アーニャ「とりあえず被写体」
アーニャ「何を撮る?」
アーニャ「……ルルーシュ?」
アーニャ「この前どんどん撮ってくれって言ってたし」
アーニャ「……言ってた?」
アーニャ「きっと言ってた」
アーニャ「……たぶん」
関係ないけど~の人?
>>6 違う
アーニャ「……ジノを見つけた」
アーニャ「寝てる」
アーニャ「……まあ、昼休みだし」
アーニャ「幸せそうな寝顔……」
アーニャ「……」
アーニャ「かわいいから、記録」
アーニャ「……スザクを見つけてしまった」
アーニャ「猫と何か話してる。真剣な顔で」
アーニャ「……悩み事?」
アーニャ「……」
アーニャ「とりあえず、記録」
アーニャ「……リヴァルを見つけた」
アーニャ「寂しそう……」
アーニャ「……ため息?」
アーニャ「……」
アーニャ「パス」
アーニャ「そろそろ時間」
アーニャ「……結局ルルーシュは見つからなかった」
アーニャ「欠席?」
アーニャ「……残念。少しだけ」
キーンコーン
アーニャ「教室に戻ろう」
放課後
ジノ「アーニャ、帰ろうぜ!」
アーニャ「うん」
スザク「あ、今日は僕も一緒に行くよ」
ジノ「お、なら都合がいいな」
アーニャ「?」
ジノ「昨日発売したゲーム買ったんだ。3人でやろうぜ!」
~夜~
ジノ「そこだ!」カチカチ!
アーニャ「無駄」カチカチ
スザク「いけ、ハドロン!」カチカチ!!
アーニャ「……甘い。隙あり」カチカチ
ドーン
スザク「うわぁ!」
ジノ「やるなアーニャ!」カチカチ!
アーニャ「ジノも。さすが購買者」カチカチ
スザク「……」
ジノ「くらえっ!」
アーニャ「痛っ。……でも」
ドーンドーン
スザク「……」
ジノ「くそー、やられた!」
アーニャ「……勝った。15連勝」
スザク「アーニャ、ちょっとは手加減を……」
アーニャ「だめ」
アーニャ「ふぁ……」
アーニャ「眠い」
アーニャ「もう寝る」
ジノ「アーニャ、もう1回だ!」
アーニャ「でも」
ジノ「お願い、最後に1回だけ!」
アーニャ「……1回だけなら」
ジノ「やったー!」
ジノ(分かってるな、スザク)ヒソヒソ
スザク(分かってるよ)ヒソヒソ
アーニャ「ふぁ……」
>>23 Yes
ジノ「いけ!」
アーニャ「無駄……え?」
スザク「何度も同じ手には!」
ジノ「掛からない!」
ドーンドーン
アーニャ「あ……」
ドドドドドド
アーニャ「あぁ……」
ジノ「やったー! 初勝利~」
アーニャ「……もう1回」
ジノ・スザク「え?」
アーニャ「もう1回」
アーニャ「勝った」
アーニャ「……寝る」
アーニャ「2人も泊まるなら適当なとこで寝て」
アーニャ「……おやすみ」ぱたん
ジノ「……2人でやるか」
スザク「そうだね……」
スザク「ねえジノ」
ジノ「ん?」
スザク「最近アーニャの身勝手さがエスカレートしてない?」
ジノ「そうか?」
スザク「そうだよ。そのためにも更生させなきゃ!」
ジノ「なるほどねえ。ならこうするのはどうだ?」ヒソヒソ
スザク「うん。早速今からにでもやってみよう!」
アーニャ寝室
アーニャ「zzzz……」
ガチャ そー……
スザク「……」
アーニャ「zzzz……」
スザク「……」
翌日 生徒会室
リヴァル「なあジノ」
ジノ「ん?」
リヴァル「今日アーニャの様子おかしくなかったか?」
ジノ「そうか?」
リヴァル「何か落ち着きがないような、よそよそしいっていうか……」
ジノ「それよりさ、俺とアーニャの歓迎イベントでも開いてくれよ」
リヴァル「あ、いた」
アーニャ「……」フラフラ
ドン
男子生徒「うわっ!?」
アーニャ「……」フラフラ
ドン
リヴァル「悉くぶつかっていくな。周りが見えてないのか?」
ジノ「周りを見すぎて前が見えてないのが正解だ」
男子トイレ
ロロ(兄さんに頭を撫でてもらいたい)
ロロ(今撫でてもらいたい。すぐ撫でてもらいたい)
ロロ(どうすれば最速で……)
アーニャ「……」フラフラ
ロロ「うわ!」ささっ
アーニャ「……ない」フラフラ
ロロ「な、何だったの?!」
アーニャ「……ない。どこにも」
ドン!
男子生徒「うわっ!?」
アーニャ「どこに……」
ドン!
ルルーシュ「うわっ!?」
アーニャ「ルルーシュ……」
ルルーシュ「どうしたんだ? 今にも泣きそうな顔しているぞ?」ぐい
アーニャ「!」
アーニャ「……」
アーニャ「……実は」
アーニャ「携帯が……」
校庭 ベンチ
ルルーシュ「なるほど。携帯をなくしたのか」
アーニャ「探しても見つからない」
アーニャ「大切な記録……」
ルルーシュ(アーニャに関わると厄介事に巻き込まれそうだ)
ルルーシュ(ここは適当に切り抜けよう)
ルルーシュ「最後に見たのはいつです?」
アーニャ「昨夜。寝る前」
ルルーシュ「最後に会った人物は?」
アーニャ「ジノとスザク」
ルルーシュ「ならその2人に聞いてみては?」
アーニャ「……なるほど」
アーニャ「……」
アーニャ「ありがと。ルルーシュ」
その晩
ジノ・スザク「ごめん!」
アーニャ「……」
ジノ「ごめんなアーニャ。ちょっとした悪戯のつもりだったんだよ」
アーニャ「もういい。謝らなくて」
アーニャ「……お風呂入ってくる」ぱたん
スザク「やけに優しかったね」
ジノ「怒りよりも携帯が返ってきた喜びが大きく上回る、が正解だな」
スザク「でもジノの作戦は失敗か」
ジノ「上手くいくと思ったけど逆効果だったみたいだな」
スザク「なら今度は僕の作戦だね」
ジノ「何する気なんだ?」
スザク「間違ったやり方に意味はないから……」
スザク「変えるなら、アーニャの中から変えていかないと」
スザク「行ってくる!」
ジノ「?」
パタパタパタパタ!
アーニャ「?」
すたすた
パタパタ
アーニャ「……何、スザク」
スザク「何でもないよ!」
アーニャ「……何で付いてくるの?」
スザク「気にしないで」
アーニャ「?」
アーニャ「……いつまで?」
スザク「気にしないで」
アーニャ「ここ、脱衣場」
スザク「うん」
アーニャ「……」
アーニャ「入りたい。早く」
スザク「よし、入ろうか」
アーニャ「!」
数十分後
ガラ
アーニャ「……ふぅ」
アーニャ「結局出て行ってもらったけど……」
アーニャ「スザクの意図が分からない」
アーニャ「……」
アーニャ「やっぱり分からない」
炎上の人か
あれは乗っ取りみたいになってすまんかったな
>>75 気にしてない
むしろ他の人のSS読めて嬉しかった
アーニャ(……もう眠い)
アーニャ(少し早いけど寝よう)
アーニャ(2人には適当な場所で寝てもらおう)
ぱたぱた
ガチャ
スザクinベッド「やあ、待ってたよ」
アーニャ「!」
アーニャ(……さっきからスザクが変)
>スザクinベッド「やあ、待ってたよ」
KIMEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
スザク「本を読んであげるよ」
スザク「これは日本の有名な……」
アーニャ「……」ダッ!
スザク「あ、待って!」
・
・
ジノ「どうしたんだアーニャ。ここスザクのベッドだぞ?」
アーニャ「……今日はここで寝る」
ジノ「?」
翌日 学園玄関
アーニャ「……私はここで。中等部だから」
ジノ「おう」
スザク「じゃあねアーニャ!」
アーニャ「……」タタッ
ジノ「スザク、アーニャに何かしたか? 今朝からものすごくスザクを避けてるけど」
スザク「これも作戦の内だよ」
ジノ「作戦? ああ、昨日の」
ジノ「結局どんな作戦なんだ? 中から変えるとか言ってたけど」
スザク「それはね、僕がアーニャの兄になってあげることだよ」
スザク「妹は兄を見習うよね。だからいずれアーニャも兄を見て正しい人間になると思うんだ」
ジノ「ほほー」
スザク「そうか、俺はアーニャのため・・・そうなんだね、ルルーシュ!」
スザク「それだけじゃないよ。アーニャも年頃の女の子だし、誰かに甘えたい筈だ」
スザク「僕が兄となってアーニャを中から正しい道に導く。それが僕の作戦さ!」ドーン
ジノ「……す、すげぇよスザク! 俺じゃ絶対考えつかなかった!」
ジノ「で、スザクが思い描く正しい兄像は誰?」
スザク「ルルーシュ」
ルルーシュ「さあナナリー、脱衣場に着いたぞ」
ジノ「ルルーシュ先輩? よく分からないけどとりあえず先輩が見本なら安心だな」
スザク「うん。僕もそこだけは認めてあげているからね」
スザク「今は照れているけどその内懐くと思うよ」
リヴァル「よー。スザクにジノ」
ジノ「おっすリヴァル。聞いてくれよスザクがすごいんだ」
リヴァル「へえ、どんな?」
ジノ「あ、それより俺とアーニャの歓迎イベント開いてくれよ」
ナナリー「ありがとうございます、お兄様」
昼休み
アーニャ(……やっと昼休み)
アーニャ(最近は食べたら被写体を探すのが日課)
アーニャ(早く食べて行こう)
ガララッ!
アーニャ「?」
スザク「やあ!」
アーニャ「!」
生徒会室
リヴァル「ジノが昼休みに来るなんて珍しいなぁ」
ジノ「ははっ、こんなときもあるさ」
ジノ「あ、俺とアーニャの歓迎会だけど……」
リヴァル「ん、外が騒がしいぞ?」
たたたたたたっ
ジノ「アーニャが走ってる。珍しいこともあるもんだ」
放課後
スザク「それじゃ、残念だけど僕は仕事だから」
ジノ「おう、じゃーな!」
アーニャ「……いってらっしゃい」
スザク「! うん、行ってくるよ!」
ジノ「? 妙に機嫌が良かったなスザク。何でか分かるか?」
アーニャ「さあ」
アーニャ「今日撮った写真は・・・リヴァルが30枚にジノが5枚、スザクは・・・無し」
アーニャ「記事に貼れるのは5枚まで・・・全部リヴァルでいっか」
アーニャ「写真を貼って、コメントは・・・あ そうだ」
アーニャ「保守」
アーニャ「やはり練習が必要」
アーニャ「ルルーシュ」バッ
アーニャ「なんだいアーニャ」ババッ
アーニャ「あの・・・だ、だ、(大好き・・・)」
アーニャ「抱いて・・・」
アーニャ「!?」
アーニャ「・・・」
アーニャ「寝起きで保守」
アーニャ「ほしゅ・・・」
アーニャ「・・・」
アーニャ「ほ(ryスザク「やぁ!アーニャ元気かい?」
アーニャ「・・・元気」
スザク「そうか!それは良かった!最近携帯とばかり睨めっこをしているから体調管理はちゃんとして・・・」
アーニャ「・・・」
アーニャ「ほ(ryスザク「ところでアーニャ!」
アーニャ「・・・何?」
スザク「この前、記憶があやふやだと言っていたろ?僕は心配なんだ!いつでも相談を受けるよ!なんてったって、僕は・・・」
アーニャ「・・・」
アーニャ「・・・?」
アーニャ「保守」
アーニャ「・・・」
アーニャ「ほ(ryスザク「聞いてるかいアーニャ!?」
>>94 ~夜~
ジノ「例えラウンズでも学生なら勉強しないとな」
アーニャ「……というわけで勉強会」
ジノ「俺こういうの苦手なんだ。アーニャ教えてくれよ」
アーニャ「私は中等部」
ジノ「……よし、ゲームしようぜ!」
アーニャ「賛成」
カチカチ! カチカチカチ!
アーニャ「……そうだ」
ジノ「どうした?」
アーニャ「ブログを更新……」
ジノ「好きだねぇ~」
アーニャ「……あ」
アーニャ「今日、何も撮れなかった」
prrrrr! prrrrr!
ジノ「……お、電話だ」
アーニャ「誰?」
ジノ「リヴァルだ。おーもしもし?」
アーニャ「……」
ごろごろ
アーニャ「……暇」
ジノ「やったぞアーニャ!」
アーニャ「何?」
ジノ「俺とアーニャの歓迎イベントが開かれることになった!」
アーニャ「!」
ジノ「俺の手柄だな。あっはっは!」
アーニャ「楽しみ」
アーニャ「……でもリヴァルはジノの言うことを本気に?」
ジノ「俺もビックリだよ」
ジノ「後でまた詳細の電話が来るってさ」
prrrrr! prrrrr!
ジノ「お、さっそく」
アーニャ「……期待」
スザク『やあ! 2人とも元気にしてるかい?』
ジノ「スザクからだ」
アーニャ「……残念。とても」
ジノ「アーニャを心配してたぞ」
アーニャ「心配されるようなこと、してない」
ジノ「おう、そう言っておいた」
アーニャ「……ジノ」
ジノ「ん?」
アーニャ「最近、スザクがおかしい」
ジノ「ああ、それか。実はな」
アーニャ「……私を、妹に?」
ジノ「うん。スザクが言ってた」
アーニャ「……」
ジノ「悪く思うなよ? スザクってお人好しだから……」
アーニャ「……迷惑」
アーニャ「……」
アーニャ「兄妹……」
~アーニャ脳内~
ルルーシュ「こら、だめだろう勝手に記録しちゃ」
ルルーシュ「おいで、アーニャ」
ルルーシュ「よくできたな。偉いぞアーニャ」なでなで
・
・
アーニャ「……」
アーニャ「……有り?」
~アーニャ脳内2~
スザク「こら、だめじゃないか勝手に記録しちゃ!」
スザク「さあ、来るんだアーニャ」
スザク「よくできたね。すごいよアーニャ!」なでなで
・
・
アーニャ「……なし?」
アーニャ「……どっち?」
アーニャ「……」
ジノ「アーニャ、リヴァルから連絡入ったぞ」
アーニャ「何て?」
ジノ「来週やるって。内容は日本の祭りってやつ。楽しみ~♪」
アーニャ「……来週が楽しみ」
~1週間後 夜~
リヴァル「……といわけで、イベントを開催します!」
リヴァル「参加資格は簡単。浴衣を着ること!」
『うおおおおー!』
リヴァル「では、開催!」
ジノ「始まったな。早く行こうぜ!」
スザク「焦らないでよ、行くよアーニャ」
アーニャ「うん」
ジノ「本格的だな~」
アーニャ「♪」
スザク「これ、僕もかなり協力したんだよ」
ジノ「俺、実は今日に備えて1日飯抜かしてるんだ」
アーニャ「……私も」
スザク「どこ行こうか」
ジノ「あっちぃー、これがたこ焼きか。熱いけどうめぇ」
アーニャ「ジノ。私にも1個」
スザク「アーニャ、いっぱい買ってきたよ!」どさどさ
スザク「なに食べる?」
アーニャ「……じゃあ、そのふわふわした」
スザク「綿あめだね。はい!」
アーニャ「……甘い」
ジノ「あー、食った食った」
アーニャ「次はどこ?」
スザク「そうだ、金魚すくい行こうか」
アーニャ「何、それ」
ジノ「うまいの?」
ジノ「それにしてもこの浴衣っての?」
アーニャ「……重い」
ジノ「それに歩きにくい」
アーニャ「……ずれる」
ジノ「日本人ってよくこんなの着れるよな。日本人は変わってるねえ」
アーニャ「……確かに」
スザク「?」
金魚すくい屋
アーニャ「これが……」
ジノ「スザク、ルールを教えろ!」
店主「はい、1回ね」
アーニャ「……ありがと」
ジノ「あ、アーニャずるい」
アーニャ「……」
アーニャ(……この黒いやつを)
ちゃぽんっ
アーニャ「あっ……」
ジノ「ありゃ、残念」
スザク「それじゃダメだよ。僕が見本を見せてあげるから」
アーニャ「黒金魚……」
トントン
アーニャ「?」
ルルーシュ「ほら、これ。欲しかったのだろう?」
アーニャ「ありがと……」
リヴァル「ひゅ~、罪な男だねぇ」
ルルーシュ「む、何がだ」
ロロ「……」
アーニャ「ルルーシュ……それにリヴァルとロロ」
リヴァル「楽しんでる?」
アーニャ「……うん」
リヴァル「そりゃあ良かった」
ルルーシュ「まあ、大事にしてくれ」
アーニャ「うん」
ロロ(兄さんから贈り物だと……許せない)
ロロ「兄さん! 僕にも何か……」
ルルーシュ「む、そうだな。お前にはこれをやろう」ぱさ
ロロ「……雑巾?」
ルルーシュ「さっきクジで当たったんだ」
ロロ(雑巾……でも兄さんからの贈り物だ。嬉しい)
ロロ「ありがとう兄さん。大事にするよ!」
ルルーシュ「それじゃ、俺たちはこれで」
リヴァル「またどこかで会おうぜ~」
アーニャ「うん……」
アーニャ「……」
アーニャ「黒金魚……」
アーニャ「……」ニヤニヤ
アーニャ「♪」
ジノ「ん、アーニャ上機嫌だな」
アーニャ「うん」
ジノ「お、どうしたんだその黒金魚」
アーニャ「もらった」
ジノ「いいなー俺も欲しい」
アーニャ「……だめ」
スザク「金魚、いっぱいとれたよ!」
スザク「ほら、アーニャ。好きなだけ取っていいよ」
アーニャ「じゃあ、1匹だけ」
ジノ「スザク、俺にもくれ」
スザク「あれ、その黒いのは?」
アーニャ「もらった」
スザク「だ、誰から!」
アーニャ「……内緒」
スザク「はい。1匹だけ袋に移し替えてきたよ」
アーニャ「……ありがと」
スザク「わざわざ分けなくてもよかったのに」
アーニャ「これでいい」
ジノ「おーい、早く次行こうぜ!」
スザク「そうだ、金魚に名前を付けたらどうだい?」
アーニャ「名前……」
スザク「愛着がわくでしょ?」
アーニャ「じゃあ……」
アーニャ「スザクからもらった金魚の名前を、スザク」
スザク「何だか複雑な気分だけど嬉しいよ」
アーニャ「うん」
スザク「じゃあその黒いやつの名前は?」
アーニャ「……」
アーニャ「じゃあ……ルルーシュ」
スザク「え?」
スザク「ルルーシュって……その金魚」
ジノ「早く行こうぜー」
アーニャ「今行く」
ジノ「俺、あの射的ってのやりたいんだ」
ジノ「へえ~これが射的か」
スザク「アーニャ、欲しいのはある?」
アーニャ「じゃあ……1番上のクマの人形」
ジノ「任せろアーニャ」
スザク「任せて、僕が必ず」
男子生徒A「俺もやります!」
男子生徒B「俺も俺も」
ジノ「おう?」
ジノ「くそー、なかなか落ちないな」
スザク「こういうのはコツがいるんだよ」
ガヤガヤ
アーニャ「……」
ガヤガヤ
アーニャ「……暇」
スザク「そこっ!」パンッ
ドスン
ジノ「あっ、ずるいぞスザク」
スザク「ジノ。撃つ覚悟もあるけど、撃たないで待つ覚悟も必要だよ」
スザク「というわけで、はい」
アーニャ「……ありがと」
ジノ「いろいろ回ったな」
ジノ「まだ行ってない場所は……お、あそこ」
アーニャ「何、あそこ」
スザク「あそこはお化け屋敷だよ」
ジノ「行こうぜ、あそこ」
ロロ(あの3人だ……)
ロロ「兄さん。次あそこ行かない?」くいくい
ルルーシュ「お化け屋敷か。リヴァル、いいか?」
リヴァル「いいぜ」
ルルーシュ「なら行くか」
ロロ(あそこなら兄さんの金魚を……)
C.C.「もぐもぐ」
C.C.「もぐもぐもぐもぐ」
店主「……」
C.C.「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
店主「君、お金あるよね?」
C.C.「心配は無用だ。後でたぶん払ってくれるから」
C.C.「ん?」
C.C.(あれは……ルルーシュ?)
~お化け屋敷~
ジノ「何かヒヤッとして面白いな!」
アーニャ「……」
スザク「アーニャ、僕の手を離しちゃだめだよ」
アーニャ「……あっちに人影が」
ジノ「お? 行ってみようぜ」
>スザク「アーニャ、僕の手を離しちゃだめだよ」
嘘・・・だろ・・・?
ロロ「大丈夫? 兄さん」
ルルーシュ「幽霊は科学で証明できない。よっていないはず。いや、いるはずが……」
ロロ「兄さん?」
ルルーシュ「あ、ああ。どうした?」
ロロ「ううん、何でもないよ」
ロロ(何としてでもこの中で金魚を手に入れないと)
リヴァル「ん? 人影?」
ジノ「確かこっちだったはずだけど」
アーニャ「……」
てくてく
リヴァル「こっちに誰か……」
テクテク てくてく
ばったり
『うわぁっ!?』
リヴァル「なーんだスザク達かよ」
ジノ「そっちこそ脅かすなよな」
ルルーシュ(心臓が止まった。ロロの気持ちが少し理解できた気がする)
ロロ(いいタイミング。今しかない!)
連投規制くらった
ロロ(ギアス!)キイィィン
ピタッ!
ロロ「よし、この金魚を手から外して……」
ロロ「あれ、固い。この……とれたっ」
ロロ「時よ動け!」パチッ
アーニャ「?」
アーニャ「あれ……ルルーシュがない」
アーニャ(……さっきまであったのに)
アーニャ「どこ……」
スザク「あ、アーニャあんまり動かないで」
ルルーシュ(早く出たい。こんな所……ん、あれは)
ルルーシュ(まさか、C.C.!)
C.C.(ルルーシュのヤツ、ここに入っていった気がするのだがな……)
ルルーシュ(まずい。ここでC.C.を見られるわけには)
ルルーシュ(こうなったら……)
便利ボタン ポチ
プシューッ!
リヴァル「うわ、煙幕?! こんな仕掛けなんて……」
ルルーシュ(この混乱の内に!)
ドン!
ロロ(あれ、兄さんの金魚がない?)
C.C.「おい、あんまり引っ張るな!」
ルルーシュ「はあ、はあ、馬鹿かお前は!」
C.C.「面白そうだから来ただけだ。後で金をよこせ」
ルルーシュ「分かったから、もうそこから動くなよ」
C.C.「何か買ってこいよ。絶対だぞ!」
C.C.「……ん?」
ルル金魚「……」
C.C.「……」
ひょい
ルル金魚「!」
C.C.「お前、もやしみたいに弱そうだな」
C.C.「そうだな、ルルーシュと名付けよう」
C.C.「ふふ……」
たたたたたっ
アーサー「にゃー!」ぱく
C.C.「あ、こら待て!」
アーニャ「あのどさくさでみんなとはぐれた」
アーニャ「ルルーシュと……ついでにクマも落とした」
アーニャ「……ん、指に何かしつこく絡まって」
アーニャ「スザク、お前……」
アーニャ「ルルーシュ、どこに……」
アーニャ「……うぅ」
アーニャ「ぐす……」
スザク「にゃー♪」ぺろっ
アーニャ「んんっ……お前、スザクの」
アーサー「にゃー♪」
アーニャ「お前何をくわえて」
アーニャ「これは、ルルーシュ!」
アーニャ「返して」
ぱしっ
アーサー「にゃー!」
アーニャ「だめ。代わりにスザクをあげる」
スザク金魚「!」
アーサー「……」ぷい
アーニャ「いらないの?」
アーサー「にゃー」
スザク「にゃー♪」ぺろっ
コーヒー吹いたwwwwwwww
アーニャ「……でも良かった。ルルーシュが返ってきて」
アーニャ「……」ニヤニヤ
アーサー「にゃー」
アーニャ「あげない」
アーサー「にゃー」
アーニャ「ニャー」
スザク「こんな所にいたのか、アーニャ」
アーニャ「……スザク」
スザク「探したんだよ、手を離すなって言ったのに」
アーニャ「みんなは?」
スザク「もう集まってる」
アーニャ「?」
スザク「花火があるんだ。早く行こう」
アーニャ「行く」
アーニャ(……何か、忘れてるような?)
クマ人形「……」
C.C.「……」
C.C.「ふむ、貴様見所があるな。息子に加えてやろう」
クマ人形「!」
C.C.「ルルーシュのヤツ何買ってきてくれるかな~」
C.C.「ふふっ」
おわり
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