ドキン　「わたし、よくわかんなくなっちゃった」…第2部

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ドキン　「わたし、よくわかんなくなっちゃった」…第2部

2010/04/11
11:17

<font color="red">ドキン　「わたし、よくわかんなくなっちゃった」…第2部</font>

ドキン　「わたし、よくわかんなくなっちゃった」

おはようございます。
遅くなってすみません。
ほしゅ、ありがといございます。
午前中の分、upしていきます。

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－バイキン城－

バイキ　「ふんふふーん」

バイキ　「るんるるーん」

バイキ　「…」

バイキ　「ドキンちゃん…遅いな…」

バイキ　「…」

バイキ　「…大丈夫かな」

バイキ　「…」

バイキ　「…心ｐ」ぷるるるる

バイキ　「うわっ！はいっ、ドキンちゃん？」

メロン　「…あたしよ」

バイキ　「あ…メロンパンナちゃんか」

メロン　「なによ、そんな声出して」

バイキ　「ドキンちゃんかと思ったから…」

メロン　「…面白くない」

バイキ　「え？なに？」

メロン　「…なにも。確認しなかったバイキンマンが悪いのよ」

バイキ　「そうかなぁ」

メロン　「そうよ」

バイキ　「ふーん」

メロン　「…アンパンマンのことなんだけど」

バイキ　「うん」

メロン　「…なにか、聞いてる？」

バイキ　「ううん、なにも」

メロン　「…カレーパンマンともめたらしいわ…」

バイキ　「…」

メロン　「…バタコさんも…」

バイキ　「…そっか」

メロン　「…」

バイキ　「…それで？」

メロン　「…今、アンパンマンは、ひどく落ち込んでいるわ」

バイキ　「…」

メロン　「あたしにも、口を開かないの…」

バイキ　「…男だからね」

メロン　「…なによ、それ」

バイキ　「アンパンマンみたいに、いつもみんなのためにって、」

メロン　「…」

バイキ　「そう動いてるやつほど、そうなるんだよ」

メロン　「…そうなのかしら」

バイキ　「長男気質ってやつだね」

メロン　「…」

バイキ　「だから、メロンパンナちゃんまで、落ち込むことないよ」

メロン　「…そう？」

バイキ　「そう」

メロン　「…でも」

バイキ　「うん」

メロン　「バイキンマンになら、口を開くかも知れないわ」

バイキ　「…そうかな」

メロン　「…」

バイキ　「…」

メロン　「バイキンマンに、」

バイキ　「うん」

メロン　「アンパンマンを励ましてほしいわけじゃないの」

バイキ　「…うん」

メロン　「これは、アンパンマンの問題で、」

バイキ　「…」

メロン　「アンパンマン自身にしか解決できないってこと…」

バイキ　「…」

メロン　「…あたしも、わかってるつもりよ…」

バイキ　「うん…」

メロン　「でも、」

バイキ　「うん」

メロン　「解決することと、寄り添ってもらうことは、同じじゃないわ」

バイキ　「…」

メロン　「…アンパンマンの気持ちに」

バイキ　「…」

メロン　「寄り添ってあげて…」

バイキ　「…」

メロン　「自分で解決しようって、きっと、」

バイキ　「うん」

メロン　「アンパンマン自身が、一番強く思っているわ…」

バイキ　「…そうだろうね」

メロン　「…だから…」

バイキ　「…」

メロン　「…これも、おせっかいかしら…」

バイキ　「ううん」

メロン　「…」

バイキ　「…こんなにも、思って、考えてくれる人がいて、」

メロン　「…」

バイキ　「アンパンマンは、きっと、その気持ちに救われるよ」

メロン　「…ありがとう」

バイキ　「長い付き合いだしね」

メロン　「…」

バイキ　「…」

メロン　「…じゃあ、お願いね」

バイキ　「うん、メロンパンナちゃんも、ゆっくり休んで」

メロン　「…」

バイキ　「メロメロパンチは、メロンパンナちゃんだけの武器さ」

－ウサコ先生の家－

ウサコ　「…ずいぶん賑やかそうだったじゃない」

カレー　「…うそつけよ」

ウサコ　「ふふっ」

カレー　「…」

ウサコ　「…よかったの？こっちに来て」

カレー　「…別に」

ウサコ　「わたしは、嬉しいわ」

カレー　「…いきなり、なんだよ」

ウサコ　「…」

カレー　「…見んなよ」

ウサコ　「…わたし、ずっと、先生してるでしょう」

カレー　「…」

ウサコ　「来る日も来る日も、子供たちと向かい合って…」

カレー　「…いいことじゃねぇか」

ウサコ　「…」

カレー　「…」

ウサコ　「…はじめは、迷いもなかった」

カレー　「…へぇ」

ウサコ　「それなりに、悩みはあったけどね」

カレー　「…」

ウサコ　「でもね、わたしも、女だから…」

カレー　「…」

ウサコ　「…だんだん、自分の、女の幸せを考えだしてね…」

カレー　「…そうかよ」

ウサコ　「…ふふっ…そうして、あなたと出会った…」

カレー　「…ずっと、最初から出会ってただろ？」

ウサコ　「そういう意味じゃないのよ」

カレー　「…」

ウサコ　「わたしの知らなかった、あなたに出会った」

カレー　「…」

ウサコ　「…あなたはやんちゃで、こどもみたいで」

カレー　「うるせぇな」

ウサコ　「…そういうところもよ、ふふっ」

カレー　「…」

ウサコ　「…ばかな子ほど、かわいいってね…」

カレー　「…」

ウサコ　「でも、そんなあなたが、時々…」

カレー　「…」

ウサコ　「…すごく、男らしくなる…時がある」

カレー　「…だから、見んなって…」

ウサコ　「…」

カレー　「…」

ウサコ　「…バタコさんに、関する時よ」

カレー　「…お前…」

ウサコ　「…」

カレー　「…」

ウサコ　「…あなたが、バタコさんと接するとき、守るとき、考えるとき、」

カレー　「…」

ウサコ　「やんちゃな子供から、一人の男らしい男になる」

カレー　「…ばか言え」

ウサコ　「…うらやましかったわ、ほんとうに」

カレー　「…」

ウサコ　「わたしも、こんなふうに愛されたいって、思ったもの」

カレー　「…そんなんじゃねぇよ」

ウサコ　「…ねぇ」

カレー　「なんだよ」

ウサコ　「どうして、こっちに来ないの？」

カレー　「…」

ウサコ　「ずーっと、椅子に座って…ソファーは、ここよ」

カレー　「…ここでいいんだよ」

ウサコ　「…」

カレー　「…お前、具合悪いんだろ」

ウサコ　「…」

カレー　「おとなしくしとけよ」

ウサコ　「…」

カレー　「…」

ウサコ　「…だからね、わたし、考えたのよ」

カレー　「…？」

ウサコ　「うらやましかったから、考えたの…」

カレー　「…」

ウサコ　「わたし、ずっと、頑張ってきたのよ」

カレー　「…」

ウサコ　「だから…バタコさんと同じくらい幸せでもいいはずでしょ？」

カレー　「…なに言って…」

ウサコ　「幸せな、はずじゃない？」

カレー　「…」

ウサコ　「…そう、考えたのよ」

カレー　「…ばかだろ…」

ウサコ　「…」

カレー　「幸せって、そういうものか？」

すみません、さるでした

ウサコ　「…」

カレー　「幸せって、誰かを基準にして、はかるものなのか？」

ウサコ　「…」

カレー　「違うだろ？」

ウサコ　「…」

カレー　「…お前が、自分の心から感じるものが、」

ウサコ　「…」

カレー　「それが、幸せ、なんじゃないのかよ？」

ウサコ　「…」

カレー　「…」

ウサコ　「…あなたは、優しいひとだわ」

カレー　「…？」

ウサコ　「あなたしか、頼れないって、そうわたしが言ったら…」

カレー　「…」

ウサコ　「その、言葉だけを信じた…」

カレー　「…」

ウサコ　「…裏も、なにも、考えず…」

カレー　「…ばかだって、言いてぇのかよ」

ウサコ　「素直だって、言ってるのよ…ばかね…」

カレー　「…」

ウサコ　「…そうね」

カレー　「…なにが」

ウサコ　「あなたの言うとおりのこと」

カレー　「…」

ウサコ　「…わたしも、ここ最近、考えていたの…」

カレー　「…」

ウサコ　「…むなしくなっちゃって…」

カレー　「…」

ウサコ　「…縮まらない距離に」

カレー　「…ばかか」

ウサコ　「…ばかよ…そう、あなたも」

カレー　「…」

ウサコ　「あなたはずっと、バタコさんのことが、好きだったわ…」

カレー　「…そんなんじゃ…」

ウサコ　「わたしといても、ずっと…ね」

カレー　「…」

ウサコ　「…」

カレー　「…」

ウサコ　「…あんまり、考えすぎちゃだめよ」

カレー　「…」

ウサコ　「大事なのは、気持ちよ」

カレー　「…」

ウサコ　「…自分が感じること…」

カレー　「…」

ウサコ　「あなた、自分で言ったんだからね？…ふふっ」

カレー　「わかってるよ…」

ウサコ　「…素直になって、ね」

カレー　「…」

ウサコ　「…今日で、おしまい、よ」

カレー　「…」

ウサコ　「縮まらなかった距離も、変わらなかった答えも」

カレー　「…あぁ」

ウサコ　「…」

カレー　「体に、気をつけろよ」

ウサコ　「…えぇ」

カレー　「…」

ウサコ　「…」

カレー　「…じゃあ…」

ウサコ　「…待って」

カレー　「…」

ウサコ　「…わたし…」

カレー　「…」

ウサコ　「…こんな風に、誰かに、愛されたいって」

カレー　「…」

ウサコ　「そう、心から思ったの…」

カレー　「…ウサコ…」

ウサコ　「ほんとに…ほんとに思ったのよ…」

カレー　「…」

ウサコ　「…ごめんなさい、最後に、こんな…」

カレー　「…いいよ、別に…」

ウサコ　「…」

カレー　「…」

ウサコ　「…わたしの気持ち…」

カレー　「…」

ウサコ　「…捉われなくていいから」

カレー　「…」

ウサコ　「…少しだけでいい…忘れないでいて…」

カレー　「…あぁ、わかったよ…」

ウサコ　「…ありがとう」

カレー　「…」

ウサコ　「…こんなこと、言うわたしって」

カレー　「…？」

ウサコ　「…ちょっと、いじわるかしら？」

カレー　「…あぁ」

ウサコ　「…」

カレー　「…ちょっと、な」

ウサコ　「ふふっ…」

－パン工場－

アンパ　「…バタコさん？」コンコン

バタコ　「…」

アンパ　「…」

バタコ　「…」

アンパ　「…なにか、あたたかいものでももってこようか？」

バタコ　「…いい」

アンパ　「…」

バタコ　「…いらない…」

アンパ　「…」

バタコ　「…」

アンパ　「…でも、さむいでしょ？」

バタコ　「…へいき」

アンパ　「風邪…ひくよ…」

バタコ　「…」

アンパ　「…」

バタコ　「…」

アンパ　「…」コンコン

バタコ　「…」

アンパ　「…やっぱり、開けてはもらえない？」

バタコ　「…」

アンパ　「…バタコさん…」

バタコ　「…ほっといて」

アンパ　「…」

バタコ　「…ほしいの…」

アンパ　「…」

バタコ　「…ごめん」

アンパ　「…ほっとけないよ」

バタコ　「…」

アンパ　「バタコさんが、そんなに、泣いてるのに…」

バタコ　「…泣いてない」

アンパ　「…ほっとけないよ…」

バタコ　「…」

アンパ　「…僕は」

バタコ　「…」

アンパ　「僕は、バタコさんのことが…」

バタコ　「…」

アンパ　「…」

すみません…さるになってばかりで…。

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