女教師「はい。全員揃いましたね」
生徒「えぇ。まぁ、全員と言っても、部員は僕一人だけですけど」
女教師「どうして、みんな、入部してくれないのかな」
生徒「図書室で本を読むだけの楽な部活なんですけどね」
女教師「でしょ。じゃあ、なんで?」
生徒「先生が怖がられてるからじゃないかと」
女教師「にゃ、にゃんですってぇ!!」
生徒「…え?」
女教師「実は…な訳なのよ」
生徒「なる程」
女教師「冷静に話してる時は大丈夫なんだけど」
生徒「興奮すると、猫語になるんですね」
女教師「えぇ…」
生徒「他に変化はありますか?」
女教師「コタツが好きになったの」
生徒「猫はコタツが好きですもんね」
女教師「という訳で、図書室にコタツを置こうかな、と」
生徒「却下です」
女教師「ケチ」
女教師「後、ミルクが好きになったの」
生徒「それじゃ、僕のミルクを飲みますか?」
女教師(にゃっ!生徒君のミルクって!そんなの…こんな場所で…)
生徒「さっき、購買で買った牛乳が余ってるんで」
女教師「…なぁんだ」
生徒「?」
女教師「ケチ」
生徒「?」
生徒「薬を飲み忘れたら、どうなるんですか?」
女教師「猫になるの」
生徒「猫になったら、人間には戻れないと?」
女教師「病院で注射をうてば治るんだけど、ひとつ問題が」
生徒「なんですか?」
女教師「私、注射、嫌い」
生徒「我慢しなさい」
女教師「私、注射、嫌い、にゃん」
生徒「にゃんをつければ許されるとでも?」
女教師「ところで、なんで私が怖がられてるの?」
生徒「赴任早々、図書室の壁を蹴り一発で破壊したからです」
女教師「だって。だって壁にゴキブリが…」
生徒「普通の人間は、ゴキブリより、コンクリートの壁を破壊する教師の方を怖がりますから」
女教師「さて、いつまでも病気を気にしても仕方ないし」
生徒「本でも読みますか」
女教師「私は、中学時代に好きだった、新井素子を読み返してみるね」
生徒「何を読むんですか?」
女教師「そーだな。『いつか猫になる日まで』にしようっと」
生徒「気にしてるじゃないですか」
女教師「にゃっ!これは!」
生徒「どうしました?」
女教師「『ブラック・キャット』シリーズの完結編が出てる!いつの間に!」
生徒「知らなかったんですか。だいぶ前に出ましたよ」
女教師「よし!今日はこれを読む!」
女教師「あぁ…前作までのストーリーを忘れてる…」
生徒「全4話を20年かけて書いた作品ですからね。新刊が出たら、過去作を一々読み返さないといけない」
女教師「…めんどくさいなぁ」
生徒「我慢しなさい」
女教師「そうそう、生徒君の好きな漫画って、なんだっけ?」
生徒「ハンターハンターとベルセルクとバスタードです」
女教師「ふにゃあ」
生徒「楽しそうですね」
女教師「完結編が読める日はいつかな?」
生徒「…笑えねぇ」
生徒「あれっ?今日は窓際の席で読むんですか?」
女教師「日の当たる場所が好きになったの」
生徒「猫はひなたぼっこが好きですからね」
女教師「ひなたぼっこは、体内時計の調節に役立つんだっ…て…」
生徒「へぇ」
女教師「zzz」
生徒「寝るな」
生徒「先生の体内時計が調節されると、夕方が就寝時間になるのか」
女教師「zzz…うにゅ」
生徒「まぁ、寝顔はちょっと…可愛いけど」
女教師「zzz…にゃん」
生徒「…写メ撮っとこ」
女教師「…あれ、私、寝てた?」
生徒「15分ほど」
女教師「恥ずかしいなぁ。起こしてくれたら良かったのに」
生徒「なんか、幸せそうな寝顔だったので」
女教師「夢をみてたの。猫になった夢」
生徒「へぇ」
女教師「夢の中で、私は檻の中で…空手家と戦っていたの」
生徒「は?」
女教師「まあ、所詮相手は人間。せめて武器をもってなきゃね。私の圧勝だったわ」
生徒「…」
女教師「ん?何をやってるの?」
生徒「ちょっと、削除したい写メがありまして」
女教師「何を読んでるの?」
生徒「『冷たい方程式』です」
女教師「随分と古典的な作品を読むのね」
生徒「SF小説研究部員ですから」
女教師「何それ」
生徒「あんたって人は…先生が顧問で、僕が唯一の部員で、ってか、今何をやってるつもりですか?」
女教師「放課後、私と生徒君とで、ダラダラするクラブ」
生徒「まぁ、間違いではないですけど」
ごめん、ちょっと急用出来たので、少し離れる
ごめん、再開する
女教師「『冷たい方程式』ってさ、2人が頑張ってダイエットしたら、何とかなったんじゃないかな?」
生徒「また、訳の解らない事を…」
女教師「私もダイエットしようかな」
生徒「この前、リンゴダイエットをやるとか言って、失敗してたじゃないですか」
女教師「鰹節ダイエットを始めるつもり」
生徒「また、訳の解らない事を…」
生徒「鰹節しか食べないんですか?」
女教師「鰹節に醤油をかけて、熱々のご飯にのせて」
生徒「…」
女教師「そこにシーチキンと納豆と生卵をかけて、ぐちゃぐちゃにしたのしか食べないダイエット」
生徒「…」
女教師「付け合わせには豚汁があいそうね」
生徒「好きにして下さい」
女教師「ところで、生徒君は、私のどこに惚れたの?」
生徒「…」
女教師「やっぱり、眼鏡をかけた知的でクールな女教師に、青少年はいけない妄想を…」
生徒「先生に恋愛感情を感じた事はないので、安心して下さい」
女教師「だってさ、みんなが怖がる私の部活に入ると言うことは…惚れてるんでしょ?」
生徒「我が儘と言われている猫でも、そこまで自分に都合のいい様には解釈しないでしょうね」
生徒「まぁ、ベタな話なんですけど」
女教師「何?」
生徒「雨の日、街角で、捨てられていた子猫を抱き締めている先生を見かけて…」
女教師「ほっ、惚れたのかにゃ?」
生徒「それはないですけどね。みんなに恐れられてるけど、意外にピュアなんだなって」
女教師「ふーん。まぁ、確かにベタな話ね」
生徒「大抵、その役割は、女教師じゃなくて、不良少年なんですけどね」
女教師「猫になりたーい♪」
生徒「どうしたんですか、急に」
女教師「知らない?スピッツの名曲なんだけど」
生徒「スピッツ?犬が猫になりたいと歌うんですか?」
女教師「いや、そうではなくて」
支援ありがとう
女教師「生徒君は音楽にうといみたいね」
生徒「えぇ、まぁ」
女教師「スピッツみたいなメジャーなバンドを知らないなんて」
生徒「そのバンドは女性グループですか?」
女教師「男性グループだけど」
生徒「男が猫になりたいと…」
女教師「うん」
生徒「猫耳をつけて許されるのは、可愛い女性だけなのに」
女教師「いや、そうではなくて」
生徒「良かったな…サクラ大戦のエリカの猫耳は…」
女教師「…」
生徒「スピッツは…変態?」
女教師「むしろ君が変態だ」
女教師「虚構船団なんか読んでるの?」
生徒「えぇ」
女教師「文房具が宇宙旅行する、訳の解らない小説よね?」
生徒「身も蓋もない言い方をすればそうですが、SF、いや文学の可能性を追及した作品であり…」
女教師(やばい、変なスイッチを押しちゃった)
生徒「実験的な小説でありながら、人間の本質を描くという、小説の王道を外れてはおらず、賛否両論あるものの…」
女教師(後10分は続くな…)
女教師「猫は束縛を嫌う動物ですが、だからといって、ほっておいてはいけません」
生徒「はい」
女教師「それは、女性に対しても同じです」
生徒「はい」
女教師「私が退屈しているのを無視して、自分勝手な文学論を1時間も語らないように」
生徒「すいません」
女教師「猫の飼い主は、猫の奴隷でもある」
生徒「はぁ…」
女教師「言い換えると、生徒君は私の奴隷である訳で」
生徒「何をどうやって入れ替えた」
女教師「生徒君が初めて読んだSFって何?」
生徒君「星新一ですね。『妖精配給会社』が好きでした」
女教師「ふーん。どうせ配給するなら、猫にすればいいのに」
生徒「?」
女教師「例えば、全てのアメリカ国民に、可愛い子猫を送ります」
生徒「えぇ」
女教師「アメリカ国民は、自分の飼い猫の愛らしさに、腑抜けにされます」
生徒「はぁ」
女教師「その瞬間を見計らって、アメリカに攻めいれば…占領出来るのよ!」
生徒「猫嫌いのアメリカ人もいるんですけど」
生徒「先生が初めて読んだ小説はなんですか?」
女教師「タイトルは忘れたけど…猫が出てきて…」
生徒「我が輩は猫である?」
女教師「違うわ。妻を殺した男性が、壁に妻と飼い猫を埋め込んで…」
生徒「初めて読んだ小説がそれですか」
翌日
女教師「はい。全員揃いましたね」
生徒「えぇ。まぁ、全員と言っても、部員は僕一人だけですけど」
女教師「今日はダイエットの為、先生は昼飯を食べていません」
生徒「体に悪いですよ」
女教師「先生は、お腹がすいてイライラしているので、不意に不機嫌な鳴き声をあげるかもしれませんが、笑って許してね」
生徒「…不機嫌な鳴き声?」
女教師「ふにゃーご、みたいな」
生徒「ふにゃーご、ですか」
女教師「ふなーご、みたいな」
生徒「ふなーご、ですか」
生徒「先生はただでさえ病気なんですから、昼飯抜きとか、体に悪いですよ」
女教師「大丈夫、毎日、昼食後にはちゃんと、お薬を飲んでるから」
生徒「まさかとは思いますが、昼飯を抜いたから、食後の薬を飲むのを忘れたとか、ないでしょうね」
女教師「…にゃっ!」
生徒「図星ですか」
女教師「図星よりメザシが好きな、今日この頃」
生徒「余裕ですね」
女教師「ふぅ…薬を飲んできたから、もう大丈夫にゃ」
生徒「残念、少し遅かったです」
女教師「にゃ?」
生徒「猫耳と尻尾が…」
女教師「にゃんと!」
生徒(悪くはない…悪くはないぞ…)
女教師「大丈夫にゃ…薬を飲んできたから、もう大丈夫のはずにゃ」
生徒「猫語の制御も効かなくなってますね」
女教師「い、一応いっておくがにゃ」
生徒「大丈夫ですよ。これ以上悪化したら、病院で注射を…」
女教師「ふなーご」
女教師「注射は嫌いだけど…まあ、仕方にゃいな」
生徒「わかってくれましたか」
女教師「薬が効いて人間に戻るのが先か…猫になって注射…やだにゃあ」
生徒「あっ、その響きが僕のツボです」
女教師「?」
生徒「やだにゃあ、というのが気持ちいいです」
生徒「ごめんなさい、殺さないで下さい、あれだけは止めて下さい」
女教師「全く…」
生徒「僕とした事が、理性を失ってしまい、真にすいません」
女教師「生徒君は、猫の皮を被った変態にゃ」
生徒「おっしゃる通りです」
女教師「罰にゃ。膝を出すにゃ」
生徒「膝を折るのですか?それとも裂くのですか?」
女教師「膝枕、させるにゃ」
女教師「窓際、ひにゃたぼっこをしながら…」
生徒(ひにゃたぼっこ…ドストライクだ…)
女教師「生徒君のひにゃ枕で、お昼寝にゃ♪」
生徒(ひにゃ枕は、それ程響かないな)
女教師「にゃあ、先生君」
生徒「なんですか?」
女教師「私の事、どう思ってるにゃ?」
生徒「このシチュエーションで、それをきくのは反則です」
女教師「いいじゃにゃい」
生徒「…えぃ」
女教師「にゃっ…生徒君…それは…反則にゃ…」
生徒「僕は、膝枕で寝ている猫の頭を撫でてているだけですが、何か問題でも?」
あの…体の大きさはどうなってるのかな
脳内だとスタイルの良い先生のまま猫耳&尻尾なんだが…
膝枕のシーンだと猫の大きさになった先生が太股に乗っかって丸くなってる…
>>93
スタイルはそのまま
生徒が椅子に座り
女教師が地べたに座り込んで、頭が生徒の膝の上という設定で
女教師「生徒君は、撫で方がうまいにゃ」
生徒「昔、猫を飼っていましたから」
女教師(生徒君に飼われて、毎日撫でられてたら…きっとエッチな雌猫に…)
生徒「可愛い雄猫でしたよ」
女教師「…それは、それで」
生徒「?」
女教師「あぁ、早く人間ににゃりたい」
生徒「そうですね」
女教師「先生が猫ににゃったら、生徒君も嫌でしょ」
生徒「そうですね」
女教師「もしかして、いまの猫耳と尻尾が生えた状態がベスト、とか思ってにゃい?」
生徒「まっ、まにゃか」
女教師「にゃんで焦ったのかにゃ?」
生徒「あっ!先生の体がどんどん縮んで…」
女教師「にゃっ…にゃにこれ…」
生徒「…白い子猫になっちゃった…」
女教師「た、大変だにゃぁ」
生徒「えぇ」
女教師「病院に連れて行ってくれるかにゃ?」
生徒「いいですよ」
女教師「ありがとにゃ。報酬はメザシ3本でいいかにゃ?」
生徒「それは別にいいです」
生徒「自転車で行きますんで、カゴに乗って下さい」
女教師「にゃ」
生徒「猫になっても眼鏡は外さないんですね」
女教師「眼鏡は女教師の必須アイテムにゃ」
生徒「それは、否定できませんね」
生徒「大丈夫ですか?気分悪くないですか?」
女教師「気分は悪くにゃいけど…」
生徒「どうしました?」
女教師「そんなに…全裸の私を見つめないでほしいにゃ」
生徒「余裕ですね」
女教師「あのにゃぁ…生徒君…」
生徒「なんですか?」
女教師「もしも…もしも私がこのまま猫のままにゃったら…私の飼い主になって欲しいにゃあ」
生徒「却下です」
女教師「そ…そうにゃよね…こんな生意気な猫なんて飼えないよにゃ…」
生徒「先生が猫のままなんて却下です。人間に戻らないと…僕と結婚出来ないでしょ?」
女教師「にゃ…にゃによ急に…生意気にゃ…」
一瞬、白い子猫が真っ赤になったような気がした
医者「はい、これで大丈夫ですよ」
女教師「ふぅ。なんとか人間に戻れたわ。ありがとう、生徒君」
生徒「先生…その…服を着て下さい…」
女教師「なによ。さっきまで平気で、私の裸を見てたのに」
医者「88・60・90ですね」
女教師「ふぅ。とんだ変態医者だったわね」
生徒「お医者さんの右腕が、曲がってはいけない方向に曲がっていたような」
女教師「ところで、さっきのプロポーズの件だけど…」
生徒「さぁ、帰りますよ」
女教師「……」ガタッ
生徒「ん?(どこ行くんだろ)」
女教師「……」スタスタ
生徒(一周して戻ってきた)
女教師「……」
生徒「何してきたんですか?」
女教師「なんとなく」
生徒(きまぐれだなぁ)
支援
女教師「二人乗りは、教師として認められませんから」
生徒「妙な所だけ、律儀なんですね」
女教師「一緒に歩いて帰ろっか。腕を組んで、ね」
生徒「えっ…」
女教師は腕を組むと、満面の笑みを浮かべて
女教師「にゃあ」
支援ありがとう。書きためてた分が尽きたので、一応これで最終回です
残ってたら、また書くかもしれませんが、落としてもらっても何の問題もないです
出来れば、>>67みたいに書いてくれる人が現れるのを希望
ありがとう
少しだけ、書きためた分を
医者「次の方、どうぞ」
女教師「はい」
医者「…経過は順調ですね。それでは、お薬を出しておきます。ナース君、準備して」
ナース「かしこまりましたにゃ」
女教師「え?ナースさんも、猫になっちゃう病ですか?」
医者「いいえ、私の趣味です」
ナース「勤務中に猫っぽく喋ると、先生がお給料1割アップしてくれるんにゃ」
女教師(病院、変えよっかな)
医者「そうそう、この猫っぽくなる病、正式名称『ネコミミノキホンハメイド』病なんですが」
女教師(医学界は馬鹿ばっかだ)
医者「まぁ、正式名称をつけたのは私ですが」
女教師(お前かよ)
医者「解っていない事が多くて、どうやって感染するのか不明なんですよ」
女教師「はぁ」
医者「もしかしたら、キスで感染するかもしれませんので、あまりそういった行為は控えてもらえますか?」
女教師「えっ?」
医者「まぁ、病気になっても命に別状ないですし、大切な人とのキスなら止めませんけどね」
女教師「…」
女教師「はい。全員揃いましたね」
生徒「えぇ。まぁ、全員と言っても、部員は僕一人だけですけど」
女教師「…ふぅ」
生徒「どうしたんですか?」
女教師「少し、嫌な事があって」
生徒「なんですか?」
女教師「…千葉にネズミがいるじゃない」
生徒「えぇ。可愛くて婦女子に大人気の」
女教師「あのネズミを見て、美味しそう、って思っちゃった」
生徒「千葉のあいつは量産型ですから、一匹ぐらい食べても大丈夫でしょ」
女教師「深い意味はないけど、2月14日は暇?」
生徒「はい」
女教師「生徒君は甘いものは好き?」
生徒「はい…チョコくれるんですか?」
女教師「にゃっ…どうして解ったのにゃ!?」
生徒「どうしてバレないと思ったんですか?」
女教師「村上春樹を読んでるの?」
生徒「えぇ」
女教師「春樹の小説の主人公ってさ、たいした努力もせずに、女の子とエッチ出来ちゃうよね」
生徒「まぁ、そうですかね」
女教師「世の中には、どんなにキスしたくても、出来ない人もいるのに…」
生徒「?」
女教師「やれやれだにゃ」
生徒「先生、何か僕に隠し事をしてませんか?」
女教師「し、してないよ…」
生徒「先生は嘘と隠し事のセンス、ないんですから」
女教師「なっ、なにも隠してないにゃっ!」
生徒「あっ、逃げ出した」
女教師「ぐすっ…にゃあご…」
生徒「まったく。屋上まで逃げなくても…」
女教師「逃げ出したんじゃにゃいもん…ひにゃたぼっこしたかっただけにゃんだから…」
生徒「はいはい。それでいいですよ」
女教師「にゅうー」
生徒「いつまでも泣かないの」
女教師「実は…な訳にゃ」
生徒「なるほど。キスが出来なくなった、と」
女教師「うにゃ」
生徒「で、キスしたい人でもいるんですか?」
女教師「べ…別にいないにゃあ」
生徒「僕もキスしたい人はいませんけど」
女教師「…」
生徒「医学界の発展に協力したい気持ちはあります」
女教師「?」
生徒「本当にキスで移るか、人体実験です」
女教師「にゃっ!…にゃっ…にゃぁ…」
女教師「私とキスしたかったんだったら、そう言えばいいのに…」
生徒「僕は、医学界の発展に貢献したかっただけですから」
女教師「…生徒君も、嘘と隠し事は苦手みたいだにゃ」
生徒「どうですかね」
医者「次の方、どうぞ」
女教師「はい」
医者「どうしたんですか、今日は」
女教師「実は…知り合いとキスしてしまって…」
医者「そうですか。で、その相手は、あなたにとって大切な人ですか?」
女教師「…はい」
医者「なら、大丈夫です。好きな人とキスするのが女性の役目なら、病人を全力で治すのが私の役目!」
女教師「先生…」
ナース(先生ったら、格好いい。ちょっと濡れたわ)
医者「もしも、あなたの彼女が病気になったとしても…」
女教師「えっ?」
女教師「キスした相手は男性ですけど」
医者「なら、問題ないです。この病気、男性限定ですから」
女教師「なっ!」
医者「ウィルスだって空気読みますからw男に猫耳なんてwないないw」
女教師「にゃぜ、それを先に言わにゃぁぁぁい!」
ナース「あぁ、先生の左腕が曲がってはいけない方向に!」
以上で「ナースは超絶美人だけど、貧乳を気にしてる編」了です
あっ、女性限定で
生徒「なる程、謎は解けました」
女教師「ん?」
生徒「猫の習性として、愛情を持つ相手と目が合うと、両目をぎゅっと閉じるというのがあるんですね」
女教師「?」
生徒「たまに先生が僕を見て、両目を閉じるのは、愛情表現のひとつなんですね」
女教師「…ごめんね、ウィンクが下手で」
生徒「えっ…」
女教師「片方だけ器用に閉じられなくて、ごめんね」
生徒「えっ、いゃ、そのぉ…」
女教師「最近、体が柔らかくなったの」
生徒「猫の柔軟さは凄いですもんね」
女教師「前屈でも余裕で床に手がつくし…ほらねっ」
生徒「凄いですね」
生徒(あっ…胸元が無防備に…)
女教師「ね、凄いでしょ」
生徒「えぇ。宇宙の深遠のように…深い谷間でした…」
女教師「?」
保守してくれてありがとう
暇な人は何か書いていって下さい
生徒「猫は愛情表現として、噛むことがあるそうです」
女教師「へぇ」
生徒「僕を噛まないで下さいね」
女教師「噛まないわよ」
生徒「僕を噛むとしたら、どこを噛みますか?」
女教師(ジーッ)
女教師「だから、噛まないわよ」
生徒(下半身に危険な視線を感じたたような)
女教師「うにゃー。寒いの嫌い」
生徒「今日は特に寒いですからね。雪が校庭一面に積もって…」
女教師「ね、図書室まで雪を持ってきて」
生徒「は?」
女教師「持ってきてくれないと、薬飲まないからね」
生徒「ワガママなんだから…」
生徒「はい、これでいですか」
女教師「うん。これで、猫だるまを作ります」
生徒「すぐ溶けますよ…僕は読む本を捜してきますからね」
女教師「うん。出来た」
生徒「意外に出来のいい…可愛い猫だるまですね」
女教師「生徒君にあげる。それじゃ、今日は用事があるので先に帰るにゃ」
生徒「えっ?」
生徒「ホントに帰っちゃった」
生徒「猫だるま…すぐに溶けるよな」
生徒「ん?溶けた猫だるまから、ビニールに入った何かが…」
生徒「そういや、今日はバレンタインだっけな…」
女教師(いいニオイ…さんまの焼けるニオイ…)
女教師(あの定食屋からね…今日はさんま定食にしようかな)
女教師(さんまに大根おろしをのせて…醤油をタップリかけて…たまにゃらい!)
生徒「あっ、先生!」
女教師「にゃっ!」
生徒「今から食事ですか?」
女教師「えっ、えぇ」
生徒「僕も母が急用で出かけたので、今日は外食なんですよ。一緒に食べます?」
女教師「そっ、そうね。それじゃ、そこのイタ飯屋でも…」
生徒「はい、そこの定食屋ですね」
女教師「えっ?」
生徒「本当はそっちがいいんてしょ?」
女教師「なんで分かったの?」
生徒「先生は分かりやすい人ですから」
女教師「まったく。相変わらず生意気にゃ」
生徒(好きな人の気持ちぐらい、解りますから)
女教師「最近、猫の言葉が解るようになったの」
生徒「気のせいです」
女教師「今日も、登校途中に、雄猫からプロポーズされたの」
生徒「気のせいです」
女教師「私には婚約者がいるからと言って、断ったけどね」
生徒「…」
女教師「嬉しそうね♪」
生徒「気のせいです」
女教師「これが、普段の私の写真」
生徒「えぇ、可愛いですね」
女教師「これが、完全に猫になった私の写真」
生徒「えぇ、可愛いですね」
女教師「これが、ほとんど人間のままの私に、猫耳と尻尾だけが生えた状態の写真」
生徒「これ、下さい」
女教師「生徒君は実に解りやすいにゃ」
女教師「私の担当は、美術でしょ」
生徒「なんという後付け設定」
女教師「普段見ている風景と、猫になった時に見た風景は違うのよね」
生徒「そうでしょうね」
女教師「記憶の中にある、猫の時に見た風景を描いてみたいの」
生徒「…なんだか、今日の先生は大人です」
女教師「だから、今日は薬飲まないから。猫になって、あの風景をもう一度感じたいの」
生徒「それが目的か。駄目です、飲みなさい」
女教師「えー。お薬、苦いもん」
生徒「我慢しなさい。注射は嫌でしょ」
女教師「うにゃー」
生徒「先生を大人だと思った、10秒前の自分が嫌いです」
女教師「生徒君は、普段通りに本を読んでくれればいいからね」
生徒君「まったく…急に僕をモデルに絵を描きたいなんて」
女教師「うん。いい感じ」
生徒「あっ、凄いですね、先生。ほとんど絵の具を見てないじゃないですか」
女教師「え?」
生徒「どこにどの絵の具を置いてるか、記憶してるんですね」
女教師「うぅん、最近、猫っぽくなって嗅覚が発達しだしたから、匂いでどの色の絵の具か把握出来るようになったの」
生徒「はぁ」
女教師「絵の具も所詮、化学薬品」
生徒「餓狼伝を読んだ事のない人には伝わらないネタですね」
女教師「飽きたにゃ」
生徒「先生、まだ30分もたってないですよ」
女教師「まぁ、でも、ほとんど完成」
生徒「まさか、そんな。ちょっと見せて下さい…って、こ、これは…凄い」
女教師「まぁね」
生徒「30分でここまで描けるなんて…先生は天才ですね」
女教師「照れる照れる」
生徒「それにしても、僕がいるのは当然として、僕の横に…先生が立ってますね」
女教師(生徒君の横には、いつも私が、にゃんてね♪)
生徒「どうせなら、猫耳バージョンの先生がいいんですけど」
女教師「にゃんだって?」
生徒「あれっ?先生がいない」
女教師「zzz」
生徒「…本棚の上で寝るとは」
生徒「何故、あの体勢で落ちないんだろう」
生徒「何故、あの体勢でパンツもブラも見えないんだろう」
女教師「あー、面白かった」
生徒「読み終わったんですか?僕が読み終わるまで、少し待ってて下さいね」
女教師「OK」
女教師「ねぇ、まだかな」
生徒「まだOKという台詞から、5分もたってないですが」
女教師「猫と女は待つ生き物じゃなくて、待たせる生き物なの」
生徒「猫は自分が捕らえた獲物を持ち帰る習性がある、か。なる程」
女教師「へー」
女教師「あっ、メールだ。担当医からだ…」
生徒「む。なんで先生のメールをあの馬鹿医者が知ってるんですか?」
女教師「へっへー。気になる?」
生徒「いや、別に」
女教師「珍しい病気だから、容態を毎日メールで送って欲しいって、頼まれててさ」
生徒「なる程」
女教師「でも、向こうから送られてくるなんて、珍しい…って、あの馬鹿医者!」
生徒「どうしました?」女教師「生徒君、部活は中止。これから私の部屋に来て、今日は泊まって欲しいにゃ」
生徒「えーと。部屋に持ち帰る…僕は先生の獲物!?」
女教師「馬鹿医者からのメールによると、この前渡した薬に不備があった事に、今気付き…今夜あたり、体調が不安定になるでしょう、と」
生徒「それじゃ、病院に入院させてもらった方が…」
女教師「尚、私とナース一同は、ハワイでバカンスを楽しんでおり、明日まで帰りません、と」
生徒「…色んな意味で許せませんね」
女教師「今日は信頼出来る方と1日過ごして下さいって」
生徒「…仕方ないですね。今日は先生の部屋で泊まりますよ」
女教師「ようこそ、私の部屋へ」
生徒「綺麗にしてますね」
女教師「まぁね」
生徒「壁の一部に穴があいてるのが気になりますが」
女教師「だって、だって壁にゴキブリが…」
生徒「あっ、書庫があるんですね」
生徒「凄いな…小説から漫画まで…あっ、洋書がある。先生、英語を読めるんですか?」
女教師「まぁね」
生徒「壁を蹴破る体力があって、英語を原文で読める語学力があって、凄い絵を描ける画力があって…凄いですね」
女教師「そんなに誉められたら…惚れ直した?」
生徒「いえ、先生に恋愛感情は持ち合わせてないですから」
女教師「それだけは頑なに否定する…生徒君はツンデレ?」
生徒「漫画もいっぱいありますね。ワンピース、パタリロ、絶望先生…」
女教師「うん。実は漫画の中のキャラクターで、私の理想像を体現しているのが…」
生徒「誰です?ナミ?ロビン?」
女教師「一途に恋人を愛し続けて、料理がうまくて、綺麗好きで、その上頭が良くて、強くて、スタイルが良くて、美形で…」
生徒「そんな完璧超人いました?」
女教師「パタリロのマライヒ」
生徒「男じゃないですか…まぁ、マライヒなら僕も有りですけど」
女教師「男もOK…生徒君の守備範囲の広さには、身震いするね」
生徒「グラン・マからコクリクまで守備範囲ですから」
女教師「よくわからないけど、とんでもない事を言ってるような…」
女教師「とりあえず、シャワー浴びてくるね」
生徒「どうぞ」
女教師「あっ」
生徒「さすがに不安定な状態ですね」
女教師「さて…猫(完全体)になってしまった訳にゃけど…」
生徒「えぇ」
女教師「仕方にゃい、このまま風呂に行くにゃ…生徒君、ついて来てくれるかにゃ」
生徒「はっ?」
女教師「にゃにを驚いているんにゃ?猫がひとりで体を洗えるとでも?」
生徒「シャワーの温度はこれぐらいでいいですか?」
女教師「うん…快適にゃ」
生徒「それじゃ、体を洗いますね」
女教師(むっ、相変わらずのテクニシャンぶり…猫の気持ちいい所を的確に…)
生徒「痛くないですか?」
女教師「大丈夫…にゃ…にゃぁぁぁ」
生徒(落ち着け、俺。これは猫の鳴き声、猫の鳴き声)
生徒(もしも、この状態で急に人間に戻ったら、理性は持つのかな?)
女教師「にゃ、にゃ、にゃにこれ…こんなの初めてにゃぁ…」
生徒(無理だな)
女教師「にゃ、にゃんか…生徒君の一部分が膨らんでるにゃ」
生徒「き、気のせいですよ」
女教師「生徒君は…猫の体を洗って発情する変態なんだにゃ」
生徒(否定できない自分が嫌い)
女教師「そこを…もっと強く洗って欲しいにゃ」
生徒「はい」
女教師「ふにゃ、にゃ、にゃめ、にゃめ、にゃっちゃう、にゃっちゃうよぉ」
生徒(にゃっちゃう…だと)
女教師「ふぅ…えぃ」
生徒「ちょっ…先生…何を…」
女教師「猫の体を洗って変な気になってる変態には…お仕置きにゃ」
生徒「ちょっ、そこを肉球で挟むのは、アーッ」
自己規制
女教師「さて、そろそろあがるかにゃ」
生徒「えぇ。こんなに疲れた風呂は始めてですよ」
女教師「夕飯も食べたし、そろそろ寝るかにゃ」
生徒「えぇ。布団はどこに?」
女教師「ん…あっ!また状態変化、今度は猫耳つき人間バージョンにゃ…」
生徒「…とりあえず、服を着てもらえますか?」
女教師「にゃにを今更…さっき風呂場で…」
生徒「あれは僕が猫の体を洗った…それだけのこと…」
生徒「キティちゃんのパジャマとは…可愛いですね」
女教師「あんまりジロジロ見るにゃ…恥ずかしいにゃ」
生徒「裸を見られても大して気にしないのに、変わってますね、先生は」
女教師「変わってる?君に言われたくにゃいな。さっき猫の手で…」
生徒「さぁ、寝ましょうか」
生徒「僕の分の布団はどこです?」
女教師「にゃい」
生徒「…」
女教師「私と一緒にベッドで寝るにゃ」
生徒「お約束の展開ですね」
生徒「変な事、しないで下さいね」
女教師「それは普通、女の台詞にゃ」
生徒「僕は変な事はしませんから」
>>1はどのくらい続けるつもり?
>>272
もうちょっとだけ
女教師「ふーん。変な事をしない自信があるんにゃ。私…そんなに魅力ないかな」
生徒「そんな事はないですよ。ただ、ね」
女教師「?」
生徒「僕は放課後の図書室で、先生とダラダラ過ごす時間が一番好きなんです」
女教師「…」
生徒「もしも一線を超えたら…もしも先生に子供が出来たら…あの幸せな時間がなくなってしまいますからね」
女教師「ふん…にゃまいきにゃ…にゃあ…」
女教師「じゃあ、このまま、先生君の背中に胸を押し付けたまま、寝てやるにゃあ」
生徒「ちょっ…ちょっと先生…」
女教師「おにゃすみ…にゃさい…」
生徒「おやにゅみ…にゃさい…」
朝
生徒「ふぅ…ほとんど寝れなかった…先生はもう起きてるみたいだな」
女教師「生徒君、起きた?」
生徒「あっ、はい。おはようございます」
女教師「おはよー。ねぇ、生徒君。生徒君は、女の子と泊まった事あるの?」
生徒「いや、今日が初めてです」
女教師「そっかー。それじゃ、これも初めてかにゃ?」
生徒「えっ?」
女教師「恋人が用意した朝食と…おはようのキス…」
キスの音は「チュ」だと思っていたけど…僕と女教師のキスは…
「にゃあ」という音を響かせた
たくさんの支援ありがとう
自分はもう寝ます
明日は仕事なので…このスレは落とすなりなんなり、自由に使ってやって下さい
>>284乙!!
今夜はいい夢見れそうだ
乙です ほんわかした気分になったぜ
乙にゃあ!
気持ちのいい終わり方だった!
乙です
乙
乙
いいもの見た
乙華麗
乙!
これ好きだ~
乙にゃぁ
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