てっきり便所飯かと…
>>4
同意せざるをえない
~男’s side~
にぎやかな食事。
いつもと変わらない、日常。
つまらない授業、つまらないルール、つまらない教師。
でも、ここには俺の『居場所』がある。
友、幼、そして、最近は女さんも。
だから俺は、ここにいる。
「最近の子供には向上心というものがない」なんてよく言われるけど、
他から見れば怠惰なのかもしれないけど、
俺は、ここでいい。
なにも変わらなくていい。
ただみんなで、一緒にいるだけで。
それだけで、いい。
~女’s side~
にぎやかな食事。
少し前までは考えられなかった。
学校も、最近は楽しい。
私がここにいられるのは、ただの偶然。
―もし、席替えで男君と席が隣にならなかったら。
―もし、男君が、私に話しかけてくれなかったら。
―もし、幼さんが私を食事に誘ってくれていなかったら。
何か一つでも欠けていたなら、きっと私はここにいない。
きっと、わたしはまだ一人のまま。
女さん、友君、そして――男君。
みんなに気に入られようと、みんなに嫌われないようにと、
今の幸せを逃さないように、わたしは努力する。
きっと間違ってなんかいないんだ。
きっと。
~幼馴染’s side~
んもう、なんていいながらお弁当箱を広げる。
うん、我ながらいい出来なんじゃないかと思う。味も大事だけど、見た目だって大事な要素だ。
男「お、うまそうじゃん。いただきー」
男はひょいと、わたしのお弁当箱からちいさなハンバーグをさらっていく。
私は「おいこらー! 私のハンバーグを~」なんていってみる。もちろん、本気で怒っちゃいない。
男はたいてい購買で買ったパンだから、最初からとられることなんて想定内なんだ。
それに、男は一個しか入ってないおかずや、わたしの好きなおかずをとったりしない。
まあ、長い付き合いだし、それくらいお互いわかってる。
私は怒ったふりをして、こういうんだ。
「うまいかー! 私がたのしみにしてたハンバーグはうまいかー!!」
男は笑いながらこう答える。
「最高です!」
だから、わたしはこの一言だけでいいんだ。
たとえふざけてても、おいしいっていってくれるだけで。
( ゜д゜) (゜д゜ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/__(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ / . \/ /
 ̄ ̄ ̄ .  ̄ ̄ ̄
( `ェ´)ピャー Σ(゜д゜ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/__(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ / . \/ /
 ̄ ̄ ̄ .  ̄ ̄ ̄
..Σ( `ェ´) (`ェ´ )ピャー
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/__(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ / . \/ /
 ̄ ̄ ̄ .  ̄ ̄ ̄
( `ェ´ )俺、 ( `ェ´ )俺、
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/__(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ / . \/ /
 ̄ ̄ ̄ .  ̄ ̄ ̄
( `ェ´ )佐藤裕也 ( `ェ´ )佐藤裕也
.r ヾ .r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/___|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ ガタッ \/ ガタッ
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
⊂( `ェ´ )ピャー ⊂( `ェ´ )ピャー
ヽ ⊂ ) ヽ ⊂ )
(⌒)| ダッ (⌒)| ダッ
一昔前のエロゲのテキストか
>>3
普通にふいたw
メモさせていただく
>>7
エロゲ結構じゃないか
~友’s side~
……
………はっ!
なんだ夢か
もう一回寝よ
友「(じゅるる~~~)」
男「好きだな、バナナオレ」
友「これさえあればあと10年は戦える」
女「あはは…… そんなにおいしいんですか?」
友「おいしいっていうか、購買のものの中で一番甘い」
幼「バナナオレより、最近入荷したショコラオレのほうが甘いわよ」
友「よしちょっと買ってくる」
ガララ……
幼「ほんとに行った…… どんだけ飢えてんだ。烈火の炎にああいう奴いたわね」
男「いたな、あんなやつ。 ……あんな食生活してたらいつか絶対体壊すぞ、あいつ」
幼「あんただっていっつもパンじゃない。 人のこと言えないわよ」
男「でもなあ、うちの母親弁当作ってなんかくれないし」
幼「じゃあ私みたいに自分で作れば?」
男「無理 おれは料理なんて作れません」
幼「仕方ないなあ……じゃあ」
女「あ、あのっ!」
男、幼「(びくっ!)」
幼「ど、どうしたの女ちゃん。 いきなり大きい声出して」
女「あ、ああの、男君―――」
ガラっ
友「おい! 幼だましたな! あんなもんおいしくな―――あれ、一人? 男と女は?」
幼「 ――― 」
友「よ、う? どうし――」
ドンッ
幼「――し―う…… どうしよう!友ぉ」
友「なにがあった?」
幼「うう、うえええええええええええええええええええん!!!!」
~女’s side 1~
そう、男君はいつだって購買のパンを食べている。
そして、私は自分でお弁当を作ってきている。
―――――――そうだ
男「でもなあ、うちの母親弁当作ってなんかくれないし」
幼「じゃあ私みたいに自分で作れば?」
男君―――
喜んでくれるかな?
迷惑じゃないかな?
だめ、迷ってたら、また私―――
~女’s side 2~
言おうと思うけど、声が出ない。
だめ、このままの私じゃまた―――
変わるって決めたんだ。
つまらないのは、もう、嫌なの!
幼「仕方ないなあ……じゃあ」
女「あ、あのっ!」
声が裏返った。
きっと耳まで真っ赤なんだろう。
でも、ここでやめちゃったらまた元通り。
変わるんだ!
変えるんだ!!
女「私、お弁当作ってきましゅ!」
~幼馴染’s side 1~
え、え―――?
意外だった。
ううん、意外だったってもんじゃない。
女さんは勇気を振り絞ったんだろう、見るからに泣きそうな顔をしてる。
勇気を出さなかった私は見ることしかできない。
なんで、男、そんなに喜んでるの?
なんで……?
なんで断わってくれないの?
お弁当なら私が作ってくるよ?
私のほうがうまく作れるよ?
私のほうが男の好きなもの、いっぱい作れるよ?
だから、お願い。
そんな嬉しそうな顔しないで―――!!
~幼馴染’s side 2~
どんなに願っても、私の願いは届かなかった。 二人とも、すごくうれしそうに笑ってる。
あ、はは―――だめだ、うまく笑えてない。
男「幼、ほら、帰るぞ」
だめ、わたしに話。
きっと、いま、すごく醜い顔してる。
「ご、ごめん! 用事あるからさ、先帰って!」
これが今の精一杯だった。
友「よ、う―――?」
私頑張ったよね?
だから、もう、泣いていいよね?
「うう、うえええええええええええええええええええん!!!!」
男、友、女、幼
どう見てもとらドラ
>>17
一応言っておくけど幼は幼女じゃなくて幼馴染だよ!
勇作を男としたら正しいけどさ!
~友’s side~
まさか、とは言わない。
なんとなくだけど、いつかこうなることはわかっていた。
ただ、俺も女も考えないようにしていただけ。
そしてこうなってしまったからにはもう元には戻れないんだろうな。
幼「どおしたらいいの…… もう、分かんないよぉ」
そんなの俺が教えてほしいよ。
ただ、泣いている幼を放っておくわけにはいかない。
理想は、幼も女も笑っていられる解決策。
でも現実は、片方しか選ばれない結果。
おれは、どちらに味方するべきなんだろう。
ただ――
この時の俺には、泣いている彼女を見放してしまうことが最善だなんて思えなかったんだ―――
女「男君、これ、その、きっとおいしくできたと思うから」
男「ありがとう、女さん!」
幼「どれどれー おー! おいしそうじゃん」
友「……(じゅるる)」
女「あ、あの……」
幼「あ、ごめんねじろじろ見ちゃって ほら、男。早く食べなよ」
男「よし、それじゃ…… うん!おいしいよ、女さん」
女「よかったぁ……」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
男「うん、おいしかったよ。 ごちそうさま」
女「その、おそまつまさでした…… あの、迷惑じゃなければ明日も、その」
男「こちらこそ迷惑じゃなければまた頼むよ!」
女「は、はい!」
幼「……」
友「(ちゅごごご…)」
朝から携帯でなんてスレ開いちまったんだ俺は…
>>21
駄文すまん
~女’s side~
女「男君、これ、その、きっとおいしくできたと思うから」
うん、大丈夫。ちゃんと言えた。
耳まで赤くなっちゃってるのは、この際考えないことにしよう。
男「ありがとう、女さん!」
幼「どれどれー おー! おいしそうじゃん」
大丈夫だよね?きちんと味見したし、唐揚げだって何十個も作って一番よくできたやつを入れてきたし。
大丈夫。
大丈夫。
幼「あ、ごめんねじろじろ見ちゃって ほら、男。早く食べなよ」
男「よし、それじゃ……」
―――!!!
完結すると信じて
IDかわったけど1だよ!
男君の口に唐揚げが入っていく。
あんなに大きいのに一口で食べちゃって大丈夫なのかな?
うん!おいしいよ、女さん」
女「よかったぁ……」
本当に良かった。
男の子にお弁当作ってきたのなんて初めてだったから、本当に緊張した。
……お弁当作ってくるなんて、その、恋人、みたい。
―――だめ、考えただけで顔が……
でも、嬉しいな。
男君――― 私――――――
~幼’s side~
昨日、友に聞いた。
私にとっては、すごく衝撃的な事実。
聞きたくなかった。
でも、聞いておいてよかった。
『男は、女ちゃんが、好き』
もし、このまま私が何もしなかったら、もう、時間の問題。
――――そんなの、嫌――――!
私は臆病だ。
ずっと男と一緒にいたのに。
結局女ちゃんのほうがずっと先にいる。
ずるい、そう思ったりもした。
でも、それは違う。
ずるいのは私のほうだった。
~幼’s side 2~
ただ隣にいて、そのポジションに甘えて、何もしなくて、なのに先を越されたら怒って。
私はずるい。
でも、ずるいだけじゃダメだった。
だから、わたしも勇気を出すんだ。
怖いよ――男。
失敗したら、もう男のそばにはいられない。
きっと私は壊れちゃう。
それでも、わたしはいやなんだ。
男の隣にいるのが、私じゃなきゃいやなんだ。
ごめんね、女ちゃん。
女「幼さん? いますか?」
私は、ずるいんだ。
幼「女ちゃん、ごめんね、急に呼び出しちゃって」
女「いえ。 それでお話ってなんですか?」
幼「あのね――――
女ちゃん、好きな人、いる?」
女「! えっと、その……」
幼「私はね、男が好き」
女「―――え?」
幼「私はね、女ちゃんが男と会う前から、ううん…… もっと、ずっと、ずーっと前から男のことが好きなの」
女「……」
幼「だからね、今日、男に告白する」
女「――――!!」
幼「話はそれだけ。……ごめんね」
~幼馴染’s side1~
幼「女ちゃん、ごめんね、急に呼び出しちゃって」
なんてわざとらしい。
汚い女なんだろう、わたし。
幼「私はね、男が好き」
友が教えてくれた策は、先手必勝だった。
幼「私はね、女ちゃんが男と会う前から、ううん…… もっと、ずっと、ずーっと前から男のことが好きなの」
女ちゃんのことだ、わたしが男のことを好きだと知れば、身を引くだろう。
幼「だからね、今日、男に告白する」
男は、わたしのことをある程度は好き、らしい。ただ、恋人同士になるとは考えていないだけ。告白すればOKだろうと友は言っていた。
幼「話はそれだけ。……ごめんね」
ごめんね、なんて自己満足でしかないじゃないか。
私は、ずるくて、醜くて、誰よりも小さい。
>>1だけ読んで幼が男を期待したのに残念だw
~幼馴染’s side2~
でもね、だめなんだ。
だめなんだよ。
だめなんだ。
ダメなんだよ――――女ちゃん
>>29
あなたはなかなか私に似た趣味をお持ちのようだ・・・・・・
だが準にゃんはわたしのものだ!
~女’s side 1~
知らなかった……
幼さんが、男君のこと、好き?
信じられなかった。
信じたくなかった。
だって、私も、男君のことが好きだから。
初めて話しかけてくれた。
彼のおかげで居場所ができた。
世界が音をたてた。
彼に恋をした。
世界が色で満たされた。
彼は、わたしにとって必要だった。
支援
でも、私にとって―――女さんも同じくらい必要だった。
私に笑いかけてくれた。
私におしゃれをおしえてくれた。
勉強しか知らなかったつまらない私に、いろいろ教えてくれた。
親友だと思ってた。
なのに―――私は彼女を傷つけていた。
私は――なんてバカなんだろう。
私が私のことばかり考えていたから、彼女を傷つけてしまった。
かけがえのない人なのに。
大切な人なのに。
私は―――――
私は―――――
本当に、救いようのない――――
>>34
幼さんじゃないか?
とりあえず支援
>>35
すいません、幼さんです
皆さん脳内変換よろしくお願いしますorz
男「で、なんで屋上? 話なら教室ですればいいのに」
幼「いいから、ちょっと目を閉じて」
男「え? 俺なんか怒らせるようなことした?」
幼「いいから!」
男「わかったよ、ほら閉じた―――!!!」
幼「――――んん ……」
男「……」
幼「あのね、私、男が好き」
幼「ホントはね? 告白するつもりなんかなかった」
幼「一緒にいられるだけでいいって思ってた」
幼「でもね、もう駄目なの」
幼「男の隣にいるのが、私じゃなきゃいやなの」
幼「我が儘だって分かってるけどもう抑えられないの」
幼「……抑えられないんだよぅ」
幼「だから男、わたしと、付き合ってください!」
紫炎
またID変わっちゃったけど1だよ
まだまだいくよ!
一応2/3くらい書きためてるから完結させるつもりだよ!
マジレスすると電子の流れ。
~男’s side 1~
なにも考えられなかった
足に力が入っていない
自分で立っているのが不思議なくらいだった
幼「あのね、私、男が好き」
『冗談だろ?』
なんて、言えなかった。
幼とはずっと一緒だった。
これからもそうだと思ってた。
でも、こんなに泣きそうで―――
こんなにも壊れそうな幼は初めて見た。
~男’s side 2~
幼「……抑えられないんだよぅ」
こんなに思われてたなんて知らなかった。
こんなに思いつめてたなんて知らなかった。
なにより
こんなにも、幼が女の子だったなんて
幼「だから男、わたしと、付き合ってください!」
俺は何一つ、理解しようとしていなかったんだ
~男’s side 3~
幼が好きかどうかと聞かれると、正直わからない
いつも一緒で、いつまでも一緒で そう思っていた。
いなくなるなんて考えられなかった。
でも――――きっと、いつかは……
いつまでも一緒にいられるなんて、それは夢でしかないんだって
どこかでは気づいてたはずだった。
じゃあ、幼がいなくなったら?
考えたことがなかった。
きっと幼は考えていたんだろう
幼「男の隣にいるのが、私じゃなきゃいやなの」
幼のこの言葉が胸に突き刺さる。
想像するまでもなかった。
答えは、もう胸の中にあった。
よく判らんが頻繁にID変わるなら
このスレだけでも酉つけとけば?
~男’s side 3~
「幼がほかの男と付き合ったら、俺は嫉妬するよ」
幼「……うん」
「つまり、それは、その、そういうこと、なんだと思う」
幼「…うん」
そう、幼は勇気を出してくれたんだ
次は、俺の番なんだ
「俺も、幼のことが、好き―――です」
幼「うん!」
幼は、笑ったんだ。
すごくきれいな笑顔で、
俺の知らない女の子の顔で、
幼は、笑った。
酉ってこれでいいんだっけ?
つけたことないからやり方間違ってるかも
Next day
男「そういうわけで、もうお弁当はいいから。いままでありがとね」
女「そっか、うん。おめでとう、男くん、幼さん」
男「ありがとう」
幼「ほら、いくよ男ー!」
女「ほら、呼んでるよ。彼女さんを待たせたらだめ、だよ」
男「ああ、うん、それじゃね」
~友’s side~
結局、幼が男とくっついた。
まあ、これが自然な結果。
そして、目の前の女の子にとっては最も残酷な結果。
―――俺は何ができるのか―――
ぐるぐるぐるぐる、思考は巡るばかりで前には進まない
時間はいずれ傷の痛みを薄めさせるだろう
でも、それじゃあ解決にはならない
俺は幼に笑ってほしかった
でも、女に悲しんでほしかったわけじゃない
贅沢かもしれないけど、幼にも、女にも、そして憎らしいけど男にも。
みんなに笑ってほしいんだ。
だから俺は考える。
みんなが笑っていられる結果を手に入れるために
あの場所を、みんなが笑ってたあの場所を取り戻すために
幼「じゃーん! どうだー!!」
男「うん、お弁当だね」
幼「そうじゃなくてー! もっとなんかあるでしょ?」
男「幼の愛を……感じるよ」
幼「ちょっ/// そりゃ、愛情はたっぷり入ってるけどさ」
男「それだけで十分です。 それじゃいただきまーす」
幼「私も食べよーっと」
男「……ねえ、幼? なんか、なやみでもあるの?」
幼「!」
男「頼りないかもしれないけど、その、俺、彼氏なんだからさ。幼が悩んでると俺も苦しいんだ」
幼「うん」
男「だからさ、その、相談してほしいっていうか……」
幼「うん。ありがと ……でも、ごめん」
男「そっか」
幼「……うん」
期待あげ
~幼馴染’s side~
男「……ねえ、幼? なんか、なやみでもあるの?」
幼「!」
心臓が飛び出るかと思った。
通じてるって、少し嬉しいけど、すごく不便だ
男「頼りないかもしれないけど、その、俺、彼氏なんだからさ。幼が悩んでると俺も苦しいんだ」
幼「うん」
ごめんね、男
男「だからさ、その、相談してほしいっていうか……」
幼「うん。ありがと ……でも、ごめん」
きっと男が知ったら、わたしのこと嫌いになるから
男「そっか」
幼「……うん」
覚悟はしてたのに、こんなにも痛いなんて
ごめんね、女ちゃん
ゴメンナサイ――――
男「なあ、友」
友「なんだよ」
男「最近、幼も女さんもなんか暗くない?」
友「俺の前でのろけるな殺すぞ」
男「いやそうじゃなくてさ、お互いにあんま顔合わせないようにしてるみたいだし」
友「どうだろうなあ、俺にはわからんよ」
男「そっか」
友「……気になんなら自分で聞けよ」
男「そうだな」
友「……」
男「……」
友「女さん」
女「なに? 友君」
友「あのさ、聞きたいんだけど。 ―――女さんってさ、男のこと好きだったの?」
女「! ううん、わたしはそんな」
友「―――そうやって、嘘、吐くんだ。 顔、泣きそうだよ」
女「―――だって! 仕方ないじゃない!! 私が―――」
友「『私が我慢すればみんな幸せ』?」
女「……そうだよ」
友「違うよ。 それじゃあ女さんが幸せじゃない。
女さんが幸せじゃないと、少なくとも俺は幸せじゃない」
女「―――!」
友「だから、ね? 話してくれないと何もわからない」
友「女さんは、どうなりたいの?」
友「……」
女「私、幼さんの気持ちなんて全然考えてなかった」
友「……うん」
女「ただ、男くんが好きで、男くんに気に入られたくて、好きって言われたくて」
友「うん」
女「それで、男くんに近づいて、隣に女さんがいたのに、女さんが傷ついてたのに」
女「私自分しか見てなくて、女さんのことなんて考えてなくて、それで―――」
友「うん」
女「私、女さんにひどいことしてた。気付かなくって、ずっと傷つけてた」
女「わたし、ひどい女だよ……」
女「こんなことしたのに、まだ……」
女「まだ!女さんと!男くんに! 嫌われたくないって!」
女「まだ、好きだって、友達だっていってほしいよ……」
友「うん。そっか。わかったよ」
友「だからね、女さんは、泣いていいんだよ? おれが、きっと、何とかするから
~友’s side ~
女さんは、やっと泣いた。
自分が我慢して、それでいいなんて間違ってる。
恋をしたんだから、盲目でいいんだ。周りのこと気にならなくなるくらい、男のことが好きだったって、そういうことなんだろ?
それを我慢すればいいなんて間違ってる。
我慢するのが正しいなんて、絶対にそんなことはないんだ
おれが証明してみせるよ、女さん。
友達に戻りたいんだろ? また一緒に食べたいんだろ? 泣くほどに辛いんだろ?
きっとおれが何とかしなきゃまた女さんはそうやって抱え込むんだろう。
そんなのが幸せなんて、俺は認めない。
でも、きっとそう思ってるのは俺だけじゃないはずで……
きっと彼女も悲しんでる
だから、もう行動を起こそう。 うだうだいってなんてられない。
時間なんて、無限にあるくせに、今を一度きりしか用意してくれないんだから
女と幼がごっちゃ支援
>>56
すまん、54は正しくはこうです
友「……」
女「私、幼さんの気持ちなんて全然考えてなかった」
友「……うん」
女「ただ、男くんが好きで、男くんに気に入られたくて、好きって言われたくて」
友「うん」
女「それで、男くんに近づいて、隣に幼さんがいたのに、幼さんが傷ついてたのに」
女「私自分しか見てなくて、幼さんのことなんて考えてなくて、それで―――」
友「うん」
女「私、幼さんにひどいことしてた。気付かなくって、ずっと傷つけてた」
女「わたし、ひどい女だよ……」
女「こんなことしたのに、まだ……」
女「まだ!幼さんと!男くんに! 嫌われたくないって!」
女「まだ、好きだって、友達だっていってほしいよ……」
友「うん。そっか。わかったよ」
友「よう」
幼「話って、なに?」
友「……女さんのこと」
幼「―――!」
友「わかってるんだろ? 今のままじゃいけないって。今のままじゃ―――」
幼「いまさらどうしろっていうの!? 男と別れて、女さんに譲れっていうの!? そんなの嫌!!」
友「じゃあ、このままで、幼は幸せなのか?」
幼「知らない! もう遅いのよ! 全部! 全部!! 全部!!!」
友「まだ―――」
幼「許してくれるわけないじゃない! 私は裏切った! 裏切ったんだよ!!」
友「―――!?」
幼「もう、お願い。 私に話しかけないで。 友なんて―――キライ」
バタン
~友’s side ~
はは、キライ か。
こんなにもこたえるものなんだな。
八方美人で、誰にでも愛想良くふるまって、誰にでもいい顔して
これがその結果か。
空っぽだよ
全部、全部。
でも―――ひとつだけわかった。
許してもらいたいのはきっと両方。
許したいのもきっと両方。
そして許しあってほしいのは―――
外れくじだなんて思わない。 俺にしかできないんだ。やるしかないだろう?
例え好きな女にキライって言われても
ここで立たなきゃ、みんな幸せになんてできないから。できるわけないから。
~女’s side ~
今更もとどおりなんてできるわけがない!
私は女ちゃんを裏切った。 それは変えようのない事実
傷つけたんだ。私が。あの、か弱い子を。
あの子は、わたしとは違う
きっと、すごく苦しんで、誰にも言えずに、一人で抱え込んだんだ
私はきっと―――恨まれてる。 恨まれて当然なんだ
彼女から奪ったのは、男だけじゃない
彼女には、男と私しかいないの、知っていたのに―――!!!
なのに、わたしはまだ――――!!!!
汚い、ほんとに汚い女
キタナイキタナイキタナイ―――――
もうどうしようもない
怖いよ―――
助けて――――――!!!
>>60
みすった
正しくは ~幼’s side~ です
男「幼、なんか変だよ? 大丈夫」
女「あはは、昨日遅くまで映画見てて、ちょっと寝不足なんだ」
男「そう? 大丈夫?」
女「あはは、大丈夫大丈―――!!!」
男「! どうしたの」
女「どうしよう……どうしようどうしようどうしよう―――」
>>62
うぼおおおおお
ミスった 。
62はなかったことに…
男「幼、なんか変だよ? 大丈夫」
幼「あはは、昨日遅くまで映画見てて、ちょっと寝不足なんだ」
男「そう? 大丈夫?」
幼「あはは、大丈夫大丈―――!!!」
男「! どうしたの」
幼「どうしよう……どうしようどうしようどうしよう―――」
~幼’s side~
男「幼、なんか変だよ? 大丈夫」
幼「あはは、昨日遅くまで映画見てて、ちょっと寝不足なんだ」
もちろん、嘘だ
でも、言えるわけなんてない
男にも―――だれにも。
男「そう? 大丈夫?」
幼「あはは、大丈夫大丈―――!!!」
男「! どうしたの」
幼「どうしよう……どうしようどうしようどうしよう―――」
下駄箱に入っていた手紙。
差出人は――――
友「女さん、すぐ屋上に行って」
女「え?」
友「勝手かもしれないけど、幼を呼び出しておいた」
女「そんな―――!」
友「俺は! 女さんが我慢しなきゃいけないこんな状態が最善だなんて信じない」
女「でも」
友「でも? いまのままで、いつか忘れられる時が来るまで待つ? そして、男や幼のことも、全部忘れちゃうんだ?」
女「そんなの、いや!」
友「だったら、行って? ちゃんと幼に言うんだ。 男が好きなんだって。幼はずるいって。そして、ごめんねって」
友「言わないと、何にも伝わらないよ? 言わないと、何も進まないよ?」
女「……わかった」
女「私言うよ、まだ男くんが好きだって。でも―――同じくらい幼さんが好きだって!」
友「うん。 いってらっしゃい」
女「行ってきます!」
友「……なに、偉そうなこと言ってんだろうな、俺」
女「幼さんはずるいよ…… 知ってたんだよね? 私が男くんを好きだったこと」
幼「―――」
女「私は、臆病だった。何も言わなくて、我慢していればいつかなんとかなるって、誰か何とかしてくれるってそう思ってた」
女「でも! それじゃだめなんだ。 私はね! 男くんが好きなの!」
幼「私だって―――私だって、ううん私のほうが男のこと好きだもん!」
女「私のほうが好きだもん! 私のほうが先に行動したんだもん! でも、幼さんは、私がこんな性格だってわかっててあんなことしたんでしょ!」
幼「だって!だって!! 男がとられると思ったんだもん! 男が女ちゃんのお弁当食べて笑ってて!!」
幼「私のほうがずっと好きだったのに! なのに男、あんなに嬉しそうで!! 嫌だったんだよ! 男の隣に私以外の人がいるのが!」
幼「私にはあんなこと言ってくれたことなかったのに! おいしいって! うれしいって!!」
女「だけど、わたしは傷ついたんだよ! あの日から男くんは私の隣にいなくなった! 私はまた独りぼっちだった!!」
幼「じゃああのまま女ちゃんと男がくっつくのを待ってたらよかったの!? そんなの無理!」
女「だからって! だからって!! わたし!わたし!私たち、親友じゃなかったの!?うぅ、うええええええええええん」
幼「わかんないよ!わかんない!! どうすればよかったなんて 分かるわけないじゃない!! ぐすっうう、うわあああああああああん」
女「ばかああああああああああああああああああああああああ」
幼「あほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
女「幼さんごめんなさああああい 私、私、なんにも知らなくて、幼さん傷つけてて!」
女「なのに、なのに! まだ幼さんと友達でいたいようぅうううぅうううう」
幼「おんなちゃあああん、ごめんねえ 私何にも考えてなくて、女ちゃん傷つけるってわかってて! でも、あんなことしちゃって!」
幼「ごめんさああああああああああああああい!!!!」
女・幼「びええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!!!!!!!!!!」
女「幼さん、グスッ、こんな、私だけど。幼さんのことが好きです」
女「まだ、友達でいてくださいいい!!!」
幼「女ちゃん、ごめんね、あんなにひどいことしたのに! でも!女ちゃんに嫌われたくないよお!」
幼「ごめんね! 許してええええ!!!」
タイプミスが多いな
少し休んでも良いんだぜ
支援
>>68
すまん、あと少しなんだ
みんな、俺に元気を分けてくれ・・・・・・
女「……グスッ」
幼「ズズズ……」
女「ねえ、幼さん 私たち戻れるかな」
幼「……ねえ、女ちゃん また、やり直せるよね」
女「幼さんさえいいなら、わたしは戻りたい」
幼「女ちゃんさえよければ、戻りたいよ」
女「じゃあ、もどろう?」
幼「じゃあ、やりなおそうよ! あの時から ほら、こっちにきて!」
女「うん!」
幼「男、わたしたち、別れましょう」
男「え?」
幼「それでね、聞いて」
女「私は、男くんが好きです」
女「私は暗くて、友達もいなくて、生きることはつまらないことでした。」
女「でも、男くんが私に色をくれました。私に、友達も、そして恋も、教えてくれました。」
女「私は、男くんが好きです。大好きです」
男「女さん……」
幼「男、わたしは男が好き。だれにも渡したくない」
幼「今までも、そしてこれから先もずっと、一番近い存在でいたいの」
幼「だから、わたしはあなたと恋人になりたい」
男「幼……」
幼・女「男(くん)、わたしと、付き合ってください!」
第一部完!
呼んでくれた方々、本当にありがとうございました。
SS書くのも初なれば、スレ立てるのも酉つけるのも初めてでした。
時系列無視したりしてかなーり読みずらかったかと思いますが、生暖かい目で許してください
ほんとうに、読んでいただいてありがとうございました。
乙
友カワイソス
>>72
実はこの後の展開も考えてあって、そこでは友が活躍する予定でしたが・・・・・・・
作者のほうが先に力尽きてしまいました。
ごめんよ、とも
>>73
君ならできる
俺は信じてる
だから…
書 く ん だ ! ! !
>>74
ごめん、今から出かけなきゃいけないんだ
ただ、そんな長い用事じゃないから、7時まで残ってたら書くよ
まあ、このスレほとんど俺のレスだから残らないと思うけど
しょうがねぇ保守してやんよ!
>>1乙
乙!と言いたいトコだがまだ書いてもらいたいから保守!
幼・女
これは新しい
あの~ すみません
用事が全然早く済んでしまって帰ってきてしまいました
続き書きます
wktk
今読んだ
なんか男の存在感が薄いなw男置いてけぼりで話が進んでるし。
それに比べて友がカッコイイ。
続くなら是非活躍してほしいね
とりあえず乙
>>78
友「女ってのは、好きな男の前では猫を被っていたいのさ
男じゃきっとダメだった。二人とも自分の汚い所、男にだけは見られたくないだろうからな
そういうことだ。意外に単純だろ?」
ああ、あとこっからは書き溜めないんで投下スピード遅くなります
それでもいいという方は是非お付き合いください
wktk
期待
男「女さん……」
女「ひゃい!」
男「俺と幼は、ずっと一緒だったんだ
その分、いいところも知ってるって思うかもしれないけど、実はその逆でさ、
おれって結構、恥ずかしいこととか、情けないこととか、いっぱいあるんだ
でも、幼は、そんな俺を好きだっていってくれた。
全部まとめて、好きだって、そういってくれたんだ。
だから、女さん、ごめん
おれは、幼のことが好きです」
女「うん。知ってる そういう二人だって、知ってた。
それでも、わたしはあなたのことが好きでした」
男「幼、こんな俺だけど、いいかな?」
幼「言ったでしょ? これからも、一番近いのよ、私たち。これくらい許してあげるわよ」
男「改めて、よろしくね」
幼「うん、よろしく。わたしの彼氏様」
女「結果は変わらなかったよ」
友「うん」
女「でもね、私は後悔してないんだ。
ちゃんと伝えたよ、好きだって」
友「うん」
女「ちゃんと言ったよ、ずるいって」
友「うん」
女「ちゃんとあやまったよ、ごめんって」
友「うん」
女「……こわかったよ? 自分の思いをぶつけたことなんかなかった。 他人と口げんかしたことなんかなかった。 ううん―――わたし、こんなに怒ったこともこともなかったかも」
友「……うん」
女「もう戻れないかもって、そう思うと怖くって、でも、もう止まらなくて―――― でも、もうすっきりしたよ」
友「……また、そうやって我慢する。 いいんだよ、悲しい時は泣いてよ」
女「あは、は……なんでだろ? あんなに泣いたのに、まだ、涙、でるんだね」
女「う、う、うぅぅぅぅうううううう」
支援
~少しばかりの時が流れて~
女「さあ、お昼御飯の時間ですよ」
友「……で?」
女「だから言いましたよね? バナナオレだけじゃ体に悪いって」
友「…………で?」
女「だから、その、あの時のお礼も含めてご飯作ってくるって」
友「いらない、って、言ったはずだけど?」
女「作ってくる、って言ったはずですけど?」
ゴゴゴゴゴゴg……
男「なんか……」
幼「怖いよ? 二人とも……」
~友’s side~
女は、ずいぶん立ち直った、らしい
それ以上に、あの日から女は変わった。
自分の意見は言うようになったし、男や女の顔色をうかがうようなこともない
男や女以外の友達も、まあできたようだ
いい変化、だとは思うが……
まさか、こんなのが地だったのか?
おせっかい焼き。
一番苦手なタイプだな
女×友に期待
支援
~女’s side~
あの日から、わたしは変わった
友さんが教えてくれた。
『言ってくれなきゃ、伝わらない』
私は、言わなかったから後悔した。
そして、言ったから後悔しなかった。
言わなくてもいいことって多いけど、でも、言わなきゃいけないことだってある。
今はまだ、その境界線、よく分かってないけど
私は変わるって決めたから。
ありがとう、友さん
女「ほら、好き嫌いしないで食べないとだめですよ」
友「量が多いんだよ…… 半分以下でいいっつの」
女「だめですよ、男の子なんだからちゃんと食べないと」
友「いやそれだって人それぞれだろ……」
女「じゃあ友君は、わたしの作ってきたお弁当、残すつもりですか?」
友「う、ぐ……」
女「さあ、食べてくれますよね?」
友「……ナスだけは、勘弁してくれ」
女「却下です(ニコッ)」
女友1「あのさ、こう、いいにくいんだけどさ……」
女 「なに?」
女友1「えっとさ、その、あんまり友君に頼るの、やめたほうがいいっていうか」
女友2「ほかの女子がさ、噂してるよ? 男に振られたからって友に乗り換えたって」
女 「……え」
女友2「友君、幼が男と付き合って失恋しちゃってるから」
女「――――え? と、とも2ちゃん! いまなんて!?」
~友’s side~
女は、たぶん俺にお節介を焼くことで失恋の傷を忘れようとしている
まあ、それもいいんじゃないかと思う
女が男に恋をしたのは、たぶん、女にとって初めて親しくした男性が男だったから、というのが大きいだろう
いま、女は明るくなってずいぶんと社交的になった
まあ、外見だって可愛いし
男子の間じゃ、もともと人気だって高かった
だから、そう、きっといい男が現れて、いい恋をして、そんなきれいな未来が彼女には似合っている。
―――そう願ったっていいじゃないか
これだけいい子なんだから、幸せになるべきなんだ
そう、幸せに
これは期待
~女’s side~
……知らなかった
また、私は
こうやって、周りの人を傷つけている
だめだな、私
変ろうって思ったのに、全然変われてない
私、バカだ――――
バカ――――――――――!!!
つよく、ならなきゃ
友君に頼らなくっていいくらい
つよく
つよく――――
女「わたし―――他の友達に誘われててっ! 一緒に食べれません! ごめんなさい!!!」
がららっ
男「……いっちゃった」
幼「友、何したの?」
友「……なにも」
幼「ふーん」
友「別に、女に友達ができたのは喜ぶことだろ」
男「そうだけどさ……」
幼「手遅れになる前に、謝りなさいよ」
友「へいへい……」
数日後
男「なんか、女さんがいないのが当たり前になっちゃったよね」
幼「友……ちょっと」
友「……なんだよ」
幼「なんだよって……何よその言い方!」
男「ちょ、ちょっと幼」
幼「男は黙ってて!
いーい? あんたね、わたしに幸せかって言ったわよね? じゃあ言ってあげる! こんなの幸せじゃない!!
私はね、男だけじゃない、あんたも!あの子も! みんな幸せじゃないと幸せじゃないのよ!!
あのこはね、あの子はね―――――!!!」
男「幼!!!!」
幼「! ……ごめん、言いすぎた」
友「……わるい、おれ……」
男「うん、行ってらっしゃい。 お土産は笑顔の女さんがいいな」
友「……簡単に言ってくれるな」
~友’s side~
……おれは、バカだ
なんでこんなにイライラしてんのか、今の今まで気付かなかった
お節介は、女がおれに依存してるだけじゃない。
俺だって、女に依存していたんだ。
他人事って顔をして、平気な振りして、自分にすら嘘をついて―――
女に甘えてたんじゃないか―――!!!
たかが女一人にこんなにも気持ちをかき回されるなんて―――
男も、幼も、女も幸せじゃなきゃ幸せじゃない?
そんなのお前よりずっと前から知ってるよ!!
だから俺は! 全員が笑顔でいられるように! 自分の気持ちまで隠して頑張ったんじゃないか!!!
くそっ! 文句の一つでも言ってやらなきゃ気が済まない
どこだ――――
どこにいる?
なにこれ面白い
友「一人で屋上で昼食? 友達いませんオーラがあふれてるよ?」
女「……友達少ないもん」
友「……考えてることあててやる。
私がいると誰かが傷つく。 だから一人でいよう、ってとこ」
女「だから、なんですか?」
友「……おれはね、幼のことが好きだった」
女「知ってますよ、そのくらい」
友「でも、幼と男がくっつくなら、それでいいと思ってた
二人がくっついても、きっと今まで通り。何も変わらない。それでいいと思ってた
だけど、事態はそんな簡単じゃなかった」
女「私が、いたからですか?」
友「そう。男と幼がくっついて、何もかも上手くいった―――そんな結果にはならなかった
おれの身近な人が泣いていた。幼も泣いていた。
だから俺はみんなに笑ってほしくて頑張ったんだ―――自分の気持ちを隠して、ね」
女「ほら、やっぱりだ」
女「やっぱり! 私がいるからみんな傷つくんだ! だからもう放っておいてよ!!」
友「で? 放っておいて? それで女はどうするの?」
女「……もとに戻るだけだもん。 男くんと、幼さんと、友君と会う前に」
友「それで、女さんは幸せなの?」
女「――――幸せなわけ、ないよ」
友「だったら! なんでそんなこと言うんだよ!
言わなきゃ伝わらないって、わかったんだろ?
変わったんじゃなかったのかよ!」
女「変わりたかった! 変わりたかったよ私だって!
でも結果は同じだった!!
幼さんを傷つけて、変わったと思った! でも結局今度は友君を傷つけてた!!
何も変わってなんていなかった! 変われなんてしなかった!」
友「だからまた我慢するのか?」
女「だってそうじゃない! 私が我慢すれば! みんな幸せになれるじゃない!!」
友「それじゃあ誰も幸せになんかなれない!」
友「いいか、俺はね、欲張りなんだ。 だから女が幸せじゃないと幸せになんかなれない」
女「でも……」
友「女は、さ、こうやって食べてるご飯、おいしい?」
女「―――し―ないよ…… おいしくなんてないよ!」
友「こうやって、ご飯食べてさ、幸せなの?」
女「しあわせじゃ、ないよぅ…… みんなとご飯食べたいよぅ」
友「俺はね、ずっと一人の女の子が見たくて頑張ってたんだよ?
その子は、全部自分の中にため込んで、全部自分のせいだと思い込んで、全部自分が我慢すればいいって思ってた。
他人思いで、でもガラスのようにもろくて、誰より壊れやすくて
その子が笑ってくれて、ようやく俺は幸せだって思ったんだ」
女「とも、く―――」
友「気づけばその女の子のことばっかり考えてた。 その子の笑顔を見ると幸せになれた。
だから、ね、女。 僕の中にこんなに深く入り込んだんだから、幸せにならないなんて許さないよ?」
友「女は、我慢しすぎなんだよ
もっと、俺に話してよ
もしもさ、一人で考えてダメなら二人で考えよう?
女が悲しい時は、俺が笑わせるから
女が傷つくときは、俺も一緒に傷つくから
だから、お願いだから――― 一人で傷つかないでよ」
女「友君、泣いてる」
友「いいんだよ、痛いんだから。 女が痛いと、俺だって痛いんだ
だって―――おんなが幸せじゃなきゃ、幸せになんてなれないんだよ、俺は」
女「私、いてもいいんだよね? 友君の近くに、いていいんだよね?」
友「女さんがいないと、俺は幸せになれないよ?」
女「それは、嫌、だな だって――――友君が幸せじゃないと、私は、幸せになんてなれないんだよ?」
友「約束して、今回みたいに、一人で抱え込んだりしないって」
女「誓うよ。だって、こんなに私幸せなんだもん
忘れてたよ、友君―――」
―――幸せでも、涙はあふれるんだね―――
~long long later~
おめでとー
おめでとー!
男「先、越されちゃったね」
幼「あんたがカイショウナシだからねえ」
男「うう、ごめん」
友「いつまでたっても尻に敷かれてるのはお互い様だな」
幼「まあ、おめでとうと言ってあげるわ。ブーケをキャッチするのは私よ!」
友「それは、あいつに言ってやってくれ」
幼「女ちゃん! すっごくキレー!!」
女「ありがと、幼さん」
友「きれいだよ、女」
女「友も、かっこいいよ。いっつもそうやって決めてくれたらいいのに」
友「……そろそろ始まるよ、行こうか、新婦さん」
女「……はい、行きましょうか、新郎さま」
男「ねえ、友」
友「なんだ?」
男「女さん、幸せにしてあげてね」
友「当たり前だ。 世界一幸せな奥さんにしてやるよ
だって彼女は、世界一の女なんだからな」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
幼「ねえ、女ちゃん」
女「何?」
幼「今、幸せ?」
女「あたりまえじゃない
だって、世界一私を愛してくれる旦那様のものになるんだから」
神父「その健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、
その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
女「ふふっ」
友「ぷっくく」
女「ねえ、友」
友「ああ、おかしいな」
―――― だって ―――
――――そんなこと、私たちはとうの昔に誓い合っているのだから――――
~Fin~
>>1おつ
圧倒的乙……ッ!
彼女欲しいわ……
>>1乙
乙
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誰も見なくていい幼女「まぁ、頭でも撫でていきな」
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