女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第4部-
- 2009/09/27
- 21:49
女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第4部-
465 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:05:05.03 ID:B+WfWxfF0
タッタッタッタッタッ・・・
男「(お・・・戻ってきたな)」
女「はっ・・・はっ・・・いや、手間どっちまいまして、すみません・・・」
男「いえいえ、構いませんよ・・・・で、カードは・・・?」
女「・・・」
男「・・・もしかして・・・女さん」
スッ
男「!」
女「クリムゾンカード・・・こいつですっけ?あはは」
男「・・・!はい、そうですね・・・確かに」
女「あはは、いやぁカードが色々あって、探すの大変でしたわ」
男「・・・はい、ちゃんと顔写真もありますし・・・ええ、大丈夫ですね」
女「・・・」
男「ええ、確かに確認しました、ありがとうございます」
女「いえいえ、どうも」
男「あー、もう他の馬車は先に行ってしまいましたね・・・すみません、5班も早く出発しましょう」
女「はい、では、馬車に戻らせていただきます」
タッタッタッタッタッ・・・
男「(・・・名前は指で隠してたけど・・・あの三人の誰かなんだろうな)」
男「(・・・まぁ・・・見落としは受付の奴だから、俺のせいじゃない)」
男「(・・・がんばってくださいよ、ナイフさん)」
男「(お・・・戻ってきたな)」
女「はっ・・・はっ・・・いや、手間どっちまいまして、すみません・・・」
男「いえいえ、構いませんよ・・・・で、カードは・・・?」
女「・・・」
男「・・・もしかして・・・女さん」
スッ
男「!」
女「クリムゾンカード・・・こいつですっけ?あはは」
男「・・・!はい、そうですね・・・確かに」
女「あはは、いやぁカードが色々あって、探すの大変でしたわ」
男「・・・はい、ちゃんと顔写真もありますし・・・ええ、大丈夫ですね」
女「・・・」
男「ええ、確かに確認しました、ありがとうございます」
女「いえいえ、どうも」
男「あー、もう他の馬車は先に行ってしまいましたね・・・すみません、5班も早く出発しましょう」
女「はい、では、馬車に戻らせていただきます」
タッタッタッタッタッ・・・
男「(・・・名前は指で隠してたけど・・・あの三人の誰かなんだろうな)」
男「(・・・まぁ・・・見落としは受付の奴だから、俺のせいじゃない)」
男「(・・・がんばってくださいよ、ナイフさん)」
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470 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:09:00.51 ID:B+WfWxfF0
ゴトン・・・ゴトトン・・・
女「・・・ふぅー・・・」
剣士「・・・心臓が・・・まだ早い・・・」
魔術師「・・・ハラハラしてましたよ、私も・・・」
弓「・・・偽造とはな・・・よくやる・・・」
女「いやぁ・・・とっさの顔写真でしたから、若干笑顔がひきつっていますな・・・あはは」
剣士「・・・本当にこれでだませるとは思わなかったが・・・」
女「あ、剣士さんありがとうございます・・・この恩、一生忘れやしません」
剣士「・・・別に・・・いい・・・(ボソボソ」
弓「・・・ここではなんとか乗り切れたが・・・次から高ランク任務を請ける時はカードを取得してからにしろよ」
女「・・・さーせん」
魔術師「ま、まぁ女さんならきっとすぐにカードを取得できると思うわ」
剣士「・・・そうだな、すぐに取れるだろう」
女「そ、そうっすかね・・・あはは」
ゴトトン・・・ゴトン・・・
女「・・・ふぅー・・・」
剣士「・・・心臓が・・・まだ早い・・・」
魔術師「・・・ハラハラしてましたよ、私も・・・」
弓「・・・偽造とはな・・・よくやる・・・」
女「いやぁ・・・とっさの顔写真でしたから、若干笑顔がひきつっていますな・・・あはは」
剣士「・・・本当にこれでだませるとは思わなかったが・・・」
女「あ、剣士さんありがとうございます・・・この恩、一生忘れやしません」
剣士「・・・別に・・・いい・・・(ボソボソ」
弓「・・・ここではなんとか乗り切れたが・・・次から高ランク任務を請ける時はカードを取得してからにしろよ」
女「・・・さーせん」
魔術師「ま、まぁ女さんならきっとすぐにカードを取得できると思うわ」
剣士「・・・そうだな、すぐに取れるだろう」
女「そ、そうっすかね・・・あはは」
ゴトトン・・・ゴトン・・・
474 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:14:19.66 ID:B+WfWxfF0
ゴトトン・・ゴトン・・・
弓「(・・・良い天気だ・・・)」
魔術師「・・・それでね?竜といっても地方によって性質も違うから、使う攻撃もかなり工夫しないといけないの」
女「ほうほう、ふむふむ」サラサラ
魔術師「相手が雪竜だったら火の術を使うし、斬竜ならそうね・・・金属術を放ったりもするわ」
女「ふむ、魔術も奥が深いですね」
剣士「・・・魔術は、応用の効く攻撃だからな・・・剣なんかよりよっぽど・・・(ブツブツ」
魔術師「そ、そんなことないって・・・剣を扱える人はすごいと思いますよ?あはは・・・」
剣士「・・・」
弓「・・・」
ボォォォォ・・・ン・・・・・
弓「(・・・あ)」
弓「(まただ・・・また何か、遠くから・・・演奏が聞こえる・・・)」
ボォォォン・・・・ボォォォ・・・
弓「(・・・良い天気だ・・・)」
魔術師「・・・それでね?竜といっても地方によって性質も違うから、使う攻撃もかなり工夫しないといけないの」
女「ほうほう、ふむふむ」サラサラ
魔術師「相手が雪竜だったら火の術を使うし、斬竜ならそうね・・・金属術を放ったりもするわ」
女「ふむ、魔術も奥が深いですね」
剣士「・・・魔術は、応用の効く攻撃だからな・・・剣なんかよりよっぽど・・・(ブツブツ」
魔術師「そ、そんなことないって・・・剣を扱える人はすごいと思いますよ?あはは・・・」
剣士「・・・」
弓「・・・」
ボォォォォ・・・ン・・・・・
弓「(・・・あ)」
弓「(まただ・・・また何か、遠くから・・・演奏が聞こえる・・・)」
ボォォォン・・・・ボォォォ・・・
475 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:18:24.61 ID:B+WfWxfF0
魔術師「私の事はもういいからさっ」
剣士「?」
女「?」
魔術師「私は、女さんの特技が知りたいなぁ・・・って」
剣士「・・・そういえば・・・具体的に何を使うのか・・・知らないな」
女「・・・あー、そういや・・・」
魔術師「まさか、本当にナイフ1本でいつも闘っているわけではないでしょ?」
女「・・・」
剣士「俺も剣を使っているが、これですら討伐の任務は苦しいからな・・・Cまでは順調に狩れるんだが、大型ともなれば話が違ってくる」
魔術師「女さんは魔力式の銃も使えるみたいですし・・・そのカメラも魔力ですよね?」
女「あー・・・まぁ、はい、そうっすね」
魔術師「何か魔力を使った、術が使えるんじゃないの?」
女「・・・あー・・・えっと」
剣士「・・・まさか」
魔術師「・・・あはは、いやいや、そんな・・・」
女「・・・本当に・・・ナイフ、だけ・・・なんすよ・・・」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
ボォォォン・・・・ボォォォォォン・・・・
剣士「?」
女「?」
魔術師「私は、女さんの特技が知りたいなぁ・・・って」
剣士「・・・そういえば・・・具体的に何を使うのか・・・知らないな」
女「・・・あー、そういや・・・」
魔術師「まさか、本当にナイフ1本でいつも闘っているわけではないでしょ?」
女「・・・」
剣士「俺も剣を使っているが、これですら討伐の任務は苦しいからな・・・Cまでは順調に狩れるんだが、大型ともなれば話が違ってくる」
魔術師「女さんは魔力式の銃も使えるみたいですし・・・そのカメラも魔力ですよね?」
女「あー・・・まぁ、はい、そうっすね」
魔術師「何か魔力を使った、術が使えるんじゃないの?」
女「・・・あー・・・えっと」
剣士「・・・まさか」
魔術師「・・・あはは、いやいや、そんな・・・」
女「・・・本当に・・・ナイフ、だけ・・・なんすよ・・・」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
ボォォォン・・・・ボォォォォォン・・・・
476 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:22:58.32 ID:B+WfWxfF0
魔術師「(・・・あの、剣士さん)」
剣士「(・・・ああ)」
魔術師「(ナイフだけでランクBまで・・・レッドカードを習得するなんてこと、可能なんですかね?)」
剣士「(・・・剣でBが難しいからな・・・援護があってもだ)」
魔術師「(そ、それって・・・ナイフってことは、ある意味すごいですね・・・)」
剣士「(そりゃ、短刀を双剣にして扱って闘う奴もいるし、槍使いも多いが・・・さすがにナイフ1本は聞いたことない・・・な)」
魔術師「(・・・)」
女「おっ、周りの岩が鉱物の色を帯びてきましたねぇ」パシャ、パシャッ
弓「・・・鉱山だからな、鉄の国だし・・・」
女「いやー無粋な色ですが、木々生い茂る山とは一味違った“風情”を感じますわ、これ」パシャッ、パシャッ
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
剣士「(・・・ああ)」
魔術師「(ナイフだけでランクBまで・・・レッドカードを習得するなんてこと、可能なんですかね?)」
剣士「(・・・剣でBが難しいからな・・・援護があってもだ)」
魔術師「(そ、それって・・・ナイフってことは、ある意味すごいですね・・・)」
剣士「(そりゃ、短刀を双剣にして扱って闘う奴もいるし、槍使いも多いが・・・さすがにナイフ1本は聞いたことない・・・な)」
魔術師「(・・・)」
女「おっ、周りの岩が鉱物の色を帯びてきましたねぇ」パシャ、パシャッ
弓「・・・鉱山だからな、鉄の国だし・・・」
女「いやー無粋な色ですが、木々生い茂る山とは一味違った“風情”を感じますわ、これ」パシャッ、パシャッ
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
480 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:28:41.68 ID:B+WfWxfF0
「キェェエエエエェェェエエエエエッ!!」
女「!」
弓「!」
剣士「!」
魔術師「!」
ビリビリ・・・
女「・・・すっ・・さまじぃ、鳴き声、っすね」
剣士「・・・鳥・・・いや、竜の鳴き声だな」
弓「あれがエルディオレの声・・・かもしれん」
魔術師「・・・ちょっと、怖くなってきた・・・かもしれません」
剣士「・・・大丈夫だ、今回もなんとか・・・」
キィィィィィィィィン・・・
剣士「無事に・・・」
ボォォォォオオオオオオオオドドドドドドドドドドドドドド!!!
ドドドドドドドドドド!!
女「うわっ、鼓膜が」
弓「うるさッ・・・!」
魔術師「~!!」
剣士「・・・」
キイイイイイィィィィィィィィィ・・・ン・・・・
魔術師「・・・今のは・・・」
弓「・・・爆音を鳴らしながら・・・通り過ぎて行ったんだろうな」
剣士「・・・すごい音だな・・・(ボソ」
女「!」
弓「!」
剣士「!」
魔術師「!」
ビリビリ・・・
女「・・・すっ・・さまじぃ、鳴き声、っすね」
剣士「・・・鳥・・・いや、竜の鳴き声だな」
弓「あれがエルディオレの声・・・かもしれん」
魔術師「・・・ちょっと、怖くなってきた・・・かもしれません」
剣士「・・・大丈夫だ、今回もなんとか・・・」
キィィィィィィィィン・・・
剣士「無事に・・・」
ボォォォォオオオオオオオオドドドドドドドドドドドドドド!!!
ドドドドドドドドドド!!
女「うわっ、鼓膜が」
弓「うるさッ・・・!」
魔術師「~!!」
剣士「・・・」
キイイイイイィィィィィィィィィ・・・ン・・・・
魔術師「・・・今のは・・・」
弓「・・・爆音を鳴らしながら・・・通り過ぎて行ったんだろうな」
剣士「・・・すごい音だな・・・(ボソ」
482 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:34:14.36 ID:B+WfWxfF0
女「あー、耳いてー・・・こりゃ公害ですよ、公害・・・討伐されてしかるべきですわ」
魔術師「うう、まだ何か頭で響く・・・」
剣士「・・・なるほど、この音なら・・・飛ぶだけでも縄張りを作れそうだな」
弓「・・・」
女「・・・んー、姿はちょっと、見えませんでしたな」
魔術師「馬車の中だからね」
剣士「・・・降りて、なんとかおびき寄せれば・・・姿をはっきり確認できるだろう」
弓「・・・おびき寄せたくは無い、音だけどな」
剣士「・・・仕方ない」
ゴトン・・・ゴトトン・・・
女「・・・到着は大体3時くらいっすね・・・夕暮れまでになんとか討伐できればいいんすけど・・・」
魔術師「うまくいくかなぁ・・・」
剣士「・・・」
弓「・・・俺らの頑張り次第だな、魔術師」
魔術師「あ、・・・うーん、そうかも・・・うん、遠距離攻撃は私たちしかいないものね」
剣士「・・・俺が戦える機会が・・・あればいいが・・・」
女「(あ、そういやナイフ無いんだった・・・どうしよっかなぁ)」
魔術師「うう、まだ何か頭で響く・・・」
剣士「・・・なるほど、この音なら・・・飛ぶだけでも縄張りを作れそうだな」
弓「・・・」
女「・・・んー、姿はちょっと、見えませんでしたな」
魔術師「馬車の中だからね」
剣士「・・・降りて、なんとかおびき寄せれば・・・姿をはっきり確認できるだろう」
弓「・・・おびき寄せたくは無い、音だけどな」
剣士「・・・仕方ない」
ゴトン・・・ゴトトン・・・
女「・・・到着は大体3時くらいっすね・・・夕暮れまでになんとか討伐できればいいんすけど・・・」
魔術師「うまくいくかなぁ・・・」
剣士「・・・」
弓「・・・俺らの頑張り次第だな、魔術師」
魔術師「あ、・・・うーん、そうかも・・・うん、遠距離攻撃は私たちしかいないものね」
剣士「・・・俺が戦える機会が・・・あればいいが・・・」
女「(あ、そういやナイフ無いんだった・・・どうしよっかなぁ)」
488 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:40:16.95 ID:B+WfWxfF0
ゴトン・・・ゴトトン・・・ゴトン・・・
キキッ
女「・・・?半端な所で停まりましたね」
弓「まだ道中じゃないか・・・」
男「あ、どうも5班さん、降りてください、こっからは徒歩なので・・・」
剣士「・・・徒歩だと・・・?」
男「はい」
魔術師「どういうことなんです?」
男「ええ、馬車ごとに説明しています・・・」
男「先程もこの、登山中の馬車道を通過しましたが・・」
女「すっげーうるさかったっすよあいつ、2度殴りたいですわ」
男「はは、殴るのは構いませんが・・・聞いての通り、爆音です」
男「馬鳥も生き物なのでね、あまり討伐の地点に近づいてしまうと・・・驚いて逃げ出してしまうこともあるんです」
剣士「・・・なるほど、だから討伐ポイントまでは・・・」
男「ええ、お手数ですが・・・歩いていただきます」
魔術師「・・・山道、辛そうですねぇ」
女「ややや、良い運動になりますよ」
キキッ
女「・・・?半端な所で停まりましたね」
弓「まだ道中じゃないか・・・」
男「あ、どうも5班さん、降りてください、こっからは徒歩なので・・・」
剣士「・・・徒歩だと・・・?」
男「はい」
魔術師「どういうことなんです?」
男「ええ、馬車ごとに説明しています・・・」
男「先程もこの、登山中の馬車道を通過しましたが・・」
女「すっげーうるさかったっすよあいつ、2度殴りたいですわ」
男「はは、殴るのは構いませんが・・・聞いての通り、爆音です」
男「馬鳥も生き物なのでね、あまり討伐の地点に近づいてしまうと・・・驚いて逃げ出してしまうこともあるんです」
剣士「・・・なるほど、だから討伐ポイントまでは・・・」
男「ええ、お手数ですが・・・歩いていただきます」
魔術師「・・・山道、辛そうですねぇ」
女「ややや、良い運動になりますよ」
489 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:47:36.02 ID:B+WfWxfF0
ザッザッザッ・・・
女「はい、笑ってー・・・」パシャッ
魔術師「・・・ふう、歩きますねー」
剣士「・・・どこまで歩く・・・?」
男「あー・・・そうですね、山頂付近まで・・・まぁ小さな山なので苦労もないでしょう」
弓「・・・山頂か・・・空気が薄そうだな・・・」
ジィィィ・・・カショッ
女「・・・で、その、エルなんとかって竜は、どんくらいの速さで飛んでいるんですかね?」
男「?速さ、ですか・・・」
魔術師「あ、私も聞きたいな・・・あんまり早すぎると攻撃が当たらないかも・・・」
男「・・・うーん、そうですね・・・聞いたところによりますと・・・」パラパラ
男「・・・撃墜竜、わかります?」
弓「・・・ああ、スツカのことか」
男「はい、大型の竜や鳥、時には飛行船を追跡して・・・爆撃をしかけてくる、やっかいな小型竜です」
男「撃墜竜スツカは大型のべヒーモスにすら攻撃を仕掛ける好戦的な竜です・・・大物を狙い、それを捕食します」
女「あー、写真撮った事あるかも」
男「エルディオレの詳しい速さはわかりませんが・・・その撃墜竜の攻撃を許さないほどの速度で、空を飛ぶらしいですよ」
弓「・・・」
魔術師「・・・とんでもなく速い・・・ってこと?」
男「ええ、感じ方はそれぞれですが、竜の中ではかなりのスピードでしょうね」
女「(ブレるじゃん・・・嫌な竜だな・・・)」
女「はい、笑ってー・・・」パシャッ
魔術師「・・・ふう、歩きますねー」
剣士「・・・どこまで歩く・・・?」
男「あー・・・そうですね、山頂付近まで・・・まぁ小さな山なので苦労もないでしょう」
弓「・・・山頂か・・・空気が薄そうだな・・・」
ジィィィ・・・カショッ
女「・・・で、その、エルなんとかって竜は、どんくらいの速さで飛んでいるんですかね?」
男「?速さ、ですか・・・」
魔術師「あ、私も聞きたいな・・・あんまり早すぎると攻撃が当たらないかも・・・」
男「・・・うーん、そうですね・・・聞いたところによりますと・・・」パラパラ
男「・・・撃墜竜、わかります?」
弓「・・・ああ、スツカのことか」
男「はい、大型の竜や鳥、時には飛行船を追跡して・・・爆撃をしかけてくる、やっかいな小型竜です」
男「撃墜竜スツカは大型のべヒーモスにすら攻撃を仕掛ける好戦的な竜です・・・大物を狙い、それを捕食します」
女「あー、写真撮った事あるかも」
男「エルディオレの詳しい速さはわかりませんが・・・その撃墜竜の攻撃を許さないほどの速度で、空を飛ぶらしいですよ」
弓「・・・」
魔術師「・・・とんでもなく速い・・・ってこと?」
男「ええ、感じ方はそれぞれですが、竜の中ではかなりのスピードでしょうね」
女「(ブレるじゃん・・・嫌な竜だな・・・)」
493 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 13:53:17.77 ID:B+WfWxfF0
剣士「・・・どうするか・・・まずは奴を墜落させることが肝要だが・・・」
魔術師「・・・どうかな・・・術が当たればいいんだけど・・・」
弓「矢が弾き返されなければ良いんだが・・・」
女「・・・飛び乗って、一気に攻撃・・・」
剣士「やれるものならやってほしいが・・・無理だな」
魔術師「あはは・・・ちょっと危険かもね、空だし・・・」
弓「一緒に落ちれば骨も折れるだろう」
女「いやー標高3000mくらいならなんとか・・・」
魔術師「え?」
女「あ、いやなんでもないっす」
女「・・・まぁ、私ゃ、体は丈夫なので・・・なんとかなるとは思うんですがね」
剣士「・・・無理はするな、堅実に・・・落として、そこから集中攻撃だ」
女「うーん・・・それが普通なんですかね」
剣士「・・・それが、安全だ」
女「むぅ」
魔術師「・・・どうかな・・・術が当たればいいんだけど・・・」
弓「矢が弾き返されなければ良いんだが・・・」
女「・・・飛び乗って、一気に攻撃・・・」
剣士「やれるものならやってほしいが・・・無理だな」
魔術師「あはは・・・ちょっと危険かもね、空だし・・・」
弓「一緒に落ちれば骨も折れるだろう」
女「いやー標高3000mくらいならなんとか・・・」
魔術師「え?」
女「あ、いやなんでもないっす」
女「・・・まぁ、私ゃ、体は丈夫なので・・・なんとかなるとは思うんですがね」
剣士「・・・無理はするな、堅実に・・・落として、そこから集中攻撃だ」
女「うーん・・・それが普通なんですかね」
剣士「・・・それが、安全だ」
女「むぅ」
499 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:01:13.58 ID:B+WfWxfF0
ザッザッザッ・・・
男「・・・つきました、ここが5班のポイントです」
剣士「・・・拓けているな、頂上だから当然だが・・・(ボソボソ」
魔術師「わあ、良い風ー」
女「やっほーって叫びたいんすけど良いですかね」
弓「恥ずかしいからやめておけ」
男「・・・それでは、僕は下山させていただきます・・・ああ、食料やテントの用具はこの荷物にあるので、どうぞ」ドサッ
女「わお、力持ちっすね、大荷物なのに」
男「大きな剣を背負いながらも荷物を背負っている剣士さんにはかないませんよ、はは」
剣士「・・・別にそんな・・・(ボソボソ」
男「・・・食料は5日分あります・・・水も、今は少ないですが・・・夜辺りに補給任務の方々が届けにくると思います」
弓「ということは期限は5日・・・?」
男「んー、あくまで目安ですね、出現ポイントもまちまちですから・・・ただエルディオレが縄張りを破棄したと判断されれば、最速で5日で終了となります」
剣士「・・・その際の報酬はどうなる?」
男「多少の減額はありますが、大差はないです・・・撃退、といいますか・・・まぁ追い払うというニュアンスとは違いますが、撃退に成功しているので」
女「ふむ、なるほど・・・そのまま引っ越ししてくれりゃ、労せず儲けるということですね」
魔術師「できれば私は追加報酬が欲しいけどなぁー」
男「・・・つきました、ここが5班のポイントです」
剣士「・・・拓けているな、頂上だから当然だが・・・(ボソボソ」
魔術師「わあ、良い風ー」
女「やっほーって叫びたいんすけど良いですかね」
弓「恥ずかしいからやめておけ」
男「・・・それでは、僕は下山させていただきます・・・ああ、食料やテントの用具はこの荷物にあるので、どうぞ」ドサッ
女「わお、力持ちっすね、大荷物なのに」
男「大きな剣を背負いながらも荷物を背負っている剣士さんにはかないませんよ、はは」
剣士「・・・別にそんな・・・(ボソボソ」
男「・・・食料は5日分あります・・・水も、今は少ないですが・・・夜辺りに補給任務の方々が届けにくると思います」
弓「ということは期限は5日・・・?」
男「んー、あくまで目安ですね、出現ポイントもまちまちですから・・・ただエルディオレが縄張りを破棄したと判断されれば、最速で5日で終了となります」
剣士「・・・その際の報酬はどうなる?」
男「多少の減額はありますが、大差はないです・・・撃退、といいますか・・・まぁ追い払うというニュアンスとは違いますが、撃退に成功しているので」
女「ふむ、なるほど・・・そのまま引っ越ししてくれりゃ、労せず儲けるということですね」
魔術師「できれば私は追加報酬が欲しいけどなぁー」
500 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:02:12.48 ID:B+WfWxfF0
そろそろめしどきだろう、500だし・・・
休憩
休憩
505 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:05:33.02 ID:fCPnBysPO
ここまできたら書くだろ女子高生・・・
遅筆だけどまぁ、食事やおやつは最優先だから
許してほしいわ
遅筆だけどまぁ、食事やおやつは最優先だから
許してほしいわ
508 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:12:59.26 ID:fCPnBysPO
昔ながらの中華そば
511 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:17:33.26 ID:fCPnBysPO
昔ながらの中華そばは個人的にインスタント麺で高ランクの味
麺が違う
麺が違う
513 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:24:34.83 ID:fCPnBysPO
スープが余ってもったいないからご飯を混ぜようとしたらお釜にご飯がなかったでござる
517 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:31:38.94 ID:fCPnBysPO
牛乳買ってくる
521 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:44:06.15 ID:fCPnBysPO
524 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:46:57.97 ID:fCPnBysPO
この理不尽さをどっかで経験したような
…書くか
…書くか
528 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 14:59:42.00 ID:B+WfWxfF0
パラパラ・・・
女「えーっと」
魔術師「・・・」
“A 暗殺者ジェミニ”
“B 巨翼竜べヒーモス”
“B 百角獣ドンガ”
女「あ、こいつが一昨日のやつですね?」
魔術師「そうね、手ごわかったわー」
パラパラ・・・
“B 鉱蟲デム・テイカー”
“B 奏翼竜エルディオレ”
女「おっ、こいつですね」
魔術師「ありましたね」
女「・・・ふむふむ・・・管状の翼が飛行時に音を発生させ、演奏する事もできる・・・」
剣士「・・・奏の字は、あながち間違いでもなかったな・・・(ボソボソ」
魔術師「飛行のメカニズムは他の種とは大きく違い、音を魔力に変換し、そのまま推進力を・・・かなり高度な魔族のようですね」
女「んー・・・飛び立つ際ははばたかず、体をらせん状に回転させてある程度の音を出し・・・ふむふむ、なるほど・・・」
女「しかし、奏の字よりも“騒”の字の方が正しいですね」
魔術師「“騒翼竜”ですか、あはは」
女「えーっと」
魔術師「・・・」
“A 暗殺者ジェミニ”
“B 巨翼竜べヒーモス”
“B 百角獣ドンガ”
女「あ、こいつが一昨日のやつですね?」
魔術師「そうね、手ごわかったわー」
パラパラ・・・
“B 鉱蟲デム・テイカー”
“B 奏翼竜エルディオレ”
女「おっ、こいつですね」
魔術師「ありましたね」
女「・・・ふむふむ・・・管状の翼が飛行時に音を発生させ、演奏する事もできる・・・」
剣士「・・・奏の字は、あながち間違いでもなかったな・・・(ボソボソ」
魔術師「飛行のメカニズムは他の種とは大きく違い、音を魔力に変換し、そのまま推進力を・・・かなり高度な魔族のようですね」
女「んー・・・飛び立つ際ははばたかず、体をらせん状に回転させてある程度の音を出し・・・ふむふむ、なるほど・・・」
女「しかし、奏の字よりも“騒”の字の方が正しいですね」
魔術師「“騒翼竜”ですか、あはは」
533 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:05:52.75 ID:B+WfWxfF0
弓「・・・」
ボォォォン・・・・ボォォ・・・
弓「(かすかに・・・演奏が聞こえる・・・向こうの山だな・・・)」
弓「(ここらの山の頂上全てに班を割り振っている・・・ということは、向こうではもしかしたら、戦闘が始まっている・・・)」
女「ういっす、弓の旦那」
弓「・・・なんだ」
女「作戦会議してますぜ、混ざったらどうでしょ」
弓「・・・ああ」
剣士「弓、ある程度の攻略法は考えてみた・・・聞いてくれ(ボソ」
弓「・・・わかった」
魔術師「・・・えっと、このエルディオレっていうのは、翼の管が空を切る際の音がそのまま推進力になるようなんです」
剣士「飛び続ければどんどん加速するし、翼を少し傾けて風の通りの悪くすれば減速もできる」
弓「・・・難しい機構だ」
女「つまりはこの管をつまらせちまえばいい、ってことですよ」
弓「・・・なるほど」
剣士「魔術や弓で管を破壊するなり、つまらせれば・・・相手の動き、推進力、飛行能力を大きく奪う事ができるだろう」
魔術師「やっぱり前回同様、私と弓さんが遠距離から狙う、という形になりますね」
弓「・・・難度が高いな・・・」
剣士「仕方ない・・・他に何か、相手の動きを捕縛できる方法があればいいのだが・・・(ブツブツ」
ボォォォン・・・・ボォォ・・・
弓「(かすかに・・・演奏が聞こえる・・・向こうの山だな・・・)」
弓「(ここらの山の頂上全てに班を割り振っている・・・ということは、向こうではもしかしたら、戦闘が始まっている・・・)」
女「ういっす、弓の旦那」
弓「・・・なんだ」
女「作戦会議してますぜ、混ざったらどうでしょ」
弓「・・・ああ」
剣士「弓、ある程度の攻略法は考えてみた・・・聞いてくれ(ボソ」
弓「・・・わかった」
魔術師「・・・えっと、このエルディオレっていうのは、翼の管が空を切る際の音がそのまま推進力になるようなんです」
剣士「飛び続ければどんどん加速するし、翼を少し傾けて風の通りの悪くすれば減速もできる」
弓「・・・難しい機構だ」
女「つまりはこの管をつまらせちまえばいい、ってことですよ」
弓「・・・なるほど」
剣士「魔術や弓で管を破壊するなり、つまらせれば・・・相手の動き、推進力、飛行能力を大きく奪う事ができるだろう」
魔術師「やっぱり前回同様、私と弓さんが遠距離から狙う、という形になりますね」
弓「・・・難度が高いな・・・」
剣士「仕方ない・・・他に何か、相手の動きを捕縛できる方法があればいいのだが・・・(ブツブツ」
535 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:10:25.28 ID:B+WfWxfF0
タッタッタッタッタッ・・・
女「おーい、旦那達や、枝百本拾ってきましたよー」
魔術師「あ、御苦労さまー・・・そうね、ここは寒いし・・・たき火があると良いかも」
剣士「・・・登った煙につられて、やってくるかもしれないしな・・・」
弓「なんにせよ、助かる」
魔術師「・・・“アイス”!」シュボッ、ボボボッ
女「わお、あったかい・・・」ボボボボ・・・
剣士「・・・もう夕日に近づいてきたな・・・」
弓「ああ、そうやすやすと竜から近づいてくることはないだろう」
剣士「・・・俺らにできることは、山々の山頂で待ち伏せすることくらいか」
弓「・・・そういうことだな」
パチパチッ・・・パチ・・・
女「さーて、保存食をあけましょうかね」
魔術師「え、早速・・・?」
弓「あまり食うなよ、5日分とはいえ量は少ないんだ」
剣士「・・・寒い・・・」
パチパチッ・・・パチッ・・・
女「おーい、旦那達や、枝百本拾ってきましたよー」
魔術師「あ、御苦労さまー・・・そうね、ここは寒いし・・・たき火があると良いかも」
剣士「・・・登った煙につられて、やってくるかもしれないしな・・・」
弓「なんにせよ、助かる」
魔術師「・・・“アイス”!」シュボッ、ボボボッ
女「わお、あったかい・・・」ボボボボ・・・
剣士「・・・もう夕日に近づいてきたな・・・」
弓「ああ、そうやすやすと竜から近づいてくることはないだろう」
剣士「・・・俺らにできることは、山々の山頂で待ち伏せすることくらいか」
弓「・・・そういうことだな」
パチパチッ・・・パチ・・・
女「さーて、保存食をあけましょうかね」
魔術師「え、早速・・・?」
弓「あまり食うなよ、5日分とはいえ量は少ないんだ」
剣士「・・・寒い・・・」
パチパチッ・・・パチッ・・・
538 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:15:34.52 ID:B+WfWxfF0
パチパチ・・・
女「んー・・・なかなか、やってきませんね」ゴロゴロ
剣士「・・・警戒心の強い種なのかもな・・・」
魔術師「ははは、でも連日来られても体が参っちゃいますからね・・・休暇ということで・・・」
弓「・・・早く終わらせたいがそうもいかないか」
女「・・・」パラパラ
魔術師「・・・ふふふ、その手帳、気に入りました?」
女「あ、ええ、すごいですねこれ、沢山魔獣や魔族が書いてある・・・」
魔術師「昔は私もよく読んでいたんですけどね・・・あはは、種類が多くて・・・」
女「確かに・・・分厚いですもんねぇ・・・」パラパラ
女「・・・ん?おお、これすごいですね」
魔術師「ん?」
女「“AA 双月ガルバ・ガモン”・・・昨日のガモンが二つくっついてる、双子ですよ、これ」
魔術師「うわぁ・・・」
剣士「・・・世界にはまだまだ、厄介な魔族が多いな・・・」
女「あはは、一度でいいからこういうとびっきりのも、撮ってみたいなぁ・・・」
弓「(死ぬっつーの)」
女「んー・・・なかなか、やってきませんね」ゴロゴロ
剣士「・・・警戒心の強い種なのかもな・・・」
魔術師「ははは、でも連日来られても体が参っちゃいますからね・・・休暇ということで・・・」
弓「・・・早く終わらせたいがそうもいかないか」
女「・・・」パラパラ
魔術師「・・・ふふふ、その手帳、気に入りました?」
女「あ、ええ、すごいですねこれ、沢山魔獣や魔族が書いてある・・・」
魔術師「昔は私もよく読んでいたんですけどね・・・あはは、種類が多くて・・・」
女「確かに・・・分厚いですもんねぇ・・・」パラパラ
女「・・・ん?おお、これすごいですね」
魔術師「ん?」
女「“AA 双月ガルバ・ガモン”・・・昨日のガモンが二つくっついてる、双子ですよ、これ」
魔術師「うわぁ・・・」
剣士「・・・世界にはまだまだ、厄介な魔族が多いな・・・」
女「あはは、一度でいいからこういうとびっきりのも、撮ってみたいなぁ・・・」
弓「(死ぬっつーの)」
543 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:19:30.03 ID:B+WfWxfF0
キュッキュッ・・・
女「・・・はーっ・・・」キュッキュッ・・・
パチパチッ・・パチッ・・・
剣士「・・・陽も大分落ちたな」
魔術師「・・・今日は来ないかもですねぇ・・・」
弓「・・・」
剣士「・・・どこかには・・・いるはずだが・・・」
弓「・・・最悪の場合、ここで5日のキャンプ生活ということだな」
魔術師「う・・・それは・・・楽だけど、退屈ですね・・・」
剣士「・・・腕が鈍る・・・御免願いたいな(ボソ」
パシャッ
女「・・・タイトルは“落陽”、ですかね」ジィィ・・・カショッ
弓「・・・飽きないな」
魔術師「・・・ふふ、よほど好きなんでしょうね」
剣士「・・・良い事だ、趣味があるというのは・・・(ボソ」
弓「(このまま数日の間何もないとなると・・・さすがに疲労もたまるな・・・)」
弓「(既に報酬は多いが・・・ここまでくればやはり、追加報酬はいただきたい・・・)」
女「・・・はーっ・・・」キュッキュッ・・・
パチパチッ・・パチッ・・・
剣士「・・・陽も大分落ちたな」
魔術師「・・・今日は来ないかもですねぇ・・・」
弓「・・・」
剣士「・・・どこかには・・・いるはずだが・・・」
弓「・・・最悪の場合、ここで5日のキャンプ生活ということだな」
魔術師「う・・・それは・・・楽だけど、退屈ですね・・・」
剣士「・・・腕が鈍る・・・御免願いたいな(ボソ」
パシャッ
女「・・・タイトルは“落陽”、ですかね」ジィィ・・・カショッ
弓「・・・飽きないな」
魔術師「・・・ふふ、よほど好きなんでしょうね」
剣士「・・・良い事だ、趣味があるというのは・・・(ボソ」
弓「(このまま数日の間何もないとなると・・・さすがに疲労もたまるな・・・)」
弓「(既に報酬は多いが・・・ここまでくればやはり、追加報酬はいただきたい・・・)」
545 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:23:52.43 ID:B+WfWxfF0
ボォォォォォ・・・ボォォォォン・・・・
女「!」
魔術師「あ・・・今・・・」
弓「聞こえた、山鳴りしてるが・・・あっちの方だ」
剣士「・・・竜か・・・」
ボォォォォォン・・・ボォォォォォ・・・・
魔術師「・・・あの、遠くにある影が・・・そうでしょうか」
剣士「・・・ここからだと小鳥のようにしか見えないが」
弓「それほど巨大なんだ、近づけばかなりのサイズかもな・・・」
ボォォォン・・・ボォォォ・・・
女「・・・ふふふ、早く撮りたいなぁ・・・」
魔術師「・・・もう、女さん・・・」
剣士「・・・今日は、こっちに来る気配は無いな・・・明日に備えてテントで睡眠をとろう」
弓「あまり神経を尖らせるのもあれだからな」
女「私はしばらく見張りしてます」
魔術師「そう?・・・じゃあ私、中に入ってますね」
女「はい、ごゆっくり」
ボォォォ・・・ン・・・・ボォォォン・・・・
女「!」
魔術師「あ・・・今・・・」
弓「聞こえた、山鳴りしてるが・・・あっちの方だ」
剣士「・・・竜か・・・」
ボォォォォォン・・・ボォォォォォ・・・・
魔術師「・・・あの、遠くにある影が・・・そうでしょうか」
剣士「・・・ここからだと小鳥のようにしか見えないが」
弓「それほど巨大なんだ、近づけばかなりのサイズかもな・・・」
ボォォォン・・・ボォォォ・・・
女「・・・ふふふ、早く撮りたいなぁ・・・」
魔術師「・・・もう、女さん・・・」
剣士「・・・今日は、こっちに来る気配は無いな・・・明日に備えてテントで睡眠をとろう」
弓「あまり神経を尖らせるのもあれだからな」
女「私はしばらく見張りしてます」
魔術師「そう?・・・じゃあ私、中に入ってますね」
女「はい、ごゆっくり」
ボォォォ・・・ン・・・・ボォォォン・・・・
546 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:29:11.53 ID:B+WfWxfF0
パチパチ・・・パチ・・・
ボォォォォン・・・ボォォォン・・・
女「(・・・討伐かぁ・・・傭兵さんも、なかなか大変なんですね・・・)」
女「(私は記者なので・・・あまり、こういうことは詳しくないですが・・・)」
ボォォォン・・・
女「・・・」
女「(どこか・・・心の奥底で、燃えるものが・・・ありますね)」
パチパチッ・・・パチッ・・・
女「(・・・不思議な感覚です・・・謎を追い求めているわけでも・・・疑惑を追い求めているわけでもないのに)」
女「(敵を撮るその一コマ・・・その瞬間にも襲いかかってくる、凶暴な魔族!)」
女「(命を賭けた仕事・・・攻防・・・)」
女「(・・・私ゃ、そこまでこんな、血ぬれた仕事は好きじゃないですが・・・どこか)」
女「(心躍るものが、あると言いますか・・・)」
女「(・・・ふふふ、やっぱり私は、育ちが悪いんだなぁ・・・)」
パチパチッ・・パチッ・・・
ボォォォォオオオン・・・・
ボォォォォン・・・ボォォォン・・・
女「(・・・討伐かぁ・・・傭兵さんも、なかなか大変なんですね・・・)」
女「(私は記者なので・・・あまり、こういうことは詳しくないですが・・・)」
ボォォォン・・・
女「・・・」
女「(どこか・・・心の奥底で、燃えるものが・・・ありますね)」
パチパチッ・・・パチッ・・・
女「(・・・不思議な感覚です・・・謎を追い求めているわけでも・・・疑惑を追い求めているわけでもないのに)」
女「(敵を撮るその一コマ・・・その瞬間にも襲いかかってくる、凶暴な魔族!)」
女「(命を賭けた仕事・・・攻防・・・)」
女「(・・・私ゃ、そこまでこんな、血ぬれた仕事は好きじゃないですが・・・どこか)」
女「(心躍るものが、あると言いますか・・・)」
女「(・・・ふふふ、やっぱり私は、育ちが悪いんだなぁ・・・)」
パチパチッ・・パチッ・・・
ボォォォォオオオン・・・・
547 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:32:36.62 ID:B+WfWxfF0
剣士「すぅ・・・すぅ・・・」
弓「・・・」
魔術師「・・・座ったまま・・・寝ていますね」
弓「そう、だな・・・」
魔術師「ふふ、長髪が顔に垂れてる・・・」
スッ
剣士「・・・」
魔術師「・・・よし」
弓「・・・」
魔術師「・・・弓さんは」
弓「! な、んだ」
魔術師「どうして弓を?」
弓「・・・ああ・・・」
魔術師「銃や・・・魔術だって選択肢もあったのに」
弓「・・・確かに最近は弓を扱う傭兵はいないな・・・」
魔術師「ずっと気になってました」
弓「・・・」
弓「・・・子供のころから、ずっと使っていたからな・・・弓を・・・」
魔術師「・・・」
弓「・・・お前は、魔術師は・・・どうして魔術を?」
魔術師「私ですか?・・・うーん・・・」
弓「・・・」
魔術師「・・・」
弓「・・・」
魔術師「・・・座ったまま・・・寝ていますね」
弓「そう、だな・・・」
魔術師「ふふ、長髪が顔に垂れてる・・・」
スッ
剣士「・・・」
魔術師「・・・よし」
弓「・・・」
魔術師「・・・弓さんは」
弓「! な、んだ」
魔術師「どうして弓を?」
弓「・・・ああ・・・」
魔術師「銃や・・・魔術だって選択肢もあったのに」
弓「・・・確かに最近は弓を扱う傭兵はいないな・・・」
魔術師「ずっと気になってました」
弓「・・・」
弓「・・・子供のころから、ずっと使っていたからな・・・弓を・・・」
魔術師「・・・」
弓「・・・お前は、魔術師は・・・どうして魔術を?」
魔術師「私ですか?・・・うーん・・・」
弓「・・・」
魔術師「・・・」
551 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:38:11.98 ID:B+WfWxfF0
魔術師「学校、あるじゃないですか」
弓「ああ、島国・・・」
魔術師「そこで長い事勉強していたんです・・・本当は前まで、教師としてやっていたんですよ」
弓「教師!」
魔術師「ええ、属性術の・・・」
弓「・・・すごいな」
魔術師「でも、二年前に・・・」
弓「・・・!・・・ああ・・・」
魔術師「・・・同期の魔道士も、同じ同僚も・・・私の生徒も」
弓「・・・」
魔術師「・・・あの事件は巷では解決したような雰囲気になってますけど・・・やっぱり私の中で刃、終わってないかなって」
弓「・・・」
魔術師「復讐というか、変な・・・陰湿な動機ですけど・・・だから」
ヒュゥゥゥゥ・・・・
女「お、風・・・」パラパラパラ・・・
“A 暗殺者ジェミニ”
魔術師「・・・こうして、傭兵をやっているんです」
弓「・・・なるほどな」
弓「ああ、島国・・・」
魔術師「そこで長い事勉強していたんです・・・本当は前まで、教師としてやっていたんですよ」
弓「教師!」
魔術師「ええ、属性術の・・・」
弓「・・・すごいな」
魔術師「でも、二年前に・・・」
弓「・・・!・・・ああ・・・」
魔術師「・・・同期の魔道士も、同じ同僚も・・・私の生徒も」
弓「・・・」
魔術師「・・・あの事件は巷では解決したような雰囲気になってますけど・・・やっぱり私の中で刃、終わってないかなって」
弓「・・・」
魔術師「復讐というか、変な・・・陰湿な動機ですけど・・・だから」
ヒュゥゥゥゥ・・・・
女「お、風・・・」パラパラパラ・・・
“A 暗殺者ジェミニ”
魔術師「・・・こうして、傭兵をやっているんです」
弓「・・・なるほどな」
555 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:43:54.18 ID:B+WfWxfF0
パラッ
女「やべえ姉御、大変ですよ」
魔術師「!・・・なに、どうしたの?」
女「たき火が木枯らしに持ってかれました」
魔術師「・・・ふふ、なんだびっくりした・・・じゃあまた枝集めないとね」
女「じゃあまた集めてきますわ」
魔術師「私も手伝うよ」
弓「・・・」
魔術師「それじゃあ、少し行ってきますので・・・」
弓「・・・ああ、うん」
女「留守番よろしくっす、じゃ」
パサッ
弓「・・・・」
ボォォォン・・・・
女「やべえ姉御、大変ですよ」
魔術師「!・・・なに、どうしたの?」
女「たき火が木枯らしに持ってかれました」
魔術師「・・・ふふ、なんだびっくりした・・・じゃあまた枝集めないとね」
女「じゃあまた集めてきますわ」
魔術師「私も手伝うよ」
弓「・・・」
魔術師「それじゃあ、少し行ってきますので・・・」
弓「・・・ああ、うん」
女「留守番よろしくっす、じゃ」
パサッ
弓「・・・・」
ボォォォン・・・・
564 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 15:55:46.70 ID:B+WfWxfF0
ボォオオオオオオオオオオォォォオォオォオオオォオオオオオオオオン・・・!!!
キィィィィィィィン・・・・
ババババババ・・・・
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・・
遥か上空、雲の上。翼に管を持った巨竜が、すさまじい速度で飛んでいた。
竜「ァァアーッ!」
竜「ァアー!」
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・
すぐ背後には、2頭の撃墜竜が併走していた。
体の大きさは熊と同じ程度の小さな竜ではあるが、腹の下に供えられた“卵”は巨竜であろうと耐え難い爆発力を秘めている。
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・
竜「ァアー!」
竜「・・・ァアァァア・・・!」
この二頭の撃墜竜は、その卵を奏翼竜にぶつけようとしているのだろう。
懸命に翼をはばたかせ、距離を縮めようとしている。
キィィィィン・・・・
だが距離は一向に縮まらない。いや、むしろ離されている。
翼を全くはばたかせていないにも関わらず、エルディオレはどんどん加速してゆくのだった。
そしてその行き先は・・・。
キィィィィィィィン・・・・
ババババババ・・・・
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・・
遥か上空、雲の上。翼に管を持った巨竜が、すさまじい速度で飛んでいた。
竜「ァァアーッ!」
竜「ァアー!」
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・
すぐ背後には、2頭の撃墜竜が併走していた。
体の大きさは熊と同じ程度の小さな竜ではあるが、腹の下に供えられた“卵”は巨竜であろうと耐え難い爆発力を秘めている。
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・
竜「ァアー!」
竜「・・・ァアァァア・・・!」
この二頭の撃墜竜は、その卵を奏翼竜にぶつけようとしているのだろう。
懸命に翼をはばたかせ、距離を縮めようとしている。
キィィィィン・・・・
だが距離は一向に縮まらない。いや、むしろ離されている。
翼を全くはばたかせていないにも関わらず、エルディオレはどんどん加速してゆくのだった。
そしてその行き先は・・・。
567 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:01:18.63 ID:B+WfWxfF0
ボッ・・・・キィィィィィン・・・・
奏翼竜「・・・!」
雲を突き抜けると、エルディオレは自身の縄張りに不穏な気配を感じとった。
自分の山の頂上から、煙があがっている。
奏翼竜「・・・!」
何かが居る。あまり頭の良い竜ではないが、彼にもそれは察知できた。
自身の轟音により退化した耳、しかしそれを補助するために発達した良い視力が、たき火の周りでうろつく人間の姿を捉える。
キィィィィィィン・・・・ボォォォオオオオオオオン・・・・ボボボボボボボボ
ドドドドドドド・・・!!
近づくにつれて演奏は爆音に変わり、
「な・・・ぐァっ」ドチャッ
奏翼竜「キェエェェエエエエエェエエエエェエ!!」
その男は爆音が耳へ届く前に、屈強な爪によって引き裂かれた。
奏翼竜「・・・!」
雲を突き抜けると、エルディオレは自身の縄張りに不穏な気配を感じとった。
自分の山の頂上から、煙があがっている。
奏翼竜「・・・!」
何かが居る。あまり頭の良い竜ではないが、彼にもそれは察知できた。
自身の轟音により退化した耳、しかしそれを補助するために発達した良い視力が、たき火の周りでうろつく人間の姿を捉える。
キィィィィィィン・・・・ボォォォオオオオオオオン・・・・ボボボボボボボボ
ドドドドドドド・・・!!
近づくにつれて演奏は爆音に変わり、
「な・・・ぐァっ」ドチャッ
奏翼竜「キェエェェエエエエエェエエエエェエ!!」
その男は爆音が耳へ届く前に、屈強な爪によって引き裂かれた。
570 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:07:18.13 ID:B+WfWxfF0
女「・・・?」
魔術師「?どうかしました?」
女「・・・」
魔術師「・・・?」
女「いやー、なんでもないです・・・ちょっと、気のせいでしたわ」
魔術師「・・?ふふ、おかしい」
女「ちょっと“予感”がしたんですけど、まぁ、宛てゃなりませんので」
魔術師「予感?」
女「ええ、予感」
女「・・・スクープのね?」
魔術師「・・・ふふふ、面白い」
女「む、姉御、私の事バカにしてませんか?」
魔術師「そ、そんなことないわよ、ふふっ・・・」
女「・・・むぅ」
ボォォォオオオオン・・・・
魔術師「?どうかしました?」
女「・・・」
魔術師「・・・?」
女「いやー、なんでもないです・・・ちょっと、気のせいでしたわ」
魔術師「・・?ふふ、おかしい」
女「ちょっと“予感”がしたんですけど、まぁ、宛てゃなりませんので」
魔術師「予感?」
女「ええ、予感」
女「・・・スクープのね?」
魔術師「・・・ふふふ、面白い」
女「む、姉御、私の事バカにしてませんか?」
魔術師「そ、そんなことないわよ、ふふっ・・・」
女「・・・むぅ」
ボォォォオオオオン・・・・
572 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:11:53.83 ID:B+WfWxfF0
リーン、リーン・・・
パチパチ・・・パチ・・・
女「もぐもぐ・・・んー、美味しい・・・淡白だけど」
弓「それなりに開発されてる保存食だしな」
女「いやー、今まで保存食だとバカにしてましたわ、謝らなきゃなりませんねこれは・・・モグモグ」
魔術師「・・・あ、もう水無くなっちゃった」
弓「・・・補給部隊はまだか・・・」
女「んー・・・どうなんでしょうね・・・今夜中に来るとギルドの人は言ってましたが・・・」
魔術師「まぁ遅れることもよくあるし、いいんじゃない?」
弓「・・・死活問題は俺らだけどな」
リーンリーン・・・・
弓「・・・俺は、もう寝る」
女「え、もう?」
弓「明日の朝に備えるんだ・・・剣士も寝てるしな」
剣士「すぅ・・・すぅ・・・」
女「・・ふむ、そういうことなら、そうしましょうか」
魔術師「山登りで疲れたしね、あはは・・・」
女「・・・あ、じゃあ私外に出てます」
弓「・・・おい、寝なくていいのか」
女「ええ、まぁ・・・まだいいです」
パラッ
パチパチ・・・パチ・・・
女「もぐもぐ・・・んー、美味しい・・・淡白だけど」
弓「それなりに開発されてる保存食だしな」
女「いやー、今まで保存食だとバカにしてましたわ、謝らなきゃなりませんねこれは・・・モグモグ」
魔術師「・・・あ、もう水無くなっちゃった」
弓「・・・補給部隊はまだか・・・」
女「んー・・・どうなんでしょうね・・・今夜中に来るとギルドの人は言ってましたが・・・」
魔術師「まぁ遅れることもよくあるし、いいんじゃない?」
弓「・・・死活問題は俺らだけどな」
リーンリーン・・・・
弓「・・・俺は、もう寝る」
女「え、もう?」
弓「明日の朝に備えるんだ・・・剣士も寝てるしな」
剣士「すぅ・・・すぅ・・・」
女「・・ふむ、そういうことなら、そうしましょうか」
魔術師「山登りで疲れたしね、あはは・・・」
女「・・・あ、じゃあ私外に出てます」
弓「・・・おい、寝なくていいのか」
女「ええ、まぁ・・・まだいいです」
パラッ
573 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:16:09.71 ID:B+WfWxfF0
カショカショカショカショ・・・
カショッ、カショッ・・・
キュッキュッキュッ・・・
カチッ
女「・・・よっし、これでオッケー・・・」
女「(・・・やっぱり、任務中でも・・・カメラのメンテナンスは欠かせないですねぇ・・・)」
パシャッ、パシャッ
女「鉱山の頂上から眺める夜空・・・うん・・・・良い感じ」
パシャッ、パシャッ
女「お父さんが生きてたら、見せたかったんだけどなぁー」
パシャッ
カショッ、カショッ・・・
キュッキュッキュッ・・・
カチッ
女「・・・よっし、これでオッケー・・・」
女「(・・・やっぱり、任務中でも・・・カメラのメンテナンスは欠かせないですねぇ・・・)」
パシャッ、パシャッ
女「鉱山の頂上から眺める夜空・・・うん・・・・良い感じ」
パシャッ、パシャッ
女「お父さんが生きてたら、見せたかったんだけどなぁー」
パシャッ
577 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:24:16.27 ID:B+WfWxfF0
タッタッタッタッタッタッ・・・
「男さん、緊急連絡です」
男「はい、なんでしょうか・・・騒々しいですね?」
「・・・4班のメンバーが・・・」
男「・・・なんだって」
男「詳しい状況を」
「はい、4班のメンバーのひとりがテント前でたき火を作っている途中に、エルディオレが上空からいっきに急降下・・・」
男「・・・そのまま、ですか」
「・・・はい」
男「・・・んー・・・それはもちろん、テントも・・・」
「はい、中で休養中だったメンバーも全て・・・ああ、一人は重体ですが一命は取り留めました」
男「・・・見張りがいてもこれか・・・」
「・・・」
男「・・・これで2班つぶれましたね・・・全部で5班・・・」
「・・・」
男「半数以上を失うと、任務続行困難とみなされますね・・・」
「・・・最悪のケースですが・・・」
男「もちろんそれは最悪の場合です、しかし・・・うーん、難しいです」
男「・・・今回も、5班さんが頑張ってくれるといいけどな・・・ああ、何を言ってるんだ僕は」
「・・・気持ちはわかりますがね・・・」
「男さん、緊急連絡です」
男「はい、なんでしょうか・・・騒々しいですね?」
「・・・4班のメンバーが・・・」
男「・・・なんだって」
男「詳しい状況を」
「はい、4班のメンバーのひとりがテント前でたき火を作っている途中に、エルディオレが上空からいっきに急降下・・・」
男「・・・そのまま、ですか」
「・・・はい」
男「・・・んー・・・それはもちろん、テントも・・・」
「はい、中で休養中だったメンバーも全て・・・ああ、一人は重体ですが一命は取り留めました」
男「・・・見張りがいてもこれか・・・」
「・・・」
男「・・・これで2班つぶれましたね・・・全部で5班・・・」
「・・・」
男「半数以上を失うと、任務続行困難とみなされますね・・・」
「・・・最悪のケースですが・・・」
男「もちろんそれは最悪の場合です、しかし・・・うーん、難しいです」
男「・・・今回も、5班さんが頑張ってくれるといいけどな・・・ああ、何を言ってるんだ僕は」
「・・・気持ちはわかりますがね・・・」
578 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:29:49.05 ID:B+WfWxfF0
ガラガラガラガラ・・・
傭兵「はっ・・・は・・・・!」
タッタッタッタッ・・・
男「すぐに彼を緊急治療用テントへ・・・僕も付き添います」
「助かります、手伝ってほしい事がありますので・・・!」
傭兵「くっ、足が・・・!ぅあぁああ・・・!」
男「大丈夫ですか・・・う」
男「(足がめちゃくちゃだ・・・流血も多い、これは・・・)」
傭兵「はっ、はっ・・・助かりますか、俺は・・・」
男「・・・ええ、助かります、ゆっくり休んでください、すぐに復帰もできるでしょう」
傭兵「そ、そそ、そうかっ、よ・・・か・・・」
ガラガラガラガラ・・・
男「・・・!」
「くそ・・・医者は、最寄りの医者はまだ・・・!」
「近くに診療所はあることはあるのですが、向こうの山の中にありまして・・・」
「腕は良いのですが、不自由な方らしいですから、移動にも時間が・・・」
男「くそ・・・なんとか延命措置をとるんだ、ここで死者を出せば任務続行に響く」
男「救える命は救え!最後はこの討伐だけなんだ、とにかく任務は成功させるぞ!」
「「「はっ!!」」」
傭兵「はっ・・・は・・・・!」
タッタッタッタッ・・・
男「すぐに彼を緊急治療用テントへ・・・僕も付き添います」
「助かります、手伝ってほしい事がありますので・・・!」
傭兵「くっ、足が・・・!ぅあぁああ・・・!」
男「大丈夫ですか・・・う」
男「(足がめちゃくちゃだ・・・流血も多い、これは・・・)」
傭兵「はっ、はっ・・・助かりますか、俺は・・・」
男「・・・ええ、助かります、ゆっくり休んでください、すぐに復帰もできるでしょう」
傭兵「そ、そそ、そうかっ、よ・・・か・・・」
ガラガラガラガラ・・・
男「・・・!」
「くそ・・・医者は、最寄りの医者はまだ・・・!」
「近くに診療所はあることはあるのですが、向こうの山の中にありまして・・・」
「腕は良いのですが、不自由な方らしいですから、移動にも時間が・・・」
男「くそ・・・なんとか延命措置をとるんだ、ここで死者を出せば任務続行に響く」
男「救える命は救え!最後はこの討伐だけなんだ、とにかく任務は成功させるぞ!」
「「「はっ!!」」」
582 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:37:06.31 ID:B+WfWxfF0
キィィィィン・・・
女「・・・(ピク」
女「予感だ」
ボォォォォオオオォォォン・・・ボボボボボ・・・
女「疼く、疼きますぜ・・・私の奥底に眠る魂が・・・」
カチャッ・・・カショッ、カショッ・・・
キィィィン・・・ボボボボボボドドドドドドドド・・・
女「・・・さあて、みんなはテントの中・・・まぁいいや、丁度いいです」
女「寝ているなら撮影許可はいらないということで・・・良いんですからね?」
キィィィイイィィイイイン・・・!!
女「ナイフなし、」
女「仲間なし、」
女「金なし、」
女「カードなし・・・」
カチャッ
女「・・・カメラと記者魂・・・有りッ!!」
女「・・・(ピク」
女「予感だ」
ボォォォォオオオォォォン・・・ボボボボボ・・・
女「疼く、疼きますぜ・・・私の奥底に眠る魂が・・・」
カチャッ・・・カショッ、カショッ・・・
キィィィン・・・ボボボボボボドドドドドドドド・・・
女「・・・さあて、みんなはテントの中・・・まぁいいや、丁度いいです」
女「寝ているなら撮影許可はいらないということで・・・良いんですからね?」
キィィィイイィィイイイン・・・!!
女「ナイフなし、」
女「仲間なし、」
女「金なし、」
女「カードなし・・・」
カチャッ
女「・・・カメラと記者魂・・・有りッ!!」
585 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:44:00.78 ID:B+WfWxfF0
ドンッ
一日と数時間ぶりの大跳躍、驚く者はいない。
空にかかる見事な満月以外は、誰も見ていないから。
奏翼竜「・・・!」キィィィィィィン・・・
女「よう」
いや、一人驚いた。
細い眼を大きく剝き、突然眼前に現れた小さな人間の3つの眼を前に、驚いた。
女「どうも、早速ですがインタビューの時間ですよ・・・!」
奏翼竜「・・・!キェェエエェェエ!」
テントに突撃しようと勢いを強めていたエルディオレだが、突然のパパラッチを前にわずかに軌道修正せざるを得なかった。
軌道は変わり、テントへの直撃は避けられた。
そして、
ガシッ
女「ほら、取材は受けてもらいますよー・・・!」
女の細く白い腕が、奏翼竜の長い体毛を掴む。
女は竜の勢いに乗り、轟音と共に夜空へ連れ去られた。
キィィィィイイィィィィィイイイイン・・・・!!
女「いやー、すいませんな、モアの記者はどうも、諦めが・・・ぬぬぬ・・・!悪いもので・・・!」
奏翼竜「・・・!」
一日と数時間ぶりの大跳躍、驚く者はいない。
空にかかる見事な満月以外は、誰も見ていないから。
奏翼竜「・・・!」キィィィィィィン・・・
女「よう」
いや、一人驚いた。
細い眼を大きく剝き、突然眼前に現れた小さな人間の3つの眼を前に、驚いた。
女「どうも、早速ですがインタビューの時間ですよ・・・!」
奏翼竜「・・・!キェェエエェェエ!」
テントに突撃しようと勢いを強めていたエルディオレだが、突然のパパラッチを前にわずかに軌道修正せざるを得なかった。
軌道は変わり、テントへの直撃は避けられた。
そして、
ガシッ
女「ほら、取材は受けてもらいますよー・・・!」
女の細く白い腕が、奏翼竜の長い体毛を掴む。
女は竜の勢いに乗り、轟音と共に夜空へ連れ去られた。
キィィィィイイィィィィィイイイイン・・・・!!
女「いやー、すいませんな、モアの記者はどうも、諦めが・・・ぬぬぬ・・・!悪いもので・・・!」
奏翼竜「・・・!」
593 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:50:14.83 ID:B+WfWxfF0
ババババババ・・・バババ・・・
女「ふおおお、すごい風圧・・・!」
ドドドドドドドドド・・・ボボボボボボ・・・!!
女「・・・と、すごい音・・・!うるさい・・・!」
女「まるでハーモニカを、適当に・・・思いっきり吹いているような・・・そんな音ですねぇ!例えるなら・・・!」
奏翼竜「キェエエエエエェェェェ・・・!」
ぶんっ、ぶんっ
女「おっと・・・離しやしませんよぉ・・・!ぬぬぬ・・・!」
奏翼竜「・・・!」
女「まずは一枚・・・頼みますわ・・・!」
パシャッ、パシャッ
女「へへ・・・近撮りさせてもらいました・・・次は正面から撮らせてもらいますので・・・!」
奏翼竜「・・・!」
女「なんとかして・・・地面に伏っしてもらいましょうかね・・・!」
奏翼竜「・・・キェェエエエエエエ!」
ゴウッ・・・
女「(! 軌道が一気に下に・・・このままだと・・・おいおいやめてくださいや)」
奏翼竜「・・・!」
女「やめやめやめ・・・おいおい、森の中に突っ込む気ですかあんた・・・!!」
奏翼竜「キェェエエエエエエ・・・!」
バキバキバキバキ・・バキキ・・・ドコッ
女「う」
女「ふおおお、すごい風圧・・・!」
ドドドドドドドドド・・・ボボボボボボ・・・!!
女「・・・と、すごい音・・・!うるさい・・・!」
女「まるでハーモニカを、適当に・・・思いっきり吹いているような・・・そんな音ですねぇ!例えるなら・・・!」
奏翼竜「キェエエエエエェェェェ・・・!」
ぶんっ、ぶんっ
女「おっと・・・離しやしませんよぉ・・・!ぬぬぬ・・・!」
奏翼竜「・・・!」
女「まずは一枚・・・頼みますわ・・・!」
パシャッ、パシャッ
女「へへ・・・近撮りさせてもらいました・・・次は正面から撮らせてもらいますので・・・!」
奏翼竜「・・・!」
女「なんとかして・・・地面に伏っしてもらいましょうかね・・・!」
奏翼竜「・・・キェェエエエエエエ!」
ゴウッ・・・
女「(! 軌道が一気に下に・・・このままだと・・・おいおいやめてくださいや)」
奏翼竜「・・・!」
女「やめやめやめ・・・おいおい、森の中に突っ込む気ですかあんた・・・!!」
奏翼竜「キェェエエエエエエ・・・!」
バキバキバキバキ・・バキキ・・・ドコッ
女「う」
597 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/27(日) 16:54:06.39 ID:B+WfWxfF0
女「(え、枝が・・・っつーかむしろ幹が・・・!)」
バキバキバキバキ・・・!
奏翼竜「ギェエエェエエエエ・・・!」
女「く・・っそ野郎・・・!自ら森につっこむなんて・・・!どれだけ取材が嫌だってんだい旦那・・・!」
バキバキバキバキ・・・
女「は・・・離さな・・・!絶対に・・・!」
奏翼竜「キェエエ・・・キェエエエエエエ・・・!」
バキバキバキバキッ・・バキキキ・・・
女「(! やばい、この枝はちょっと太)」
ドバキッ
女「あ・・・・」
バキバキバキキキ・・・キキ・・・
奏翼竜「・・・キェェエエ・・・!」
竜は荷を森に降ろし、そのまま再び、空へと駆けていった。
女「うあ・・・」
バキバキバキバキ・・・!
奏翼竜「ギェエエェエエエエ・・・!」
女「く・・っそ野郎・・・!自ら森につっこむなんて・・・!どれだけ取材が嫌だってんだい旦那・・・!」
バキバキバキバキ・・・
女「は・・・離さな・・・!絶対に・・・!」
奏翼竜「キェエエ・・・キェエエエエエエ・・・!」
バキバキバキバキッ・・バキキキ・・・
女「(! やばい、この枝はちょっと太)」
ドバキッ
女「あ・・・・」
バキバキバキキキ・・・キキ・・・
奏翼竜「・・・キェェエエ・・・!」
竜は荷を森に降ろし、そのまま再び、空へと駆けていった。
女「うあ・・・」
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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第1部-
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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第2部-
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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第3部-
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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第4部-
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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第5部-
http://lovevippers.blog.2nt.com/blog-entry-411.html
女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-最終章-
http://lovevippers.blog.2nt.com/blog-entry-412.html
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