ラヴィプ- LOVE VIP-

665 名前： 名も無き被検体774号+ [sage] 投稿日： 2013/10/26(土) 17:06:15.12 ID:HIlDEhBS0
一人暮らしをしている大学生の男がいた。
男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、
たまにおかしなことが起こった。男は大学の友人に相談した。

友人は「…じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで部屋を撮影しておいて、部屋に侵入してるのが撮れたらそのテープもって警察に行けばさすがに警察も動いてくれるだろ。」と具体的な解決策を提示してくれた。
早速次の日の朝、部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。

大学から帰ってきた男は焦った、久々に部屋に違和感がある、「これは期待出来る、マジになにか写ってるかも…」と思いながらビデオの録画を止め、再生した。

しばらくは何も写らなかった。しかし夕方になると、知らない女が包丁を持って部屋に入ってきたのだ。
ビビった男はすぐに友人に電話をかけた、「ヤッベー！写ってる写ってる!!!!」と興奮気味に伝え、録画を見ながら友人に内容を実況した。
「ゴミ箱漁ってるよぉ…」「今度は服の匂い嗅いでる…キメェ!!」今までコイツは何回も来ていたのかと思うと、男は背筋が凍る思いだった。
「これで警察も動いてくれるなぁ」と少しホッとしてると、画面の中の女は押入れに入った。
「うっわ…押し入れの中入ったよ、しかもなかなか出てこない……」などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。

部屋に入って来たのは自分だった。そしてビデオの中の自分はカメラに近付き録画を止める、そこでビデオは終わっていた。


2013年冬☆メンズファッションランキング9日連続1位受賞

関連記事

• 子どもの頃、僕は２階建ての借家にすんでいた。
• 地球から片道三年、往復六年かかるというとても長い旅だった。
• 一人暮らしをしている大学生の男がいた。
• 俺の息子は、時々、（写真でも、画像でも）人の顔を指でじっと指す
• 屋敷には小さな花瓶がありました。