ラヴィプ- LOVE VIP-

アナウンス「妹選手、タカ選手、第3リングにて試合を行います」
妹「よし……いってくるね！　お兄ちゃんも頑張って！」
兄「おう、イカしてこい！」

――第3リング――

タカ「女の子……だと？」
妹「女だからって馬鹿にしないでください。ちゃんとチンコはついてます」
タカ「ほう、随分と立派なチンコを持ってるようだな」
審判「それでは両者、亀頭と亀頭を合わせて！」
ピトッ
タカ「（こいつは……なるほど、そういう性癖か）」
審判「ファイッ！！」
妹「手加減はしませんよ！」
タカ「よーし、お兄ちゃんも手加減はしないぜ！」
妹「お、お兄ちゃんの声！？」

観客Ｂ「出たぞ、あれがタカの必殺技だ」
観客Ａ「言葉責めだけじゃないんだな」
観客Ｂ「奴の真の能力は、相手のチンコから相手の記憶を引き出し、
　　　　　知らない人間の声帯をも模写していまうという恐るべきものだ」
観客Ａ「なんてこった……既に特殊能力の域じゃないか」

タカ「ほーら妹、こうか？　こうされるのが気持ちいいのか？」
妹「くぅっ……あ、あたしがお兄ちゃんに言って欲しいセリフ第3位を……どうしてあなたが知って……」
タカ「妹のことなら何でも知ってるさ。なんたって、お兄ちゃんだからな」
ずりっ、ずりゅっ
妹「あぐぅっ、そ、それは第2位っ……。念願のセリフを言われながら刺激されたら、もうっ、もうっ……」

ぬちゅぬちゅっ、ぐりっ、ずりゅっ
タカ（あと一押しだな……最後は第1位のセリフでイカせてやるぜ！）
妹（まずい……されるがままだ……このままじゃ……）
タカ「なぁ、妹……」
ぬちゃっ、ぐちゅっ、ずりっ
妹「（い、いけないっ、防御、何か防御をしないと……！）
タカ「妹と合体したい……」
ずりゅっ、ぬちゅっ
タカ（決まった……！）
妹「くっ……あ、あれ……？」
タカ「何っ、今のでイってないだと！」
妹「へ、変だな、全然刺激が伝わってこない」
タカ「なっ……お、おまえ、そのチンコは何だ！？」
妹「えっ！？」

観客Ａ「な、なんだ！　妹のチンコが変形した！？」
顧客Ｂ「いや、あれは……あのチンコは見覚えがないか？」
観客Ａ「確かにあのチンコは……いや、でも、まさか」
老人「ほっほっほ、間違いないの」
観客Ｂ「あなたは先日のご老体。まだ生きてましたか」
老人「あのチンコは間違いなく、皮のヨシオのチンコじゃ」

妹「こ、これはヨッ君の皮？　何であたしのチンコに？」
タカ「チンコの変形だと……？　そんな非常識的なことがあってたまるものか！」

観客Ａ「見ろ、タカがやけくそ気味に腰を振っている！」
観客Ｂ「あれじゃダメだな……。あの皮の前ではあんな攻撃は無意味だ」
老人「となると、彼奴の末路は見えてきたのぉ」

タカ「くそっ、あともう一押しなんだろ！　早くイけ！　イッちまえよ！」
妹「あ、あの、ごめんなさい、全然効かないです」
タカ「くっ、何だよその皮は……ぷよぷよしてて気持ちいいじゃねぇかぁぁぁぁぁいぐぅぅぅぅぅ！」
どびゅっ、どびゅるるるる！


妹　○-×　タカ
　　　自爆

妹「い、一体何が……？　あ、チンコ元に戻った」
タカ「はぁ……はぁ……何者だ、おまえは……」
妹「さ、さぁ？　あ、それより勝ったので、お尻失礼しますね」
タカ「アッー！」
妹「ほらほら、どうせならお兄ちゃんの声を使って喘いでくださいよぉ」
タカ「ああっ、妹のチンコ、お兄ちゃんの中に入ってくるぞぉぉぉっ」

観客Ａ「今の試合、いったい何が起こったんだ……」
観客Ｂ「ただひとつ言えることは、俺たちはとんでもない怪物の誕生を見ちまったってことだな」
老人「あのチンコはもしや……」
観客Ｂ「知っているんですか、ご老体」
老人「いや何、昔の話じゃ。若いモンに話すようなことでもない、ほっほっほ」

妹「ふぅ……相手がお兄ちゃんの声だから、ついついエンジョイしちゃったよぉ。
　　さて、お兄ちゃんのとこに行こーっと」
老人「ちょっといいかな、お嬢さん」
妹「え？　あたしですか？」
老人「ほっほっほ、このムサ苦しい会場に、他にお嬢さんがいるかえ？」
妹「あ、そういえば、そうですね」
老人「先程の試合、楽しませてもらったよ。まだ若いのに大したもんじゃ」
妹「お、おそれいります。それで、何かご用ですか？」
老人「おぬしのチンコのことで聞きたいことがあっての」
妹「あたしのチンコのことで？」
老人「昨日見たときからもしやと思っていたが、先程の能力を見て確信した。
　　　そのチンコは、誰かから譲り受けたチンコなのではないかね？」
妹「ど、どうしてそれを？　その通りです、このチンコは元々私の父のチンコなのですが……」
老人「お父さんの名前を教えてもらってもいいかね？」
妹「ペニ助……といいます」
老人「やはりそうか……」

妹「あの……父のことをご存知なのですか？」
老人「ああ、歳の差はあれど、よきライバルじゃったよ。
　　　　試合でも私生活でもチンコチャンバラで競い合い、お互いを高め合ったものじゃ」
妹「そうだったんですか……」
老人「それがあの時のチンコ狩りに狩られて死ぬとは……惜しい男を亡くしたもんじゃよ。
　　　わしもペニ助を失ったショックでチンコチャンバラを引退してしまったしの」
妹「どうして父のチンコがあたしにくっついたんでしょう？」
老人「それはおそらく……チンコ憑依の特殊能力を使ったんじゃろう」
妹「チンコ憑依の特殊能力？」
老人「まずはそのチンコの能力から説明せねばなるまい。
　　　そのチンコは、掘った相手のチンコ能力をコピーするという特殊能力を持っている」
妹「このチンコに、そんな能力が！？」
老人「ただし同じ能力を何度も使うことはできない。1つの能力は24時間に1度しか使えないのじゃ」
妹「たしかに……何度でも使えたらチートですよね」
老人「ペニ助は多くの能力をコピーしていての。チンコピーのペニ助の二つ名を世界に轟かせていたものじゃ」
妹「もしや、お父さんのチンコが狙われたのは……」
老人「うむ、そのチンコピー能力を我が物にしようという裏組織に狙われたのじゃ……」
妹「そんなひどいことって！！」
老人「だが、ペニ助は狩られる寸前にチンコピーした特殊能力のひとつ、チンコ憑依を使ったのじゃろう」
妹「それは一体どんな能力なんですか？」
老人「自らのチンコを他者に移植する……禁忌の能力じゃ」

妹「お父さんがチンコ狩りにあったのは確か遠く海外の……」
老人「うむ、その年はブラジルで世界大会が行われていたのぅ」
妹「じゃあこのチンコは、何年もかけて遠いブラジルから飛んできたんですね……」
老人「そのようじゃの。まさかまたペニ助のチンコを見ることができるとは……わしゃ嬉しいわい」
妹「きゃっ、お、お爺さんっ、スカート越しにチンコをさすらないでくださいよぉっ」
老人「ほっほっほ、少しおイタが過ぎたかのう。それは今やペニ助のチンコではなく、
　　　おぬしのチンコじゃからな。あまり触るのも悪いか、すまんのぅ」
妹「も、もう、お爺さんったら。それじゃ、あたしは行きますね、お兄ちゃんが待ってるから」
老人「おう、おぬしのこれからの活躍に期待しとるぞい」
姉「色々と詳しいお話を聞かせてくださって、本当にありがとうございました。それじゃ！」

妹「あっ、お兄ちゃんー！　どうだった？」
兄「危ないところだったぜ……。イキそうになったら母ちゃんの顔を思い浮かべるっていう
　　禁じ手まで使っちまった。妹はどうだった？」
妹「あ、うん、お父さんのチンコと、ヨッ君の皮のおかげで何とか勝てたよ」
兄「うん？　どういうことだそりゃ」
妹「あのね、さっきお爺さんに聞いたんだけど、あたしのチンコってね……」

画面、フェードアウト


兄妹の戦いはまだ始まったばかりだ！
長い間、ご愛読ありがとうございました！！

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