女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第1部-
- 2009/09/27
- 21:28
女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」-第1部-
1 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:22:10.65 ID:CQOAiZsm0
“魔族侵攻阻止ツアー”
“難度AA”
“定員20人”
“報酬 たくさん”
女「・・・難度AA、こりゃ珍しい!」
女「難度がCってだけでも、ボロボロと死人が出るのに、AAとは・・・ふむふむ」
女「つまりこの仕事はあれっすな、たとえば100人がこの任務を請けたらば、その内90人くらいが死ぬっつー感じのものなんですかね」
女「なんてデンジャラス・・・泣きっ面を刺す夏場の蜂ですらも火中に逃げだす任務ですね」
女「・・・しかし」
女「今の私ゃ一銭も持ち合わせていない・・・あるのは旧式カメラと安物のナイフとサイフとワンダフルライフ・・・」
女「・・・大金を手に入れて後の二十日を過ごすにゃ・・・これしかない!」
「あの、すいません、掲示板見えないんでどいてくれますかね」
女「あ、さーせん」
“難度AA”
“定員20人”
“報酬 たくさん”
女「・・・難度AA、こりゃ珍しい!」
女「難度がCってだけでも、ボロボロと死人が出るのに、AAとは・・・ふむふむ」
女「つまりこの仕事はあれっすな、たとえば100人がこの任務を請けたらば、その内90人くらいが死ぬっつー感じのものなんですかね」
女「なんてデンジャラス・・・泣きっ面を刺す夏場の蜂ですらも火中に逃げだす任務ですね」
女「・・・しかし」
女「今の私ゃ一銭も持ち合わせていない・・・あるのは旧式カメラと安物のナイフとサイフとワンダフルライフ・・・」
女「・・・大金を手に入れて後の二十日を過ごすにゃ・・・これしかない!」
「あの、すいません、掲示板見えないんでどいてくれますかね」
女「あ、さーせん」
4 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:27:17.55 ID:CQOAiZsm0
女「しっかしあれっすな、休日だってのに、ギルドはいつでも満員なんですね」
女「人が多いと狭くて暑くて・・・いやはや、汗の臭いがきついきつい・・・」
女「こうして受付に並んでいるだけでも体力を奪われてしまいそうですよ」
「あの、すいません、さっきから煩いんで心の中で喋ってもらえませんかね・・・」
女「あ・・・あーすいません」
女「(・・・受付、長いなー)」
「お次の方どうぞー」
女「(このまま仕事を貰わずに適当な家畜を拉致って腹を満・・・)」
「あのー、お次のお客様ー・・・」
女「人が多いと狭くて暑くて・・・いやはや、汗の臭いがきついきつい・・・」
女「こうして受付に並んでいるだけでも体力を奪われてしまいそうですよ」
「あの、すいません、さっきから煩いんで心の中で喋ってもらえませんかね・・・」
女「あ・・・あーすいません」
女「(・・・受付、長いなー)」
「お次の方どうぞー」
女「(このまま仕事を貰わずに適当な家畜を拉致って腹を満・・・)」
「あのー、お次のお客様ー・・・」
5 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:30:14.99 ID:CQOAiZsm0
女「あー、いやー、すいませんね、考え事に耽ると耳が遠くなってしまう人種でして」
受付「はぁ・・・で、今回はどのような仕事を?」
女「あっちに張ってあるAAの仕事を頂こうかなと」
受付「・・・すいません、番号で言ってもらえませんかね・・・」
女「・・・さーせん、覚えてないんで掲示板見てきて良いですか?」
受付「・・・はい、どうぞ・・・(また素人かよ・・・うぜぇ・・・)」
受付「はぁ・・・で、今回はどのような仕事を?」
女「あっちに張ってあるAAの仕事を頂こうかなと」
受付「・・・すいません、番号で言ってもらえませんかね・・・」
女「・・・さーせん、覚えてないんで掲示板見てきて良いですか?」
受付「・・・はい、どうぞ・・・(また素人かよ・・・うぜぇ・・・)」
7 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:34:57.88 ID:CQOAiZsm0
タタタタタッ・・・
女「すいませーん、AACC-XXXです」
受付「・・・はい、AACC・・・ああ、進攻討伐のツアーですね・・・」
女「いやーお金に困ってましてねぇ、良い仕事が見つかってよかったですよ」
受付「あーそうですか、はいそれではこちらの注意書きの方を・・・」
女「あ、そういう手続き全部パスで」
受付「・・・あのですね、こちらの手続きは欠かせない契約なので」
女「マジ・・・本当ですか、わかりました」
受付「お願いしますねー(マジうぜぇわこういう客・・・)」
女「住所・・・なし、っと」
受付「あの、真面目にお願いします」
女「真面目も真面目、大マジっすよ」
受付「・・・」
女「すいませーん、AACC-XXXです」
受付「・・・はい、AACC・・・ああ、進攻討伐のツアーですね・・・」
女「いやーお金に困ってましてねぇ、良い仕事が見つかってよかったですよ」
受付「あーそうですか、はいそれではこちらの注意書きの方を・・・」
女「あ、そういう手続き全部パスで」
受付「・・・あのですね、こちらの手続きは欠かせない契約なので」
女「マジ・・・本当ですか、わかりました」
受付「お願いしますねー(マジうぜぇわこういう客・・・)」
女「住所・・・なし、っと」
受付「あの、真面目にお願いします」
女「真面目も真面目、大マジっすよ」
受付「・・・」
9 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:38:45.68 ID:CQOAiZsm0
受付「ではこちらの任務、受理ということで・・・」
女「あざ・・・ありがとうございます」
受付「それでは任務の詳しい説明は別室で行われますので、こちらの番号の部屋へどうぞ」
女「ふむふむ・・・はい、わかりましたー」
受付「では、頑張ってください」
女「あい、どもどもー」
受付「(やっと行ってくれたよ・・・)」
受付「(・・・あ)」
受付「(やっば、これAAじゃん・・・会員のランク確認すんの忘れちまった)」
受付「(・・・あの娘、下手したら死ぬんじゃないか・・・やばっ・・・)」
「おーい、後がつかえてるんだけど」
受付「あ、は、はい!いらっしゃいませー!」
受付「(どうしようバレたら上司に殺されちまうよー・・・)」
女「あざ・・・ありがとうございます」
受付「それでは任務の詳しい説明は別室で行われますので、こちらの番号の部屋へどうぞ」
女「ふむふむ・・・はい、わかりましたー」
受付「では、頑張ってください」
女「あい、どもどもー」
受付「(やっと行ってくれたよ・・・)」
受付「(・・・あ)」
受付「(やっば、これAAじゃん・・・会員のランク確認すんの忘れちまった)」
受付「(・・・あの娘、下手したら死ぬんじゃないか・・・やばっ・・・)」
「おーい、後がつかえてるんだけど」
受付「あ、は、はい!いらっしゃいませー!」
受付「(どうしようバレたら上司に殺されちまうよー・・・)」
11 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:41:52.97 ID:CQOAiZsm0
こんこん
女「すいませーん」
こんこん
女「あのー」
ガチャ
男「・・・説明の部屋にノックはいらないから・・・」
女「あ、そーなんですか?」
男「うん・・・あ、君はこの仕事を請け負う人?」
女「はい、一応」
男「一応?・・・まぁとにかく入ってよ、もう君で定員そろったから」
女「ういっす」
男「(変な女・・・きっと田舎者なんだろうな)」
女「すいませーん」
こんこん
女「あのー」
ガチャ
男「・・・説明の部屋にノックはいらないから・・・」
女「あ、そーなんですか?」
男「うん・・・あ、君はこの仕事を請け負う人?」
女「はい、一応」
男「一応?・・・まぁとにかく入ってよ、もう君で定員そろったから」
女「ういっす」
男「(変な女・・・きっと田舎者なんだろうな)」
12 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:45:43.83 ID:CQOAiZsm0
「・・・」
「・・・」
「・・・」
女「(うわお、みんなコワモテ~・・・あの人なんか顔に傷入っちゃってる、こわー)」
男「好きな場所座っていいから」
女「あ、はーい」
キシッ
女「(・・・あれ、みんな銃や剣・・・まさかナイフは私だけなんすかね)」
「(なんだあいつ・・・今回の任務、ナイフで殺せる相手がいるとでも思ってんのか・・・?)」
男「あー・・・それじゃ、僕の方から任務の説明を始めさせてもらいますね」
女「はーい」
男「・・・・・それじゃ始めます、質問は最後に受け付けますので静聴お願いします」
「・・・」
「・・・」
女「(うわお、みんなコワモテ~・・・あの人なんか顔に傷入っちゃってる、こわー)」
男「好きな場所座っていいから」
女「あ、はーい」
キシッ
女「(・・・あれ、みんな銃や剣・・・まさかナイフは私だけなんすかね)」
「(なんだあいつ・・・今回の任務、ナイフで殺せる相手がいるとでも思ってんのか・・・?)」
男「あー・・・それじゃ、僕の方から任務の説明を始めさせてもらいますね」
女「はーい」
男「・・・・・それじゃ始めます、質問は最後に受け付けますので静聴お願いします」
14 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:49:42.09 ID:CQOAiZsm0
男「えーっとですね、最近ですが、ここら一帯でですね、魔族の被害が大変な事になっているんです」
男「作物を荒らすだけの獣ならまだマシなんですが・・・今回は運が悪いとおいうか、タイミングが悪いというか」
男「かなり大型の、希少な種の魔族が同時にここらの区域に出現してまして」
女「ふむふむ」
男「・・・なので今回、急遽このようなチームが結成されました、と、そういうことです」
男「我々はこのたび、3、4種ほどの魔族を追い払うもしくは討伐します」
女「多いっすね」
男「そういう任務ですからね」
女「ほぇえー」
男「(・・・わかってて受注したんだよな?アンタ)」
男「作物を荒らすだけの獣ならまだマシなんですが・・・今回は運が悪いとおいうか、タイミングが悪いというか」
男「かなり大型の、希少な種の魔族が同時にここらの区域に出現してまして」
女「ふむふむ」
男「・・・なので今回、急遽このようなチームが結成されました、と、そういうことです」
男「我々はこのたび、3、4種ほどの魔族を追い払うもしくは討伐します」
女「多いっすね」
男「そういう任務ですからね」
女「ほぇえー」
男「(・・・わかってて受注したんだよな?アンタ)」
16 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 16:56:18.59 ID:CQOAiZsm0
男「まずは山岳地帯、次に海洋、そして最後が空です」
女「空?」
男「ええ、厄介なのが一匹いまして、そいつを追い払わないといけないのでね」
女「ふーん」
男「・・・ということです、出発の準備はこちらのギルドで済ませてありますから・・・」
女「準備良いですね」
男「・・・そのためのギルドですからね」
女「(食事も用意されてんのかなー)」
男「では、何か質問ある方」
女「はーい」
男「・・・はい、どうぞ」
女「任務中の食事は出ますかね?」
男「・・・」
女「空?」
男「ええ、厄介なのが一匹いまして、そいつを追い払わないといけないのでね」
女「ふーん」
男「・・・ということです、出発の準備はこちらのギルドで済ませてありますから・・・」
女「準備良いですね」
男「・・・そのためのギルドですからね」
女「(食事も用意されてんのかなー)」
男「では、何か質問ある方」
女「はーい」
男「・・・はい、どうぞ」
女「任務中の食事は出ますかね?」
男「・・・」
18 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:00:00.70 ID:CQOAiZsm0
男「まぁ・・・はい、出ますよ」
女「ほんとっすか?良かったぁー」
男「・・・えー・・・以上でよろしいでしょうか」
剣士「俺からも質問がある」
男「あ、はい、どうぞ」
剣士「今回の相手に、俺の剣は通じるか?」
男「・・・実力次第かと・・・海洋の相手以外にはまぁ、有効だと思いますね」
剣士「? 海洋の魔族は魚ではないのか」
男「ゼリー状のクラゲです」
剣士「・・・わかった」
魔術師「魔術が効かない相手とかはいますか?」
男「基本的にみんな効くと思います・・・当たればの話ですけど」
魔術師「ん、わかったー」
男「空の相手は竜ですからね、それ以外なら・・・まぁ、なんとか」
女「ほんとっすか?良かったぁー」
男「・・・えー・・・以上でよろしいでしょうか」
剣士「俺からも質問がある」
男「あ、はい、どうぞ」
剣士「今回の相手に、俺の剣は通じるか?」
男「・・・実力次第かと・・・海洋の相手以外にはまぁ、有効だと思いますね」
剣士「? 海洋の魔族は魚ではないのか」
男「ゼリー状のクラゲです」
剣士「・・・わかった」
魔術師「魔術が効かない相手とかはいますか?」
男「基本的にみんな効くと思います・・・当たればの話ですけど」
魔術師「ん、わかったー」
男「空の相手は竜ですからね、それ以外なら・・・まぁ、なんとか」
19 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:03:38.06 ID:CQOAiZsm0
男「・・・それじゃ、さっそく馬車まで移動しますので・・・こちらへどうぞ」
ガチャ
剣士「剣が効かない相手か・・・」
魔術師「あなたは剣を使うの?」
剣士「え?あ、ああ、まぁな」
魔術師「ふーん、憧れちゃうなー」
剣士「・・・そ、そうか」
魔術師「私あんまし運動できないからさー、そういうの扱える人って本当にすごいと思うよ」
剣士「・・・そうでもない・・・(ボソボソ」
女「あ、やっば、レンズ磨き宿に忘れてきたかも・・・」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
ガチャ
剣士「剣が効かない相手か・・・」
魔術師「あなたは剣を使うの?」
剣士「え?あ、ああ、まぁな」
魔術師「ふーん、憧れちゃうなー」
剣士「・・・そ、そうか」
魔術師「私あんまし運動できないからさー、そういうの扱える人って本当にすごいと思うよ」
剣士「・・・そうでもない・・・(ボソボソ」
女「あ、やっば、レンズ磨き宿に忘れてきたかも・・・」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
24 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:07:12.77 ID:CQOAiZsm0
男「それじゃあみなさん準備はできましたねー」
「「「おおおおおう!」」」
男「では、ツアー馬車出発しまーす!」
ゴトン・・・ゴトトン・・・
剣士「(・・・この人と同じ班か・・・)」
魔術師「えへへ、よろしくお願いしますね」
剣士「お、おう」
女「よろしくお願いしまーっす」
剣士「(・・・こいつもか・・・)」
魔術師「・・・あはは、よろしく・・・」
魔術師「・・・ねえ、あなたは・・・それで?」
女「はい?」
魔術師「その・・・ホルダーについてるナイフ」
女「ああ、こいつっすか?ええもちろん、この愛刀で頑張りたいと思ってますよー」
剣士「・・・」
魔術師「あはは、面白い人」
女「いやー、そーっすか?ははは」
弓「(良い天気だなぁ)」
「「「おおおおおう!」」」
男「では、ツアー馬車出発しまーす!」
ゴトン・・・ゴトトン・・・
剣士「(・・・この人と同じ班か・・・)」
魔術師「えへへ、よろしくお願いしますね」
剣士「お、おう」
女「よろしくお願いしまーっす」
剣士「(・・・こいつもか・・・)」
魔術師「・・・あはは、よろしく・・・」
魔術師「・・・ねえ、あなたは・・・それで?」
女「はい?」
魔術師「その・・・ホルダーについてるナイフ」
女「ああ、こいつっすか?ええもちろん、この愛刀で頑張りたいと思ってますよー」
剣士「・・・」
魔術師「あはは、面白い人」
女「いやー、そーっすか?ははは」
弓「(良い天気だなぁ)」
26 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:12:25.88 ID:CQOAiZsm0
ゴトトン・・ゴトト・・・
魔術師「剣士さんはどうしてこの任務を選んだんですか?」
剣士「ん?」
魔術師「普通はこういう危険なのって、遠距離から攻撃できる人の方が受注割合多いですよね」
剣士「ああ・・・まぁ、俺は・・・自信があるからな」
魔術師「あら、なんだかかっこいい」
剣士「・・・自信だけじゃないし・・・経験もあるけど・・・(ボソボソ」
魔術師「剣って、切るたびに血を振らないといけないからなんだか面倒臭そうですよね」
剣士「いや、そうでもない・・・急所に当たれば一発で終わるから・・・」
魔術師「へぇぇー」
女「ほぇー、剣ってすごいんすねー」
剣士「・・・まぁ、それはナイフでも同じ事だが・・・」
女「あ、今のフォローっすか?へへ、ありがとうございます」
剣士「・・・」
魔術師「剣士さんはどうしてこの任務を選んだんですか?」
剣士「ん?」
魔術師「普通はこういう危険なのって、遠距離から攻撃できる人の方が受注割合多いですよね」
剣士「ああ・・・まぁ、俺は・・・自信があるからな」
魔術師「あら、なんだかかっこいい」
剣士「・・・自信だけじゃないし・・・経験もあるけど・・・(ボソボソ」
魔術師「剣って、切るたびに血を振らないといけないからなんだか面倒臭そうですよね」
剣士「いや、そうでもない・・・急所に当たれば一発で終わるから・・・」
魔術師「へぇぇー」
女「ほぇー、剣ってすごいんすねー」
剣士「・・・まぁ、それはナイフでも同じ事だが・・・」
女「あ、今のフォローっすか?へへ、ありがとうございます」
剣士「・・・」
28 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:16:20.12 ID:CQOAiZsm0
女「いやー、それにしてもみなさんの格好、気合い入ってますよねー」
魔術師「え?」
女「特に剣士さんなんて格好良いですねぇ、その、鎧っていうんですか?」
剣士「・・・まぁ・・・死活問題だからな、今回は・・・」
女「魔術師さんも胸当て・・・肩当て・・・籠手・・・」
魔術師「ふふふ、皮製のものだけどね」
女「あ、これフリルついてる!オシャレー!」
魔術師「えへへ、高かったのー」
剣士「・・・」
弓「・・・」
女「・・・」
女「あ、この杖のデザインかっこいいっすね、この宝石とか」
魔術師「そうでしょ?ふふ、オーダーメイドなの」
弓「・・・」
魔術師「え?」
女「特に剣士さんなんて格好良いですねぇ、その、鎧っていうんですか?」
剣士「・・・まぁ・・・死活問題だからな、今回は・・・」
女「魔術師さんも胸当て・・・肩当て・・・籠手・・・」
魔術師「ふふふ、皮製のものだけどね」
女「あ、これフリルついてる!オシャレー!」
魔術師「えへへ、高かったのー」
剣士「・・・」
弓「・・・」
女「・・・」
女「あ、この杖のデザインかっこいいっすね、この宝石とか」
魔術師「そうでしょ?ふふ、オーダーメイドなの」
弓「・・・」
31 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:20:31.17 ID:CQOAiZsm0
剣士「・・・君は・・・」
女「ん?私っすか?」
剣士「・・・ああ、少し・・・軽装すぎやしないか」
女「・・・?そう・・・っすかね?」
魔術師「ん、んー・・・そうね、少し・・・防護というよりも・・・山を歩くくらい・・・かな、それだと」
女「動きやすいからいつも任務の時はこれなんすけどね・・・」
魔術師「あ、べ別に悪く言ってるわけじゃないの、良いと思うわよ?」
剣士「ただ少し、心もとない・・・・のではないか、それでは」
女「んー」
剣士「ナイフを使うのならば、俺以上の重装備でなければ危険というものだし・・・(ボソボソ」
女「まぁ大丈夫っすよ!なんとかなりますって!魔族くらい!」
剣士「・・・」
魔術師「あはは・・・そうね」
弓「(Aランクの相手に“魔族くらい”かよ・・・どんだけお気楽なんだこいつは・・・)」
女「ん?私っすか?」
剣士「・・・ああ、少し・・・軽装すぎやしないか」
女「・・・?そう・・・っすかね?」
魔術師「ん、んー・・・そうね、少し・・・防護というよりも・・・山を歩くくらい・・・かな、それだと」
女「動きやすいからいつも任務の時はこれなんすけどね・・・」
魔術師「あ、べ別に悪く言ってるわけじゃないの、良いと思うわよ?」
剣士「ただ少し、心もとない・・・・のではないか、それでは」
女「んー」
剣士「ナイフを使うのならば、俺以上の重装備でなければ危険というものだし・・・(ボソボソ」
女「まぁ大丈夫っすよ!なんとかなりますって!魔族くらい!」
剣士「・・・」
魔術師「あはは・・・そうね」
弓「(Aランクの相手に“魔族くらい”かよ・・・どんだけお気楽なんだこいつは・・・)」
36 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:25:46.00 ID:CQOAiZsm0
ガタンッ
女「ふおっ」
剣士「ッ」
魔術師「わっ」
ゴトトン・・ゴトッ・・ゴトトッ・・・
剣士「・・・馬車が街道から逸れたな・・・山岳地帯に入ったか・・・」
魔術師「ゆ、揺れるー・・・」
女「大丈夫ですか?顔色悪いけど」
魔術師「だ、大丈夫・・・あはは・・・」
女「・・・それにしても、随分時間かけて走ってますね、この馬車」
剣士「・・・そうか?」
女「はい、もうちっと急いでくれないと日が暮れちまいますよ」
剣士「・・・仕方ない、馬鳥にも限界はあるだろう」
女「だるー馬車飽きたー」
剣士「・・・」
弓「あ、なんか遠くから演奏が聞こえる」
女「ふおっ」
剣士「ッ」
魔術師「わっ」
ゴトトン・・ゴトッ・・ゴトトッ・・・
剣士「・・・馬車が街道から逸れたな・・・山岳地帯に入ったか・・・」
魔術師「ゆ、揺れるー・・・」
女「大丈夫ですか?顔色悪いけど」
魔術師「だ、大丈夫・・・あはは・・・」
女「・・・それにしても、随分時間かけて走ってますね、この馬車」
剣士「・・・そうか?」
女「はい、もうちっと急いでくれないと日が暮れちまいますよ」
剣士「・・・仕方ない、馬鳥にも限界はあるだろう」
女「だるー馬車飽きたー」
剣士「・・・」
弓「あ、なんか遠くから演奏が聞こえる」
38 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:30:54.77 ID:CQOAiZsm0
男「はい、では降りてくださーい、ここに野営地を設置しますのでー」
魔術師「・・・うう・・・」
女「大丈夫ー?無理しなくて良いのに・・・」
魔術師「あ、ありがとう・・・少し、馬車には弱くて・・・」
男「あ、5班さん、キャンプについてお話が・・・」
剣士「?何か・・・?」
男「・・・えーっと・・・こちらの不備で・・・他の班とは少し離れた所に設営、ということになってしまったんです」
剣士「・・・何故」
男「こちらの計画でですね、どうしても迎撃のために見張るそれぞれのポイントで・・・地形の都合上、他の班と少し間があいてしまうということなんです」
剣士「ああ、それなら別に・・・大丈夫だと・・・思うが・・・(ブツブツ」
男「すみませんね、まぁ、剣士さんはかなり色々な任務を経験してるでしょうから心配は・・・」
女「あ、これってドングリってやつですかね?」
魔術師「う・・・うーん・・・」
男「・・・心配は・・・」
弓「(心配だ)」
魔術師「・・・うう・・・」
女「大丈夫ー?無理しなくて良いのに・・・」
魔術師「あ、ありがとう・・・少し、馬車には弱くて・・・」
男「あ、5班さん、キャンプについてお話が・・・」
剣士「?何か・・・?」
男「・・・えーっと・・・こちらの不備で・・・他の班とは少し離れた所に設営、ということになってしまったんです」
剣士「・・・何故」
男「こちらの計画でですね、どうしても迎撃のために見張るそれぞれのポイントで・・・地形の都合上、他の班と少し間があいてしまうということなんです」
剣士「ああ、それなら別に・・・大丈夫だと・・・思うが・・・(ブツブツ」
男「すみませんね、まぁ、剣士さんはかなり色々な任務を経験してるでしょうから心配は・・・」
女「あ、これってドングリってやつですかね?」
魔術師「う・・・うーん・・・」
男「・・・心配は・・・」
弓「(心配だ)」
41 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:37:45.08 ID:CQOAiZsm0
ザッザッザッザッ・・・
魔術師「す、すみません・・・重いでしょう、私・・・」
女「あはは、大丈夫ですって、軽い軽い」
魔術師「・・・すみません・・・」
剣士「・・・せっかくチームを組んだんだから・・・助けあわないとな・・・(ボソボソ」
弓「(そこもっと声大きくする所だろ)」
女「いやー、にしても」
魔術師「?」
女「迎撃ってのもなんていうか、消極的な話っすよねー」
剣士「・・・そうか?」
女「ええ、傭兵ともあろうものが相手が攻めてくるのをただ待つなんて」
剣士「・・・こちらから攻めるというのも、色々と問題があるんだ・・・乱獲をすれば種が減少するし・・・(ブツブツ」
魔術師「相手も生き物なんですし・・・本当は追い払うだけが良いんですけどね・・・」
女「えー、それじゃ肉を食・・・」
魔術師「肉?」
女「・・・いんやー、なんでもないっす」
魔術師「す、すみません・・・重いでしょう、私・・・」
女「あはは、大丈夫ですって、軽い軽い」
魔術師「・・・すみません・・・」
剣士「・・・せっかくチームを組んだんだから・・・助けあわないとな・・・(ボソボソ」
弓「(そこもっと声大きくする所だろ)」
女「いやー、にしても」
魔術師「?」
女「迎撃ってのもなんていうか、消極的な話っすよねー」
剣士「・・・そうか?」
女「ええ、傭兵ともあろうものが相手が攻めてくるのをただ待つなんて」
剣士「・・・こちらから攻めるというのも、色々と問題があるんだ・・・乱獲をすれば種が減少するし・・・(ブツブツ」
魔術師「相手も生き物なんですし・・・本当は追い払うだけが良いんですけどね・・・」
女「えー、それじゃ肉を食・・・」
魔術師「肉?」
女「・・・いんやー、なんでもないっす」
42 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:41:51.36 ID:CQOAiZsm0
ザッザッザッ・・・
女「ところでみなさん、質問があるんすけど」
剣士「?」
魔術師「なに?」
女「今日の晩御飯、何にするんですか?」
魔術師「え?」
剣士「・・・俺が背負ってるこの荷物の中の・・・携帯食料になるのではないのか?」
女「えー」
剣士「・・・えー・・・って何だ」
女「さっきチラリと見たんすけど・・・すっごい質素ですよ、そん中」
剣士「・・・仕方ないだろう、保存食なんだ」
魔術師「食べられるだけありがたいと思わないとね」
女「うーん・・・やっぱり現地調達してバリエーションを・・・」
魔術師「そうね、何か食べられる果物とかあればいいんだけど・・・」
弓「(おいおい、仕事以外の面倒な事はしたくないぞ俺は・・・)」
女「ところでみなさん、質問があるんすけど」
剣士「?」
魔術師「なに?」
女「今日の晩御飯、何にするんですか?」
魔術師「え?」
剣士「・・・俺が背負ってるこの荷物の中の・・・携帯食料になるのではないのか?」
女「えー」
剣士「・・・えー・・・って何だ」
女「さっきチラリと見たんすけど・・・すっごい質素ですよ、そん中」
剣士「・・・仕方ないだろう、保存食なんだ」
魔術師「食べられるだけありがたいと思わないとね」
女「うーん・・・やっぱり現地調達してバリエーションを・・・」
魔術師「そうね、何か食べられる果物とかあればいいんだけど・・・」
弓「(おいおい、仕事以外の面倒な事はしたくないぞ俺は・・・)」
45 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:46:46.54 ID:CQOAiZsm0
ザッ
女「多分ここ・・・っすかね」
剣士「ポイントは・・・そうだな、目の前に川・・・拓けているし・・・あっちの方に崖もある」
魔術師「地図通り?」
剣士「・・・ああ、きっと合ってる・・・はずだ」
女「よーし、それじゃあここで敵を待つってことっすね!?」
弓「(テンション高けぇ・・・脚いてぇ・・・)」
剣士「ああ、そうだな・・・俺らはこの川沿いに走ってくる標的を討伐する事になる」
魔術師「・・・ちょっと緊張してきたかも・・・」
剣士「大丈夫・・・いつも通りやればいい・・・いつも通り・・・」
魔術師「(剣士さんも緊張してる・・)」
女「じゃあ私キャンプにで使う枝拾ってきますわ、百本あれば足りるかなー」
魔術師「・・・」
剣士「・・・多分な」
弓「(どっか座れる所ないかな・・・)」
女「多分ここ・・・っすかね」
剣士「ポイントは・・・そうだな、目の前に川・・・拓けているし・・・あっちの方に崖もある」
魔術師「地図通り?」
剣士「・・・ああ、きっと合ってる・・・はずだ」
女「よーし、それじゃあここで敵を待つってことっすね!?」
弓「(テンション高けぇ・・・脚いてぇ・・・)」
剣士「ああ、そうだな・・・俺らはこの川沿いに走ってくる標的を討伐する事になる」
魔術師「・・・ちょっと緊張してきたかも・・・」
剣士「大丈夫・・・いつも通りやればいい・・・いつも通り・・・」
魔術師「(剣士さんも緊張してる・・)」
女「じゃあ私キャンプにで使う枝拾ってきますわ、百本あれば足りるかなー」
魔術師「・・・」
剣士「・・・多分な」
弓「(どっか座れる所ないかな・・・)」
48 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:50:26.74 ID:CQOAiZsm0
魔術師「・・・女さん・・・ですっけ、元気ですね」
剣士「・・・そうだな」
弓「・・・呑気なだけなんだろ」
剣士「!」
魔術師「!」
弓「あいつ・・・絶対任務舐めてるよ、何にもわかっちゃいない・・・そんな顔してる」
弓「今回は全部大型だろ?そのくせナイフだぜ?バカにしてるだろ絶対・・・」
魔術師「そ・・・そうかもね」
剣士「・・・」
弓「ったく・・・とんだ貧乏くじひいちまったよ・・・実質これだと3人班じゃねーか」
魔術師「(・・・この人は?)」
剣士「(・・・そういえば、馬車の後ろの方に誰かいた気もするが・・・)」
剣士「・・・そうだな」
弓「・・・呑気なだけなんだろ」
剣士「!」
魔術師「!」
弓「あいつ・・・絶対任務舐めてるよ、何にもわかっちゃいない・・・そんな顔してる」
弓「今回は全部大型だろ?そのくせナイフだぜ?バカにしてるだろ絶対・・・」
魔術師「そ・・・そうかもね」
剣士「・・・」
弓「ったく・・・とんだ貧乏くじひいちまったよ・・・実質これだと3人班じゃねーか」
魔術師「(・・・この人は?)」
剣士「(・・・そういえば、馬車の後ろの方に誰かいた気もするが・・・)」
50 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:54:11.33 ID:CQOAiZsm0
女「ういーっす!枝拾ってきました!」
弓「!」
魔術師「あ、おかえりなさい・・・わあ、こんなに沢山!」
剣士「・・・早いな」
女「いやー、立ち枯れてた木があったもんで、そいつからごっそりいただきましたよ」
魔術師「ラッキーでしたねぇ、ふふ、これで火には困らないかも・・・ありがとうね」
女「ややや、私ゃそれほど動いてないんで」
弓「・・・」
剣士「・・・さて・・・テントでも作るか・・・」
弓「・・・俺も手伝う」
剣士「ああ、一緒に組みたてようか・・・女二人だからな、大きいものを立てないと」
弓「・・・」
弓「!」
魔術師「あ、おかえりなさい・・・わあ、こんなに沢山!」
剣士「・・・早いな」
女「いやー、立ち枯れてた木があったもんで、そいつからごっそりいただきましたよ」
魔術師「ラッキーでしたねぇ、ふふ、これで火には困らないかも・・・ありがとうね」
女「ややや、私ゃそれほど動いてないんで」
弓「・・・」
剣士「・・・さて・・・テントでも作るか・・・」
弓「・・・俺も手伝う」
剣士「ああ、一緒に組みたてようか・・・女二人だからな、大きいものを立てないと」
弓「・・・」
51 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 17:58:17.99 ID:CQOAiZsm0
コンコン、コン
剣士「・・・そっち引っ張っていいぞ」
弓「ああ・・・っしょっと・・・」
剣士「・・・よし、あとは固定して・・・」
弓「・・・」
魔術師「そっれでは、いきます・・・」
女「・・・」
魔術師「・・・“アイス”!」
シュボッ
女「おおっ」
ゴォオオオ・・・
女「すごいっすね!そんじょそこらの魔道士には出せない火力っすよこれ」
魔術師「えへへ・・・そう?ふふ、でも下級だし、自慢できることでもないわ」
女「・・・ところでどうして詠唱がアイs」
魔術師「さあさあ、火が周りに移らないように整えないと!」
女「あ、うっす」ゴソゴソ
剣士「・・・そっち引っ張っていいぞ」
弓「ああ・・・っしょっと・・・」
剣士「・・・よし、あとは固定して・・・」
弓「・・・」
魔術師「そっれでは、いきます・・・」
女「・・・」
魔術師「・・・“アイス”!」
シュボッ
女「おおっ」
ゴォオオオ・・・
女「すごいっすね!そんじょそこらの魔道士には出せない火力っすよこれ」
魔術師「えへへ・・・そう?ふふ、でも下級だし、自慢できることでもないわ」
女「・・・ところでどうして詠唱がアイs」
魔術師「さあさあ、火が周りに移らないように整えないと!」
女「あ、うっす」ゴソゴソ
54 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:02:17.54 ID:CQOAiZsm0
ゴォオ・・・
女「・・・あったかい・・・」
魔術師「そうねぇ・・・眠くなっちゃう・・・」
女「・・・あはは、いいんすかね?任務さぼって火にあたってて」
魔術師「ふふ・・・だめかも・・・でも迎撃だから、大丈夫なんじゃない?」
女「本当っすか?」
魔術師「・・・いや・・どうなんだろう・・・あはは」
女「あはは」
ぐぅぅぅ・・・
女「・・・」
魔術師「あ・・・お腹空きました?」
女「・・・やはは、お恥ずかしい・・・」
魔術師「もう夕方ですものね、そろそろ準備しましょっか?」
女「そうしてくれると嬉しいです・・・」
魔術師「ふふ、良いの、私もお腹すいちゃったし」
女「・・・あったかい・・・」
魔術師「そうねぇ・・・眠くなっちゃう・・・」
女「・・・あはは、いいんすかね?任務さぼって火にあたってて」
魔術師「ふふ・・・だめかも・・・でも迎撃だから、大丈夫なんじゃない?」
女「本当っすか?」
魔術師「・・・いや・・どうなんだろう・・・あはは」
女「あはは」
ぐぅぅぅ・・・
女「・・・」
魔術師「あ・・・お腹空きました?」
女「・・・やはは、お恥ずかしい・・・」
魔術師「もう夕方ですものね、そろそろ準備しましょっか?」
女「そうしてくれると嬉しいです・・・」
魔術師「ふふ、良いの、私もお腹すいちゃったし」
55 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:05:45.18 ID:CQOAiZsm0
剣士「おーい・・・テント準備できた・・・」
魔術師「あ、はーい・・・それじゃあ夕食にしましょうか」
剣士「そうだな・・・そうしよう」
弓「・・・腹減った・・・」
女「腹減ったー」
弓「・・・ッ・・・」
ゴソゴソ・・・パラリ
女「・・・おじゃましまーっす・・・」
剣士「・・・ここは俺ら班のテントだから、挨拶はいらないだろう」
女「い、いやーなんとなくしなきゃいけないかなーっと」
弓「(バカらしい・・・)」
魔術師「おじゃましまーす」
剣士「・・・」
弓「・・・」
女「ほらほら、こんな感じになりますよね?」
魔術師「え?何?なんの話・・・?」
魔術師「あ、はーい・・・それじゃあ夕食にしましょうか」
剣士「そうだな・・・そうしよう」
弓「・・・腹減った・・・」
女「腹減ったー」
弓「・・・ッ・・・」
ゴソゴソ・・・パラリ
女「・・・おじゃましまーっす・・・」
剣士「・・・ここは俺ら班のテントだから、挨拶はいらないだろう」
女「い、いやーなんとなくしなきゃいけないかなーっと」
弓「(バカらしい・・・)」
魔術師「おじゃましまーす」
剣士「・・・」
弓「・・・」
女「ほらほら、こんな感じになりますよね?」
魔術師「え?何?なんの話・・・?」
56 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:11:30.40 ID:CQOAiZsm0
ザラザラザララ・・・
剣士「・・・これが、今夜の食事だ」
女「・・・」
魔術師「・・・質素ですね?」
剣士「ああ、想像以上に・・・だが、仕方ないだろう」
女「・・・肉が足りない・・・」
剣士「燻製干し肉なら少しあるが・・・」
女「・・・生を焼いた・・・ステーキが・・・」
剣士「・・・そんなものはさすがに・・・」
弓「・・・食いたきゃ自分で獲りにいけよ、バカらしい・・・」
女「!」
剣士「・・・」
魔術師「あ、あの・・・弓さん、少し言いすぎじゃ・・・」
弓「何しにこの任務に来たんだよ・・・ったく・・・説明会場でも変な質問するしよ・・・」
女「・・・」
弓「装備は軟弱だし・・・食い気だけは一人前かよ」
女「・・・」
魔術師「・・・弓さん・・・」
女「・・・わかりました・・・」スッ
剣士「・・・おい、どこに行く」
女「・・・ちょっと・・・外に」パラッ
魔術師「あ、あの・・・女さんっ・・・」
弓「・・・」
剣士「・・・これが、今夜の食事だ」
女「・・・」
魔術師「・・・質素ですね?」
剣士「ああ、想像以上に・・・だが、仕方ないだろう」
女「・・・肉が足りない・・・」
剣士「燻製干し肉なら少しあるが・・・」
女「・・・生を焼いた・・・ステーキが・・・」
剣士「・・・そんなものはさすがに・・・」
弓「・・・食いたきゃ自分で獲りにいけよ、バカらしい・・・」
女「!」
剣士「・・・」
魔術師「あ、あの・・・弓さん、少し言いすぎじゃ・・・」
弓「何しにこの任務に来たんだよ・・・ったく・・・説明会場でも変な質問するしよ・・・」
女「・・・」
弓「装備は軟弱だし・・・食い気だけは一人前かよ」
女「・・・」
魔術師「・・・弓さん・・・」
女「・・・わかりました・・・」スッ
剣士「・・・おい、どこに行く」
女「・・・ちょっと・・・外に」パラッ
魔術師「あ、あの・・・女さんっ・・・」
弓「・・・」
59 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:17:56.04 ID:CQOAiZsm0
魔術師「・・・行っちゃった・・・」
剣士「・・・」
弓「ふん、勝手に拗ねてりゃいいだろ」
魔術師「・・・そんな言い方」
弓「お前だって心の中では思ってるんじゃないか?」
魔術師「・・・そんなこと」
弓「身振りや口ぶりでわかる・・・あれはド素人だ」
魔術師「・・・」
剣士「・・・確かにそうかもしれないな」
弓「だろ?あんたもそう思うだろう」
魔術師「・・・」
弓「あいつはこの任務を何か、それもまさしく“ツアー”かなんかと勘違いしてるんだろ」
弓「募集用紙もきっと、遊びのような気持ちで見ていたんだろ」
魔術師「・・・でも」
魔術師「・・・きっと・・・彼女も何か・・・すごい力を持っているはずですよ」
弓「すごい力?なんだそれ」
魔術師「・・・あんな、ひょうきんな喋り方はしてるけど・・・何か・・・」
弓「ナイフで?」
魔術師「・・・」
弓「・・・ふん・・・ま、この際足手まといにならなきゃいいけどな・・・」
剣士「・・・」
弓「ふん、勝手に拗ねてりゃいいだろ」
魔術師「・・・そんな言い方」
弓「お前だって心の中では思ってるんじゃないか?」
魔術師「・・・そんなこと」
弓「身振りや口ぶりでわかる・・・あれはド素人だ」
魔術師「・・・」
剣士「・・・確かにそうかもしれないな」
弓「だろ?あんたもそう思うだろう」
魔術師「・・・」
弓「あいつはこの任務を何か、それもまさしく“ツアー”かなんかと勘違いしてるんだろ」
弓「募集用紙もきっと、遊びのような気持ちで見ていたんだろ」
魔術師「・・・でも」
魔術師「・・・きっと・・・彼女も何か・・・すごい力を持っているはずですよ」
弓「すごい力?なんだそれ」
魔術師「・・・あんな、ひょうきんな喋り方はしてるけど・・・何か・・・」
弓「ナイフで?」
魔術師「・・・」
弓「・・・ふん・・・ま、この際足手まといにならなきゃいいけどな・・・」
65 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:22:31.41 ID:CQOAiZsm0
ザッザッザッ・・・
女「・・・そうだ・・・そうだよ・・・その通りですよ・・・」
ザザザザッ・・ザザザ・・・
女「言われるまで気付かなかった・・・簡単な事だったのに・・・」
ザザザッザッザッザッ・・・
女「・・・やっぱり私ゃ、バカでしたね・・・」
ザッザッザッザッ・・・ザッ
女「・・・そう」
女「食料が無ければ・・・獲れば良い!」
女「街ではないから食料はないと思ってましたが・・・そうだ、ここは山!自然の宝庫!」
女「肉が無ければ・・・動物を狩りゃいい!」
ザッザッザザッ・・・
魔術師「(女さん・・・きっと悲しんでいるだろうな・・・)」
剣士「・・・」
弓「(ふん、静かで落ち着く・・・)」
女「・・・そうだ・・・そうだよ・・・その通りですよ・・・」
ザザザザッ・・ザザザ・・・
女「言われるまで気付かなかった・・・簡単な事だったのに・・・」
ザザザッザッザッザッ・・・
女「・・・やっぱり私ゃ、バカでしたね・・・」
ザッザッザッザッ・・・ザッ
女「・・・そう」
女「食料が無ければ・・・獲れば良い!」
女「街ではないから食料はないと思ってましたが・・・そうだ、ここは山!自然の宝庫!」
女「肉が無ければ・・・動物を狩りゃいい!」
ザッザッザザッ・・・
魔術師「(女さん・・・きっと悲しんでいるだろうな・・・)」
剣士「・・・」
弓「(ふん、静かで落ち着く・・・)」
66 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:27:16.10 ID:CQOAiZsm0
剣士「・・・さて、テントの中で食事も良いが・・・」
弓「?」
剣士「そろそろ表に、見張りを置こうか」
魔術師「あ・・・そうですね、誰かいなければ迎撃もできませんし」
剣士「一人が表で川沿いを見張る・・・動物や魔獣が居れば追い払うか・・・討伐するかしてキャンプを守る」
魔術師「討伐対象に遭遇したらテントの中の人を呼ぶ、っていうことね」
剣士「・・・そうなるだろう」
剣士「・・・みんな慣れているだろうが作戦を練っておこう・・・討伐対象に遭遇した場合の動き」
弓「・・・俺は遠距離からの支援だ」
魔術師「私もそうなるかも・・・」
剣士「・・・俺に当てないでくれよ」
魔術師「あはは、そんな、大丈夫ですよ」
弓「俺はそんなヘマはしない」
剣士「・・・二人の腕を信じて良いか?」
魔術師「ええ、もちろん」
弓「あのナイフ娘とは違うからな」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
弓「?」
剣士「そろそろ表に、見張りを置こうか」
魔術師「あ・・・そうですね、誰かいなければ迎撃もできませんし」
剣士「一人が表で川沿いを見張る・・・動物や魔獣が居れば追い払うか・・・討伐するかしてキャンプを守る」
魔術師「討伐対象に遭遇したらテントの中の人を呼ぶ、っていうことね」
剣士「・・・そうなるだろう」
剣士「・・・みんな慣れているだろうが作戦を練っておこう・・・討伐対象に遭遇した場合の動き」
弓「・・・俺は遠距離からの支援だ」
魔術師「私もそうなるかも・・・」
剣士「・・・俺に当てないでくれよ」
魔術師「あはは、そんな、大丈夫ですよ」
弓「俺はそんなヘマはしない」
剣士「・・・二人の腕を信じて良いか?」
魔術師「ええ、もちろん」
弓「あのナイフ娘とは違うからな」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
69 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:32:59.66 ID:CQOAiZsm0
剣士「・・・といっても、俺も心配だ」
弓「・・・何が?」
剣士「自信があるとはいえ、流れ弾が一発でも俺に当たれば・・・」
弓「だから、そんなバカはしないっての」
剣士「いや、本当に申し訳ないが・・・二人の腕を疑わせてくれ」
魔術師「・・・そうね、剣士さんは対象に接近せざるを得ないですから・・・私たちとは違ってリスクも大きいです」
弓「・・・」
剣士「・・・今回の山岳地帯での対象は・・・通称“百角獣”」
魔術師「大型の鹿の魔獣ね」
弓「角が異常成長して・・・皮膚の外にまで角を突き出すほどの異常種、魔族だな」
剣士「全身が角の鎧につつまれているからな・・・その突進を食らえばテントも、木々ですら吹っ飛ばされるだろう・・・」
魔術師「・・・怖いわね」
弓「まずは角を破壊しないとな」
魔術師「うまく角の隙間から弓矢と魔術が届けばいいんだけどなぁ・・・」
剣士「そううまくもいかないだろう」
弓「・・・何が?」
剣士「自信があるとはいえ、流れ弾が一発でも俺に当たれば・・・」
弓「だから、そんなバカはしないっての」
剣士「いや、本当に申し訳ないが・・・二人の腕を疑わせてくれ」
魔術師「・・・そうね、剣士さんは対象に接近せざるを得ないですから・・・私たちとは違ってリスクも大きいです」
弓「・・・」
剣士「・・・今回の山岳地帯での対象は・・・通称“百角獣”」
魔術師「大型の鹿の魔獣ね」
弓「角が異常成長して・・・皮膚の外にまで角を突き出すほどの異常種、魔族だな」
剣士「全身が角の鎧につつまれているからな・・・その突進を食らえばテントも、木々ですら吹っ飛ばされるだろう・・・」
魔術師「・・・怖いわね」
弓「まずは角を破壊しないとな」
魔術師「うまく角の隙間から弓矢と魔術が届けばいいんだけどなぁ・・・」
剣士「そううまくもいかないだろう」
72 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:38:11.39 ID:CQOAiZsm0
剣士「まずは二人で、現れた百角獣を怯ませてくれ」
魔術師「ええ、わかった」
弓「止めるだけで良いのかよ?」
剣士「・・・あまり刺激しすぎるとテントに突撃してくるかもしれないからな」
剣士「・・・止めたら、あとが俺が角を砕きに行く・・・突撃する」
魔術師「・・・大丈夫?」
剣士「・・・さあ・・・相手の大暴れをうまく翻弄できればいいんだけどな・・・」
弓「ならその間も俺らが標的の動きを・・・なんとか止めてやろう」
剣士「大丈夫か?信用していいか?」
弓「大丈夫だっての・・・おたく、心配性か?」
剣士「背中を任せて・・・俺は標的に集中して良いんだな?激しく避けもするだろうし、飛びもするだろう」
弓「ああ、慣れてる」
魔術師「・・・うん、きっと・・・大丈夫かな、うん」
剣士「・・・わかった」
魔術師「ええ、わかった」
弓「止めるだけで良いのかよ?」
剣士「・・・あまり刺激しすぎるとテントに突撃してくるかもしれないからな」
剣士「・・・止めたら、あとが俺が角を砕きに行く・・・突撃する」
魔術師「・・・大丈夫?」
剣士「・・・さあ・・・相手の大暴れをうまく翻弄できればいいんだけどな・・・」
弓「ならその間も俺らが標的の動きを・・・なんとか止めてやろう」
剣士「大丈夫か?信用していいか?」
弓「大丈夫だっての・・・おたく、心配性か?」
剣士「背中を任せて・・・俺は標的に集中して良いんだな?激しく避けもするだろうし、飛びもするだろう」
弓「ああ、慣れてる」
魔術師「・・・うん、きっと・・・大丈夫かな、うん」
剣士「・・・わかった」
75 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:42:17.87 ID:CQOAiZsm0
女「・・・」
兎「・・・キュゥゥウ・・・」
女「ていやっ」ババッ
兎「!」
ダダッ
女「逃がしませんよー!」がしっ
兎「キューキュー・・・!」ジタジタ
女「ふっふっふ、夕食ゲットです・・・」
兎「(´・ω・`)キュー・・・」
女「・・・さて、かなり探しましたが・・・やっと捕まえましたし、キャンプに戻りましょうかね・・・」
ザッザッザッ・・・
女「小ぶりな兎だけど・・・まぁなんとか3人分の量はあるでしょうね」
兎「・・・キュー・・・」
女「・・・あ、そういえば一人なんか居たけれど・・・あの人の分も足りるかな・・・?」
兎「・・・」
女「まあいいや、いきましょうや」
兎「キューキュー」じたじた
女「こら、暴れないでってば」
兎「・・・キュゥゥウ・・・」
女「ていやっ」ババッ
兎「!」
ダダッ
女「逃がしませんよー!」がしっ
兎「キューキュー・・・!」ジタジタ
女「ふっふっふ、夕食ゲットです・・・」
兎「(´・ω・`)キュー・・・」
女「・・・さて、かなり探しましたが・・・やっと捕まえましたし、キャンプに戻りましょうかね・・・」
ザッザッザッ・・・
女「小ぶりな兎だけど・・・まぁなんとか3人分の量はあるでしょうね」
兎「・・・キュー・・・」
女「・・・あ、そういえば一人なんか居たけれど・・・あの人の分も足りるかな・・・?」
兎「・・・」
女「まあいいや、いきましょうや」
兎「キューキュー」じたじた
女「こら、暴れないでってば」
78 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:46:29.92 ID:CQOAiZsm0
ズシン、ズシン・・・
女「お」
兎「!」
女「・・・足音・・・ですか・・・ねぇ?」
兎「・・・キュー!」バタバタ
女「(すっごい抵抗してる・・・ってことたぁつまり・・・怯えるほどの存在がいると・・・つまり)」
ドスン、ドスン・・・
バキキキッ・・・
百角獣「・・・・」
女「(・・・わーお・・・おっきな・・・獣?でしょうかね・・・派手な森林破壊をしているようですが)」
女「(・・・こっちの存在には気付いてないようですね・・・ふーむ、すごいですね、ちょいと、幅の広い獣道をわざわざ作ってくれてます)」
兎「(ガタガタガタ」
女「(・・・こりゃ、なかなか面白い生き物だ・・・追跡してみる価値、ありっすよ)」
女「お」
兎「!」
女「・・・足音・・・ですか・・・ねぇ?」
兎「・・・キュー!」バタバタ
女「(すっごい抵抗してる・・・ってことたぁつまり・・・怯えるほどの存在がいると・・・つまり)」
ドスン、ドスン・・・
バキキキッ・・・
百角獣「・・・・」
女「(・・・わーお・・・おっきな・・・獣?でしょうかね・・・派手な森林破壊をしているようですが)」
女「(・・・こっちの存在には気付いてないようですね・・・ふーむ、すごいですね、ちょいと、幅の広い獣道をわざわざ作ってくれてます)」
兎「(ガタガタガタ」
女「(・・・こりゃ、なかなか面白い生き物だ・・・追跡してみる価値、ありっすよ)」
81 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:51:15.70 ID:CQOAiZsm0
ッ・・・シンッ・・・ズシンッ・・・
剣士「・・・!」
弓「おい、この音」
魔術師「大きな地鳴りですね・・・!足音のようですが・・・」
剣士「・・・標的かもしれないぞ、近づいてきてる」
弓「さっそく一日目からか・・・!」
魔術師「うう・・・心の準備もさせてほしいなぁ・・・」
剣士「そんなことも言ってられないだろう・・・さあ、準備だ・・・!」
ガサガサ・・・
剣士「・・・」
弓「・・・外の様子は・・・変わらないが・・・」
ズシン、ズシン、ズシン・・・
魔術師「・・・川の向こうから・・・来ますね、何かが・・・」
剣士「・・・二人とも、木陰に隠れて準備をしておいた方が・・・良いかも・・・(ボソボソ」
弓「わかった」
魔術師「ええ、わかった・・・」
剣士「俺はあっちに隠れる・・・合図があったら、攻撃を始めてくれ」
弓「了解」
ザッザッザッザッ・・・
ズシン、ズシン・・・
84 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 18:58:36.90 ID:CQOAiZsm0
百角獣「・・・」
ジシンッ、ズシンッ・・・
女「(それにしても、穏やかな生き物ですね・・・まぁ歩きの二次災害は穏やかとは言い難いけど)」
女「(動きは鈍い・・・?かな?かなり角も重そうですし・・・)」
女「(でも、この角・・・周囲の木々をなぎ払える強度・・・生半可な外敵なら、首を振るだけで退治できそうですね)」
女「(・・・危ない魔獣だ・・・気付かれたら大変なことになるかも・・・)」
百角獣「・・・!グルルル・・・!」
女「(うわ、動きが止まった・・・気が付かれたか?)」
百角獣「ォオ・・・グォオオオオ!」
ズシンッ、ズシンッ、ドドドドド・・・!
女「(わ、走りだした!?)」
バキキキ・・・メキメキメキ・・・
女「・・・すごい、本気になれば森を壊滅させられそうだ」
女「・・・それにしても、どこへ向かって走って行ったのだか・・・」
女「あ」
女「(こっちの方角って確か・・・)」
ジシンッ、ズシンッ・・・
女「(それにしても、穏やかな生き物ですね・・・まぁ歩きの二次災害は穏やかとは言い難いけど)」
女「(動きは鈍い・・・?かな?かなり角も重そうですし・・・)」
女「(でも、この角・・・周囲の木々をなぎ払える強度・・・生半可な外敵なら、首を振るだけで退治できそうですね)」
女「(・・・危ない魔獣だ・・・気付かれたら大変なことになるかも・・・)」
百角獣「・・・!グルルル・・・!」
女「(うわ、動きが止まった・・・気が付かれたか?)」
百角獣「ォオ・・・グォオオオオ!」
ズシンッ、ズシンッ、ドドドドド・・・!
女「(わ、走りだした!?)」
バキキキ・・・メキメキメキ・・・
女「・・・すごい、本気になれば森を壊滅させられそうだ」
女「・・・それにしても、どこへ向かって走って行ったのだか・・・」
女「あ」
女「(こっちの方角って確か・・・)」
85 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 19:02:11.30 ID:CQOAiZsm0
ドドド・・・ズドドド・・・
剣士「(おい・・・なんだこの勢いは・・・地震か・・・地震であってくれ)」
魔術師「これって・・・この速さで足音が近づいてるっていうことは・・・」
弓「・・・あまり、良い事ではないだろうな」
バキッ・・バキバキバキバキバキッ・・・メキキキ・・・!
百角獣「ォオオオォオオッ!」
剣士「・・・!」ビリビリビリ
百角獣「・・・グルルル・・・!」
ズシン、ズシン・・・
剣士「なるほど・・・火を見つけて人間の気配を感じたか・・・消しとけばよかったな・・・」
百角獣「!」ギロリ
剣士「!」
剣士「(おい・・・なんだこの勢いは・・・地震か・・・地震であってくれ)」
魔術師「これって・・・この速さで足音が近づいてるっていうことは・・・」
弓「・・・あまり、良い事ではないだろうな」
バキッ・・バキバキバキバキバキッ・・・メキキキ・・・!
百角獣「ォオオオォオオッ!」
剣士「・・・!」ビリビリビリ
百角獣「・・・グルルル・・・!」
ズシン、ズシン・・・
剣士「なるほど・・・火を見つけて人間の気配を感じたか・・・消しとけばよかったな・・・」
百角獣「!」ギロリ
剣士「!」
86 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 19:06:11.77 ID:CQOAiZsm0
弓「! 合図だ」
魔術師「え?本当?見えなかったけど」
弓「俺には見えた」
ヒュッ、ググググ・・・
弓「不意打ちで怯ませよう、剣士は見つかってる・・・すぐにでもあいつは襲いかかってくるかもしれない」
魔術師「た、大変・・・!」
弓「援護攻撃だ、早くしろ!」
ドヒュッ
ヒュゥゥゥ・・・
カコッ
百角獣「!?」
弓「チッ、角に刺さった・・・頭を狙ったんだが」
魔術師「(この距離なのにすごい精度・・・私もやらなきゃ)」
弓「そっちも頼む」
魔術師「ええ・・・任せて」
魔術師「・・・“キュート”!」
魔術師「え?本当?見えなかったけど」
弓「俺には見えた」
ヒュッ、ググググ・・・
弓「不意打ちで怯ませよう、剣士は見つかってる・・・すぐにでもあいつは襲いかかってくるかもしれない」
魔術師「た、大変・・・!」
弓「援護攻撃だ、早くしろ!」
ドヒュッ
ヒュゥゥゥ・・・
カコッ
百角獣「!?」
弓「チッ、角に刺さった・・・頭を狙ったんだが」
魔術師「(この距離なのにすごい精度・・・私もやらなきゃ)」
弓「そっちも頼む」
魔術師「ええ・・・任せて」
魔術師「・・・“キュート”!」
87 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 19:08:29.43 ID:CQOAiZsm0
ドザザザ・・・
女「・・・わーお、なんだかすごい音が聞こえる」
女「・・・あ、もしかして戦闘中・・・?ありゃりゃ、いっけね・・・抜け出している間に・・・やってしまった」
女「私も早く追いつかないと・・・!」
兎「キュー!」ババッ
女「あ、」
兎「キュー」
ダダダダダダッ・・・
女「・・・やっちまった・・・逃げられた・・・」
女「・・・どうしよう・・・」
女「・・・わーお、なんだかすごい音が聞こえる」
女「・・・あ、もしかして戦闘中・・・?ありゃりゃ、いっけね・・・抜け出している間に・・・やってしまった」
女「私も早く追いつかないと・・・!」
兎「キュー!」ババッ
女「あ、」
兎「キュー」
ダダダダダダッ・・・
女「・・・やっちまった・・・逃げられた・・・」
女「・・・どうしよう・・・」
88 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 19:13:21.67 ID:CQOAiZsm0
バシャッ、バシャッ・・・
百角獣「・・・グオォオオオ!」ブルルッ
剣士「(すごい・・・全身水浸しだ、かなりの水流だったな・・・)」
百角獣「・・・(ギロリ」
剣士「!・・・俺もうかうかしてられないな・・・」
タタタッ
弓「剣士が走ってる、援護を絶え間なく続けるぞ」
魔術師「ええ、わかっています・・・!“キュアー”!」
パキパキ・・・
百角獣「!」
弓「(!獣の足元から氷の柱が・・・)」
剣士「ありがとう、動きを止めといてくれ(ボソ」
百角獣「・・・グオォオオオ!」ブルルッ
剣士「(すごい・・・全身水浸しだ、かなりの水流だったな・・・)」
百角獣「・・・(ギロリ」
剣士「!・・・俺もうかうかしてられないな・・・」
タタタッ
弓「剣士が走ってる、援護を絶え間なく続けるぞ」
魔術師「ええ、わかっています・・・!“キュアー”!」
パキパキ・・・
百角獣「!」
弓「(!獣の足元から氷の柱が・・・)」
剣士「ありがとう、動きを止めといてくれ(ボソ」
106 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:16:59.33 ID:CQOAiZsm0
剣士「はっ!」
トスン
ポロ
剣士「・・・よし、なんとか斬れるな・・・」
百角獣「!・・・グォオオオォオ!」
剣士「!やば・・・」
ヒュンヒュンヒュンッ
ドカカッ
百角獣「!グゥゥゥゥ・・・!」
剣士「(矢が・・・よし、こうやって注意をそらしつつ攻撃していけばなんとか・・・!)」
剣士「(とにかく角を破壊していかないと・・・矢も魔術もこいつの内部にまで届かない・・・!)」
弓「(俺らにできることは援護からの不意打ち・・・だがこれを絶え間なく行わなければ、敵正面にいる剣士が猛攻を受ける)」
魔術師「(それだけはなんとか阻止しなきゃいけない・・・!だから、こっちからの攻撃を緩めれば・・・)」
弓「(剣士は瞬殺され・・・)」
魔術師「(そうなれば、私たちの命も時間の問題・・・!)」
弓「剣士が引き止めていてくれる間が俺らの援護時間でもある、集中だ・・・!」
魔術師「はい・・・!“キュアー”!」
パキパキ
トスン
ポロ
剣士「・・・よし、なんとか斬れるな・・・」
百角獣「!・・・グォオオオォオ!」
剣士「!やば・・・」
ヒュンヒュンヒュンッ
ドカカッ
百角獣「!グゥゥゥゥ・・・!」
剣士「(矢が・・・よし、こうやって注意をそらしつつ攻撃していけばなんとか・・・!)」
剣士「(とにかく角を破壊していかないと・・・矢も魔術もこいつの内部にまで届かない・・・!)」
弓「(俺らにできることは援護からの不意打ち・・・だがこれを絶え間なく行わなければ、敵正面にいる剣士が猛攻を受ける)」
魔術師「(それだけはなんとか阻止しなきゃいけない・・・!だから、こっちからの攻撃を緩めれば・・・)」
弓「(剣士は瞬殺され・・・)」
魔術師「(そうなれば、私たちの命も時間の問題・・・!)」
弓「剣士が引き止めていてくれる間が俺らの援護時間でもある、集中だ・・・!」
魔術師「はい・・・!“キュアー”!」
パキパキ
107 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:22:48.69 ID:CQOAiZsm0
剣士「くそっ・・・いい加減顔を出せ・・・!」
スパッ、スパッ
百角獣「グォオオオオ!」ブンッ
剣士「! あぶなっ・・・!」
ヒュヒュヒュッ トトトッ
百角獣「グ・・・!ォオオオ・・・!」
剣士「(よし、一本だけ中に刺さった!)」
ドドド・・・パキパキ・・・ッ・・・
剣士「(足元からくる氷の魔術で奴の動きも緩くなっている・・・角を集中して破壊するなら今!)」
剣士「(角さえ消してしまえば、相手の突進の怖さも半減する・・・同時にこちらの攻撃を内部に当てる機会も増える)」
剣士「(討伐を成功させるためには・・・俺が不可欠だ!)」
ブンッ
ガツンッ!
剣士「!」
百角獣「グルルル・・・」
剣士「こいつ、頭の角だけやけに硬・・・」
百角獣「ォオオオォオオオオ!!」
ドスッ
剣士「ぐあ」
スパッ、スパッ
百角獣「グォオオオオ!」ブンッ
剣士「! あぶなっ・・・!」
ヒュヒュヒュッ トトトッ
百角獣「グ・・・!ォオオオ・・・!」
剣士「(よし、一本だけ中に刺さった!)」
ドドド・・・パキパキ・・・ッ・・・
剣士「(足元からくる氷の魔術で奴の動きも緩くなっている・・・角を集中して破壊するなら今!)」
剣士「(角さえ消してしまえば、相手の突進の怖さも半減する・・・同時にこちらの攻撃を内部に当てる機会も増える)」
剣士「(討伐を成功させるためには・・・俺が不可欠だ!)」
ブンッ
ガツンッ!
剣士「!」
百角獣「グルルル・・・」
剣士「こいつ、頭の角だけやけに硬・・・」
百角獣「ォオオオォオオオオ!!」
ドスッ
剣士「ぐあ」
108 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:27:00.84 ID:CQOAiZsm0
弓「! やべえ・・・!」
魔術師「や・・・!剣士さんが・・・!」
弓「くそ、あいつがやられたらこっちにまで押し掛けてくるぞ・・・!攻撃だ!」
魔術師「わかってます・・・!」
百角獣「ォオオオオオ・・・!」
剣士「(く・・・転ばされた・・・地面がぬかるんでる・・・立てない・・・!)」
剣士「(やばい・・・やばいぞこれは・・・相手は何トンもある巨体・・・踏まれたら即・・・)」
百角獣「・・・グルルルルゥ・・・!」
ヌウッ・・・
剣士「(前脚を持ちあげた・・・やばい・・・やばいやばいぞ・・・)」
剣士「(遠距離攻撃でなんとか・・・!なんとか奴の動きを・・・!)」
ヒュヒュヒュンッ ドカカカカッ
パキパキ・・・
剣士「(援護攻撃に怯んでいない・・・くそ・・・!)」
百角獣「・・・(ニヤリ」
ドスンッ
魔術師「や・・・!剣士さんが・・・!」
弓「くそ、あいつがやられたらこっちにまで押し掛けてくるぞ・・・!攻撃だ!」
魔術師「わかってます・・・!」
百角獣「ォオオオオオ・・・!」
剣士「(く・・・転ばされた・・・地面がぬかるんでる・・・立てない・・・!)」
剣士「(やばい・・・やばいぞこれは・・・相手は何トンもある巨体・・・踏まれたら即・・・)」
百角獣「・・・グルルルルゥ・・・!」
ヌウッ・・・
剣士「(前脚を持ちあげた・・・やばい・・・やばいやばいぞ・・・)」
剣士「(遠距離攻撃でなんとか・・・!なんとか奴の動きを・・・!)」
ヒュヒュヒュンッ ドカカカカッ
パキパキ・・・
剣士「(援護攻撃に怯んでいない・・・くそ・・・!)」
百角獣「・・・(ニヤリ」
ドスンッ
109 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:32:23.92 ID:CQOAiZsm0
女「あい、どーも」
剣士「・・・!?お前・・・」
弓「・・・!」
魔術師「(女さん・・・!?)」
百角獣「ォオオオ・・・グオオオオオ・・・!?」
剣士「一体何が」
女「ややや、背中の骨が薄くなってたもんで、そこにナイフ投げて刺しといたんですよ」
剣士「・・・!ありがとう・・・!す、すまない・・・!」
女「そんなことより早く離れないと、踏まれますぜ」
剣士「・・・!」
ザザザッ
剣士「(なんとか・・・九死に一生だ、女に感謝しないと)」
百角獣「ォオオ・・・!ガァアア・・・!」
女「うわ、血が出てる・・・痛そう」
剣士「君がやったことだろう、いや、でかした・・・(ボソ」
女「ははは、どうも・・・不意打ちっすけどね」
剣士「それでも上出来さ」
女「・・・けどね、旦那」
剣士「何だ?相手が怯んでいる・・・今がチャンス・・・」
女「いや、ナイフもう相手に刺しちゃったんで」
剣士「・・・」
百角獣「グォオオオオオオ!」
剣士「・・・!?お前・・・」
弓「・・・!」
魔術師「(女さん・・・!?)」
百角獣「ォオオオ・・・グオオオオオ・・・!?」
剣士「一体何が」
女「ややや、背中の骨が薄くなってたもんで、そこにナイフ投げて刺しといたんですよ」
剣士「・・・!ありがとう・・・!す、すまない・・・!」
女「そんなことより早く離れないと、踏まれますぜ」
剣士「・・・!」
ザザザッ
剣士「(なんとか・・・九死に一生だ、女に感謝しないと)」
百角獣「ォオオ・・・!ガァアア・・・!」
女「うわ、血が出てる・・・痛そう」
剣士「君がやったことだろう、いや、でかした・・・(ボソ」
女「ははは、どうも・・・不意打ちっすけどね」
剣士「それでも上出来さ」
女「・・・けどね、旦那」
剣士「何だ?相手が怯んでいる・・・今がチャンス・・・」
女「いや、ナイフもう相手に刺しちゃったんで」
剣士「・・・」
百角獣「グォオオオオオオ!」
110 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:36:03.73 ID:CQOAiZsm0
剣士「大丈夫・・・あとは俺に任せろ!援護感謝する・・・!」
女「わお、かっこいい」
剣士「離れてくれ!」
ブンブンッ、トスッ、トスッ
弓「(なんであいつが・・・クソ・・・俺だって)」ドヒュンッ
魔術師「(やった・・・やっぱり女さんすごい人かも!)」
魔術師「・・・こっちも頑張らなきゃ・・・“アイス”!」ボボボッ
女「(すごい光景・・・本気の狩猟・・・!)」
女「(・・・記念に撮っておきましょ・・・一枚だけ)」
女「・・・はい、笑ってー・・・(ボソッ」
カシャ
弓「(!・・・あいつ・・・写真なんか撮ってやがる・・・!)」
女「わお、かっこいい」
剣士「離れてくれ!」
ブンブンッ、トスッ、トスッ
弓「(なんであいつが・・・クソ・・・俺だって)」ドヒュンッ
魔術師「(やった・・・やっぱり女さんすごい人かも!)」
魔術師「・・・こっちも頑張らなきゃ・・・“アイス”!」ボボボッ
女「(すごい光景・・・本気の狩猟・・・!)」
女「(・・・記念に撮っておきましょ・・・一枚だけ)」
女「・・・はい、笑ってー・・・(ボソッ」
カシャ
弓「(!・・・あいつ・・・写真なんか撮ってやがる・・・!)」
114 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:40:33.32 ID:CQOAiZsm0
百角獣「・・・」
女「・・・ナムナム」
剣士「はぁ、あぁ・・・なんとか・・・倒せたな」
魔術師「・・・わぁ・・・すごい血・・・嫌な臭いがする」
弓「結局、失血死させるまで暴れられたな・・・しぶとい魔獣だった」
剣士「・・・はっ・・はぁ・・・まあいいさ、みんな生きていたんだから・・・それならいいさ・・・(ボソ」
弓「(だからそういうセリフはもっと大きい声で言うもんだろ・・・)」
女「ナイフ、ナイフどこだろ・・・」ガチャガチャ
剣士「・・・えっと・・・」
女「ナイフ・・・確かここらへんに刺した気が・・・」
剣士「・・・ありがとう・・・(ブツブツ」
魔術師「あ、女さんのナイフこっちにありますよ」
女「マジっすか?どもどもー・・・これないと私、傍観するしかないもんで・・・ははは」
剣士「・・・なんでもない・・・(ボソボソ」
弓「・・・」
女「・・・ナムナム」
剣士「はぁ、あぁ・・・なんとか・・・倒せたな」
魔術師「・・・わぁ・・・すごい血・・・嫌な臭いがする」
弓「結局、失血死させるまで暴れられたな・・・しぶとい魔獣だった」
剣士「・・・はっ・・はぁ・・・まあいいさ、みんな生きていたんだから・・・それならいいさ・・・(ボソ」
弓「(だからそういうセリフはもっと大きい声で言うもんだろ・・・)」
女「ナイフ、ナイフどこだろ・・・」ガチャガチャ
剣士「・・・えっと・・・」
女「ナイフ・・・確かここらへんに刺した気が・・・」
剣士「・・・ありがとう・・・(ブツブツ」
魔術師「あ、女さんのナイフこっちにありますよ」
女「マジっすか?どもどもー・・・これないと私、傍観するしかないもんで・・・ははは」
剣士「・・・なんでもない・・・(ボソボソ」
弓「・・・」
115 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:47:09.49 ID:CQOAiZsm0
ガヤガヤ・・・
男「・・・5班さん・・・ですね・・・本当だ、すごい・・・」
剣士「角は戦闘でかなり破壊しましたが・・・まぎれもなく今回の討伐対象、百角獣です」
男「そうですね、こんな変な外観の生き物は他にいませんから・・・ええ、よくやってくれました」
魔術師「“キュート”!」
ザッパァァァン・・・
女「おお~、血が川に洗い流されてゆく・・・」
魔術師「えへへ、後始末はちゃんとしないとね」
女「すごい水の量ですなぁ・・・いやはや、私も魔術使えるようになればいいのですが・・・」
魔術師「結構難しいですよ?勉強も沢山しなければならないですからね」
女「あー・・・そいつぁ私にゃ向いてませんね」
男「(・・・ああ、そういえばこの女の人もこの班だったなぁ・・・)」
弓「確か報酬は一部歩合だったよな、これで少しは上乗せされるのか?」
男「ん・・・ええ、そうですね、死者も出さず被害も無く討伐・・・素晴らしい事です、かなりの追加報酬があるはずですよ」
弓「そうか、良かった・・・記帳漏れのないようにな」
男「ええ、ご安心ください」
弓「(だが・・・あのナイフ娘・・・お前の活躍はその追加報酬には見合わないぞ)」
弓「(俺は認めない)」
男「・・・5班さん・・・ですね・・・本当だ、すごい・・・」
剣士「角は戦闘でかなり破壊しましたが・・・まぎれもなく今回の討伐対象、百角獣です」
男「そうですね、こんな変な外観の生き物は他にいませんから・・・ええ、よくやってくれました」
魔術師「“キュート”!」
ザッパァァァン・・・
女「おお~、血が川に洗い流されてゆく・・・」
魔術師「えへへ、後始末はちゃんとしないとね」
女「すごい水の量ですなぁ・・・いやはや、私も魔術使えるようになればいいのですが・・・」
魔術師「結構難しいですよ?勉強も沢山しなければならないですからね」
女「あー・・・そいつぁ私にゃ向いてませんね」
男「(・・・ああ、そういえばこの女の人もこの班だったなぁ・・・)」
弓「確か報酬は一部歩合だったよな、これで少しは上乗せされるのか?」
男「ん・・・ええ、そうですね、死者も出さず被害も無く討伐・・・素晴らしい事です、かなりの追加報酬があるはずですよ」
弓「そうか、良かった・・・記帳漏れのないようにな」
男「ええ、ご安心ください」
弓「(だが・・・あのナイフ娘・・・お前の活躍はその追加報酬には見合わないぞ)」
弓「(俺は認めない)」
116 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:53:00.59 ID:CQOAiZsm0
パチッ・・・パチパチ・・・
女「やー、温かい温かい・・・」
剣士「温まるな・・・」
女「旦那、体がずぶ濡れですぜ」
剣士「・・・ぬかるみで転んだからな」
女「あはは、そりゃ・・・お気の毒に」
剣士「・・・べ、別に滑って転んではない・・・相手に体当たりされて・・・だから・・・(ボソボソ」
魔術師「みんなお疲れ様~」
女「お、・・・!魔術師さん、なんすかその肉!」
魔術師「百角獣の肉ですよ・・・ふふ、ギルドの人に頼んでお尻の方だけ少しもらったの」
剣士「かなりの量だな」
女「あの巨体っすからね、やはは、美味そうです」
弓「・・・」
魔術師「あの鹿、数がとっても少ないらしいから・・・もうこの山での任務は今日でおしまいなんだって」
女「ほう」
魔術師「だから今日が最初で最後の山岳キャンプになるわ」
剣士「・・・任務が早く終わる、良い事だ」
弓「・・・」
女「やー、温かい温かい・・・」
剣士「温まるな・・・」
女「旦那、体がずぶ濡れですぜ」
剣士「・・・ぬかるみで転んだからな」
女「あはは、そりゃ・・・お気の毒に」
剣士「・・・べ、別に滑って転んではない・・・相手に体当たりされて・・・だから・・・(ボソボソ」
魔術師「みんなお疲れ様~」
女「お、・・・!魔術師さん、なんすかその肉!」
魔術師「百角獣の肉ですよ・・・ふふ、ギルドの人に頼んでお尻の方だけ少しもらったの」
剣士「かなりの量だな」
女「あの巨体っすからね、やはは、美味そうです」
弓「・・・」
魔術師「あの鹿、数がとっても少ないらしいから・・・もうこの山での任務は今日でおしまいなんだって」
女「ほう」
魔術師「だから今日が最初で最後の山岳キャンプになるわ」
剣士「・・・任務が早く終わる、良い事だ」
弓「・・・」
119 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 20:58:33.94 ID:CQOAiZsm0
ガツガツガツガツ・・・
魔術師「今回の功労者はなんといっても剣士さんですね、よく頑張ってくれました」
剣士「・・・大したことは・・・別に・・・(ブツブツ」
魔術師「いえいえ・・・剣士さんの存在が無ければ遠距離攻撃は成立しませんし・・・何より角を剣で破壊するのはとっても勇気がいると思います」
剣士「・・・や・・・俺は・・・(ブツブツ」
ガツガツガツガツ・・・
魔術師「弓さんの活躍も地味だけどすごかったですね」
弓「じ・・・」
魔術師「一気に四本も放つ所なんて感動しましたよ・・・それにあの精度、よほどの名手でなくてはできませんし」
弓「・・・いや、魔術師の魔術もなかなかのものだったよ・・・うん」
魔術師「えへへ、そうですかね・・・?」
ガツガツガツ・・・
弓「・・・おい」
ガツガツガツガツ・・・
女「・・・もぐもぐ・・・んはい?」
弓「・・・お前な・・・」
魔術師「ま、まぁまぁ・・・」
魔術師「今回の功労者はなんといっても剣士さんですね、よく頑張ってくれました」
剣士「・・・大したことは・・・別に・・・(ブツブツ」
魔術師「いえいえ・・・剣士さんの存在が無ければ遠距離攻撃は成立しませんし・・・何より角を剣で破壊するのはとっても勇気がいると思います」
剣士「・・・や・・・俺は・・・(ブツブツ」
ガツガツガツガツ・・・
魔術師「弓さんの活躍も地味だけどすごかったですね」
弓「じ・・・」
魔術師「一気に四本も放つ所なんて感動しましたよ・・・それにあの精度、よほどの名手でなくてはできませんし」
弓「・・・いや、魔術師の魔術もなかなかのものだったよ・・・うん」
魔術師「えへへ、そうですかね・・・?」
ガツガツガツ・・・
弓「・・・おい」
ガツガツガツガツ・・・
女「・・・もぐもぐ・・・んはい?」
弓「・・・お前な・・・」
魔術師「ま、まぁまぁ・・・」
120 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:03:13.83 ID:CQOAiZsm0
弓「いや・・・これだけは言わせてもらうぞ」
剣士「・・・あまりチームの輪を崩すことは・・・(ボソボソ」
弓「いいや、だからこそ言わせてもらうぜ」
女「?」
弓「お前・・・剣士が闘ってる時・・・写真を撮ってたろ」
剣士「え?」
女「あ、はい、撮ってましたよ」
剣士「な」
弓「・・・よく平然と答えられたな?何のつもりだお前」
剣士「ま、まて・・・それは本当なのか」
魔術師「・・・あの・・・はい、私からも・・・見えました、フラッシュも・・・」
剣士「・・・」
女「いや、あはは・・・写真、こりゃもうですね、生活の一部のようなものでして・・・」
弓「女だからって・・・いつまでも黙っていると思うな!」
グッ
女「おぅ」
魔術師「! 弓さん!」
剣士「・・・あまりチームの輪を崩すことは・・・(ボソボソ」
弓「いいや、だからこそ言わせてもらうぜ」
女「?」
弓「お前・・・剣士が闘ってる時・・・写真を撮ってたろ」
剣士「え?」
女「あ、はい、撮ってましたよ」
剣士「な」
弓「・・・よく平然と答えられたな?何のつもりだお前」
剣士「ま、まて・・・それは本当なのか」
魔術師「・・・あの・・・はい、私からも・・・見えました、フラッシュも・・・」
剣士「・・・」
女「いや、あはは・・・写真、こりゃもうですね、生活の一部のようなものでして・・・」
弓「女だからって・・・いつまでも黙っていると思うな!」
グッ
女「おぅ」
魔術師「! 弓さん!」
121 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:06:19.69 ID:CQOAiZsm0
グググ・・・
女「離してください」
弓「何様だ・・・任務をなんだと思ってるんだ・・・!」
魔術師「弓さん・・・!」
剣士「・・・」
弓「仲間が死ぬ気で戦っているってのによ・・・お前がやったことは何だ?ナイフ一本だけじゃないか」
女「・・・まぁ・・・そうっすね」
弓「そうっすね?・・・お前・・・」
剣士「おい・・・やめろ」
弓「やめるかよ、・・・最初から気に食わなかったんだ・・・こいつの態度も、姿勢も全てな・・・!」
女「まぁ人には好き嫌いありますからねぇ」
弓「黙れ!」
女「離してください」
弓「何様だ・・・任務をなんだと思ってるんだ・・・!」
魔術師「弓さん・・・!」
剣士「・・・」
弓「仲間が死ぬ気で戦っているってのによ・・・お前がやったことは何だ?ナイフ一本だけじゃないか」
女「・・・まぁ・・・そうっすね」
弓「そうっすね?・・・お前・・・」
剣士「おい・・・やめろ」
弓「やめるかよ、・・・最初から気に食わなかったんだ・・・こいつの態度も、姿勢も全てな・・・!」
女「まぁ人には好き嫌いありますからねぇ」
弓「黙れ!」
122 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:13:51.43 ID:CQOAiZsm0
ぶんっ
女「あいてっ」ドサッ
魔術師「お、女さん・・・大丈夫ですか・・・!」
女「いたた・・・突き飛ばさなくても」
剣士「おい」
弓「・・・ふん」
剣士「・・・気持ちはわかる・・・けど・・・仲間割れは・・・(ボソボソ」
弓「剣士、あんたは甘い、班リーダーとしてそんな緩い気持ちじゃ駄目だ」
剣士「・・・」
弓「リーダーは全員を任務に向けて引き締めるのが仕事だろ?違うかよ」
剣士「・・・そうだが・・・」
弓「今回のこの、ナイフ女のやったことは拍手できることか?祝福できるのか、称賛できる事なのか?」
剣士「・・・それは」
弓「任務中に撮影だと?ふざけてるね、目の前で仲間が命かけて闘っているのに・・・」
剣士「・・・」
弓「なあ、あんたが一番わかっているはずだぜ、自分の後ろでのうのうとカメラを向けている奴がいたんだぜ、怒れよ」
剣士「・・・そりゃ・・・少しは・・・あるが・・・」
魔術師「・・・も、もうやめましょう!」
弓「・・・だが」
魔術師「これ以上話しても・・・ね?一日目から亀裂を作っちゃ・・・だめよ」
弓「・・・俺はただ、チームとして問題のある行為を・・・」
魔術師「・・・駄目です、確かに弓さんの言っている事は正しいです・・・」
魔術師「けど、これ以上はだめです・・・」
弓「・・・チッ」
女「あいてっ」ドサッ
魔術師「お、女さん・・・大丈夫ですか・・・!」
女「いたた・・・突き飛ばさなくても」
剣士「おい」
弓「・・・ふん」
剣士「・・・気持ちはわかる・・・けど・・・仲間割れは・・・(ボソボソ」
弓「剣士、あんたは甘い、班リーダーとしてそんな緩い気持ちじゃ駄目だ」
剣士「・・・」
弓「リーダーは全員を任務に向けて引き締めるのが仕事だろ?違うかよ」
剣士「・・・そうだが・・・」
弓「今回のこの、ナイフ女のやったことは拍手できることか?祝福できるのか、称賛できる事なのか?」
剣士「・・・それは」
弓「任務中に撮影だと?ふざけてるね、目の前で仲間が命かけて闘っているのに・・・」
剣士「・・・」
弓「なあ、あんたが一番わかっているはずだぜ、自分の後ろでのうのうとカメラを向けている奴がいたんだぜ、怒れよ」
剣士「・・・そりゃ・・・少しは・・・あるが・・・」
魔術師「・・・も、もうやめましょう!」
弓「・・・だが」
魔術師「これ以上話しても・・・ね?一日目から亀裂を作っちゃ・・・だめよ」
弓「・・・俺はただ、チームとして問題のある行為を・・・」
魔術師「・・・駄目です、確かに弓さんの言っている事は正しいです・・・」
魔術師「けど、これ以上はだめです・・・」
弓「・・・チッ」
124 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:18:11.67 ID:CQOAiZsm0
弓「・・・こんな女と一緒のテントにはいられねー、外で見張りながら寝る」
魔術師「あ・・・弓さん」
パサッ
女「・・・」
剣士「・・・そっとしておけ・・・」
魔術師「・・・でも」
剣士「あいつの言い分は正しいよ・・・女は悪い」
魔術師「・・・」
女「・・・」
剣士「・・・俺が・・・俺から言えるのは・・・」
剣士「・・・次からは・・・気をつけろ、っていう・・・それだけだから(ボソ」
ごろん
剣士「・・・疲れた・・・寝る」
魔術師「・・・」
女「・・・」
剣士「・・・ああ・・・明日は海洋地帯に移動するから・・・ちゃんと寝とけよ・・・(ボソ」
魔術師「・・・はい、お疲れ様です・・・おやすみなさい」
剣士「・・・おう・・・」
女「・・・」
魔術師「あ・・・弓さん」
パサッ
女「・・・」
剣士「・・・そっとしておけ・・・」
魔術師「・・・でも」
剣士「あいつの言い分は正しいよ・・・女は悪い」
魔術師「・・・」
女「・・・」
剣士「・・・俺が・・・俺から言えるのは・・・」
剣士「・・・次からは・・・気をつけろ、っていう・・・それだけだから(ボソ」
ごろん
剣士「・・・疲れた・・・寝る」
魔術師「・・・」
女「・・・」
剣士「・・・ああ・・・明日は海洋地帯に移動するから・・・ちゃんと寝とけよ・・・(ボソ」
魔術師「・・・はい、お疲れ様です・・・おやすみなさい」
剣士「・・・おう・・・」
女「・・・」
126 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:22:12.27 ID:CQOAiZsm0
剣士「スー・・・スー・・・」
魔術師「・・・毛布、無いと寒いですよね・・・」
パサッ
女「・・・魔術師さんは、優しいっすね」
魔術師「・・・そう?」
女「ええ、とても良いお嫁さんになれますぜ」
魔術師「あ、あら・・そうかしら・・・ふふ」
スッ
魔術師「・・・女さん」
女「あい」
魔術師「・・・あなたに・・・弓さんと同じですが・・・言いたい事があります」
女「・・・はい、なんでしょう」
魔術師「・・・やっぱり、駄目です」
女「・・・」
魔術師「女さんが嫌いなわけじゃないです・・・けど、これは任務なんです」
魔術師「任務は任務、趣味は趣味で、しっかり分別を付けてください」
魔術師「弓さんが怒る気持ちも・・・気持ちは、私も同じです」
魔術師「みんな、あの時闘っていたんですよ・・・わかりますよね」
女「・・・」
魔術師「・・・言いたくはないんですけど・・・人の命がかかっているんです・・・ふざけないでください」
魔術師「・・・毛布、無いと寒いですよね・・・」
パサッ
女「・・・魔術師さんは、優しいっすね」
魔術師「・・・そう?」
女「ええ、とても良いお嫁さんになれますぜ」
魔術師「あ、あら・・そうかしら・・・ふふ」
スッ
魔術師「・・・女さん」
女「あい」
魔術師「・・・あなたに・・・弓さんと同じですが・・・言いたい事があります」
女「・・・はい、なんでしょう」
魔術師「・・・やっぱり、駄目です」
女「・・・」
魔術師「女さんが嫌いなわけじゃないです・・・けど、これは任務なんです」
魔術師「任務は任務、趣味は趣味で、しっかり分別を付けてください」
魔術師「弓さんが怒る気持ちも・・・気持ちは、私も同じです」
魔術師「みんな、あの時闘っていたんですよ・・・わかりますよね」
女「・・・」
魔術師「・・・言いたくはないんですけど・・・人の命がかかっているんです・・・ふざけないでください」
127 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:26:02.09 ID:CQOAiZsm0
魔術師「・・・明日も任務があるでしょうから・・・その、お願いします」
女「・・・さあせん」
魔術師「・・・ん、良いの、わかれば」
魔術師「大丈夫・・・私たちは仲間だから・・・ちゃんと任務を遂行していれば、弓さんも認めてくれるわ」
女「・・・」
魔術師「・・・私も・・・そろそろ、お休みします」
女「ん・・・はい」
魔術師「・・・全部責めてる・・・わけじゃないからね?」
魔術師「あのナイフの一撃・・・それが剣士さんを助けた、それは・・・すごかったよ、ふふ・・・」
女「・・・」
魔術師「・・・おやすみなさい」
女「・・・さあせん」
魔術師「・・・ん、良いの、わかれば」
魔術師「大丈夫・・・私たちは仲間だから・・・ちゃんと任務を遂行していれば、弓さんも認めてくれるわ」
女「・・・」
魔術師「・・・私も・・・そろそろ、お休みします」
女「ん・・・はい」
魔術師「・・・全部責めてる・・・わけじゃないからね?」
魔術師「あのナイフの一撃・・・それが剣士さんを助けた、それは・・・すごかったよ、ふふ・・・」
女「・・・」
魔術師「・・・おやすみなさい」
128 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:29:47.66 ID:CQOAiZsm0
リーン、リーン・・・
弓「・・・(キュ、キュッ・・・」
弓「弦が・・・チッ・・・汚れが・・・」
ガササッ
弓「!」ババッ
女「ぉう、私っすよ、私!」
弓「・・・チッ」
スッ
弓「・・・テントに戻れよ、寝てろ」
女「・・・やはは、私ちょいと、不眠症でして・・・」
弓「・・・じゃあ戻れ、目障りだ」
女「たはは、厳しい」
弓「・・・ッ・・・・その口調が煩わしいんだよ、帰れ」
女「・・・」
スッ
弓「・・・何故隣に座るんだよ」
女「いやー、まぁ、旦那に色々と謝る事があるじゃないですか」
弓「・・・ふん」
弓「・・・(キュ、キュッ・・・」
弓「弦が・・・チッ・・・汚れが・・・」
ガササッ
弓「!」ババッ
女「ぉう、私っすよ、私!」
弓「・・・チッ」
スッ
弓「・・・テントに戻れよ、寝てろ」
女「・・・やはは、私ちょいと、不眠症でして・・・」
弓「・・・じゃあ戻れ、目障りだ」
女「たはは、厳しい」
弓「・・・ッ・・・・その口調が煩わしいんだよ、帰れ」
女「・・・」
スッ
弓「・・・何故隣に座るんだよ」
女「いやー、まぁ、旦那に色々と謝る事があるじゃないですか」
弓「・・・ふん」
129 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:36:44.14 ID:CQOAiZsm0
キュッキュッ・・・
弓「・・・そのカメラは任務には不要だ」
女「んー・・・」キュッキュッ
弓「お前、謝りに来たんだろ」
女「ええ、まぁ」キュキュッ
弓「・・・舐めてんのか?」
女「いやー・・・あの、そういうわけじゃないんすけどね・・・」キュッ
カショカショカショ
女「・・・私ゃですね、実は、本職はこっちなんすよ」
弓「?」
女「まー、勝手な話でございますがよ、聞いてくださいな」
キュ・・・キチチチチ・・・パシャッ
女「とある新聞社でですね、写真を撮らせていただいてるんすね、私」
弓「・・・で?」
女「んー、そいでですね、まぁ、大きな新聞社とはいえ、ニュースが無けりゃ写真も撮れんのです」
パシャパシャ
女「撮れなきゃ、給料だってゼロにもなりゃします」
弓「・・・お前、兼業か」
女「ええ、そういうことです」
パシャ
弓「・・・兼業の写真家ごときが・・・この任務を受けられると思ってんのか?」
女「んー・・・どうなんすかね」
パシャ
弓「・・・それを今日の言い訳にするつもりか?」
女「んー・・・そうではないんすけどね」
弓「・・・そのカメラは任務には不要だ」
女「んー・・・」キュッキュッ
弓「お前、謝りに来たんだろ」
女「ええ、まぁ」キュキュッ
弓「・・・舐めてんのか?」
女「いやー・・・あの、そういうわけじゃないんすけどね・・・」キュッ
カショカショカショ
女「・・・私ゃですね、実は、本職はこっちなんすよ」
弓「?」
女「まー、勝手な話でございますがよ、聞いてくださいな」
キュ・・・キチチチチ・・・パシャッ
女「とある新聞社でですね、写真を撮らせていただいてるんすね、私」
弓「・・・で?」
女「んー、そいでですね、まぁ、大きな新聞社とはいえ、ニュースが無けりゃ写真も撮れんのです」
パシャパシャ
女「撮れなきゃ、給料だってゼロにもなりゃします」
弓「・・・お前、兼業か」
女「ええ、そういうことです」
パシャ
弓「・・・兼業の写真家ごときが・・・この任務を受けられると思ってんのか?」
女「んー・・・どうなんすかね」
パシャ
弓「・・・それを今日の言い訳にするつもりか?」
女「んー・・・そうではないんすけどね」
132 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:41:58.66 ID:CQOAiZsm0
女「好きなんですよ、写真」パシャ
弓「うおっ・・・」
女「こうやって、撮るのが」
ジィィィ・・・ カショッ
女「ほらっ、弓さんの顔写真・・・あはは、目ぇ瞑ってますね」
弓「・・・よこせっ、こんなもの・・・」
女「あ、取らないでくださいよ」
ビリビリ
女「あーあ、もったいない・・・」
弓「ふんっ・・・」
女「良い表情だったのに」
弓「・・・」
女「・・・まぁ、その」
弓「・・・」
女「救いようのないバカすよ、私」
弓「見ればわかる」
女「たはは、お厳しい・・・まぁ、そうなんですね、バカなもんで」
スッ・・・
弓「・・・なんだこれは」
女「今日の写真ですよ、とっといてくださいな」
女「バカの一つ覚え・・・なりの、賜物、っすから」
弓「・・・」
女「じゃ、おやすみなさい」
弓「あ、おい」
タッタッタッタッ・・・
弓「・・・あ、俺の写真・・・」
弓「うおっ・・・」
女「こうやって、撮るのが」
ジィィィ・・・ カショッ
女「ほらっ、弓さんの顔写真・・・あはは、目ぇ瞑ってますね」
弓「・・・よこせっ、こんなもの・・・」
女「あ、取らないでくださいよ」
ビリビリ
女「あーあ、もったいない・・・」
弓「ふんっ・・・」
女「良い表情だったのに」
弓「・・・」
女「・・・まぁ、その」
弓「・・・」
女「救いようのないバカすよ、私」
弓「見ればわかる」
女「たはは、お厳しい・・・まぁ、そうなんですね、バカなもんで」
スッ・・・
弓「・・・なんだこれは」
女「今日の写真ですよ、とっといてくださいな」
女「バカの一つ覚え・・・なりの、賜物、っすから」
弓「・・・」
女「じゃ、おやすみなさい」
弓「あ、おい」
タッタッタッタッ・・・
弓「・・・あ、俺の写真・・・」
134 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:44:52.06 ID:CQOAiZsm0
弓「(・・・剣士が、角を斬ってる瞬間・・・)」
弓「(水流が、百角獣に降りかかる瞬間・・・)」
弓「(・・・おれの弓が、奴の体にあたってる・・・瞬間)」
弓「(・・・)」
弓「ふん、こんなもの・・・」
グッ
弓「・・・」グッ
弓「・・・ふん、記念だ」
ゴソゴソ
弓「・・・追加報酬の記帳漏れしていた時の・・・証拠写真だ」
弓「だから・・・とっておくだけだ」
弓「・・・それだけの価値しかないからな・・・こんなもの」
リーン・・・リーン・・・
弓「(水流が、百角獣に降りかかる瞬間・・・)」
弓「(・・・おれの弓が、奴の体にあたってる・・・瞬間)」
弓「(・・・)」
弓「ふん、こんなもの・・・」
グッ
弓「・・・」グッ
弓「・・・ふん、記念だ」
ゴソゴソ
弓「・・・追加報酬の記帳漏れしていた時の・・・証拠写真だ」
弓「だから・・・とっておくだけだ」
弓「・・・それだけの価値しかないからな・・・こんなもの」
リーン・・・リーン・・・
144 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 21:58:52.46 ID:CQOAiZsm0
受付「はい、ではこちら受理ということで・・・はい、それでは任務の説明はこちらの部屋で」
受付「・・はい、それでは頑張ってください」
受付「・・・ふうー・・・深夜ともなれば・・・さすがに客も減るな・・・」
上司「おい」
受付「あ、はい」
上司「今日のこのAACC-XXX討伐任務、従事する一人のデータが抜けてるぞ」
受付「一人のデータ・・・?」
受付「(AACC-XXX・・・うわ、やべえ・・・ライセンス確認忘れた奴だ・・・)」
上司「この・・・女か?こいつのライセンスはちゃんと確認したのか?」
受付「あー」
上司「あーじゃない」
受付「(・・・やべえ・・・首が飛ぶ・・・首が・・・ああでももう時間の問題だ・・・どうせ飛ぶなら)」
受付「あーはい、ちゃんと確認しました、凄腕の傭兵ですよ、彼女」
上司「で、この記入漏れは?」
受付「すみません、こちらのミスでした・・・会員番号の方は彼女が帰還してからで」
上司「・・・」
受付「あ、あの・・・」
上司「・・・いいだろう・・・だが、女が帰還しなかった際の責任はかなり重いぞ」
受付「あ、は、はーい」
受付「(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ)」
受付「・・はい、それでは頑張ってください」
受付「・・・ふうー・・・深夜ともなれば・・・さすがに客も減るな・・・」
上司「おい」
受付「あ、はい」
上司「今日のこのAACC-XXX討伐任務、従事する一人のデータが抜けてるぞ」
受付「一人のデータ・・・?」
受付「(AACC-XXX・・・うわ、やべえ・・・ライセンス確認忘れた奴だ・・・)」
上司「この・・・女か?こいつのライセンスはちゃんと確認したのか?」
受付「あー」
上司「あーじゃない」
受付「(・・・やべえ・・・首が飛ぶ・・・首が・・・ああでももう時間の問題だ・・・どうせ飛ぶなら)」
受付「あーはい、ちゃんと確認しました、凄腕の傭兵ですよ、彼女」
上司「で、この記入漏れは?」
受付「すみません、こちらのミスでした・・・会員番号の方は彼女が帰還してからで」
上司「・・・」
受付「あ、あの・・・」
上司「・・・いいだろう・・・だが、女が帰還しなかった際の責任はかなり重いぞ」
受付「あ、は、はーい」
受付「(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ)」
147 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:01:10.12 ID:CQOAiZsm0
ピチチチ・・・ピチチ・・・
女「・・・」ヒョコッ
小鳥「チュンチュン・・・」
女「ほいさ」パシャッ
小鳥「?」
女「・・・あはは、すいませんね、許可取るの忘れてました」
小鳥「・・・」
パタタタタ・・・パタタ・・・
女「どーもー、ご協力感謝しまーす」
女「・・・さて、朝か・・・そろそろテントに戻りましょうかね・・・」
女「今日は海洋へ移動か・・・海にはどんな生き物がいるやら・・・はてさて」
女「・・・」ヒョコッ
小鳥「チュンチュン・・・」
女「ほいさ」パシャッ
小鳥「?」
女「・・・あはは、すいませんね、許可取るの忘れてました」
小鳥「・・・」
パタタタタ・・・パタタ・・・
女「どーもー、ご協力感謝しまーす」
女「・・・さて、朝か・・・そろそろテントに戻りましょうかね・・・」
女「今日は海洋へ移動か・・・海にはどんな生き物がいるやら・・・はてさて」
148 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:05:15.46 ID:CQOAiZsm0
パサッ
魔術師「あっ、おはようございます・・・どこに行ってたんですか?」
女「おはよーございまーす」
剣士「起きたら居なくて・・・心配したんだぞ」
弓「・・・」
女「いやーあはは、ちょいと野鳥観察をしてまして」
弓「・・・ふん、どうぜ写真だろ」
女「あ、よくわかりましたね、ほらこれ」
魔術師「あ、かわいー!すごい、よく撮れてますね!」
剣士「・・・本当だ・・・」
弓「・・・(チラ」
女「いやー、まぁ本職っすからね、あはは・・・アルバムも持って来たんですけど、まぁそれは後ほど」
魔術師「いいなぁ、ふふふ、後でそのアルバムっていうのも見せてくださいね」
剣士「・・・その前に、このテントを解体して・・・」
弓「・・・次のエリアに移動だ、早くするぞ」
女「ういっす」
魔術師「ええ、そうしましょう!」
魔術師「あっ、おはようございます・・・どこに行ってたんですか?」
女「おはよーございまーす」
剣士「起きたら居なくて・・・心配したんだぞ」
弓「・・・」
女「いやーあはは、ちょいと野鳥観察をしてまして」
弓「・・・ふん、どうぜ写真だろ」
女「あ、よくわかりましたね、ほらこれ」
魔術師「あ、かわいー!すごい、よく撮れてますね!」
剣士「・・・本当だ・・・」
弓「・・・(チラ」
女「いやー、まぁ本職っすからね、あはは・・・アルバムも持って来たんですけど、まぁそれは後ほど」
魔術師「いいなぁ、ふふふ、後でそのアルバムっていうのも見せてくださいね」
剣士「・・・その前に、このテントを解体して・・・」
弓「・・・次のエリアに移動だ、早くするぞ」
女「ういっす」
魔術師「ええ、そうしましょう!」
149 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:10:05.20 ID:CQOAiZsm0
男「えーっとみなさんおはようございます、良い朝ですね」
男「昨日はですね、5班のメンバーがなんともうすでに百角獣を討伐してくれまして」
ザワザワ・・・ザワザワ・・・
男「いや、運が良かったと言いますか、これでしばらくこの山及び周辺地域も荒らされることはないでしょう、良かったです」
男「・・・というわけで、今日はもうさっそくここから離れます」
女「・・・早いですよね」
魔術師「少ない種だから、討伐達成しちゃえばもうここは完了したも同然なのよ」
女「なるほど」
男「次はここからかなり離れた沿岸地域・・・そこで船を用意していますので、今度はそこです」
男「・・・今度の討伐対象は、今回の百角獣とは比べ物になりません、強いです」
男「苦戦も強いられるでしょうし死者もきっと出ます」
ガヤガヤ・・・
弓「(・・・なるほど・・・あいつか・・・)」
男「昨日はですね、5班のメンバーがなんともうすでに百角獣を討伐してくれまして」
ザワザワ・・・ザワザワ・・・
男「いや、運が良かったと言いますか、これでしばらくこの山及び周辺地域も荒らされることはないでしょう、良かったです」
男「・・・というわけで、今日はもうさっそくここから離れます」
女「・・・早いですよね」
魔術師「少ない種だから、討伐達成しちゃえばもうここは完了したも同然なのよ」
女「なるほど」
男「次はここからかなり離れた沿岸地域・・・そこで船を用意していますので、今度はそこです」
男「・・・今度の討伐対象は、今回の百角獣とは比べ物になりません、強いです」
男「苦戦も強いられるでしょうし死者もきっと出ます」
ガヤガヤ・・・
弓「(・・・なるほど・・・あいつか・・・)」
152 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:14:08.18 ID:CQOAiZsm0
男「・・・まぁ、あれです、知らない人も多い・・というか見たことのある人自体少ないだろうと思うので、向こうで説明します」
男「馬車はもう準備済みです、ここから少し下山しますので、じゃ、特に何もなければ出発しましょう」
ザッザッザッザッ・・・
剣士「・・・ここまではとんとん拍子だが・・・」
魔術師「次の、その討伐対象ね、問題は」
女「あのー、興味あるんで撮影しても良いですかね?」
弓「お前・・・!」
剣士「・・・ちゃんと闘うなら良いが」
弓「あんたも」
魔術師「ま、まぁまぁ・・・弓さん・・・」
弓「・・・チッ」
ザッザッザッザッ・・・
女「(今日も良い写真が撮れるといいんすけどね・・・どうだろう・・・)」
女「(死んだら嫌だなぁ)」
男「馬車はもう準備済みです、ここから少し下山しますので、じゃ、特に何もなければ出発しましょう」
ザッザッザッザッ・・・
剣士「・・・ここまではとんとん拍子だが・・・」
魔術師「次の、その討伐対象ね、問題は」
女「あのー、興味あるんで撮影しても良いですかね?」
弓「お前・・・!」
剣士「・・・ちゃんと闘うなら良いが」
弓「あんたも」
魔術師「ま、まぁまぁ・・・弓さん・・・」
弓「・・・チッ」
ザッザッザッザッ・・・
女「(今日も良い写真が撮れるといいんすけどね・・・どうだろう・・・)」
女「(死んだら嫌だなぁ)」
153 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:18:58.82 ID:CQOAiZsm0
男「馬車、出発しまーす」
ゴトン・・ゴトトン・・・
ゴトトンゴトトン・・ゴトン・・ゴトトン・・・・
女「やー、今日は本当に良い天気ですね」
魔術師「そうねぇ・・・温かくて・・・」
剣士「・・・海も荒れていなければ・・・全力も出せるな」
魔術師「ですけど、今回の相手に剣はあまり有効ではないと・・・説明で言われてましたね?」
剣士「・・・海洋の魔族だから・・・魚だと思ったんだが」
弓「(魚でも剣は難しいだろ)」
女「そういや、あのギルド員の人は“ゼリー状のクラゲ”とかいってましたよね?」
剣士「・・・ああ」
女「クラゲってことはやっぱり、大量発生しているとか・・・なんですかね?」
魔術師「うーん・・・」
弓「・・・一匹だよ」
ゴトン・・ゴトトン・・・
ゴトトンゴトトン・・ゴトン・・ゴトトン・・・・
女「やー、今日は本当に良い天気ですね」
魔術師「そうねぇ・・・温かくて・・・」
剣士「・・・海も荒れていなければ・・・全力も出せるな」
魔術師「ですけど、今回の相手に剣はあまり有効ではないと・・・説明で言われてましたね?」
剣士「・・・海洋の魔族だから・・・魚だと思ったんだが」
弓「(魚でも剣は難しいだろ)」
女「そういや、あのギルド員の人は“ゼリー状のクラゲ”とかいってましたよね?」
剣士「・・・ああ」
女「クラゲってことはやっぱり、大量発生しているとか・・・なんですかね?」
魔術師「うーん・・・」
弓「・・・一匹だよ」
157 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:22:27.78 ID:CQOAiZsm0
女「ん?」
魔術師「一匹ってなんですか?」
弓「そのままだよ・・・一匹のクラゲ、って意味」
女「あはは、なんすかそれ」
弓「・・・笑ってるけどなお前、そいつの討伐難度はAだぞ」
剣士「・・・A」
魔術師「・・・昨日の百角獣が確か・・・」
弓「B」
女「わお」
弓「・・・以前な、俺もそいつを討伐する任務についたことがある」
剣士「・・・」
魔術師「・・・それで・・・」
弓「仲間が・・・相方が、殺されたよ」
女「・・・」
弓「・・・」
ゴトトン・・・ゴトトン・・・
魔術師「一匹ってなんですか?」
弓「そのままだよ・・・一匹のクラゲ、って意味」
女「あはは、なんすかそれ」
弓「・・・笑ってるけどなお前、そいつの討伐難度はAだぞ」
剣士「・・・A」
魔術師「・・・昨日の百角獣が確か・・・」
弓「B」
女「わお」
弓「・・・以前な、俺もそいつを討伐する任務についたことがある」
剣士「・・・」
魔術師「・・・それで・・・」
弓「仲間が・・・相方が、殺されたよ」
女「・・・」
弓「・・・」
ゴトトン・・・ゴトトン・・・
160 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:28:37.49 ID:CQOAiZsm0
剣士「・・・えっと・・・討伐対象手帳・・・あった・・・」
パラパラパラ・・・
剣士「・・・えっと、名前・・・」
弓「“ガモン”」
剣士「冠称は?」
弓「“喰海月”」
パラパラパラ・・・
剣士「・・・あった、“喰海月ガモン”」
魔術師「それでそれで?」
剣士「・・・討伐難度A・・・全長・・・1km・・・?」
女「(ゾクッ」
魔術師「い、いちきろ・・・」
剣士「巨大な隻眼と巨大な口・・・並んだ鋭利な牙を門のように開き、海中の魚群を捕食する・・・」
剣士「・・・近づいた漁船を“喰う”こともある・・・」
弓「・・・」
女「・・・」カタカタ
魔術師「・・・!(女さん・・・震えて・・・)」
女「(・・・撮りたい・・・!)」
パラパラパラ・・・
剣士「・・・えっと、名前・・・」
弓「“ガモン”」
剣士「冠称は?」
弓「“喰海月”」
パラパラパラ・・・
剣士「・・・あった、“喰海月ガモン”」
魔術師「それでそれで?」
剣士「・・・討伐難度A・・・全長・・・1km・・・?」
女「(ゾクッ」
魔術師「い、いちきろ・・・」
剣士「巨大な隻眼と巨大な口・・・並んだ鋭利な牙を門のように開き、海中の魚群を捕食する・・・」
剣士「・・・近づいた漁船を“喰う”こともある・・・」
弓「・・・」
女「・・・」カタカタ
魔術師「・・・!(女さん・・・震えて・・・)」
女「(・・・撮りたい・・・!)」
164 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:33:34.76 ID:CQOAiZsm0
弓「・・・間近で見たけど・・・剣はおろか・・・ナイフなんて持っての他だから」
剣士「・・・そこまで・・・」
弓「俺の矢だって無駄かもな・・・一応目を狙いはするけど」
女「目が弱点なんすか?」
弓「牙と眼が唯一半透明じゃないからな、そこを狙うしかない」
弓「・・・多分、今日一番活躍しなきゃならないのは・・・魔術師さん、あんただろう」
魔術師「えっ、私・・・?」
弓「ああ、あいつはバカでかいからな、攻撃は当てようと思えば簡単に当たる・・・とびっきり強力な魔術を打ち込むしかない」
剣士「・・・俺はどうすればいい?」
弓「・・・どうすればいいんだろうな・・・俺と一緒に弓でも打つか?銃も使えるが」
剣士「む・・・両方・・・使った事ない・・・(ボソボソ」
女「・・・」
弓「投げナイフじゃ無理だからな」
女「あ、私の考えている事わかりました?」
弓「・・・」
剣士「・・・そこまで・・・」
弓「俺の矢だって無駄かもな・・・一応目を狙いはするけど」
女「目が弱点なんすか?」
弓「牙と眼が唯一半透明じゃないからな、そこを狙うしかない」
弓「・・・多分、今日一番活躍しなきゃならないのは・・・魔術師さん、あんただろう」
魔術師「えっ、私・・・?」
弓「ああ、あいつはバカでかいからな、攻撃は当てようと思えば簡単に当たる・・・とびっきり強力な魔術を打ち込むしかない」
剣士「・・・俺はどうすればいい?」
弓「・・・どうすればいいんだろうな・・・俺と一緒に弓でも打つか?銃も使えるが」
剣士「む・・・両方・・・使った事ない・・・(ボソボソ」
女「・・・」
弓「投げナイフじゃ無理だからな」
女「あ、私の考えている事わかりました?」
弓「・・・」
166 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:37:07.53 ID:CQOAiZsm0
ゴトトン・・・ゴトトン・・・
女「クラゲかぁ・・・ふぅむ・・・美味しいんですよねぇ、酢漬け・・・」
魔術師「え?」
女「あ・・・やや、なんでもないっす」
女「ところで魔術師さん、なんつーか、主力っぽいんすけど・・・」
魔術師「う、うん・・・頑張る・・・」
剣士「・・・俺の出る幕はあまりなさそうだ・・・頼んだ」
魔術師「うう・・・緊張する・・・」
女「船酔いとか、ないっすよね?」
魔術師「!」
弓「・・・おいおい・・・」
剣士「・・・馬車酔い・・・するということは」
魔術師「・・・えっと・・・うーん」
魔術師「・・・大丈夫よ!あはは・・・!」
女「・・・」
魔術師「あはは・・・!」
女「クラゲかぁ・・・ふぅむ・・・美味しいんですよねぇ、酢漬け・・・」
魔術師「え?」
女「あ・・・やや、なんでもないっす」
女「ところで魔術師さん、なんつーか、主力っぽいんすけど・・・」
魔術師「う、うん・・・頑張る・・・」
剣士「・・・俺の出る幕はあまりなさそうだ・・・頼んだ」
魔術師「うう・・・緊張する・・・」
女「船酔いとか、ないっすよね?」
魔術師「!」
弓「・・・おいおい・・・」
剣士「・・・馬車酔い・・・するということは」
魔術師「・・・えっと・・・うーん」
魔術師「・・・大丈夫よ!あはは・・・!」
女「・・・」
魔術師「あはは・・・!」
169 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:43:41.55 ID:CQOAiZsm0
男「はい、遠路お疲れさまでーす、無事全ての馬車が到着しましたー」
魔術師「・・・っ・・・」
女「よぉーしよしよし・・・」サスサス
剣士「・・・」
弓「(おいおい・・・死なないよな・・・俺ら死なないよな・・・)」
男「えーっと・・・まぁ、気分の悪いメンバーもいるようですが・・・これからあの海洋の・・・かなり遠くの方まで船を出していきますので」
魔術師「ゆ、ゆるしてください・・・」
男「あー、まぁ準備を整えたらで構いません、班ごとに船を出してください・・・用意はできていますので」
男「今回は剣や斧、槍・・・それらがあまり有効な相手ではありません」
男「標的は“喰海月ガモン”、体の組織がゼリー、ほぼ液体ですから・・・乗って斬りつけ、なんてアクロバティックな真似も無理でしょう」
男「しかし相手には無数の牙をもつ口があります・・・“喰われ”たら、毒性の強いゼリーの内臓の中で解かされます、ぶっちゃけ死にます」
魔術師「うう・・・」
男「近距離は有効でない上に危険です、なので、そのような武器を扱う方は今回、当ギルドで遠距離用武器を貸出ししてますから・・・それを使ってください」
女「やった、一度銃ってのを撃ってみたかったんですよねぇー」
弓「・・・」
魔術師「・・・っ・・・」
女「よぉーしよしよし・・・」サスサス
剣士「・・・」
弓「(おいおい・・・死なないよな・・・俺ら死なないよな・・・)」
男「えーっと・・・まぁ、気分の悪いメンバーもいるようですが・・・これからあの海洋の・・・かなり遠くの方まで船を出していきますので」
魔術師「ゆ、ゆるしてください・・・」
男「あー、まぁ準備を整えたらで構いません、班ごとに船を出してください・・・用意はできていますので」
男「今回は剣や斧、槍・・・それらがあまり有効な相手ではありません」
男「標的は“喰海月ガモン”、体の組織がゼリー、ほぼ液体ですから・・・乗って斬りつけ、なんてアクロバティックな真似も無理でしょう」
男「しかし相手には無数の牙をもつ口があります・・・“喰われ”たら、毒性の強いゼリーの内臓の中で解かされます、ぶっちゃけ死にます」
魔術師「うう・・・」
男「近距離は有効でない上に危険です、なので、そのような武器を扱う方は今回、当ギルドで遠距離用武器を貸出ししてますから・・・それを使ってください」
女「やった、一度銃ってのを撃ってみたかったんですよねぇー」
弓「・・・」
171 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:49:31.92 ID:CQOAiZsm0
ガラガラガラガラ・・・
紅衣「こんにちは、はるばるこの港町までご苦労様です、私はこの町のギルドの責任者です」
紅衣「こちらに様々な種類の遠距離用武器を用意しました・・・銃、弓、砲丸、ジャベリン・・・」
紅衣「どれも好きに扱って構いません、この町の優秀な職人が作った、自慢の逸品ばかりです」
女「随分と気前のいいプレゼントっすね」
男「いや、貸し出すだけですよ?」
女「あ、そうか・・・でも特製なんすね?」
男「ええ、まぁ・・・この港町の命もかかってますからね」
女「?」
男「ああ、言ってませんでしたね・・・今回討伐するクラゲ、どんどんこの港街に接近してるんですよ」
女「なんと」
魔術師「それは・・・大変ですね」
男「ええ、そりゃもう・・・毒素の強い体ですからね、漁獲にもかなり響きますから」
男「最悪の場合は港付近で集中迎撃もできるんですが・・・それはちょっと」
女「何か不都合な事でもあるんすか?」
紅衣「こんにちは、はるばるこの港町までご苦労様です、私はこの町のギルドの責任者です」
紅衣「こちらに様々な種類の遠距離用武器を用意しました・・・銃、弓、砲丸、ジャベリン・・・」
紅衣「どれも好きに扱って構いません、この町の優秀な職人が作った、自慢の逸品ばかりです」
女「随分と気前のいいプレゼントっすね」
男「いや、貸し出すだけですよ?」
女「あ、そうか・・・でも特製なんすね?」
男「ええ、まぁ・・・この港町の命もかかってますからね」
女「?」
男「ああ、言ってませんでしたね・・・今回討伐するクラゲ、どんどんこの港街に接近してるんですよ」
女「なんと」
魔術師「それは・・・大変ですね」
男「ええ、そりゃもう・・・毒素の強い体ですからね、漁獲にもかなり響きますから」
男「最悪の場合は港付近で集中迎撃もできるんですが・・・それはちょっと」
女「何か不都合な事でもあるんすか?」
176 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 22:55:56.55 ID:CQOAiZsm0
男「ええまぁ・・・さっきも言いましたけどね、このガモンっていうクラゲ、全身が毒のゼリーのような感じでして」
男「こいつは死ぬとですね・・・溶けるんです、海に」
女「・・・ふむ」
魔術師「・・・ということは・・・その周辺は」
男「はい、全長が1kmもある巨大なクラゲ・・・体積もそりゃもう・・・ですから、それが海洋のど真ん中で溶けるならまだしも」
剣士「・・・港付近で溶ければ・・・」
男「ええ、そうなんです、港の近くで迎撃しても結局は港が“死ぬ”んです」
紅衣「・・・今回ガモンの討伐を失敗、となりますと・・・この港はしばらく、数か月・・・いえ、数年の間は禁航となります」
紅衣「そうなればこの町は主産業である投網漁も・・・」
剣士「・・・なんとしても・・・止めないといけないわけか」
紅衣「・・・はい、そういうことです」
紅衣「・・・どうか、お願いします・・・ガモンは強敵です、危険ですが・・・この町の命運がかかっているのです」
男「・・・そういうわけです、なのでまぁ、がんばってください」
弓「・・・」
魔術師「(・・・すごいプレッシャー・・・)」
女「・・・任せてくださいって」
紅衣「・・・」
女「私ゃ、私らは・・・傭兵っすよ?へへ」
紅衣「・・・はい!」
男「こいつは死ぬとですね・・・溶けるんです、海に」
女「・・・ふむ」
魔術師「・・・ということは・・・その周辺は」
男「はい、全長が1kmもある巨大なクラゲ・・・体積もそりゃもう・・・ですから、それが海洋のど真ん中で溶けるならまだしも」
剣士「・・・港付近で溶ければ・・・」
男「ええ、そうなんです、港の近くで迎撃しても結局は港が“死ぬ”んです」
紅衣「・・・今回ガモンの討伐を失敗、となりますと・・・この港はしばらく、数か月・・・いえ、数年の間は禁航となります」
紅衣「そうなればこの町は主産業である投網漁も・・・」
剣士「・・・なんとしても・・・止めないといけないわけか」
紅衣「・・・はい、そういうことです」
紅衣「・・・どうか、お願いします・・・ガモンは強敵です、危険ですが・・・この町の命運がかかっているのです」
男「・・・そういうわけです、なのでまぁ、がんばってください」
弓「・・・」
魔術師「(・・・すごいプレッシャー・・・)」
女「・・・任せてくださいって」
紅衣「・・・」
女「私ゃ、私らは・・・傭兵っすよ?へへ」
紅衣「・・・はい!」
177 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 23:06:22.47 ID:CQOAiZsm0
ガチャガチャ・・・
「おーい、ジャベリンの槍はもっとでっけーのあるか?」
紅衣「あ、はいこちらに最大サイズのものがございます」
「うおっ、ここまででかいのはちょっとなぁ」
女「・・・」ヒョコッ
紅衣「何かお探しですか?」
女「あ、はい・・・何かいかついの欲しいんすけどね、銃で」
紅衣「いかつい・・・威力が強いものですか?反動が強いですよ?」
女「大丈夫大丈夫、なんとかなりますぜ」
紅衣「・・・んー・・・そうですねぇ・・・ではこの、散弾銃なんかいかがでしょうか」
ゴソッ
女「・・・銃?ですか?これ」
紅衣「ええ、ちょっと筒のような銃身ですけどね、立派な銃です」
女「ほえー・・・」
紅衣「撃てば小型の大砲級の弾がいくつもの破片に砕かれて飛びます・・・精度は悪いし飛距離も最低級ですが、威力は最高級です」
女「どんくらいですか?」
紅衣「・・・んー・・・とりあえず下に向けて撃てば船はつぶれます」
女「気に入った、こいつ使いたい」
紅衣「良いのですか?反動で船から落ちますけど」
女「大丈夫大丈夫、まぁ隠し技ってことで、一応積ませてください」
紅衣「・・・ふふ、わかりました、では普通の銃も、こちらをどうぞ」
女「どもどもー・・・へへへ」
「おーい、ジャベリンの槍はもっとでっけーのあるか?」
紅衣「あ、はいこちらに最大サイズのものがございます」
「うおっ、ここまででかいのはちょっとなぁ」
女「・・・」ヒョコッ
紅衣「何かお探しですか?」
女「あ、はい・・・何かいかついの欲しいんすけどね、銃で」
紅衣「いかつい・・・威力が強いものですか?反動が強いですよ?」
女「大丈夫大丈夫、なんとかなりますぜ」
紅衣「・・・んー・・・そうですねぇ・・・ではこの、散弾銃なんかいかがでしょうか」
ゴソッ
女「・・・銃?ですか?これ」
紅衣「ええ、ちょっと筒のような銃身ですけどね、立派な銃です」
女「ほえー・・・」
紅衣「撃てば小型の大砲級の弾がいくつもの破片に砕かれて飛びます・・・精度は悪いし飛距離も最低級ですが、威力は最高級です」
女「どんくらいですか?」
紅衣「・・・んー・・・とりあえず下に向けて撃てば船はつぶれます」
女「気に入った、こいつ使いたい」
紅衣「良いのですか?反動で船から落ちますけど」
女「大丈夫大丈夫、まぁ隠し技ってことで、一応積ませてください」
紅衣「・・・ふふ、わかりました、では普通の銃も、こちらをどうぞ」
女「どもどもー・・・へへへ」
179 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 23:10:59.70 ID:CQOAiZsm0
タッタッタッタッ・・・
女「ややや、みなさんどうも、すいませんねー」
剣士「遅いぞ、もう他の班は船に・・・って・・・なんだそれは・・・」
魔術師「・・・大砲・・・?」
弓「ああ・・・“突撃銃”だな」
剣士「?」
女「なんすかそれ」
弓「よく警察がこれと似たタイプのものを使ってるよ・・・盗賊の隠れ家の扉を吹っ飛ばす時に使うんだな」
剣士「・・・豪快だな」
弓「・・・飛距離は銃の中でも最悪だし・・・おい、それ船の上で撃つつもりか」
女「え?駄目なんすか?」
弓「・・・反動で船底を突き破るぞ」
女「なんと」
剣士「・・・それは困る話だな・・・封印しておけ」
女「ちぇっ、使ってみたかったんすけどね」ゴソゴソ
魔術師「一応船には積んでおくんですね」
女「ややや、みなさんどうも、すいませんねー」
剣士「遅いぞ、もう他の班は船に・・・って・・・なんだそれは・・・」
魔術師「・・・大砲・・・?」
弓「ああ・・・“突撃銃”だな」
剣士「?」
女「なんすかそれ」
弓「よく警察がこれと似たタイプのものを使ってるよ・・・盗賊の隠れ家の扉を吹っ飛ばす時に使うんだな」
剣士「・・・豪快だな」
弓「・・・飛距離は銃の中でも最悪だし・・・おい、それ船の上で撃つつもりか」
女「え?駄目なんすか?」
弓「・・・反動で船底を突き破るぞ」
女「なんと」
剣士「・・・それは困る話だな・・・封印しておけ」
女「ちぇっ、使ってみたかったんすけどね」ゴソゴソ
魔術師「一応船には積んでおくんですね」
181 名前: 1 ◆1pwI6k86kA 投稿日: 2009/09/26(土) 23:15:12.50 ID:CQOAiZsm0
女「一応ね、ほら、この銃も」チャキッ
弓「ナイフじゃなくて安心したよ」
剣士「・・・普通の銃か、心強い・・・(ボソ」
女「撃った事ないんすけどねー、ははは」
魔術師「いいなぁ、私も使ってみたい!」
女「魔術師さんはその杖の方が強いですよ!ははは」
魔術師「うーん・・・本番で集中できるかな・・・」
剣士「・・・魔術師にかかってる・・・俺の分まで・・・頑張ってくれ(ボソボソ」
弓「(だからそこはもっと声大きくていいだろうっつーの)」
女「・・・」
「おーい、船は大丈夫か?出れるか?」
「よし、出発だ!目指すはクソったれサニーサイドアップ野郎だ!」
女「・・・私らも」
剣士「・・・ああ、行こう」
魔術師「・・・(ゴクリ」
弓「ナイフじゃなくて安心したよ」
剣士「・・・普通の銃か、心強い・・・(ボソ」
女「撃った事ないんすけどねー、ははは」
魔術師「いいなぁ、私も使ってみたい!」
女「魔術師さんはその杖の方が強いですよ!ははは」
魔術師「うーん・・・本番で集中できるかな・・・」
剣士「・・・魔術師にかかってる・・・俺の分まで・・・頑張ってくれ(ボソボソ」
弓「(だからそこはもっと声大きくていいだろうっつーの)」
女「・・・」
「おーい、船は大丈夫か?出れるか?」
「よし、出発だ!目指すはクソったれサニーサイドアップ野郎だ!」
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