女「俺がお前でお前が俺で」…第3部

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女「俺がお前でお前が俺で」…第3部

2009/10/28
21:18

女「俺がお前でお前が俺で」

女「俺がお前でお前が俺で」…第3部

―放課後―

男友「学校終わったどー！週末だー！ゲーセン行こうぜ」

女「ワンパターン乙」

女友「ごめんなさい私は今日パスで」

男「えーっ！今日こそポップンで勝とうと思ったのに」

女友「…男君、明日は土曜日よ」

女（ついに来たるべき時が…）

男「そっかーデートだったね」

男友「そっかー…ってお前…」

女友「女の子には色々と準備があるのよ？それじゃお先に失礼」ｽﾀｽﾀ

男「バイバーイ」

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http://lovevippers.blog.2nt.com/blog-entry-444.html

ツナイデテ

男友「それじゃどうする？３人で行くか？」

男「僕もパス！」

女「へ？」

男「女の子が準備してくるのに僕だけ何もしないのは失礼だよっ！」

男「じゃあねー！」ｽﾀﾀﾀ

男友「このリア充め」

女（…はぁ、やる気満々じゃねえか）

女「もういい、ゲーセン行こうぜ」

男友「あいよー」

―ゲーセン―

男友「ま、負けた！」

女「よっしゃあ！」

男友「あーもうこんな時間か」

女「そろそろ帰るか」

男友「女さんと遊ぶと気兼ねしなくて済むから楽だな」

女「ん？どういう意味だ？」

男友「なんか男友達と遊んでる感じがして」

女（まぁ中身は君の友達の男君ですから）

女（でも…それが原因でバレたりしないよな？）

女「う～ん、こんな男みたいな喋り方は直した方が良いだろうか」

男友「無理に変えなくても良いんじゃない？」

男友「俺はそのままの女さんでも好きだし」

女「そうか」

女「…。」

女「…ん？」

女「！」
『ﾒｰﾙｶﾞ 1件ｱﾘﾏｽ』

女「男から…どれどれ」
『2009/10/24 17：28
　from 男 Boy@change.body.
>デートは○○遊園地だって！僕行くの初めてだよ！』

女「…おい男友、明日暇か？」

男友「毎日暇だけど」

女「○○遊園地に行くぞ！」

男友「え？」

―女友宅―

女友「……遊園地は少々子供っぽいかもしれません」

女友「ですが、男君が喜んでいたのですからOKです」

女友「……女さん」

（女「あんなのが幼馴染みで大変だよ」）

女友「…貴女には、貴女だけには男君は渡しません」

女友「さてと、明日着ていく服はこれで良いとして」

女友「…下着は」

女友「…。」ﾊﾟﾝﾂｰ

女友「…。」ﾋﾗﾋﾗｰ

女友「…これを着けていくのは恥ずかしいですね」

―男宅―

男「あれもダメ！これもダメ！」ﾎﾟｲｯﾎﾟｲｯ

男「デートに着ていけるような服がないよっ！」

男「男君のアホ！バカ！こんなんじゃ女の子に嫌われちゃうよ！」

男「しかし僕に掛かればそんな男君もオサレさんに！」

男「お姉さーん！服貸してー！」

男姉「これくらいかな、弟君でも着れそうな服は」

男「わぁいお姉さんありがとうございます！」

男姉「男君、そんなに見た目気にするタイプだったっけ」

男「人は日々変わる生き物なのです！」

男（僕の場合は中身まるごとだけど）

―男友宅―

男友「明日は遊園地ねぇ」

男友「ま、たぶんデートって訳じゃあないだろうな」

男友「やれやれ、それでも嬉しい自分が哀れだな」

男友「……哀しいねぇ」

―女宅―

女「俺の明日の任務は…」

女「“女”が変な事をしないように見張る事」

女妹「……お姉ちゃん、明日どこか、いくの？」

女「ああ、不本意ながら遊園地に行かなきゃならん」

女妹「……いいなぁ」

女「はぁ……明日、暇か？」

女「お前も一緒に行こうぜ」

女妹「……！ぅ、うん」

女「やれやれだ」

女妹「……♪」

―翌朝・女宅―

女妹「……お姉ちゃん、遊園地、いこ」

女「よっし！準備は出来た！行くか！」

女妹「……なに、その、かっこ」

女「え？だってこれが一番動きやすいし」

女妹「……お姉ちゃん、ちょっと、来て」ﾄｺﾄｺ

女「なんだよ行かないのか？」

「……だめ、こんな、かっこう」ﾇｶﾞｼﾇｶﾞｼ

「……お姉ちゃん、可愛いのに、もったいない」ｺﾞｿｺﾞｿ

「ええーっ？こんなの着るの？」

「……お姉ちゃんが、教えてきた、くせに」

「あーはいはい、分かりました分かりました」ｷｶﾞｴｷｶﾞｴ

―○○遊園地―

男「少し遅れちゃった、待たせてごめんね」

女友「ううん、大丈夫。私も今来た所だから」

女友（待ちきれずに開園前から来てました）

男「それじゃ行こっか！」
男（遊園地に来たからには遊び尽くすぞーっ！）

女友「ええ、行きましょう」

女友（ここって観覧車あったかしら？）

女「悪い！遅れた！ジュース奢るから勘弁してくれ」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

女妹「……待ってっ、お姉ちゃんっ、はやいっ」ｾﾞｰﾊｰｾﾞｰﾊｰ

男友「あーそんな走らなくても」

男友「あ、こけた」

女妹「……大丈夫、お姉ちゃん？」

女「糞痛ぇ…！走りにくいんだよこの格好！」

女妹「……ふつう、走らないと、思う」

男友「でも似合ってると思うぜ服」

女「そりゃどうも（褒められても嬉しくない…）」

女妹「……お姉ちゃん、これ、デート？」

女「それはない」

女妹「……でも、男の子と、一緒」

女「ただの友達だ、なぁ男友？」

男友「…そう、ただの友達だよ」

女「ほれ、変な勘違いするなよ。行くぞ二人とも！」

女妹「……そう」

男友「あいよー」

―園内―

男「女友さーん、アイス食べようよ！アイス！」
女友「ええ、いいわね」
男「おじさん！僕バニラ！」

女友「私はラズベリーのダブルで」

アイス売り「はいお待たせバニラ！カップルかい？羨ましいねぇ」

男「え？違うよーおじさん。ただの友達だよ」

女友「！」ｶﾞｰﾝ

アイス売り「なんだおじさんの早とちりか！はいお待たせラズベリー」

女友「…ありがとう、ござい、ます」ﾌﾗﾌﾗ

アイス売り「……なんつーか、うん、頑張れ嬢ちゃん」

男「アイスうまうま」

女「…。」ｷｮﾛｷｮﾛ

女「…！」

男・女友「ｷｬｯｷｬｳﾌﾌ」

女（うわああぁぁぁ見ててむず痒いいぃぃぃ！）

女（ﾆｺﾆｺしてんじゃねぇぞ俺！満更でもない顔をするなよ女友！）

男友「なるほど男が気になったからわざわざ来たのか」

女「あ…！…ぃゃ…その」

男友「気にすんなよ、別に怒っちゃいないって」

女「……なんか、利用するみたいで、わりぃ」

女（一人で来るよりカップル割引の方が安かったし）

男友「そういえばこの子誰？」

女妹「アイスうまうま」

女「俺の妹だ、手を出すなよ」

男友「出さねーよ」

男「アイスうまうま」

女友（あら男君、アイスがホッペタに…）

女友（…ひ、ひょっとしてチャンスですか！）

女友「お、男君アイスが…」

男「あ、女友さん、ホッペタにアイスついてるよっ！」ｽｯ

女友「！」

男「ぺろっ」

女友「～～ッ！」

女　ｶﾞﾝ! ｶﾞﾝ! ｶﾞﾝ !

女（いっそ、この場で、殺せ！）

男友「お、女さん！花壇に頭打ち付けないで！死んじゃうって！」

女妹「……お、お姉ちゃん、怖い…」

男友「お、落ち着いた？」

女「ビデオで撮られた自分を見る時の10倍以上の精神的ダメージを食らったが、なあにかえって免疫がつく」

女妹「……なにを、言ってるのか、わかんない」

男友「お、あの２人が移動するぞ」

女「よし！俺達も追跡だ！」

女妹「……えい、えい、おー……追跡って、なに？」

女妹「…。」ﾁｮｲﾁｮｲ

男友「あれ、妹さんどうしたの？」

女妹「……お姉ちゃん」

女「む！あいつらお化け屋敷に入るつもりか！」

男友「女さんがどうかしたの？」

女妹「……好き、なの？」

男友「！」

女「おい！俺達もお化け屋敷に入るぞ！」

男友「あ、あぁ！」

女妹「…。」ﾃﾃﾃ

―お化け屋敷―

男友（好きなんだろうか……どうなんだろう…）

男友（確かに女さんと居ると……落ち着くし、話してても楽しいし…）

女「うわあっ！男友ぉ！お前が先頭行けっ！」

女妹「がくがくぶるぶる」

男友「はいはい」

男友（普段は男勝りな癖にこういう面があるのは……可愛い、し）

女「ぎゃあぁっ！出たあぁっ！」ｷﾞｭｯ

女妹「がたがたぶるぶる」ｷﾞｭｯ

男友「両手に花だ」

男友（でも……女さんは男の事を気にかけてる…）

男「…。」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

女友「…。」ﾃｸﾃｸ

お化け「わーっ！」

男「ひっ」

女友「邪魔」

お化け「わ、わーっ！」
男「ひぃっ」

女友「…。」

お化け「す、すいません」ｽｺﾞｽｺﾞ

男「お、女友さん怖くないの？」ﾋﾞｸｯ

女友「ええ、まったく」
女友（こんな陳腐なお化け屋敷で怖がる人が居たら見てみたいてすね）

女「や、やっと出口だ！我々は恐怖に打ち勝ったのだ！」

女妹「……もうやだ、怖い、２度といかない」

男友「そんな大袈裟な」

男友「あと２人とも、服の裾を掴まれると歩きにくいから」

女「ここ出るまで！出るまでの辛抱！」

男友「もう外だよ」

休憩

ただいま

男「ジェットコースター！」ﾊﾞﾋﾞｭｰﾝ

女友「そうですね」ﾊﾞﾋﾞｭｰﾝ

男「メリーゴーランド！」ﾒﾘｰﾝ

女友「そうですね」ﾒﾘｰﾝ

男「コーヒーカップ！」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

女友「そうで…すいませんとめてください」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

男「ビックリハウス！」ｻﾌﾟﾗｲｰｽﾞ

女友「平衡感覚がおかしくなりますね」ｻﾌﾟﾗｲｰｽﾞ

男友「ジェットコースターだぜ！」ﾊﾞﾋﾞｭｰﾝ

女「いやっほぉぉぉぅう！」ﾊﾞﾋﾞｭｰﾝ

女妹「……（気絶）」

男友「メリーゴーランドだぜ！」ﾒﾘｰ

女「なぜアトムもどきが…」ｱﾄｰﾑ

女妹「……たのしい」ﾒﾘｰ

男友「コーヒーカップだぜ！」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

女「回せ回せ回せ～！螺旋力だ！」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

女妹「ぁぁぁぁ……。」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

男友「ビックリハウスだぜ！」ｻﾌﾟﾗｲｰｽﾞ

女「床が傾いてるぞ……おっとっと」ｻﾌﾟﾗｲｰｽﾞ

女妹「……ょ、ょ、ょ」ｻﾌﾟﾗｲｰｽﾞ

男友「妹さん大丈夫？なんか顔色悪いけど」

女妹「……だ、だい、じょうぶ」ﾌﾗﾌﾗ

女（しまった、調子に乗ってはしゃぎ過ぎた）

女「おい妹、どっかで休むか？」

女妹「……だい、じょう、ブイ」

女妹「本当に大丈夫な奴はそんな途切れ途切れには喋らないぞ」

女妹「……それは、もと、から」

女「そこのレストランに入るか」

男友「お昼だからちょうどいいね」

―レストラン―

ウェイトレス「ご注文お決まりになりましたらどうぞー」

男友（ここのウェイトレスさん可愛いな）

女「ほれ、水飲め。気分はどうだ」

女妹「……んく、んく」

女妹「……ぷはー」

女「よし！何食べるかな！」

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

女「…ん？」

ウェイトレス「ご注文お決まりになりましたらどうぞー」

男「よーし、何食べよっか！」

男（ふふふ…女の子の時はおなかとか気にしちゃうけど…）

男（今は腹いっぱい食べられるぞー！）

女友（女友「男君、私が食べさせてあげます」）

女友（女友「え…？デザートは私？」）

女友（女友「だ、だめです男君！こんなところで…っ……」）

男「女友ー？もう決まったの？」

女友「ひゃ、ひゃいっ！」

女「な、なんてこったい…！あいつらもこの店に来るとは」

女「もしも俺が追跡してたのがバレたら…」

女（女友「やはり貴女も男君を狙ってたんですね」）

女（女友「私の敵となるのであれば、消さなければなりません」）

女（【検閲されました】）

女「ヒ、ヒィィ！」

男友「女さん、何食べるの？」

女妹「……お姉ちゃん、顔、真っ青」

女（食欲湧かないよぅ）

男「美味しいね女友さん」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

女友「そうですね」

女友（ここからどうやって「あーん」に持っていくかが問題です）

女友「男君、これも美味しいですよ。食べてみてください」

男「じゃあお言葉に甘えて」

女友「一口だけですよ」
女友「はい、あー男「もーらいっ！」ﾋｮｲﾊﾟｸ

男「あむあむ……え、ちょ、なんで怒ってるのさ」

ウェイトレス「ご注文をどうぞ」

男友「君の愛をひとつ」

女「こいつには水、俺達はドリアで」

女妹「……いじょう、です」

ウェイトレス「かしこまりましたー」

男友「え、俺は水だけ？」

男友「すこしふざけたけっかがこれだよ！」

女「わ、わりぃ…まさか本当に水が来るとは」

女妹「……わたしの、半分、あげる」

男友「妹さんは育ち盛りなんだから、食べた方が良いよ」

女妹「……でも」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ
女「混んできたな」

男友「今から注文しても遅くなるだろうな…」

男友「…。」ぐー

女「お、俺のやるよ！ほれ、食べろよ！」

男友「あ、良い事考えた！」

男友「～♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

女（確かに悪ノリをした事は認めよう）

女妹「……お姉ちゃん、かお、怖い」

女（そのせいで男友が昼飯を食いそびれたのも認めよう）

女「だからってなぁ」

女「なんで俺がお前に食わせてやらにゃあならんのだ！」

男友「一種の罰ゲームだよ、ほら女さん、あーん」

女「自分で食うわアホ！」

女妹「……ラブラブ？」

女「なんでそうなる！」

男友「そうだよ妹さん、２人で一つのドリアを一緒に食べてるだけよ」

女妹「……あーん、してたよ」

女「男友がどうしてもっていうからだよ！罪滅ぼし！」

男「パフェも食べたし大満足だよっ！」

女友「あれだけ食べてよくデザートまで…」

男「デザートは別腹」

女友「それは女の子の台詞では？」

男「次は何に乗る？早く行こうよっ！」

女友「そうですね」

女「む！あいつらもう食い終わったのか！」

女妹「……ごちそう、さま」

女「はやく追わないと見失っちまう…」

男友「あ、一口残ったけど食べる？」

女「さっさと食えよ！店を出られないだろ」

男友「はい、あーん」

女「なっ！？話聞いてんのか！」

男友「俺は腹減ってないから、ほら」

女「……ぃゃ、ぃぃ…」
男友「はやく食べないと追いつけないけど？」ﾆﾏﾆﾏ

女「分かったよ！食えばいいんだろ食えば！？」

女「……あむ」

女（なんで俺こんなことしてんだろ…）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

女妹「……お姉ちゃん、おいしい？」

女「知るか！」

男友「なんだかんだで食べる女さんは、可愛いと思うよ」

女「……そんなに人を馬鹿にして楽しいか？」

女妹「……でも、本当に、可愛かった、よ」

女「……もういい、それ以上喋るな」

女（“女”が変な事しないように見張る筈が、先に俺が参りそうだ…。）

男「やった！全部の乗り物制覇したよっ！」

女友「いえ、まだ残っている乗り物があるわ」

男「それはなんだいっ！？」

女友「観覧車よ」

観覧車ﾊﾞーﾝ

女「あ、観覧車に乗りやがった」

女（観覧車でのイベント発生率は99％……）

女「よし！俺達も観覧車に乗るぞ！」

男友「おー」

女妹「……ぉー」

女「ただし男友、てめーは駄目だ」

男友「なんで！？」

>>245
今度こそはいいラストを期待

>>247
今度こそは？

>>249
今度こそって言うかいいラストを期待してるってことです

女「お前と密室にいるのは耐えられん、留守番だ」

男友「る、留守番？」

女「それにお前は調子に乗ると、面倒な事このうえない」

女「襲われでもしたら大変だからな」

女「つー訳で行くぞ妹！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

女妹「……ま、まってよお姉ちゃん」ﾃﾃﾃ

男友「なんてこったい」

―観覧車―

男「高いなー」

女友「そうですね」

女友（チ、チャンスです！このムードなら行ける気がします！）

男「今日は沢山遊んで楽しかったよっ！」

女友「そ、そうですね」ｽｯ

男「んー？なんで隣に座るのさ」

女友「い、いいじゃないですか。気にしないでください」

男「まー…そーだねー…疲れたー…眠い……」ﾌｱｧ

女友「…。」

男「…。」ｳﾄｳﾄ

女友「お、男君……、私…」

女友「……あれ？」

男「…。」ｽｰｽｰ

女友「寝てますね」