姉と弟弟「あ、味噌汁いる?」
姉「あれ、弟味噌汁作れたっけ?」
弟「練習してんだよ、一人暮らしするんだし」
姉「そっか、んじゃお願いしていい?」
弟「おっけ」
姉「しっかし、弟も色々出来るようになったもんだね」
弟「そうならなきゃいけないしね」
姉「…そっか」
弟「できたよー」
姉「あれ?お肉は?」
弟「あ、入れ忘れた…」
姉「じゃあお肉焼いてよ」
弟「もうやだ」
姉「ぶー」
弟「せっかく作ってあげたのにひどい言われようだな…」
姉「あ…わがまま言ってごめんね」
弟「まあ別にいいよ」
姉「じゃ、いただきまーす」
弟「どう?」
姉「ん?」
弟「いや、味さ」
姉「んー、結構おいしいよ」
弟「そっか」
姉「でも、弟の作るお菓子ほどじゃないかな」
弟「まあお菓子は得意だからね」
姉「でもこんくらい作れたら一人暮らしでも困らないんじゃない?」
弟「ここ最近で煮物揚げ物あたりも一通り出来るようになったしね」
姉「…もうあと2週間だね」
弟「もうそんな時なんだね」
姉「弟が行っちゃったら寂しくなるね…」
弟「…ごめんね」
姉「ううん…それより、向こうでちゃんと頑張れよっ」
弟「まあ適度に頑張るよ」
姉「あと、休みには帰って…きて…」
弟「うん、帰ってくるさ」
姉「……」
弟「…姉、ちゃん?」
姉「……」
弟「……」
姉「…ごめん、何かしんみりしちゃって」
弟「……」
姉「…弟?」
弟「…ごめん、俺の方こそしんみりしちゃって」
姉「…あまり似合わないなあ」
弟「ん?」
姉「弟がしんみりしてるの、あまり似合わないなって」
弟「そうかなあ?しんみりする時はしんみりするよ?」
姉「ま、今は普段通り、ね?」
弟「そだね。じゃあ洗い物お願いね」
姉「それ普段は弟やってるじゃん」
弟「わざわざ作ってあげたんだから洗い物ぐらいやってよ」
姉「…うん、じゃあ私やるよ」
弟「今日は素直だねー」
姉「弟ー、私お風呂入るよー」
弟「ああ、まだ入らないからいいよ」
姉「あー、そうじゃなくて」
弟「あ、そういうことね」
姉「うん、色々話そ?」
弟「いいよ」
姉「いいよー」
弟「…姉ちゃんは何でお風呂に入りながら話すのが好きなわけ?」
姉「だってリラックスできるしさ」
弟「それ、あまり関係なくない?」
姉「んー…まあ弟とじゃないとこういうこと出来ないしね、しかも今だけだし」
弟「まあ、それはそうだよね」
姉「4月になったらたくさん周りの人が遠くにいっちゃうんだよね」
弟「別れの季節だしね」
姉「そうじゃなくて、今年は多いの。弟もだし、友達とか、あと元彼も…」
弟「…まだ引きずってるの?」
姉「引きずってるわけじゃないけど…何て言うのかな…」
弟「正直な話、姉ちゃんの口からそういうのあまり聞きたくないな」
姉「…ごめんね、お姉ちゃんのそういう話とか聞きたくないよね」
弟「いや、姉ちゃんのだからとかじゃなくて…その…」
姉「そっか、誰のでも嫌だよね…ホントにごめん」
弟「………」
姉「…もっと楽しい話しよっか、昔のこととか」
弟「…うん」
姉「昔はよく一緒にお風呂入ったよねぇ」
弟「…昔すぎない?」
姉「そう?10年前とかの話じゃん」
弟「小学生の頃とかまだ一緒だった?俺は幼稚園の頃浴槽に沈められて蓋閉められた記憶ぐらいしかないや」
姉「…あったかなあそんな事?」
弟「やられた方はよく覚えてるからねー、あれは下手したら死んでたね」
姉「生きてて、こうやって笑い話に出来てよかったね」
弟「姉ちゃんこそ、殺人犯になってなくてよかったね」
姉「アハハ…」
弟「でも、そういう思い出を共有できるって凄いことだよね」
姉「まあ、弟が生まれた時からずっと姉弟だからね」
弟「そう考えたら、姉弟って凄いと思わない?」
姉「言ってることがよくわかんないけど…まあいいや」
弟「俺も、自分で言ってて何が凄いのかわからんかった」
姉「じゃあ言うなよ!」
弟「何となく言いたかったんだもん」
姉「あ、そろそろ上がるね」
弟「じゃあマットのとこにバスタオル置いとくね」
姉「ありがとー」
俺「眠くなってきた…」
弟「姉ちゃん、おやすみ」
姉「あれ、もう寝るの?」
弟「うん、なんか今日はちょっと疲れちゃって」
姉「そっか、おやすみー」
弟「…!!!」
弟「姉ちゃん…何?」
姉「ちょっと弟にくっつきにー」
弟「いや、せめて声掛けてよ」
姉「寝てたら悪いかなと思ってさ」
弟「寝ててもこっちの方が怖いよ」
弟「…一つ忠告していい?」
姉「なに?」
弟「俺が向こう行ってる間に変な男に引っ掛かるなよ」
姉「うーん…引っ掛かるかも…」
弟「姉ちゃん、本当に引っ掛かりそうだから心配でさ」
姉「じゃあ、私が引っ掛からないように弟が頑張ってよ」
弟「頑張れって…弟にどうしろと」
姉「何となく言ってみただけだけどさ、守ってね」
弟「……」
姉「じゃあ、そろそろ部屋戻るね」
弟「あれ、今日は…」
姉「もしかして一緒に寝たいの?」
弟「いや、別に………うん、そうだよ」
姉「じゃあ改めておじゃましまーす」
弟「どうぞどうぞ」
姉「…弟さー、最近私に隠し事してない?」
弟「してる」
姉「あっさり言っちゃうねー」
弟「隠し事してるのがバレてるなら隠す必要ないしね」
姉「そっか…でも無理に隠し通そうとしなくていいからね」
弟「…なんか、見透かされてる気分」
姉「隠し事してるなーって思っただけだよ?」
姉「ねぇ弟」
弟「ん?」
姉「弟は私の…お姉ちゃんこと、好き?」
弟「…うん、好きだよ」
姉「そっかー」
弟「んで、何?」
姉「それだけー」
弟「なんだ…」
弟「姉ちゃん、起きてる?」
姉「zzz」
弟「寝ちゃったか…」
俺「このまま弟寝るとして先の展開が思いつかん…」
弟「…おはよー」
弟「あれ、いない…もう仕事行ったのかな」
弟「……」
弟「…出掛けるかな」
弟「もしもし」
姉「あ、弟ー」
弟「ん、どした?てか仕事中じゃないの?」
姉「うん、ちょっと弟の声聞きたくてね」
弟「ブラコンだなあ」
姉「ブラコンってなに?」
弟「その…………弟が好きだってこと」
姉「じゃあ私ブラコンだね」
姉「じゃあお姉ちゃんが大好きな弟はなんて言うの?」
弟「…知らないな」
姉「嘘だ、弟が知らないわけないもん」
弟「……」
姉「じゃあ私が決めるよ?いい?」
弟「…勝手にしてよ」
姉「弟が好きなのがブラコンだから…おねコンでどう?」
弟「…凄いネーミングセンスだな」
弟「思ったんだけどさあ」
姉「ん?」
弟「いま話してるのって、周りの人に聞かれてない?」
姉「今周りに人いないから大丈夫だよ?」
弟「そっか、安心した」
姉「でも別に聞かれててもいいような…」
弟「マズいと思うよ…」
姉「そうなのかな?」
姉「じゃ、そろそろ仕事戻るね」
弟「ちゃんと頑張れよー」
姉「大丈夫だよー、じゃーねー」
弟「じゃあの」
姉「はあ…こんなんで弟向こう行ったらやっていけるのかな…」
弟「もしもし」
姉「ごめん、言い忘れてたんだけど」
弟「ん、なに?」
姉「今日こそ飲みいくから遅くなるね」
弟「そっか、わかった」
姉「うん、じゃあね」
弟「……」
弟「…何だかなあ」
弟「あ、WBCやってる」
弟「相手韓国だし、ここは負けられないだろ」
弟「ダルかっけー」
弟「…という夢を見た」
弟「それにしても、姉ちゃん遅いな…まだ帰ってきてないし」
弟「まあこんなもん、かな…」
姉「ただいまー」
弟「お帰りー、遅かったね」
姉「ずっと待ってたの?ごめんね」
弟「ううん、起きてたかっただけだから」
姉「弟ー、ちょっと飲もー」
弟「飲んできたんじゃないの?」
姉「いーじゃん、飲み直しだよー」
弟「まあいいけどさ」
姉「おとうとぉー、きいてよー」
弟「…飲みすぎ」
姉「だってぇ、あまり人前で酔っ払いたくないじゃーん」
弟「まあ、確かにそうだけどさ…」
姉「おとうとぉ」
弟「はいはい」
姉(ちゅっ)
弟「!!!」
姉「えへへ」
弟「……」
姉「おやすみぃ」
弟「お酒の味…」
弟「…寝よ」
弟「……」
弟「…寝れねえ」
弟「……」
姉「zzz」
弟「…姉ちゃん」
姉「zzz」
弟「……」
姉「んーあたまいたい…」
姉「あ…弟…」
姉「確か昨日………」
弟「ん、おはよう」
姉「お、おはよ…」
弟「どうかした?」
姉「その…昨日さ…」
弟「昨日?」
姉「いや…覚えてないなら…」
弟「まあ、覚えてるけどさ」
姉「…バカ!」
弟「……」
姉「その…忘れて?」
弟「…どーしよっかな」
姉「…イジワル」
弟「……」
姉「あー、もう!」
弟「ふう…何とか落ち着いて話せた」
弟「でも、忘れてって言われても…ね」
弟「さっき、勢いでもう一回できたかな……」
姉「あーもう、弟のクセに!」
姉「…弟、もしかしてそういうの馴れてるのかな」
姉「何考えてんだろ…やだやだ」
姉「もうお酒飲むのやめよっかな…」
しばし休みますね
うし
姉「…弟?」
弟「ん?」
姉「あのさ…さっきのことなんだけど…」
弟「……」
姉「んーと…その…」
弟「……」
姉「……」
弟「……」
姉「…もう、何か言ってよ」
弟「ごめん、何言えばいいかわかんなくて」
姉「私も…何言えばいいかわかんなくなっちゃった…」
弟「…ちゅっ」
姉「……」
弟「もうこれで、忘れなくてよくない?」
姉「…はぁ」
弟「……」
姉「…弟って、軽いノリでキスとかしちゃうんだ」
弟「そういうわけじゃないんだけど」
姉「そうだよ、私からしたら」
弟「……」
姉「最っ低」
弟「最低、ね…その通りかも」
弟「まあ、何とかいつも通りに戻らないとなあ」
姉「弟…お姉ちゃん、わかんないよ…」
姉「……」
姉「…まさか、ね」
姉「…ちょっと言い過ぎたかな」
姉「……」
弟「いきなり人の部屋入ってきて、何?」
姉「すぅ…はぁ」
姉「さっきは最低なんて言ってごめんね」
弟「いやいや、事実最低だもん」
姉「ううん…それでね、明日一緒に出掛けない?」
弟「…やだ」
姉「え?」
弟「こんな時にそう誘われたら、誰だって何かあるって思うよ」
姉「……」
弟「…やっぱり、行こっか」
姉「…うん!」
姉「弟ー、起きてー」
弟「起きてるし準備出来てるよ」
姉「え、早いよ」
弟「まあ俺は出るのいつでもいいけどさ」
姉「じゃあちょっと待ってね」
弟「で、今日どこ行く?」
姉「普通に街かな…あ、何もないから大丈夫だよ」
弟「……」
弟「重い…」
姉「一休みしてく?」
弟「うん」
弟「しかし、ホントにいつも通りだね」
姉「こうしていられるのもあとちょっとだしね」
弟「あとちょっと…ね」
姉「…ごめん、やっぱり聞いていい?」
弟「聞かない方がいいよ」
姉「私なら大丈夫だよ」
弟「…俺が大丈夫じゃないかも」
姉「難しいね」
弟「何が?」
姉「分かってるくせに」
弟「……」
姉「あまり無理はしないでね」
弟「…ありがと」
弟「そろそろ行こっか」
姉「うん、弟のもの見てあげるー」
弟「自分のも結構買ったなあ」
姉「弟と出かけたの、ちょっと久しぶりだっね」
弟「この前行ったじゃん」
姉「この前って、大分前だよー」
弟「先々週は大分前って言わないよ…」
結末が見えない…どうしよ
姉「ただいまー」
弟「ただいま」
姉「お帰りー」
弟「お帰り」
弟「今日は姉ちゃんが晩御飯作ってね」
姉「はーい、何がいい?」
弟「じゃあスパゲティ」
姉「チャーハンね、わかった」
姉「できたよー」
弟「いただきます」
姉「どう?おいしい?」
弟「うん、おいしいおいしい」
姉「まあチャーハンは得意だからねー」
弟「ごちそうさま」
姉「やっぱり、綺麗に食べてくれる人には作りがいがあるよ」
姉「私お風呂入ってくるね」
弟「いってらっしゃい」
姉「弟ー」
弟「どした?」
姉「いや、弟来ないなーと思って」
弟「ああ、そういうことね…何かあったのかと…」
姉「その…弟、やっぱり言いたいことはちゃんと言った方がいいと思うよ?」
弟「…わかってて、それでも言わせたいわけ?」
姉「多分、そうしないと弟はそのまま行っちゃうでしょ?」
弟「……」
姉「私も逃げないから、受けとめるから…ね?」
弟「…じゃあ、入っていい?」
姉「あ…やっぱり上がってからね」
弟「うん、待ってるね」
弟「とは言ったけど、何言えばいいんだ…」
弟「まあ、姉ちゃんにあれだけ言われたら言わなきゃいけないんだけどさ」
弟「姉ちゃん遅いな…」
弟「…やっぱ先にお風呂入ろ」
姉「あ、弟」
弟「ちょっとお風呂入るね」
姉「うん」
弟「姉ちゃん」
姉「入っていいよ」
弟「おじゃましまーす」
姉「……」
弟「…その…何て言えばいいんだろ」
姉「……」
弟「……」
姉(ぎゅっ)
姉「…頑張れ!」
俺、いっぱいいっぱい(`ェ´)ピャー
弟「うん…俺、姉ちゃんのことが好きだ。姉としても女の子としても」
姉「……」
弟「付き合ってほしいとかそんな事言うつもりはないけど、気持ちだけは受け止めてくれないかな」
姉「…そこは言おうよ」
弟「……」
姉「付き合って下さいってさ」
弟「それは言っちゃダメだと思って…」
姉「んー……まあ、弟がそう思うならいいけど?」
弟「……」
弟「…やっぱり言わせて」
姉「……」
弟「俺、姉ちゃんの彼氏になりたい。何をできるかわからないけど、それでも恋人として姉ちゃんに何かしてあげたい」
姉「…うん、向こう行くまでなら…いいよ」
弟(ぎゅっ)
弟「姉ちゃん…」
姉「でも、向こう行ったらちゃんとそっちで友達とか彼女さんとかと仲良くしないといけないんだからね」
弟「うん」
姉「それに、私も…結婚を前提としたお付き合いってやつ?そろそろ考えないといけないしね」
弟「こんな時にそういう話はしないでよ…」
姉「ごめんごめん、弟のことは大好きだからね」
弟「…一つ確認したいんだけど」
姉「なに?」
弟「姉ちゃんは、俺のこと男としてはどう思ってるの?」
姉「…さっきの答えじゃ不満?」
弟「いや、もし姉ちゃんが情けって言うか、そういう気持ちで言ってくれたならやっぱりやめた方がいいのかなって」
姉「もしそうなら、わざわざさっき『付き合って下さいって言おうよ』とか言ってないよ」
弟「そうだよね…変なこと聞いてゴメン」
姉「ううん」
弟「…姉ちゃんのこと、名前で呼んでいい?」
姉「えー、恥ずかしいなあ…でもいいよっ」
弟「………あー、何で俺が照れてるんだろ」
姉「あーもう…弟、可愛いなあ」
姉(ちゅっ)
弟「……」
姉「今のは忘れないでね、ずっと」
つづく?
おわり?と書いたつもりが何故かつづく?に…
間違いなくこれはお姉ちゃんトラップ
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