていたが。爺と一緒だったと思うと、なんか複雑だな……」
女「…………おとぉーさん………」
男「? おい、どうした、突然黙りだして?」
女「…へっ!? あっ、いや、その……」
男「?」
女「なっ、なんでもないわよ!! ほらっ、早く学校行くわよ!!」
男「あっ、あぁ……」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:05:40.06 ID:KOKqb5PI0
がんばれー
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:17:15.00 ID:cXwjCsvQ0
ダチョウ倶楽部の上島とカンニング竹山が罵倒しあいながら、唇を近づけていってチュッってするの思い浮かべた
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:23:05.40 ID:6ybZg0xe0
女「どう、通学路にももう慣れた?」
男「まぁなんとか……。誰かさんが、パソコンをもっとレンタルしてくれれば、この街にもすぐに馴染めると思います」
女「馬鹿ねぇ、パソコンくらい買えば良いのに。そのくらい不自由しない金額、御父さんから貰ったでしょ?」
男「誰かさんと違って、大学行こうと私考えておりますから。あるに越した事は無い、浪費は控えるべきなんだよ」
女「ふーん、倹約家なこと。けど、この近くに大学なんて、そんなに無いわよ」
男「……あぁ、大学生になっても、遺言は時候になりませんか」
女「そりゃあ、ねぇ。あの家で、一緒に暮らすって事になってるし」
男「はぁぁ~。こりゃ、早いとこ進路決めないと、色々とまずい事になりそうだなぁ……」
女「……ごめん」
男「まったくだ」
女「…………」
男「冗談だよ。まぁ、なるべく近い大学にいけるよう努力します」
女「…交通費半分くらいは出したげる」
男「わぉ、そりゃありがたい」
女友「女~、お~は~よ~ぉ~」
女「女友、おはよう」
女友「あぁ、男くんも、お~は~よ~ぉ~」
男「おはよう、女友さん」
女「それじゃ、ここまでで良いから。また放課後にでもね」
男「ん、分かった。女友さん、くれぐれもこの野蛮なゴリラ女を、よろしくお願いします」
女「ちょっと、それどういう意味よ」
女友「は~い~、よろしくお願いされましたぁ~」
女「女友!? アンタも、何承諾してるのよ!! ちょっと、二人とも酷くない!?」
男「酷くねえよ。それじゃ、くれぐれもゴリラの鎖を緩めないように」
女友「らじゃ~、了解~」
女「コラーッ!! なにノリノリなのよ!! あっ、ちょっと女友、引っ張らないで!! アイツにびしっと言ってやらないと……」
男「…ふぅ。まぁ、女友さんに任せとけば、後は大丈夫だろう……」
男「……さて、そろそろかな………」
21 :れいな教宣教師 ◆HENTAIcyPA
:2008/03/05(水) 02:30:27.32 ID:MNKmGmVmO
仲の悪い圭一と魅音で再生されるでありますわ
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:34:47.46 ID:6ybZg0xe0
ザッ
男「何奴! 舟木道場の数馬兵馬と知った上でか!」
男「立ち会いたくばあらかじめ、時と場所を告げておくのが武士の作法!!」
?「我ら武士にあらず。中山峠の釜井達なり……」
ズズズズズ
男「舟木兄弟の刀は波遊兼光と呼ばれる大業物である」
?「背中合わせの上段に構えた双子の姿は、まさしく一心同体二刀を携えた金剛力士のようである」
男「ふり上げた刀を勢いよく下ろすだけの双子の剣法だが」
?「その間合いに入ることは志を意味していた」
男「はよ来い。チャイムが鳴ろうぞ」
男「臆したか釜井達。いや……」
男「……男友」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
02:54:20.72 ID:6ybZg0xe0
男友「いやー、男の舟木兵馬・数馬の演技は迫真ですなぁ。思わず、肛門の辺りがむず痒くなってしまうでござるよにんにん」
男「嬉しい事言ってくれるじゃないの。って、朝っぱらか妙な事をさせるな、このスットコドッコイ」
男友「おやおや、友人に向かってスットコドッコイダーとは。随分な口の利き方じゃないですかないですかハニー」
男「……はぁ。もう良い、なんか朝からどっと疲れた」
男友「あっはっはっは。そんな事言って、さては俺と会う前からお疲れちゃんなんだろー?」
男「…なんでそう思うんだ?」
男友「またまたぁ、とぼけちゃって。男と女が一つ屋根の下に居るんでしょ。間違いが起こらない筈が無い」
男友「あぁ、駄目よフェルゼン。私には夫が……。良いではないか良いではないか」
男友「あぁん、いやぁっ。いけないと分かっていても、体が感じちゃう、かんじちゃうよぉっ!!」
男友「えぇのんか、えぇのんか、ここがええのんかぁ? ここのおちちがええのんかぁ? こうですね、分かります^^」
男「……男友。どうやら、俺はお前の口がこれ以上酷くならないうちに、俺のスタンドで綴じなければならないようだ」
男「ほほぅ。この私、ディオ・マックスウェルのスタンドに勝てるかな?」
男「…………」ゴゴゴゴ!!
男友「…………」ざわ…ざわ……
キーンコーンカーンコーン
男・男友「あっ!」
キーンコーンカーンコーン
男「……おい、お前の自慢のスタンドで、時を止めろよ……」
男友「無茶言うな。十六夜PAD長にでも頼んでくれ……」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
03:21:42.49 ID:6ybZg0xe0
先生「まったく、お前達は何度遅刻したら気が済むんだ(c.v.北大路欣也)」
男・男友「スミマセン、オトーサン……」
生徒「あっはっはっは!!」
男・男友「(´・ω・)(・ω・`)」
女友「あらぁ~、男くんったらまた遅刻だ~」
女「…もうっ、何度やれば学習するのよあの馬鹿は……(//)」
男「(……だいぶ落ち着いてきたみたいだな。よかったよかった)」
先生「で、どうする男、男友よ。今からバケツを持って廊下に立つのと、放課後教室に残って黒板を綺麗にするのと、どっちが良い?」
男友「できれば、どちらも無しの方向で事を穏便に運びたいのですが」
先生「喝!! 何を甘ったれた事を言っておるか。これで何回目か自分の胸に、聞いてみろ!!」
男友「一回二回三回おっぱい、おっぱいいっぱい、夢浪漫!!」クワッ!
先生「この、大馬鹿者がぁッ!!!!!」
男友「うわぁおぉ、体罰反対ィィッ!!!」メメタァ!
男「……あのぉ、それじゃぁバケツ持ちでお願いします」
先生「ん? どうしてだ、男よ。理由を簡潔に述べよ」
男「なんでって……そりゃぁ……」チラッ
女「…………」ジーッ
男「ん~。私、バケツ持チ、三度ノ飯ヨリ大好キアルネ。ダカラ、私、バケツ持チタイヨ。オ願イシャチョサン」
先生「ほほぅ。そんなに、バケツが持ちたいか、このチャイーニーズめが」
男「持ちたい、持ちたいです。先生、バケツが持ちたいです!!」
先生「ふぉっほっほ、そうかそうか……」
先生「んじゃぁ、放課後黒板掃除の刑で」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
03:44:37.29 ID:6ybZg0xe0
先生『好きなことやっても罰にならんからな。嫌いな事をやってもらわないと……』
男「あんた鬼や、鬼軍曹や……うぅっ…ん?」コツン
男「何だ? 紙切れ……この筆跡、後方からということを考えると、女か……なになに」
女『貴方、どうするのよ。放課後残って掃除だなんて。ご飯の時間が遅れるじゃない』
男「………むぅ」
男『すまん、俺が迂闊だった。悪いが、今日は外で食べるか何かにしてくれ。俺は俺で何とかするから』
男「………ほぃ!」ポイッ
男「………早いな……」コツン
女『また、外食? もういい加減ファミレスの料理飽きたんだけど。遅くて良いから、何か作りなさいよ』
男「……そうは言ってもなぁ……」
男『冷蔵庫の中身もそう多くないんだ。買出しに行かんと何も作れん。だから、今日は無理』
男「…………早い」コツン
女『はぁ? ちゃんと冷蔵庫の中身くらい確認しときなさいよ。鈍臭いわね!! 家の食事担当でしょ!!』
男「勝手な事を……」
男『確かに、食事を作るのは俺の仕事だ。けど、食材を用意するのは、冷蔵庫の相続人であるお前の仕事じゃなかったか?』
女『なに? 開き直る気? こっちはタダで食材なり保管場所を提供してあげてるのよ?』
男『開き直ってるのはお前だろうが。そんなに手作りの物が食いたいなら、自分で作ればいいだろ。キッチン貸してやるから』
女『なによその言い方は!! もう知らない、勝手にすれば良いんだわ!!』
男『勝手してるのはお前だろう。だいたいお前は、いつもいつもそうやって我儘ばかり言いやがって、大概にしろよ……』
女『……バカァ、本当に知らないんだからね………』
男「はっ!!」
女「…………」ギロリ
男「(……しまった、面と向かってじゃないから、思わず言い過ぎた………せっかく、いい感じに機嫌が治ったと思ったのに……)」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:01:10.19 ID:8T9qdnkjO
地味にレフト高いな
保守
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:09:55.37 ID:8T9qdnkjO
×レフト
○レベル
俺は何を言っているんだろう
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:11:35.66 ID:6ybZg0xe0
昼休み
男友「やっふー、男さーん。一緒に、お昼を食べましょうYO!」
男「お前、朝あんな目にあったのに、無駄に元気だな……」
男友「いやぁ、あの程度でへこたれるなら、俺は男友をやってないね。きっと、男の同級生Aをやってる」
男「うむ、その意味の分からなさ。まさしくお前は俺の友達、男友だ」
男友「なに、それほどの事でもあるよ」
男「まぁ、お昼を食べるのは良いんだが、ちょっと待ってくれないか。野暮用があってな……」
男「おい、女。ちょっと良いか?」
女「……なによ。これからどっかの誰かさんのおかげで、女友と学食に行こうと思ってた所なんですけど」
男「そう言うな、弁当ってのは簡単に見えて作るの結構面倒なんだ」
女「……どうだか。どうせ冷蔵庫みたいに、適当な言い訳してるだけなんじゃないの?」
男「…悪かった。冷蔵庫の中身を確認しておかなかったのは俺のミスだ。この通り……」ペコ
女「…………」
男「それでだな、もしお前さえよければ。何時になるかわからんがちゃんと夕食を作るから、待っていてくれないか?」
女「…………」
男「……どうだろうか?」
女「……嫌」
男「…どうし」
女「今日、もう女友と外で食べる約束したから。ちょっと謝りに来るのが遅かったね」
男「…………」
女「それじゃぁ、食材の買出しだけお願いね。行こう、女友!!」
女友「えっ? えぇ~っ? 女~、私そんな約束して~」
女「良いから!! それじゃぁね、男!! 放課後のお掃除頑張って!!」
男「…………」
男「………チクショウ……あの意地っ張りめ………」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:34:49.81 ID:6ybZg0xe0
男友「王大人、志亡確認!!」
男「…………」
男友「……おぉっ、男よ志んでしまうとは情けない!!」
男「よせよ……今、そういう気分じゃないんだ」
男友「……大変だなぁ。女ちゃん、男のおばさんだったっけ」
男「あぁ、大変だよ。我儘で、意地っ張りで、妙な所で寂しがり屋で……」
男友「いやいや、性的な意味で大変だねってことよ?」
男「……はぃ?」
男友「三等親以内の人とは結婚できないって、わかめ組の島本純が言ってた」
男「……誰だよそれ………」
女友「女ぁ~、良いのぉ~? 男くんにあんな事言って~」
女「良いのよ、あんな奴。こうでもしなくちゃ、自分の立場ってものが分からないんだから」
女友「そうかなぁ~?」
女「そうよ。だいたいね。アイツは自分が私の甥だって自覚が無さ過ぎなのよ」
女「家でも学校でも、お前、アンタって。名前で呼ぶならまだしも、さんも付けやしない……」
女友「それは同い年だからぁ~」
女「そんなの関係ないわよ!! 私は叔母さんなの、男より偉いの!! お年玉を貰うよりあげる方なの!!」
女友「おぉ~、言うねぇ、女ぁ~」
女「ふんっ!! 当たり前じゃない……」
女友「けどぉ、おばさん、おばさんって、自分で言ってて悲しくならない?」
女「………少し」
>>27 たぶん、内野フライ程度の出来だからそれで当たっていると思うよ
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
04:38:22.92 ID:MnW6bR7v0
>>29
返しがうまくて吹いた
いい加減寝たいのにwktkしてる自分がおる
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
05:06:56.39 ID:6ybZg0xe0
食堂にて
女友「女ぁ、やっぱり~男くんに謝るべきよぉ~」
女「…………」プイッ
女友「女ってばぁ~! も~う、意地っ張りなんだからぁ~!!」
女「……意地っ張りなんかじゃないですのだ………」
女友「女ぁ。男くんね~、確かに~、女を叔母さんとしては見てないけどぉ~」
女友「女の事を~、とっても大切にしてくれてると思うよぉ~」
女「…………」
女友「だからぁ~、何があったか知らないけどもぉ~、あんな嘘つくことはないと思うのぉ~」
女「…………」
女友「ねぇ、聞いてる~? 女ってばぁ~?」
女「聞いてる聞いてる!! 分かったわよ、確かに私もちょっとムキになってた。男に謝るわ」
女友「本当~? それじゃぁ、今すぐにでも~!!」
女「なっ、何言ってるのよ!! そんな、すぐになんて無理に決まってるじゃない!!」
女友「えぇ~? なんでよぉ~、善は急げって言うじゃなぁ~ぃ」
女「はっ、恥ずか……ちょっとは懲らしめてやった方が、アイツのためになるのよ………」
女友「(む~、女ってば~、本当に意地っ張りだなぁ~)」
女友「じゃぁ~、ちゃんと今日中には謝ってよね~? 約束だよぉ~?」
女「しょっ、しょうがないわねぇ。他ならぬ女友がそこまで言うなら……」
女友「あぁ、それとぉ~。ファミレス行くって女は言ってたけど、今日は私無理だからね~」
女「……へ?」
女友「今日ねぇ~、家庭教師の先生と~、映画を見に行く事になってるのぉ~」
女友「だからぁ~、女と一緒にファミレス行けないのぉ~。ごめんねぇ~?」
女「ちょっ、ちょっと、困るわよそんなの!! それだと私、一人でファミレスに」
女友「けふぅ~、ごちそうさまでしたぁ~。それじゃぁ~、頑張ってね、女ぁ~」
女「…………」
女「どうしよう………」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
05:27:01.78 ID:6ybZg0xe0
放課後
男「……あの野郎ぉ………」
男友(黒板)『アイスソードを探す旅に出ます 探さないでね(はぁと)』
男「……○してでも奪われてしまえ、あのスカタン野郎!!」
男「ちくしょう。そうなると、字が深々と抉るように削り込まれている黒板を一人で綺麗にするのか。なんとも、骨が折れそうだなぁ」
男「今となっては、やっぱり女の奴にファミレスに行ってもらって正解だったかも知れん」
男「……さてと、頑張りますか………」
一方、その頃 女はというと……
ドリンクバーの種類が最近減った、某ファミレス
女「…………」
女「あー、駄目だー!! どれもあんまり美味しそうじゃないぃ!!」
女「喋る相手でもいれば気が紛れるかと思ったのに、女友は家庭教師とデートだし、もう最悪ぅぅ!!!」
女「……はぁ……どうしよう……無理にでもお腹に詰めようかな………」
男『それでだな、もしお前さえよければ。何時になるかわからんがちゃんと夕食を作るから、待っていてくれないか?』
女「私さえよければ……か………」
女「…良いよ……幾らでも待つよ………」
>>30 ちょっとのつもりが長くなりそうなので、寝てもらっても構いませんですよ
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
05:53:39.45 ID:6ybZg0xe0
女「…はぁ……なんでこう意地っ張りなのかなぁ………」
カランカラン
男友「俺は、ジャック・バウアー、切れやすい男さぁ~♪」
男友「俺は、ジャック・バウアー、だけど柚木涼香にぶちまけられる~♪」
女「あれは……男友? もう、掃除終わったのかしら……」
男友「いやぁ、親友に掃除を押し付けて飲む、ドリンクバーは格別ですにゃぁ」
男友「あっ、お姉さん、フライドポテトの盛り合わせ一つ!! ついでに、お姉さんのお尻の桃もひと」ビターン!
女「……なにアイツ、男置いて一人だけサボタージュって事?」
女「呆れた。前々から、くだらない奴だとは思っていたけど、私の想像の斜め上を行く駄目人間ぶりだわ」
女「あぁいうのが将来、ラブ時空からやってきた愛の天使の世話になったりするのね……金輪際、関わらないでおきましょう」
女「……けど、そうすると、男は一人で黒板掃除やってるって事よね」
女「大丈夫かな………一人だと随分時間かかるんじゃ……スーパー閉まらないと良いけど」
女「……うん……やっぱり、家族だもの。決められた仕事はこなさなくっちゃね」
カランカラン
誰もつっこまないので自分でつっこみをいれるが
黒板綺麗にするのに、そんなに時間かかるわけ無いだろ
スーパーなんて今時24時間営業だろ、何処のコープだ馬鹿野郎
そもそも遺産相続の遺産って世界遺産の遺産かこの野郎!!
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
06:18:32.86 ID:6ybZg0xe0
男「……ふぃー、やっと終わったよ」
男「おうおう、こんなに黒光りして。立派になったなぁ……おほん(//)」
男「さてと。それじゃぁ、とっとと帰りますか……早くしないと、スーパーが閉まってしまう……ん?」
女「………やっ! げ、元気にしてるかなぁ……なんちゃって」
男「? 女? お前、こんな所で何してんだよ。つうか、その袋……」
女「ん、ん~とねぇ。あっ、あの後私も考え直してね。その…冷蔵庫が空だった事について……」
男「えっ、あぁ……」
女「確かにさ、冷蔵庫の相続者は私なんだし。その中身の管理を怠ってた責任はあると思うの」
女「たとえ貴方に食事の管理を一切任せていたとしても……」
男「…………」
女「だっ、だからぁっ!! 貴方一人を一方的にどうこう言うのは、流石にちょっと、いや充分に言いすぎたかなぁと」
男「それで、罪滅ぼしに買い物に行ってくれたって事?」
女「そっ……そういう事になるかな……。まぁ、私も食べたい物とかあったし、別に全部が全部罪滅ぼしって訳じゃないけど……」
男「……女」
女「なっ、なによぉ。私はもう充分やる事はやったわよ。これ以上、謝ろうなんて気持ち、小指の爪の先程も無いんだか」
男「ありがとな」
女「…………」
男「なんか嬉しいよ。お前が俺の為に、こういう事してくれたって思うと……」
女「そっ……それって、その……わっ、私のこ……(//)」
男「なぁ、女?」
女「はっ、はひぃっ!? なっ、なんでひょうか?!(////)」
男「…家族って、良いもんだな」
35 :30:2008/03/05(水) 06:28:09.36
ID:OK4s/YtUO
懲りずにケータイからwktkしにきた
寝る?眠気なんかもう……消えたさ…!
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
06:55:33.94 ID:6ybZg0xe0
女「………へ?」
男「俺さ、中坊の頃に両親亡くして、そういう感情すっかり忘れてたよ」
男「家族に何かしてやる事、してもらえる事って、こんなにも嬉しいものなんだな……」
女「そっ、そうだね……そうなのかもしれないね……」
男「今なら、爺が女と一緒に暮らすように言った意味が分かるよ」
男「きっと爺は、後に残した、娘のお前の事が心配だっただけじゃなく」
男「俺にこの感情を取り戻して欲しい、そう思ったから、二人で暮らすように言ったんだ。きっと、そうに違いない!!」
女「あっ、あぁうん。きっとそうだよ。御父さん、よく男くんのこと、心配してたし……」
男「そっか、そうなのか……なのに俺と来たら、爺の事を勝手に勘違いして……俺は…俺は!!!」
女「そんなに思い詰めなくても、良いと思うけどなぁ。ほら、御父さんって、優しい人だか」
男「女ぁッ!!」ガバッ!
女「ひゃうぅっ!!?? ちょっ、男、いきなり何するのよ!!!(//)」
男「女……俺、だらしない甥だけど……これからも宜しくな!! いや、宜しくお願いします!!」
女「わかった、分かったよぉ!! だから、手を離してぇっ!! 人が、人が来ちゃうよぉ!!」
男「女、いや、叔母さん!! 女叔母さぁーん!!!」ギュウゥゥ!!
女「だが、だからぁっ!! 離してってば!! ひゃぁっ、せっ、先生!?」
先生「おー、男に女か、仲良いな。ただ、おまえらまだ学生なんだから程ほどにしとけよ」
女「違うんです、いえ、違わなくても良いんですけど、なんというかその!!」
男「女。俺達はこの世で二人だけの家族だ。たった二人だけど、今強い絆で結ばれた家族だ」
男「二人で幸せになろう……この日本で、いや、世界で、最も幸せな家族になろう、なぁっ!!」
女「そっ、そうだね。なろうか、二人で世界一幸せな家族に」
男「…いや、違う……。宇宙だ、宇宙一幸せな家族だ!! うぉぉぉおお!! やるぞ、やるぞ、やってやるぅぅうう!!!」ギュゥゥ!!
女「あぁっ、ちょっとヤダ!! 痛い痛いって……顔っ、顔も近いぃー!!!!」
女「うぁぁああ、何か嬉しいやら残念やら……けど、なんか酷いよぉー!!」
男「女ぁぁああ!!! 愛してるよぉぉおお!!!」
女「(愛してる、愛してるけど、その愛じゃないよきっとぉぉおおお!!!)」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:07:20.08 ID:RIfxZ9/20
応援age
って、なんか書いてもよいかな?
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:15:01.67 ID:6ybZg0xe0
男「……いや、スマン。さっきは少し、いや、かなり感情的になり過ぎた」
女「……知らないわよ。あぁ、誰かさんに締め上げられた、二の腕が痛いったらありゃしない」
男「だから、荷物半分持とうかって、言ったじゃん。ほら、貸しなよ?」
女「いいのっ!! これは、私の仕事なの。私が相続したものなんだから、口出ししないで!!」
男「…………」
女「……だいたい、あんた黒板掃除して疲れてるんだから無茶しちゃ駄目なのよ……まったく……」
男「…なぁ、女?」
女「なによ?」
男「ありがとうな」
女「……どういたしましてぇッ!!!」
男「…さっき言った、宇宙一の家族になろうっていうの。アレは俺、本気だから」
女「…………」
男「きっと俺が、女を幸せにしてみせる。誰よりも、きっと……」
女「……楽しみにしといてあげる。ただ、待つのは嫌いだから、早くしてね(//)」
男「…おう」
男「ところでさぁ、この家の鍵の相続権はどっちにあったんだっけ?」
女「私よ私。御父さんが元気な時に、直接預かってるから。相続権はこの私にあるわ」
男「確か、一つしかないんだよな。今の所、こうして二人で帰ってきてるから良いけど、やっぱりもう一つ作った方がよくないか?」
女「……そうね、どっちか一人の者って言うのも、正直困るわよね………」
>>37 書いて良いんじゃない、>>1でもない俺がでしゃばっている現状を考えれば
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:29:15.23 ID:RIfxZ9/20
では、お言葉に甘えて・・・
ー電話中ー
母「突然だけど、兄ってあんたの叔父さんの事なんだけど」
母「・・・志んじゃってね~」
男「っな・・・」
母「あんまり誇れる人じゃないから葬儀は内々で済ましちゃったけど」
男「・・・おれも行きたかったな」
母「でね。いろいろ整理してたら遺言書が出てきて
遺産はあんたにって書いてあったのよ」
母「で、勝手になんだけど叔父の借金とか整理して余った分を
そっちに送ったから」
男「な、ずいぶん勝手だなぁ」
トントン
男「あれ?だれか来たみたいちょっと見てくるね」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:30:00.16 ID:6ybZg0xe0
女「……けど、やっぱ止めときましょ」
男「? どうしてだよ」
女「……鍵は私達二人の物って事にしておけば良いじゃない」
女「二人の物だから、使うときも二人で一緒に――
――ね?
とりあえず、一旦終わり
なんか、凄くツボッてる。なんじゃぁ、こりゃぁってくらい
なんだこの感情……春か? 春だからなのか!? 年がら年中春みたいな俺の頭が、春の陽気に当てられたのか?
とりあえず、ちょっと寝て落ち着く
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:32:57.84 ID:RIfxZ9/20
>>40
おやすみほしゅがてらに適当に書いとくよ
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
07:44:24.19 ID:RIfxZ9/20
男 「は~いどなたですか~?」
? 「こんばんは、遺産なのです」
男 「はい?」
遺産「あなたの叔父の遺産なのです。相続されに来たのです」
男 「って勝手に入って来ないでください!」
遺産「ふー喉が乾いたのです。お茶が欲しいのです」
男 「うへ、もうくつろいでるし・・・」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
08:05:50.04 ID:RIfxZ9/20
男 「しょうがないなぁ。ほらよっ」
遺産「むぅ。いちぎゅーならベストだったのですが
これで我慢するのです。コクコク」
男 「んで、説明してくれ」
遺産「めんどくさ・・しょうがないのです説明するのです」
遺産「マ、叔父さんは、世間の荒波には揉まれてないけど
ずっと部屋でしこしこパソコンとかして、修行をし
ついに魔法使いになったのです。」
遺産「そして召還されたのが私なのです。
マスターの理想通りのようじょさんなのです」
男 「・・・変態叔父さんめ・・・」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
08:33:56.61 ID:RIfxZ9/20
遺産「ところであなたは、なんとお呼びしたらよいですか?」
遺産「マスターはなんかいまやってるゲームがどうのこうので
マスターでしたが・・・」
男 「あ?好きにすればいいじゃねぇか」
遺産「むぅ」
遺産「あんた、きみ、ご主人様、ちび人間、おまえ」
男 「ひ、人の本棚を物色して言うな!」
遺産「にーにー」
男 「っビク」
遺産「にーにー」
男 「っビクっビク」
遺産「にーにー♪」
男 「ふ、普通に男さんとか男君でいいよ!」
遺産「むぅつまんないのです」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/05(水)
09:03:24.83 ID:RIfxZ9/20
遺産「ふぁ~もぅ眠いのです」
男 「なんか納得のいかないとこもあるが結局居ついてるし」
男 「って人のベット占領すんな」
遺産「むぅ一緒に寝るですか?」
男 「おまっばっばっかじゃねぇの!そそそんなの無理に決まってる」
無産「あー男さんも見習い魔法使いなのですか」
男 「ベットが狭いからダメなの!」
男 「・・・おれは寝袋で寝るからもういいよ。」
男 「ほら電気消すぞ・・・ぱちん・・・」
遺産「男さん召還するなら可愛い妹でお願いしますです」
男 「!?むにゃむにゃ」
遺産「寝ちゃったです」
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