女(不穏な姉妹仲の関係…これを解消しない限り、女は元には戻りたがらない)
女(逆に言えば、それさえなんとかなれば元に
戻る気になるはず)
女(その為には是非とも仲直りしてもらわにゃあ!)
女「着いたぞ」
男「……ぅう」
女「…。」ピンポーン
ピンポーン
女妹「……!」
女妹「…。」テテテ
ガチャ
女妹「……おかえり」
女「あぁ、ただいま」
女妹「……そのひと、は?」
男「…。」
女「ちょっと大事な話があるんだ」
女「だから家に連れてきた」
女「たぶん、すぐ終わる」
女妹「……わかった」
男「…おじゃまします」
―女家・居間―
女妹「……粗茶ですが」コトン
女「ああ、ありがとう」
男「…。」
女妹「……奥に、引っ込んでます」
女「いやその必要はない、お前もここに居てくれ」
女妹「……わたし、も?」
男(…怖くなってきた)
女「昨日話した事は信じてもらえたよな」
女妹「……うん」
女「で、俺の中身が“男”になってて“女”は別の奴の体だ」
女「ここまではいいか?」
女妹「……うん」
女「で、コイツが“女”だ」
男「ひ、久しぶりー妹ちゃんー」
女妹「……。」
女「おい女、後は自分で進めてくれ」
男「あ、ありがと男君。……よし、妹ちゃん」
女妹「……本当に、お姉ちゃん、なの?」
男「えーっと…一応そうです」
女「お願いだ、信じてくれ」
女妹「……男さんが、いうなら、信じる」
男(あれ、なんか涙が)
男「えっと妹ちゃんっ!ごめんなさいっ!」
女妹「……なに、が?」
男「な、なにってお風呂場で……っ!」
女妹「……うん、それで?」
男「いや、その、ごめんなさい、と」
女妹「……なんで、謝るの?」
男「え、だって、そのせいで僕の事を嫌いになったんじゃ…」
女妹「……うぬぼれ、るな」
男「ひゃ、ひゃいっ!」
女(妹さんの口調が若干怖い…)
女妹「……あんな事するお姉ちゃんは、キライ、だけど」
女妹「……ふだんのお姉ちゃんは、キライじゃ、ない」
女妹「……わかった?」
男「い、妹ちゃん…!」ウルウル
女「なんだ良かったじゃん女、これでめでたしだ」
女「…女?」
男「……っふふ」フルフル
女妹「……お姉ちゃん?」
男「ああもう本当に可愛いなあああ妹ちゃんはもおおおおおおっ!」ガバッ
女妹「っきゃ!?!」
男「ああもう本当に可愛いなもうっ!」ハァ ハァ
女妹「……お、お姉ちゃん、怖いっ」
男「怯えてる姿も可愛いなもう~っ!」ワキワキ
女妹「ゃ、やだっやめてよっお姉ちゃん」
男「永久永劫に妹ちゃんは僕だけのものっ!」ガバッ
女「はーい、ドクターストップ」ドゲシッ
男「ふぎゃっ」
女「しまった強く蹴り過ぎた…俺の体だから問題ないか」
女妹「…ぅぅ、やっぱり、キライ」
男「!」ガーン
女「あんな事すりゃ当然だアホ!絵的にもアウトだ!」
男「登場人物はみんな十八歳以上だよっ!」
女「ここそーいうスレじゃねーから!」
女妹「……わたし、このままでも、いいかも」ボソッ
男「わーんごめんなさいっ!お姉ちゃんを許してっ!」
女「…とりあえず、仲直りは出来たのか?」
―例の通学路―
男「♪」
女「ご機嫌だな」
男「当たり前でしょ!久々に妹分を補給したんだからっ!」ワキワキ
女「妹…なにそれ?」
男「君のお姉ちゃんも悪くはないけど、やはり姉は姉だからね」
女「人の姉貴を捕まえて何言ってんだコイツ」
男姉「はくしょんっ!」
男姉「あれれー?めっきり私の出番がないよー?」
男「男友とかには説明とかしとくの?」
女「…軽く話しちゃったけど、何か聞かれると面倒だし」
女「別に放っておいていいんじゃね?」
男「分かった、じゃあそうする」
女「後で冗談でしたって言っておきゃいいか」
男友「なぁ、もし入れ替わりが本当なら」
男友「お前が誘ったのは女ちゃんになるんじゃ…」
女友「!?」
女友(それじゃこの数日、私は同性相手にキャッキャウフフしてたの!?)
男友(そうなると俺は、中身が男の奴に淡いアレを抱いてたって事か!?)
女友「そ、そんな訳ないでしょ!非科学的な!」
男友「だ、だよな!有り得ないよな!」
男友・女友「ウフフアハハ」
女「さてと、ここが例の曲がり角だな」
男「ここで男君が急に飛び出して来たんだよね」
女「いや飛び出してきたのはそっちだろ?」
男「あれ?そうだっけ?」
女「あー分かんない、違うかも」
男「ま、良いじゃん!この際どっちでも!」
男「ここでぶつかって、僕達は入れ替わった」
女「そうだな」
女「俺がお前でお前が俺で」
女「……そんな生活も今日で終わりだな」
男「…なんかそう思うと急に名残惜しくなってきたね」
女「この土壇場でやっぱやめるは無しだぞ」
男「しないよそんなことっ!」
女「わりぃわりぃ」
男「えー…っと、男君。こんな変な事に巻き込んじゃったけど、僕と友達で居てくれる?」
女「いや、お互い様だろ?」
女「まぁ、これからもよろしくな女」
男「ありがとう男君!」
―曲がり角10m前―
女「ふぃー…いざとなると緊張してくるな…」
女「もしこれで戻れなかったらどうしよう…」
< 男くーん!準備は良いー?
女「…ああッ!いつでもいいぜ!」
女「いや、弱気になるな俺!曲がり角の向こうじゃ女が待ってるんだ!」
―曲がり角手前―
男「男君が走ってくる…」
男「私が飛び出す…」
男「そしてぶつかる、と」
男「よし!」
男「男くーん!準備は良いー?」
< ああッ!いつでもいいぜッ!
男「……き、緊張してきた」
女「よしッ!行くぞ女ァッ!」
女「ッ!」ダダダダ
男「こ、来いっ!」
ダダダダ
男「とぉっ!」
男「!」
女「!」
ガッツーン
……‥
…‥
…
…
…‥
……‥
「弟君!起きなさい弟君!」
「全くもう…あそこだけは起きてるなんて、とんだエロボーイね」
男「…っ!どっちがエロスだこの馬鹿姉貴!」ガバッ
男「おぅふ」ズキズキ
男姉「大声出したら傷に響くわよ」
男姉「まったく!どこでこんなでっかいタンコブこさえてくるんだか」ナデナデ
男「別に姉貴には関係ないよ…っつか撫でんな!」
男姉「ほらほら弟君、お姉ちゃんとイチャイチャしたいのは分かるけど」
男姉「女の子待たせてんだから早く支度支度」
男「へいへい」
「あの後、無事に俺達は元に戻れた……いや、でっかいタンコブ出来たから無事とは言えないけど」
「まぁこれで全部元どおりか、と思っていたら変わりっぱなしの事もあったみたいで」
男「ごめん、お待たせ!」
女妹「……おはようございます、男、センパイ」
男「そのセンパイってのやめない?」
女妹「……いえ、センパイ、ですので」
男姉「ほほう、後輩が本命√ですかな」フフリ
女妹「……男姉さん、おはようございます」
男「げ!見てたのかよ姉貴」
男姉「弟君は朴念仁だからね、押せ押せで行くべきだよ」
男「馬鹿姉貴の言うことは無視だ無視!ほら、行こう!」スタスタ
女妹「……ま、待ってください!」トテテ
男姉「いてら」
「まず変わったのは、女の妹さんが毎朝迎えに来てくれるようになった事」
「妹さん曰く、またあんな事になったら大変だから迎えに来ているだけ、とか」
男「流石にまたあんな事にはならないよ」
女妹「……油断は、禁物、です」
男「いやいや、ないって絶対」
「わーっ!日直遅刻しちゃうよー!」タタタ
男「!」ポフッ
幼女「きゃっ!」
幼女「ご、ごめんなさいっ!」
男「あはは、大丈夫?気をつけてね」
幼女「は、はいっ!」タタタ
女妹「……油断、禁物です、センパイ」
男「言葉ではなく心で理解した」
「そういえばもう一つ、毎朝の習慣が変わったんだ」
「遅刻癖のある女を回収して学校に連れて行く事」
「わーんっ!妹ちゃん、僕を置いて行くなんて酷いよっ!」スタタタ
男「またお前の姉さんは寝坊か」
女妹「……わが姉ながら、なんともはや」
女「違うんだよ!昨日は遅くまで妹ちゃんの寝顔を撮ってたんだよ!」
男「何やってんだお前…」
女「朝は朝で妹ちゃんの生着替えを録るのに忙しかったし!」
女妹「……お姉ちゃん、いえ姉さん、縁切っていいですか?」
「なんか元に戻る前より女の変態度が増してる気がするけど、気のせいだよな?」
「…ひょっとして頭打った影響か?」
女「でも本当に可愛かったよ?寝言で男君の名前呼ぶし」
女妹「!?」
男「え?」
女「ふふふ、ここに僕の編集した妹ちゃんアルバムあるけど見たい?」
男「いや、いいです」
女「…本当に良いの?あられもない妹ちゃんの姿もあるよ?」
男「…じゃあちょっとだけ」
女妹「……。」
男「すいません、またの機会に」
女妹「……はぁ、真面目に、縁を切りたいです」
女「ダメだよ、妹ちゃんは繋ぐ方でしょ?男君と?」
女妹「……?」
男「どういう意味だ?」
女「ふふふ、僕の事は義姉さんと呼んで良いんだよ男君?」
男「っ!ちょっと待てお前 女「うふふふふふふっ」
女「僕は先に行ってるからごゆっくり~!」スタタタ
男「アイツ何行ってんだか…ね、義姉さんとか…」
男「妹さんもそう思うでしょ?」
女妹「……むぅ」
男「も、もしもーし?」
女妹「……男姉さんの事も、義姉さんと、呼ぶのでしょうか」
男「い、妹さんっ!?」
女妹「……男センパイ、学校に、着くまで」
女妹「……手、繋いで行きません、か?」ニコリ
……‥
…‥
…
幼女「わーっ!遅れちゃうよー!」タタタタ
少年「いっけねー!遅刻だ遅刻!」ダダダ
男「俺達の入れ替わりの話はこれで終わりだけど…」
幼女「わ!誰か飛び出してきたっ!」
少年「あ、あぶないっ!」
幼女「きゃっ!」ゴツン
少年「うわっ!」ガツン
幼女「いってーなぁ!気をつけろよ!」
少年「ご、ごめんなさいっ!」
幼女「あれ?」
少年「あら?」
男「貴方の町でも入れ替わりが起きているのかもしれません」
幼女「どうすんだよ!野球出来ないじゃん!」
少年「うわぁぁん!分かんないよぉぉ!」
幼女「な、泣くなよ!」
男「明日の朝、友人や同僚をよーく見てみてください」
男「ひょっとしたら何処かの誰かと入れ替わっていて」
男「新しい入れ替わりの話が始まっているのかもしれませんね」
糸冬
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